ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

3ヶ月ぶりの山歩き。小手調べに選んだコースはちょうど1年前と同じ青梅丘陵ハイキングコース

2023年01月27日 | ハイキング/奥多摩

ブログへの記載は遅れていますけれど、昨年の10月下旬から腰痛のために山を歩けていません。ただ、山歩きをしていない間はクライミングばかりをやっていましたけれどね。腰痛も完治はしていませんけれど、まずまずの状態なのでそろそろ歩くこともしなければと、距離が短く、登りも少ない、それにコースタイムが分かっているコースを選びました。コースタイムが分かっているというのは、標準コースタイムと比較すると、自分の現況が分かり易いからです。で、選んだコースは青梅丘陵。奇しくも1年前に選んだコースと同じでした。

 

その1年前のブログがこれです。

『標準コースタイムで歩く』シリーズ№1 ――― 116% 青梅丘陵を歩いてみました

116%という結果が出て、僕自身はかなりのショックを覚えたことを記憶しています。と言うのも、標高の低い、なだらかな山並みですし、本格的な登山者ではないハイカーが多く歩くコースですから、コースタイムもそのような人向けになっているはずだからです。そんなコースの標準コースタイムの16%増しもかかってしまったのです。せめて同じくらいだと思っていたのに。まあ、1年前の思いは別として、今回の記録を残しておきたいと思います。コース内容自体は1年前とほとんど変わりませんから、短くまとめておきたいと思います。

 

2023年1月26日(木) 青梅丘陵

▲10:41。青梅線に遅延が生じていましたが、軍畑駅到着は数分遅れで済みました。平日の遅い時刻ですけれど、ハイカーもそれなりに降りました。

 

▲11:15。榎峠から雷電山への登山道を登ります。ここは写真のような階段が続きます。

 

▲11:33。雷電山山頂で最初の休憩。ミルクチャイとコロッケ。

 

▲11:39。11分の休憩をとりました。雷電山はこの青梅丘陵の最高峰です。他の人の記録を読むと、この標識の先の雷電山南峰も踏んでいるようですね。でも、すぐ近くなのに20mほど低くて、行ってみる価値があるのかな? 南峰と呼ぶほどのピークではなさそうですし。

 

▲11:54。標準コースタイムとの比較があるので、辛垣山へは寄りませんでした。そうでなければ寄り道をした方が面白いです。

 

▲12:06。名郷峠にある祠です。

 

▲12:12。ちょっと前に降ったがここだけに残っていました。霜柱もあちこちにありましたが、まだ凍ったままで泥道にはなっていませんでしたから、問題ありません。

 

▲12:35。三方山454.3mの山頂です。ハイカー二人がお昼を食べていましたし、山頂は日陰なのでこのまま通過しました。山名標識の向こうはそのハイカーの背中です。

 

▲12:52。登山道脇の暖かな場所で2回目の休憩15分間です。ミルクチャイとミンチとタマネギの炒め物が挟んであるパン。

 

▲13:02。2回目の休憩場所です。手前の左側、風もなく、お尻の下の枯葉もホカホカでした。

 

▲13:31。青梅丘陵の東の3分の1ほどは林道を歩きます。ハイカーでもない、普通の散歩する人もたくさんいます。

 

▲13:58。3回目、最後の休憩13分間を第3休憩所でとりました。ミルクチャイとアップルパイのパンです。

 

▲14:22。この日は最後まで風もなく、青空が広がっていました。

 

▲14:39。青梅駅です。ホームに着くと、14:42発の電車がいて、慌てて飛び乗りました。

 

この日はザックの重さも6kg程度で、楽なコースでしたから、問題なく歩けました。下山後、脚の疲労感はありました。夜、布団の中で左足の脹脛下部が攣ったりもしました。でも、翌日は何ともありません。来週くらいには、普通のハイキングコースを歩いてみたいと思います。

標準コースタイムとの比較ですが、ほぼ同じで歩けています。1年前と比べても、86%の時間で歩けていますから、この3ヶ月のブランクで破滅的ダメージは受けていないようですね。


天覧山平日岩トレ№3 ――― HTさんが最下部岩場のトラバース、1往復に成功!

