ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

初めての甥っ子家族との山行は、霧島えびの高原池巡り

2013年07月24日 | ハイキング/山行μや山行χ

2013/7/14  僕の母は孫の家族と同居していました。僕にとっては甥っ子家族です。80歳くらいから認知症を発症していましたから、僕もS子も正月と夏には熊本に帰って、出来るだけ長く母と顔を合わせることにしていました。
今から思うと、母の病気のおかげで甥っ子家族との交流も深まったのだと思います。母は先々月に他界したわけですから、今後は正月や夏に熊本に帰る必要性はなくなったのです。以前そうだったように、正月や夏休みに長期山行をすることが可能になったのです。北アルプスの剱岳や穂高の滝谷で登攀生活を送ることも可能なのです。(たいしたレベルの登攀ではないのですが・・・・)
でも、この数年間の甥っ子家族との交流の深まりは、僕にとって、家族だと思える人たちが増えたんだと実感させてくれました。正月や夏休みに帰る故郷が出来たのです。ですから、これからも熊本には帰ることでしょう。ただ、ときおりは帰れずに長期山行へ出かけることもあるかもしれませんが。

今回、甥っ子家族との初めての山行が実現しました。まあ、最初はみんなでキャンプしに行こうという話だったのです。海がいいか山がいいかと言った段階でした。連日暑苦しい真夏日が続いている熊本ですから、高原の涼しいキャンプ場がいいということに決まったのです。
僕としては、しめしめでした。
昭文社の地図も購入し、自分なりに計画も立案しておきます。

朝8時出発だぞ~っ! とは言っても、結局は9時すぎ。まあ、これも織り込み済みと言ったらそうなのでしょう。熊本市内から高速へ乗り、えびのICで降ります。今春出来たという新しい道の駅にちょっとだけ立ち寄って、一路、霧島はえびの高原へ。

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▲えびの高原キャンプ村に到着。さっそくテントを設営します。左奥からD輔、Y子さん、S子です。テントの中にMちゃんが見えています。12:49ころ。
アカマツ林の中の落ち着いたキャンプ場でした。海の日の連休にもかかわらず、テントサイトの半分くらいしか埋まっていません。
テントとは言ってもオートキャンプ用のでっかいテントですから、最初のうちは僕もS子もただ見守るだけ。山の極小、軽量テントとはまったく異なった代物です。

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▲テント本体の前にくっつけて、タープを設営します。僕が持っているタープなんて、手のひらに乗るサイズですが、これは巨大です。K君が何を想うか、佇んでいます。13:24ころ。

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▲行ったことのある人は知っているでしょうが、霧島は火山の集合体。あちらこちらにポコポコと火口があるのです。そのうちの幾つかには水がたまって火口湖になっています。えびの高原の北方にもそんな火口湖が3つあって、お池巡りのコースになっているのです。
標高差も100mくらいしかありませんし、コースタイムも2時間半くらいですから、登山初めてのY子さんやK君にも手ごろな足慣らしになることでしょう。
写真は少し登り始めたあたりです。子供たちは元気です。MちゃんとK君。14:44ころ。

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▲えびの高原にはシカがたくさん生息しています。笹が涸れていたりしていますから、生息密度はかなりオーバーの状況だと感じました。でも、可愛いです。15:11ころ。

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▲お池巡り最初の池は白紫(びゃくし)池です。K君は池のほとりで足を濡らしてしまいました。顔を塗りつぶされて、のっぺらぼうになってしまっています。15:26ころ。

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▲次の池に向かう途中、韓国岳がよく見えていました。左右二つのピークがありますが、それを直径とした大きな噴火口が韓国岳の正体です。15:49ころ。

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▲推定樹齢五百数十年の巨木杉です。六観音参拝の際に植えられたもののようです。16:01ころ。

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▲六観音御池が見えて来ました。16:04ころ。

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▲池のそばに建つ六観音堂。深い謂れはあるようですが・・・・ 16:05ころ。

