ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

奥多摩の秘密の場所で焚火キャンプ 3/3

2014年12月10日 | ハイキング/奥多摩

2014/11/23  散歩の目的地に着きました。柵だったのでしょうか? 張ってある針金を乗り越えると、目の前には山深い山腹であるにもかかわらず、広々とした平坦地が広がっています。


▲まず目に飛び込んできたのがこれ。昔懐かしい、木桶のような湯船です。そう、これは廃屋、この平坦地は廃村なのです。11:26ころ。


▲昔よく見かけたブリキ看板です。いろいろと調べてみると、「チヨダ式稲麦扱機」と書かれているようです。脱穀機のようです。田んぼや麦畑とは縁のないような山中に、何故こんな看板があったのでしょう?


▲次々といろんなものが目に飛び込んで来ます。これは人形。キューピー人形かな?


▲弁当箱と湯呑み。


▲プロパンガスでしょうか?


▲白熱電球がさがっていた街燈でしょう。


▲飯盒です。福島さんの持ち物のようですね。


▲がいしです。電線がここまで来ていたんですね。


▲この集落の守り神が祀られていたのでしょうか? 社の中です。11:34ころ。


▲柱も朽ちて、崩れ落ちてしまっています。

なんと小生、30年以上昔にこの集落を訪れたことがあります。すでに廃村にはなっていたと思いますが、家々はまだ倒れることなくしっかりと立っていたように記憶しています。


▲先ほど中を見ましたが、その社がこれです。


▲ソファーの骨組みだけが残っていました。


▲平坦地はだいたい見て回ったので、少し山の斜面を登ってみることにしました。すると、すぐに出て来るのがこれ。蛇口のような栓もありますから、多分、上水施設ではと思います。どこかから引水された飲み水を一旦このコンクリの建造物の中におさめたのではと思います。11:53ころ。


▲さらに山の斜面を登って行くとお墓がありました。でも、写真でも分かるように、墓石が寄り添うように集められています。もともとは普通のお墓のようにそれぞれが離れて並んでいたのでしょう。でも、集落が廃村となり、お墓自体を里に移し、これら墓石をこのような形で祀っているのだと思います。11:59ころ。


▲お墓の左横には広々とした家の敷地がありました。倉沢の廃村もそうでしたけれど、身分の高い家ですとか、お金持ちの家は、山腹の高い方に建っていることの方が多いようです。
この敷地にもそんな一家が住んでいたのでしょう。この壺のようなものが幾つも転がっていました。酒でも入っていた容器なのでしょうか? 12:05ころ。


▲その広々とした敷地がこれです。12:08ころ。

お墓のあたりは陽当たりがいいので、そこへ戻って昼食にしました。


▲再び山の斜面を降りて来ました。小さな子どもも住んでいたのですね。「おどうぐぶくろ」です。小学生ですね。それも一年生かな? 12:40ころ。


▲オンキョーの真空管ラジオなのでしょうか? 


▲これは絶対に臼だと思います。


▲ストーブでしょうか?


▲先ほどの社の後ろには御神木のように巨樹が寄り添っています。そのうちの一本がイチョウの木。古いイチョウ特有の乳(チ)が垂れています。12:45ころ。


▲廃村を後にし、そばの支沢を下ることにしました。登りで使った支尾根よりも、平均的に傾斜がなだらかそうに見えるからです。写真の山際の少し下に山道があります。沢筋を降りはじめたばかりの写真です。13:02ころ。


▲沢を下り切り、本流と合流するところです。登りでは写真左側を登って行きました。13:17ころ。


▲焚火の消火を確実にするために、水場から水を汲んで行きました。13:27ころ。
今回の天場唯一の短所は水場が遠いこと。と言っても、100m少し離れているだけなのですが・・・・


▲熾きや灰に水をかけて、熱を冷ましなす。絶対に熱がこもって、再度熱くなり、火が再び燃え上がることがないようにします。そして、石っころを載せて、押さえ込んでおきます。14:19ころ。

本当は焚火の跡が残らないように、ここで焚火をした痕跡すら消えてしまうようにしておくのが最良なのですが、今回はそこまでするのは無理でした。


▲焚火の始末をし、テントを片づけました。ひと晩お世話になりました。14:33ころ。

この場所は里に近いところですし、誰もが目をつける場所のようで、幕営や焚火の跡がありました。焚火跡はある程度仕方がないとしても、ゴミが残したままにしてあるのには憤慨。プリムスのガスカートリッジやアルミのビール缶が捨てられていました。ビール缶やアルミ箔などは焚火に投げ込まれたままになっていて、その燃えカスがそのままになっています。アルミ製品は燃えるからと言って焚火に投入する人がいるのですが、僕は反対です。焚火程度の火力で、完全に燃え尽きることは困難ですし、中途半端な燃えカスはかえって回収が面倒くさいからです。僕は割り箸など以外は燃えるようなものでも、燃やさずにそのまま持ち帰ることにしています。


▲昨日と同じ林道を帰ります。今年も焚火が出来ました。来年はもっと何回も出来るようにと、願っています。15:11ころ。


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1 コメント

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Unknown (通りすがり)
2021-08-03 21:32:10
いやいや、焚き火台使ってくださいよ。。
ゴミを捨ててく人に憤慨とか言って、直火の跡そのままの人もたいして変わらないと思います。

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