2023年01月20日 | 岩登りトレーニング

HTさんが平日の休みに天覧山で岩トレをするようになって今回が3回目。9月30日右から左への片道トラバースを完成させていたHTさんです。

2022年10月12日(水) 天覧山平日岩トレ№3

▲11:04。まずは最下部岩場の右から左へのトラバースの復習から。

 

▲11:05。左端の核心部です。ここも無事突破かな?

 

▲11:15。この日の課題は左から右への片道トラバースの完成です。

 

▲11:18。右端のゴールがこの木の根っ子。左から右への片道トラバースが成功したのかな? このまま左へとトラバースを続けますが、持久力が続かず、左端の核心部で落ちてしまいます。しばらくはそんな状況が連続しました。

 

▲11:44。でも、ついに1往復に成功! 左から右への最初のムーブに不安があるので、左端からスタートしています。ですから、左端に戻って来て1往復成功です。

 

1往復が出来るようになると、このトラバース練習本来の目的が目指せるようになります。1往復を2往復とし、さらに3往復、4往復と往復回数を増やしていくのです。すると、そんなトレーニングの中でクライミングに必要な筋肉の持久力がアップしていきます。ラインホルト・メスナーも大きな山に出かける前には行なっていたトラバース練習です。持久力を増すためのトレーニングなんです。HTさんは1往復を2度成功させました。

 

最近の天覧山メンバー4人の中では最初にトラバース1往復を完成させました。素晴らしいです!

 

続いて、小ハングとその右のフェースルートにトップロープをセットしました。2本とも4級+です。HTさんはまだこの2本のルートは苦手にしているようですね。どこを修正すればいいのか、僕にはよく分かりませんけれど、指や腕の筋持久力が不足しているのでしょうね。でも、そんな中でも片道トラバースは出来ていましたから、持久力以外に原因があるのかもしれません。あるとすれば、足腰含めた体幹の力でしょうか? 足で立つ、そのことがまだ出来ていない気がします。すぐに腰が落ちてしまいます。まあ、そのあたりも今後徐々に改善されていくことでしょう。毎回、進歩がありますからね。

 

▲12:17。小ハングルート4級+です。これからが核心のムーブになります。この時どうだったかはは忘れてしまっていますが、おそらく何とか登れたんだと思います。

 

この後は昼食です。昼食後にHTさんは再度トラバースにチャレンジしたようですね。その時にこの日2度目の1往復成功をしたんでしょうね。

 

▲14:55。次には小ハング右のフェースルート4級+にトライしました。

 

▲15:49。前の写真から1時間ほど経過しています。HTさんはこのルートをまだ苦手にしているみたいですね。でも、しつこく(いい意味で)チャレンジし続けています。このしつこさ(熱心さ)が上達の最大理由でしょうね。

 

ちなみに僕ももちろん練習しています。2本の4級+ルートはHTさんの確保でリードさせてもらいました。最下部岩場のトラバースは、1往復、3往復、5往復としました。まだまだ10往復も楽に出来そうですね。HTさんもN村さんもO崎さんもW科さんも、10往復を目指してください。これから天覧山で岩トレをする方々も。そうそう、ちょっと以前になりますが、K田さんは何往復か出来ています。K田さん、またご一緒しましょう。最後に帰りの途中で、上のトラバース岩で僕は1往復しました。ここは1往復するだけで凄く息が上がります。


高尾南浅川河畔散歩とN村先生による陵南公園でのザイルワーク講習会

2023年01月19日 | 岩登りトレーニング

つづら岩での岩トレを計画していたのですが、昼過ぎまで雨が残る予報に変わってしまい、中止となってしまいました。早朝5時36分から岩トレ実現の可否をLINEで相談し、最終的には6時10分くらいには中止決定。

それから5時間後、再度LINEで相談。祝日の時間を持て余している面々が集まることになりました。2時高尾駅北口に集合、陵南公園へ南浅川河畔遊歩道を散歩することに。SS木さん、N村さん、散歩程度ならと体調若干不調なW科さんまでも、つづら岩へ行くはずだった全員が顔をそろえました。