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▲六観音御池のほとりへ降りる道にはロープが張られ、降りたらいけないようでした。しかし、それでH本家の面々が納得する訳がありません。Y子さん以外は全員降りてしまいます。陽光が水面を照らし、網目模様に揺れていました。16:14ころ。

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▲何やら由緒深そうな岩霧島神社です。16:24ころ。

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▲3つ目の不動池へ向かう途中です。S子とMちゃん。16:51ころ。

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▲登山初めてのY子さんとK君でしたが、これくらいのお池巡り程度は超楽勝! 16:53ころ。

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▲韓国岳へ向かって歩きます。噴火口の縁がどこだか分かりますか? 16:59ころ。

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▲道路沿いで水をたたえる不動池。17:02ころ。

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▲不動池のそばからは、ナント! 桜島が見えました! 左側に見える少し黒っぽい雲のようなものは、桜島の噴煙の様な気もしますが・・・・ 17:10ころ。

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▲キャンプ場に戻る途中で、またシカに遭遇しました。17:31ころ。
コースタイム2時間半のところ、寄り道や休憩を含めて3時間ちょっとで歩きました。ほぼコースタイムと同じと言ってよいと思います。Y子さんにはちょうど良い足慣らしになったと思いますし、K君は立派に歩き通し、感心しました。

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▲キャンプ場に戻り、ふいごで炭火を熾しているK君。遠すぎて、効果がないと思うよ! 18:53ころ。

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▲我々山屋から見ると移動式キッチンと呼びたくなるような豪華セットです。19:22ころ。

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▲夕食はキャンプ定番のバーベキュー。美味しいですね。ビールにワイン、ブランデーと、アルコールも進みます。19:23ころ。

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▲ランプの光が明るく写り過ぎていますが、モリモリ食べている最中です。K君はこのあと最初にバタンキュー。4歳の子供です。歩く以外でも動きまわっていましたからね。しばらくして、Mちゃんも。大人はどうだったか、少し朦朧としていて記憶はありません。僕とかがいちばん最後まで飲んでいたことだけは確かだと思います。19:42ころ。

初めて甥っ子家族みんなと山を共に歩きました。いいものですね。ほぼ「三世代同行山行」です。これが可能なのもそれほど長い年数ではありません。大事にしたいと思います。


第8回山行μは雷雨と濃霧で途中撤退

2013年07月20日 | ハイキング/山行μや山行χ

2013/7/7  前日に母の四十九日の法要を済ませ、気持ちも新たに臨んだ第8回目の山行μです。選んだ山は烏帽子岳。熊本県には他にも烏帽子岳があるとのことで、区別するために阿蘇烏帽子岳と呼んでいるそうです。ポスターなどでよく見る草千里の写真で草原の向こう側に聳えている山が阿蘇烏帽子岳1337.2mですね。
Mちゃんももう小学4年生。一緒に山歩きをし始めたのは小学校前の年長組の時からです。本当は第0回の山行μもありますが、パパ同行だったので0回にカウント。振り返ると、子供の成長に驚かされる4年間ですよね。

朝はMちゃんのママに車で豊肥本線の最寄り駅まで送ってもらい、阿蘇カルデラ内の赤水駅で下車しました。7年前の昭文社の地図には登山口の湯の谷温泉阿蘇観光ホテル前までのバス路線があるようになっていましたが、駅前で人に聞くと「バスはなくなったよ」とのこと。タクシーで登山口へ向かいます。運転手さんの言うには、その路線バスとホテルとの経営母体が同じらしく、ホテルが営業を止めたので路線バスも無くなったようです。途中、去年の豪雨で崩れた道路の補修をまだやっている箇所があったりしました。

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▲タクシーはずいぶん奥まで入ってくれました。廃墟に近づきつつあるホテルを過ぎて降りた場所がここ。露天風呂とかがあったあたりだとか。源泉の湯気が勢いよく吹き上がっていました。10:19ころ。

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▲轟音と共に噴き出している温泉の湯気。10:21ころ。

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▲噴泉のすぐそばが登山口です。こんな看板がありました。10:21ころ。

