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ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

玉原高原を黄葉散策 3日目 2/2 ――― 迦葉山から急下降して、弥勒寺へ

2015年11月15日 | ハイキング/谷川連峰

2015/10/14  迦葉山(かしょうざん)に対する僕の勝手なイメージが山頂の様子で崩されたことは1/2の最後に書きました。つまり、迦葉山はそれほど人気のあるハイキングコースではないということですね。でも、それは逆に静かな山歩きが出来るということですから、僕にとっては歓迎すべき誤解だった訳です。

山頂でしばし休憩し、弥勒寺へ下山始めようとするころに、弥勒寺の方角から単独の登山者が登って来ました。


▲山頂からしばらくはなだらかな尾根歩きです。12:47ころ。


▲写真が横向きのままで済みません。「御嶽山大神」と刻まれています。このあたりから急な下りになります。12:49ころ。


▲急な岩の上には枯葉がのっていて滑りやすくなっています。12:51ころ。


▲急な下りが続くと、今度は大岩が現われました。その間を縫うように下って行きます。13:11ころ。


▲ルートファインディングも慎重にしながら、岩の間を下って行きます。13:15ころ。


▲大岩の間が通路になっていました。13:23ころ。


▲次々と大岩が現われ、ここは残置ロープに掴まって降りる急な下り。13:24ころ。


▲残置ロープを下り終えると、高さ数10mはありそうな垂壁が現われました。凄い岩峰です。13:31ころ。


▲岩峰の下を左へ回り込むと、見えたのがこれ。僕はこの建物が和尚台かと思っていましたが、帰ってから家で調べると、これは奥ノ院なんですね。13:36ころ。


▲奥ノ院の右側にはこんなチムニーがあります。これが和尚台の胎内潜岩(くぐりいわ)です。写真中央のチムニーの奥に祠があるのですが、分かるでしょうか。そこへ向かって鎖が設置されています。祠まで登ると、広々とした岩の回廊があって、そこが胎内潜岩のようですね。反対側に降りることも出来るようですが、そこからさらに岩場に付けられた鎖を何本も登って岩峰の天辺にまで登れるそうです。そして、この岩峰こそが和尚台なのでした。13:38ころ。


▲岩峰の基部にはめ込まれるように建っている奥ノ院の中はこんな感じ。ここで寝泊まりして修行をしていたのでしょうね。13:38ころ。


▲最後にもう一度振り返りました。奥ノ院です。その右には木と重なるようにチムニーがあるのです。13:40ころ。

迦葉山龍華院弥勒寺のパンフレット(沼田市観光協会発行)を読むと、この和尚台や奥ノ院が開山した天巽(てんそん)慶順禅師の修行場所だったようです。


▲これまでよりは傾斜は緩みましたが、それなりの急下降がまだ続きます。13:52ころ。


▲山を下るにつれ、ここが寺の裏山だという雰囲気が次第に強まってきました。この大きな杉の木もそうですね。14:05ころ。


▲開山堂の横を通り、迦葉山弥勒寺に裏側から入っていきます。洗心池の橋を渡ります。14:10ころ。


▲続いて、お寺のお堂をつなぐ渡り廊下の下をくぐりました。この上を覆っている門があるのですが、中雀門と呼ばれているようですね。14:11ころ。


▲くぐると御祈祷受付所(龍願閣)があります。天狗のお面に驚かされます。ここは関東三大天狗の御山として知られているようです。他の二山は東京高尾山の薬王院、栃木県鹿沼の古峰神社だとか。14:11ころ。


▲これが拝殿。大開帳というのは10年に一度この拝殿のさらに奥にある中峯堂奥殿の厨子が一般にも公開されるのだそうです。お天狗様をまじかで拝むことが出来るのだそうです。14:12ころ。


▲駐車場の手前から参道が下っていました。今この道を使って参拝に来る人はいるのでしょうか? ほとんど全員が車で上がってくるのではと思います。14:21ころ。


▲沼田市の天然記念物になっている馬隠杉(うまかくれすぎ)。樹齢千年とも言われ、寺創建前後に植えられたものだそうです。幹回り7.71m、樹高29.0m。本当ならもっと下で下馬しなければならないのですが、こっそりとここまで急坂を馬に乗って来て、この杉に馬を隠したということからこの名が付いたのだとか。14:23ころ。