高尾は素敵な土地ですね。山はもちろん、川が流れているなんて素晴らしいです。山好きな人はもっと住んだらいいところですね。

大昔、三つ峠付近の沢でアイスクライミングを練習するので、高尾駅でステーションビバークしたことがありました。駅周辺をうろついて、暖かそうなねぐらを探しましたが、建設現場ばかりで見つかりませんでした。当時は何もない町でしたね。(ですから、その次は都留市駅でステビバしました)

陵南公園は南浅川の両岸に広がる素敵な公園です。春は桜が綺麗なんでしょうね。緑の庭園が広がり、運動場があったりします。所々に鉄棒や雲梯や遊具があります。駅からは一番離れた児童公園のような場所があり、そこにジャングルジム、滑り台、ブランコなどの遊具がありました。僕たちはそこでザイルワークの練習することに。

 

2022年10月10日(祝) 高尾・陵南公園でザイルワークトレーニング

▲15:21。最初は水平に張ったザイルをフリクションノット(主にプルージックとクレムハイスト)で移動する練習。カラビナの掛け替え方法も何種類か。教わる方も次第に熱が入り始め、インクノットや半マストノットなど、その結び方をN村さんが丁寧に実技指導してくれます。N村さんはそういった知識豊富で、自分でも繰り返し練習して身に付いているようです。だんだんとこの日の練習はN村先生によるザイルワーク講習会の様相を呈して来ました。

 

▲15:54。ジャングルジムを使って、ほんの少しの距離ですけれどフリクションノットで登ってみます。SS木さんもその効きを確かめます。SS木さんは翌週には阿弥陀南稜でフリクションノットでの登攀をする予定ですから練習にも熱が入ります。

 

▲15:58。フリクションノットの応用編として、ブランコの支柱を使っての脱出訓練もしました。上には短いシュリンゲ、下には長いシュリンゲをともにフリクションノットでセットします。短いシュリンゲはハーネスにつなぎ、長いシュリンゲには足を置きます。交互にシュリンゲを上げて、身体も上げて行きます。宙吊りになった場合などの脱出方法です。W科さんも熱心に。

 

▲16:27。ザイルの畳み方の練習も。

 

▲16:49。滑り台の階段を使って懸垂下降の練習をするSS木さん。

 

▲16:50。懸垂下降のセットも繰り返し行ないます。セルフビレイを取り、8環にザイルをセットします。

 

▲17:03。W科さんも。

 

▲17:14。ジャングルジムの手前でW科さんが飛び降ります。それを向こう側でSS木さんが止めています。二人はザイルで繋がっているのです。

 

街中の公園ですから街灯もあって日没後も練習できました。2時間ちょっとの練習でしたが、ザイルワークだけでしたから、意外と充実しましたね。たまにはこんなトレーニングもいいものです。

 

▲18:31。その後は会場を高尾駅南口から徒歩少しの中華料理店『龍縁』の座敷へと移動。そこでもN村先生のチェストハーネスの作り方など講習は続きます。ビール、紹興酒、日本酒などが入るにつれ、N村教授の講義の口調もさらに滑らかになって行きました。冗談はさておき、本当によく勉強されていることに感心してしまいます。例会でも是非活躍して欲しいと願っています。写真はこの店名物の餃子の大皿。


今年最後の沢登りを奥多摩の惣岳沢で行ないました

2023年01月18日 | 沢登り/多摩川北秋川水系

最初に、惣岳沢か惣角沢かについて記しておこうと思います。僕が初めて惣岳沢の存在を知ったのは、1992年に発行された『改訂増補 東京付近の沢』を見た時だと思います。その本では「惣岳沢」となっていました。その後、1996年に発行された『奥多摩 大菩薩 高尾の谷123ルート』では「惣角沢」となっています。あまりメジャーな沢ではありませんから、他の本ではあまり目にしていませんね。最近はそんな本は購入していませんから、どうなっているのでしょう? 2万5千図では「惣角沢」となっていますが、2万5千図の表記はあまり信用できません。間違いが多いことはよく知られていますからね。

奥多摩を歩く人のバイブルと言われている宮内敏雄氏著『奥多摩』では「惣岳沢」となっています。ですから、戦前は「惣岳沢」だったのかというと、そうでもなさそうです。東京瓦斯山岳会編『秋川の山々』では「惣角沢」と書かれています。それぞれ『奥多摩』は1944年(1943年かも)、『秋川の山々』は1940年の発行です。まあ、宮内氏のファンとしては「惣岳沢」を選びたいですね。