さてさて、この直後にびっくりなことが! S子が転んで1mくらい下に吹っ飛んだのです。
どうやら上の写真のS子の左足のすぐそばに見えるのですが、切れた有刺鉄線があります。それが靴だかズボンだかに引っかかったのですね。
大事には至らなかったのですが(そうは言っても、その後何日間も膝が痛かったようです)、驚きました。


▲何の御利益があるのでしょうね? 迦葉山弥勒寺の石燈籠はどれもこんな感じになっています。小石が載せられているのです。西日本では鳥居に石を放り投げて載ると幸運が来ると言いますが、これもそんな風習なのでしょうか? 14:30


▲参道を下って行くと、スギの巨樹が幾本も現われます。この寺の歴史の重みを感じますね。14:32ころ。


▲これは何門になるのでしょうか? 黒門と呼ばれているのがこの門なのでしょうか? 表の額には「龍華院」と記されていました。ここは迦葉山龍華院弥勒寺なのです。14:36ころ。


▲先ほどの門からふたつ目の橋です。倒木が橋に倒れ掛かったままになっています。この参道を歩く人が少なくなったとはいえ、早めに撤去・改修して欲しいものです。14:39ころ。


▲これは山門です。ここが参道の入り口。14:53ころ。


▲これも山門なのでしょうか? こちらの方が立派です。15:00ころ。


▲後の山が迦葉山だと思います。和尚台らしき白い岩峰も見えますが、確信は持てません。15:18ころ。

今日の山歩きは前半の長閑さ、後半の急降下からの緊張感、お寺での歴史の趣き・・・・と、変化に富んだ山行でした。S子は下りではけっこうビビっていましたが、終わってみるとあの急下降が一番楽しかったみたいです。


▲迦葉山バス停です。急下降で予定より時間がかかりましたけれど、バスの時刻に間に合うよう意識して歩いて来ましたから、余裕の到着です。ちなみにバスの時刻は15:30。15:24ころ。

今回、のんびりした計画でしたけれど、玉原高原を歩いてみて、今後につながる経験を積むことが出来ました。とりわけ、雪山の時季に通いたい場所ですね。


▲おまけ。翌朝の我が家のベランダ。幕営するといつも同様ですが、テントにシュラフなど、干すものが多くて大変です。


玉原高原を黄葉散策 3日目 1/2 ――― 玉原ダムから迦葉山へ

2015年11月11日 | ハイキング/谷川連峰

2015/10/14  夜明け前、まだ暗闇の中で、昨夜同様フクロウが鳴いていました。同じ個体だと思います。この周辺が縄張りなのでしょう。二度目で馴染みになっていますから、不気味な印象はなくなりました。愛着さえ感じます。
雨も夜のうちに上がり、木の葉から落ちる水滴の音はうるさいものの、今日の好天は約束されているようです。

5時にアラームが鳴りました。今日はテントを撤収し、すべての荷物を背負って迦葉山(かしょうざん)経由で下山します。


▲昨日の朝も食べたワカメラーメン。黒く見えるのがワカメです。最初から具が入っていると、山では便利ですね。昨晩の高野豆腐も半分残っていたので、食べました。6:24ころ。

 
▲お隣りのテントスペースです。キャンプ場はブナ林の中にありますから、ブナの実はそこらじゅうに落ちています。7:50ころ。


▲出発の準備が整いました。僕たちにしては早めの完了。7:52ころ。


▲キャンプ場を玉原湖へ向かって歩き始めました。8:08ころ。


▲車道を行くと、玉原ダムが見えて来ました。中央の山は昨日登った尼ヶ禿山です。8:38ころ。


▲玉原ダム脇の広場にはトイレがあります。ここは開いているはずと目星を付けていましたから、予想通り使用可。綺麗なトイレでした。8:44ころ。


▲玉原ダムの上を歩きます。風が吹き渡り、少し寒いくらい。尼ヶ禿山が。8:57ころ。


▲ダムから南の方角を眺めました。中央の山が迦葉山(かしょうざん)1322.4mです。9:07ころ。


▲中央に武尊山2158.0m、左に鹿俣山1636.7m。9:09ころ。


▲玉原湖畔の林道を進みます。9:12ころ。


▲昨日下山して来た場所から、今日は登ります。9:21ころ。


▲気持ちの良いブナ林の中を登って行きます。9:33ころ。


▲少し赤みが混ざる方がやっぱり秋の山らしくていいですね。9:51ころ。


▲昨日は右からここへ来たのですが、今日はここから左へ向かいます。9:52ころ。


▲ホコリタケです。味はありませんが、食用になります。食べたことはあるのですが、上手に料理しないと味もそっけもないですね。10:10ころ。


▲植生も変わってきました。植林も現われます。10:17ころ。


▲カエデですね。やはり紅葉の女王様! 10:28ころ。


▲ずうっと下って来て、しばらくは平坦な地が続きました。標高1170m前後です。このあたりもブナ林です。11:03ころ。


▲紅葉の美しい木がありました。ハゼの仲間なのでしょうか? よく分かりません。11:16ころ。


▲地図にも途中の標識にも「白樺湿原」と出ていますから、さぞかし美しい湿原なんだろうと期待していました。一ヶ所だけ湿原と言うか、沼地のような狭い場所がありました。藪の隙間からしか見えません。もしこれが白樺湿原なら完全に名前負けしていますね。11:17ころ。


▲綺麗な白樺湿原で休憩しようと、休まずに歩いていました。結局、おとぎの国の湖畔のような白樺湿原はありませんでしたから、道端で休憩。休憩後は迦葉山への登りが始まります。12:01ころ。


▲これもカエデですね。12:16ころ。


▲迦葉山1322.4m山頂到着です。狭い山頂です。12:18ころ。


▲山頂からの展望も思いのほか狭いものでした。子持山とその右奥に榛名山が見えるくらいです。12:22ころ。

僕は迦葉山に間違ったイメージを持ち続けていたようです。と言うのも、迦葉山の宣伝には数多く接していたので、多くのハイカーが訪れる人気の山だと思っていたのです。山頂は広々としていて、平日でもハイカーがたくさんいるような、そんな印象を抱いていたのです。
下山後には理解したのですが、迦葉山とはこの山のことではなく、迦葉山弥勒寺、つまり山麓のお寺のことなんですね。迦葉山弥勒寺の観光宣伝に僕は接していたわけで、僕が勝手に山へのハイキングの宣伝だと早とちりしていたと言うわけです。


玉原高原を黄葉散策 2日目 2/2 ――― ブナ平から尼ヶ禿山へ

2015年11月07日 | ハイキング/谷川連峰

2015/10/13  ブナ平は標高が1290mくらいの平坦な地形です。本当にブナの美しい林が広がっていました。


▲こんな感じ。11:17ころ。


▲木の切り株に苔が蒸したものなんでしょうか? 「ブナ地蔵」と名付けられていました。確かにそんな感じがしますね。お賽銭もたくさんありました。11:21ころ。


▲平坦なブナ林が続きます。11:23ころ。


▲イヌガヤの実でしょうか? 食べてみましたが美味しくはありませんでした。イチイの実とか甘くて美味しいんですけれどね。11:28ころ。

このころ、前後して母娘が歩いていました。まだ小さな4歳くらいの子どもです。母親と歩く姿は微笑ましいですね。


▲ブナ平とはさよならして、少し坂を上がり、この写真の三角点に着きました。1302.5mで長沢という地名のようです。11:40ころ。


▲ちょっとのアップダウンはありますが、ブナ林は続きます。11:57ころ。


▲突然! 林道に出ました。左へ進むと「玉原越え起点」の標識があります。藤原湖畔までの山道が玉原越えのようですね。僕の言語感覚では「玉原越え終点」のような気もしますが・・・・ 12:07ころ。