さらに言わせてもらえば、奥多摩に限らず沢名と山名が一致していることは多いです。川苔谷と川苔山(この山名も川乗山とも書きますね)、月夜見沢と月夜見山、雲取山と大雲取沢、鷹ノ巣山と鷹ノ巣谷のように。そんな例はいっぱいあります。それなのに、惣角沢と惣岳山では可笑しいですよね。

 

この話題は以上にして、惣岳沢の遡行報告です。この日の遡行テーマは「濡れないこと」です。濡れた方が楽なケースでも、濡れずに突破する困難なルートを選択する。まあ、それほど大袈裟には考えてはいませんが。この日の惣岳沢がいつもよりも水量が多いことと、最近の気温の急激な低下で、濡れると酷く寒いはずだからです。僕自身、基本的に濡れるのは好きではありませんから。

 

2022年10月8日(土) 惣岳沢

▲9:28。この日のメンバーです。右からSRさん、H田さん、N村さん。ガードレールの右端から入渓します。

 

▲9:31。入渓地点を振り返ると、こんな感じ。ガードレールから階段を下ると、橋が架かっています。滝見台までの道が整備されています。

 

▲9:39。入渓後すぐにゴルジュが始まります。F1-5mは水流の右が3級で登れるようです。しかし、そこに取り付くまでが深そうな釜をへつるのでしょうが、濡れそうです。

 

▲9:41。左には手摺り付きの滝見物用山道が通っているので、それを利用して高巻きました。

 

▲9:51。F2-2段4mは釜も深そうで滝に取り付くまでに全身濡れそう。しかも、水を浴びながらのクライミングになるのも必至です。当然、高巻きます。左から高巻きました。SRさんが50mザイルを引いて、高巻きます。僕も様子を見るために、10mほどザイル沿いに直上し、SRさんと残りの2名ともに見える位置まで行きました。SRさんは15mほど横に進み、それから沢床へ下降します。下降する箇所でSRさんとしては時間がかかりましたから、そこが難しそうですね。

 

▲9:51。通常はこのようなケースではラストにはN村さんなのですが、H田さんがフリクションノットを 正しく使えるかどうかを僕は知りませんでしたから、2番手はN村さんにお願いしました。ラストはH田さん。

 

▲10:03。N村さんが僕の前を通過して、先へと進みます。

 

ラストは本来はクライミング能力が優れた人が務めます(トップも同様です)。ただ、僕はH田さんのクライミング能力、沢での歩く実力を知りません。H田さんが登って来るのに応じて、僕も先に進みます。沢へ下降し始めるところまで、僕は来ました。すると、そこから先に、プロテクションがないのです! プロテクションが取れそうな灌木や岩角もありません。泥っぽい斜面なんです。(SRさんも「取りたかったんだけど、取れる所がなかった」と言っていました)こんなやばそうな場所をH田さんに下降させるわけにはいきません。ここで滑ったら沢床まで一直線です。

 

▲10:16。と言う訳で、下降し始めるポイントから懸垂下降することにしました。僕が自分のセルフビレイを取っていた灌木を利用して懸垂下降をしました。H田さんに先に降りてもらいます。最後に僕が降りました。で、高巻き終了。この日の沢登りではここが核心部でしたかね。勉強になった場所だと思います。

 

▲10:22。F3-5mはよく見ると左壁に残置のシュリンゲがありました。登れそうですね。僕がリードしました。3級+くらいですね。濡れないつもりだったのに、右腕と右肩が濡れてしまいました。

 

▲10:35。H田さんも軽やかに登って来ます。

 

▲10:38。N村さんも続きます。全員スムーズにフォロウ。

 

▲10:45。F4-5mは見るからに登れそうにありません。

 

▲10:46。高巻くしかありません。右の方が小さく巻けそうです。

 

▲10:51。ひとつ間違えると谷底に落下して、酷いことになりそうですが、ザイルを出すほどでもなさそうです。緊張感を持ちながら、慎重に高巻き終了。

 

▲11:25。しばらくは穏やかな渓相が続きました。

 

▲11:46。崩壊地もあります。

 

▲11:48。蜂の巣ですね。スズメバチの仲間の巣のようです。熊とかハチクマに食べられた残骸かもしれませんね。

 

▲12:02。久し振りの滝です。

 

▲12:05。水流の左を登りました。

 

この後は難しい滝も難しい高巻きもなく、順調に進みました。僕が記憶していた4級-くらいのスラブ滝は結局ありませんでした。どこに行っちゃったんだろう?!