▲林道を進みます。12:10ころ。


▲舗装道路に出ました。右へ行っても尼ヶ禿山のようですが、左へ進むことにします。12:17ころ。


▲少し進むと右手に登山道入り口があります。壊れた標識ですが、尼ヶ禿山を指していました。ここから入ることに。12:40ころ。


▲ここもブナ林の美しい山道です。12:52ころ。


▲こんな何の変哲もない葉っぱも陽を浴びると、これほどまでに美しくなります。12:56ころ。


▲本当に緩やかな登りでした。13:07ころ。


▲すぐ北方にある藤原ダムの発電設備から送られてくる送電線だと思います。南へとどこへ繋がっているのかを追っていくと、埼玉県小鹿野町の変電所で他の送電線と合流したり、分散したりでその先が辿れなくなりました。13:16ころ。


▲山頂までもうすぐです。13:38ころ。


▲尼ヶ禿山1466.0m山頂です。後ろに玉原湖が見えています。13:40ころ。


▲紅葉の美しい斜面がありました。下山は写真中央の送電線あたりを通って玉原湖へ降りるのです。13:40ころ。


▲光が当たるともっと輝くのですがね・・・・ 13:41ころ。


▲山頂は風もあって長居せずに下山開始です。13:58ころ。

これまでの登山道に比べるとあまり歩かれていない様子に代わりました。山頂から見えた送電線の横を通り抜け、どんどん下って行きます。


▲確信はまったくありませんが、調べてみるとクロモジのような気がします。14:29ころ。


▲ブナの黄葉も薄い黄色から橙色がかった黄色まで幅があって綺麗です。14:33ころ。


▲湖畔の林道に出ました。14:53ころ。


▲双耳峰のように見えているのが鹿俣山で、その右には武尊山が雲に隠れています。15:03ころ。


▲道を歩きながら、山ブドウの実を探していました。紅葉したヤマブドウの葉はあっても実はなかなか見つかりません。諦めかけてきたころに、ありました! やった~ぁ! まだ少し熟しきっていない気はしますが、コクのある甘酸っぱさのヤマブドウ! その後ももう少し収穫がありました。15:20ころ。


▲センターハウスの先にバス停がありました。ここが終点です。15:49ころ。


▲僕たちのテントまで戻って来ました。16:24ころ。


▲今晩は昨晩の残りのチーズとクラッカーの他に、収穫したヤマブドウがあります! これをひと粒ひと粒食べると、味わい深さが口内に広がって、幸福感に満たされる思いです。何たる贅沢! 16:56ころ。


▲アルコールは芋焼酎『三岳』を1合半ほど持って来ています。それを二人で二日分ですから、少なすぎ! これもセンターハウスが営業していると思っていましたから。仕方ありません。お湯割りをチビリチビリと舐めるように飲み続けます。
おつまみは昨日と同じようなラインナップ。まずは明太ポテトサラダ。けっこう酒には合います。17:20ころ。


▲続いて、豚ロース生姜焼きを温めます。旨い! 18:06ころ。


▲最後に家にあった賞味期限切れの高野豆腐。山用に買っておいたものですが、いつの間にか時が過ぎて・・・・ でも、これがあったおかげで随分お腹にたまりました。二人分としては実に少量の夕食ですが、長い時間をかけて食べているので、満腹感だけは得られています。18:42ころ。

この日の夜は雨が降りました。それほど多量には降りませんでしたけれど、風も少し強かったようです。森の中ですから、風は弱められますが、音はそれなりです。S子はその風の音にビビってしまっています。山の風の音は実際の音よりも大きく強く聞こえることがしばしばあることを僕は体験上知っています。この夜の風は実際はそよ風程度でしょう。

いつものことですが、S子はテントの中ですぐ眠りに落ちます。僕は意外と眠れません。下界では夜中過ぎに寝ることの多い僕ですから、山で急に早い時間に眠ることは出来ないのです。それでも、9時くらいには寝たでしょうか?


玉原高原を黄葉散策 2日目 1/2 ――― 鹿俣山からブナ平へ

2015年11月03日 | ハイキング/谷川連峰

2015/10/13  夜中に一度目が覚めました。フクロウのような鳴き声がすぐ近くで低いしゃがれ声で何度も聞こえます。テントのすぐそばでフクロウらしき鳥の声を聴いたのは初めてのことです。何とも言えぬ雰囲気を醸し出す鳴き声でした。

携帯のアラームを5:30にセットしておきました。薄明るくなる時間だからです。


▲テントの外へ出てみると、もう朝です。5:45ころ。


▲具だくさんのインスタント味噌汁とラーメン1個をS子と二人で分けました。とくにS子は朝からあまりたくさんは食べられないのです。行動中にものんびりと食べられるので、朝食は少しだけ。写真の味噌汁も具だくさんなのでいいのですが、ラーメンもワカメ入りでしたから、わざわざ具を入れる必要はありません。山では重宝します。6:35ころ。


▲もうすぐテントにも陽が当たります! 7:40ころ。


▲7:56にテントを出発しました。今日は同じ場所でもう一泊しますから、背負う荷物はほとんどありません。くるっと回ってまた戻って来ます。8:06ころ。


▲鹿俣(かのまた)山へ向かっています。8:25ころ。


▲広々とした草地に出ました。スキー場なんです。8:34ころ。


▲リフトが続いています。8:37ころ。


▲上を見てもスキー場が続いています。山道はこのスキー場の右。8:37ころ。


▲明るい朝の陽射しが森に差し込んで来ます。緩やかで広々した尾根道。8:52ころ。


▲一部なんでしょうが、シャクナゲの群生地がありました。9:06ころ。


▲ブナでしょうか? 黄葉が綺麗です。9:21ころ。


▲紅葉、黄葉は陽に透かして見ると実に美しいですよね! ガマズミの葉でしょうか? 9:21ころ。


▲山頂にだいぶん近づいて来ました。南側には赤城山が見えて来ました。9:28ころ。


▲中央には玉原湖、その右に尼ヶ禿山、左には明日歩く迦葉山が見えています。9:32ころ。


▲鹿俣山1636.7mに到着しました。9:36ころ。


▲武尊山の剣ヶ峰山2020mだと思います。その左、雲の中のピークが武尊山2158.0mかと。9:36ころ。


▲中央遠くに霞んで榛名山が、中央少し左よりには子持山が見えます。9:39ころ。


▲続いてその左へパーンすると、赤城山が見えています。9:39ころ。


▲鹿俣山の山頂から武尊山方面へは登山道がありません。かと言って、ここを歩いている登山者がいないかと言えば、そんなはずはありません。積雪期はもちろん、無雪期の藪山も歩かれているに違いありません。山頂から一歩、藪の中に入ってみました。かすかな踏み跡らしきものもあります。そればかりか、ピンクのテープがありました! この写真の中に3ヵ所あります。10:00ころ。


▲藪の中に山名標識もありました。高い位置についていますから、積雪期のものなのでしょうか。10:01ころ。


▲山頂での休憩を終え、次へ向かいます。10:06ころ。


▲立派な木がたくさんあります。10:20ころ。


▲また、リフトがありました。10:33ころ。


▲リフトが下へ延びています。10:36ころ。


▲ススキの穂も現われます。秋ですね~え。前方に尼ヶ禿山も出て来ました。10:44ころ。


▲途中、草刈りをする人が二人いました。車もありましたが、車はどこを通って来たのでしょう? 10:48ころ。


▲太いブナの木です。10:58ころ。


▲アキノキリンソウ。11:10ころ。


▲ヤマブドウの葉も紅葉しています。11:13ころ。

ブナ平がどこからどこまでの広さなのかは知りません。でも、先ほどからずいぶんと平らな地形ですし、ブナはどこでもたくさん生えていますから、すでにブナ平には入っているのでしょう。玉原高原全域で、ブナが実に多く見られます。美しいブナ林! さらに、このブナ平は確かに美しいブナの森が広がっていますね。