 

▲12:10。巨樹ですね! カツラの木かな?

 

▲12:11。水量は乏しいですが、立派なゴルジュですね。

 

▲12:13。倒木帯もありました。

 

▲12:23。分岐点では地図読みもします。僕はいい加減で、本流らしきルートを選ぶだけ。奥多摩ではその程度のルートファインディングで危険な目には遭っていません。

 

▲12:39。今年の奥多摩はが綺麗です。

 

▲12:53。この滝が少し難しい滝かもしれません。土砂で滝の下部分が埋もれてしまっていますね。

 

▲13:02。ナメ滝も現われました。

 

▲13:05。緩傾斜の滝ですが、慎重に。

 

▲13:27。次第に源流の雰囲気になって来ました。

 

▲13:40。水流もそろそろ消失しそうです。

 

▲14:08。ラストに待ち受けていた感動は湧き水でした。水も消えた最後の詰め直前、沢形の右の泥壁に岩場があって、その岩の下から水が流れていました。この湧き水は僕もほぼ毎回見ています。

 

▲14:21。さらに沢の奥壁にぶつかった時のことです。その岩場の下から1.5mほどの滝になって水が流れ落ちていました。水が枯れてしまって相当登って来ているのに、突然の小滝です。やはり、奥壁の岩場の下から水が湧き出ていました。ここを見たのは僕は初めてだと思います。いつももっと左を登っていたのだと思います。直前に三俣がありましたけれど、僕はいつも左に入っていたのでしょうかね?

 

▲14:28。奥壁を右側から巻きました。急な泥斜面です。この写真の辺りでは少し傾斜が緩み始めています。

 

▲14:41。最期を詰め上げて、無事に遡行終了。易しい沢なんですけれど、充実感はありますね。元気者のSRさんがトップで到着。僕は2番手でした。

 

▲14:44。ラストのN村さんが最後の力を振り絞って駆け上がって来ました。

 

▲14:55。ヘリが飛んでいました。僕たちの上空で2度ほどホバリングしていました。何か事故か遭難があったのでしょうか? 

 

▲14:58。装備解除する前に記念撮影。右からH田さん、僕、N村さん、SRさん。

 

御前山山頂で装備解除して下山開始しました。すると、すぐに先頭のSRさんが向こうから登って来た女性と英語で語り合っています。そして、その女性は僕たちと一緒に下山することになりました。彼女はシンガポール人で仕事で1週間ほど日本に来ていたんだそうです。来日は3回目だそうですが、この日初めて日本の山を登ったんだそう。明日、成田から帰国するんだそうです。少し不安を感じ始めていたのでしょうね。僕たちと一緒に下山するという選択は正しいと思います。この時間ですから、1回でもルートミスをすると、下山が日没後となりかねません。小さなナップザックのようなのを背負っていました。懐中電灯は持っていたのかな? 彼女は日本語も話せませんし、標識を見ても理解できるかどうか?

 

▲15:31。御前山避難小屋。

 

▲15:59。カツラの巨樹が出て来ました。ここを通るたびに目にする立派な樹です。

 

SRさんは勿論ですが、H田さんも彼女と話していましたね。若いころ、ワーキングホリデイの経験があるのだそうです。さらには、奥多摩駅での反省会にも誘ってみました。彼女は快諾。

 

▲17:11。境橋バス停に到着。

 

▲17:48。彼女にとっても日本での今回最後の夜に楽しい思い出が出来たことでしょう。そして、なんと偶然ですが、H田さんがたまに行っているクライミングジムと同じジムに来日中の彼女も行ったのだそうです。クライミング(ボルダリング)を始めて2年だそうです。 動画を見せてくれましたけれど、ランジ(次のホールドに飛びついて掴む)など交えていましたから、上手なんですね。電車で一緒に帰りました。