玉原高原を黄葉散策 1日目 ――― 天場を決めてから、玉原湿原をお散歩

2015年10月27日 | ハイキング/谷川連峰

2015/10/12  3連休も含めて、僕もS子も休みが続くので、紅葉の綺麗な山に行こうと、前から決めていました。第一候補は尾瀬だったのですが、ぜひ宿泊したいと思っていた渋沢温泉小屋が今年は営業休止していることを知り、来年以降にせざるを得ませんでした。
そこで浮上して来たのが玉原(たんばら)高原。尾瀬や谷川連峰に比べると標高も低いので、紅葉具合が少々心配ではありましたけれど、以前から幾度も行ってみたいと考えていた山域ですから、今回その偵察も兼ねて歩いておくことにしました。
なぜ玉原高原に関心があったかというと、沢登りに関しては玉原高原の北、藤原湖に注ぐ夜後沢を計画していたことがあったからです。玉原高原に突き上げますから。
さらに、雪山に関してですが以前、水上駅から高檜山1315.1mを経て奥利根スキー場へ歩いたことがあります。高檜山から尼ヶ禿山1466.0mに尾根が続いていることに気付き、いつかそのルートを歩いてみたいと思ったのです。さらに、鹿俣山1636.7mから獅子ヶ鼻山1875m、武尊山の剣ヶ峰山2020mへとつながっています。鹿俣山や剣ヶ峰山にはスキー場がありますから、下山も便利そうですし。

そんなことはともかく、今回初めて詳細に玉原高原へのアクセスを調べました。土日休日は玉原高原までのアクセスがあるのですが、平日はずうっと手前の迦葉山バス停までしか公共交通機関はないのですね。ですから、最終日は平日なので迦葉山バス停まで歩かなければなりません。


▲本当は終点のたんばらセンターハウスバス停で下車する予定でした。その周辺でテントを張れそうな場所を見つけるつもりでした。でも、バスが玉原高原に上がって来て、地形や森の様子を眺めるにつけ、ひとつ手前のたんばらラベンダーパークバス停で下車することに、急遽決めました。
と言うのも、このすぐ近くに森林キャンプ場があるからです。そして、キャンプ場の管理者へは前もって電話をして確認をとっておいたのです。このキャンプ場は7月と8月で営業終了です。営業期間中でなくてもテントを張っていいものか、確認したのです。どうやら回答は黙認しているとのこと。ただし、焚火だけは絶対にしないで欲しいと言われました。
写真中央のバスが僕たちが乗ってきたバスです。少し小さなバス。10:26ころ。


▲夏やスキーシーズンはこの駐車場も車で溢れるのでしょうね。10:26ころ。


▲さっそくキャンプ場へ向かいます。10:34ころ。


▲ペンション村が終わると、右へ入っていきました。10:42ころ。


▲道の両サイドにキャンプ場が広がっていました。登山道もキャンプ場の中を通っています。僕たちは左へ。10:45ころ。


▲広くて立派なテント舞台! そこに四半世紀以上使用継続中のゴアライトテントを張りました。そして、小休止後、出かけます。11:41ころ。


▲山道を辿っているのですが、途中でこんな場所も通過します。スキー場があるからです。11:50ころ。


▲頭上にはリフトも。11:54ころ。


▲沼田の名木百選・オオヤマザクラです。単に大きなヤマザクラだと思っていたのですが、オオヤマザクラという品種があるのですね。知りませんでした。ヤマザクラよりも花や葉が大きいのだそうです。花の色もヤマザクラよりも赤みが強いのだとか。国内でも寒い地方や標高の高い場所で自生しているようですね。12:02ころ。


▲コケが光に照らされて輝いていました。種類を調べてみましたが、難しいですね。名前は分かりません。12:07ころ。


▲この辺りは傾斜の乏しい地形です。沢の流れも水溜りのようで、この辺り全体が湿地になっている感じでした。12:11ころ。


▲ブナ平へ向かう登山道を分け、センターハウスに着きました。車はたくさん泊まっていますけれど、センターハウスは閉まっています。しかも、「レストラン玉原」も営業終了とのこと。出かける前の調査では夕方5時まで営業していることになっていたのに! 軽くお店でランチでも食べようと思っていたのに! 12:25ころ。

問題は今日のランチだけにとどまりません。今回の食糧計画の一端をこのレストランにも頼っていたのです。ここで軽く食事をしたり、お土産コーナーでちょっとした酒のつまみや地酒などが購入できると信じていたのですから。その分、軽い食糧で来たのですから。


▲水はどこにでもあるのですが、この湧き水にいちばん期待していました。この施設は入山者からの募金によって作られたのだそうです。冷たくて美味しい水です。12:40ころ。


▲道路脇に自然環境センターが出て来ました。そのすぐそばに玉原湿原への入り口があります。12:51ころ。


▲林に囲まれた小さな湿原が現われました。12:56ころ。


▲反時計回りに歩くことにしいました。一周30分かかるそうです。12:57ころ。


▲草紅葉が綺麗です。12:58ころ。


▲反対側ではいったん湿原から離れ、森の中へ入ります。そして、再び湿原のへりを回りながら元に戻って来ます。13:11ころ。


▲小さな赤とんぼがいました。2~3cmしかありません。名前を調べようとしましたが、分かりませんでした。13:12ころ。

その後もネットで調べていました。どうやらマユタテアカネのオスのようです。これが一番似ていると思われます。


▲玉原湿原はヌマガヤなどが多く生える中間湿原なのだそうです。中間湿原とは、僕は初めて聞く名称なのですが、釧路湿原などのような低層湿原と尾瀬ヶ原の高層湿原などとの中間的な位置づけのようです。この湿原は6000年前から存在していることが分かっているらしく、僕の感覚では比較的新しい湿原なのでしょうね。ただ、第二次世界大戦中に排水路が掘られ、戦後には中央部分に木道が設置されたのだそうです。その影響で乾燥化が進んでしまったのだとか。その後、復元の努力がなされましたが、一度壊れた自然はなかなか元には戻りません。13:15ころ。


▲さきほど確認してあった「ぶなのわきみず」で水を汲みました。全部で4.5リットルくらいでしょう。13:28ころ。


▲ヨメナなのかノコンギクなのか、幾つか調べたのですが、名前が分かりません。可憐な花です。13:40ころ。


▲今朝はキャンプ場からセンターハウスまでは山道を通りましたから、帰りは車道を通ってみようと思います。その前に、センターハウス前の中心広場に寄りました。この広場は何か催し物に使うのでしょうか? 混雑時には駐車場にもなるようですね。13:45ころ。


▲中心広場にある東屋で休憩しました。雪の時季に来て、ここでテントを張れるのでしょうか? 13:50ころ。


▲中心広場のトイレはまだ使用可でした。14:09ころ。


▲キャンプ場には思いのほか早く到着。車道経由の方が楽な気がします。14:40ころ。


▲まずはお湯を沸かしてコーヒーでも一杯。その後も、お湯は常にテルモスいっぱいにしておきます。15:21ころ。


▲センターハウスのレストランがまさか閉まっているとは思いませんでしたから(HPには営業していると出ていましたから)、今回の食糧計画は危機に瀕しています! 小食で燃費のいいS子は問題ないかもしれませんけれど、僕はどうなるでしょう?
それはそうとして、焼酎三岳をお湯割りにして飲みます。最初のおつまみはチーズにクラッカー。続いて、ポテトサラダです。軽量化を考えなくてもいい時は、本当に楽な食糧計画ですね。15:56ころ。


▲お次はハンバーグ。これもお湯で温めるだけ。使用したお湯は飲みません! 今回は水も燃料も充分あるので、お湯は手洗い用としました。(実のところ、ちょっと濁ってしまったので)17:36ころ。


▲〆はこれ。カルボナーラです。お湯を注いでしばらく待つだけ。18:10ころ。

意外なことに、僕のお腹は満たされていました。今日はあまり歩いていないのと、時間をかけてゆっくりと食べたので、満腹感が得られたのかもしれません。

夜の8時ころには二人ともシュラフに入って就寝体勢です。僕は夏用シュラフ、S子は3シーズン用シュラフです。外もあまり寒くはありませんでしたから、まったく寒くはありません。
S子はすぐに寝息を立て始めましたけれど、僕と言えば、聞いていたラジオ番組が面白くて、結局10時くらいになってやっと寝ました。
外へ用足しに行くと、見上げるブナの木の間からたくさんの星が輝くのが見えました。