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▲遊歩道となっているくらいですから、道はよく整備されています。でも、遊歩道と呼ぶほどではありませんね。おそらくホテルがあった頃はお客さんが歩くことも多かったんでしょう。今では普通の登山道と言えるほどです。
森の中を登って行きます。10:42ころ。

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▲トリアシショウマでしょうか? ヤマブキショウマでしょうか? よく分かりませんが、雰囲気のある花で、僕は好きです。10:46ころ。

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▲マムシグサでしょうか? サトイモ科の植物です。葉や球根は有毒で、食べると口から喉にかけて猛烈な痛みが走り、唾を飲み込むことすら出来なくなるそうです。10:48ころ。

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▲ヒキガエル出現。Mちゃんは「カワイイ」と言って、怖がる様子はありません。でも、カメムシは大嫌いなのです。10:49ころ。

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▲ガクアジサイも好きな花です。この写真の花の正式名称はよく分かりませんが、ガクアジサイの中のヤマアジサイなのでしょうか? 11:00ころ。

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▲シソ科のウツボグサだと思います。11:33ころ。

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▲ヤマボウシも咲いていました。11:46ころ。

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▲湯の谷温泉からの登山ルートはいったん草千里に出るのですが、草千里が近づくころ、雷が聞こえるようになりました。今日の天気予報には不安定な要素が多く、雷雨もあるようなことを言っていましたから、Mちゃんのママには「雷が聞こえるようになったら下山します」と言ってあったのです。雷は怖いですから・・・・
でも、草千里にさえ出れば、建物はありますし、バスで下山も出来ます。草千里の建物に入るまでのわずかな時間に被雷する可能性もあるのですが、それは湯の谷温泉へ下山するとしても同様です。
写真は草千里の端っこに出たところです。雨も降って来ていましたから、二人ともカッパを着ました。12:11ころ。

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▲四方ガスで真っ白です。Mちゃんはこんな体験は初めてなんだそうです。子供にとってはすべてが貴重な体験。12:12ころ。
このあと、阿蘇火山博物館ロビーで雨宿り。お昼御飯を食べ、天候回復を期待して待ちましたが、いっこうに回復の兆しはありませんでした。

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▲この柵は子供たち(大人だっていいのですが)が乗せてもらえる馬がいる場所なのです。13:08ころ。
以前所属していた山岳会のHPに載せたので、小学1年生のころのMちゃんを見てあげて下さい。 http://teizan4.blogspot.jp/2010/08/blog-post_24.html 

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▲バスに乗って下山することにしました。待っている人たちは韓国の若者です。13:09ころ。

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▲バスで少し標高を下げると、霧の中からは脱出です。米塚が綺麗に見えています。13:20ころ。

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▲放牧されている牛ものどかに草を食んでいます。13:24ころ。

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▲豊肥本線の阿蘇駅の駅前です。阿蘇の山々の山頂部分はまだ雲の中でした。13:38ころ。

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▲列車がホームに入って来ました。13:52ころ。

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▲Mちゃんが山中で拾った鳥の尾羽。おそらく、ヤマドリではないでしょうか? 13:58ころ。

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▲立野駅付近では日本でも珍しいスイッチバック方式の線路が見られます。急勾配を登って行くのに、Z字状に列車の進行方向を変更しながら上がって行くのです。写真のもう一本の線路がほんの少し前までこの列車が通っていた線路です。14:21ころ。

今朝の乗車駅までMちゃんのママが車で迎えに来てくれました。
雷雨と濃霧、それが原因の山行の中断。Mちゃんにとっても初めてのいい体験だったことでしょう。阿蘇烏帽子岳には再び来たいと思います。


まったく情報のない沢へ、白沢川奈良倉沢

2013年07月03日 | 沢登り/多摩川小菅川水系

2013/6/30  梅雨時の寒気がときおり混ざり込む不安定な状況が続いています。土曜日も日曜日もどこか不安定。日曜日の方がまだましだろうと、日曜日にS子と二人で沢登りに出かけました。向かった沢は多摩川上流の支流で小菅川水系の沢。白沢川の奈良倉沢です。昨年遡行した大白沢のひとつ奥の沢です。ちなみに、その大白沢の記録は
http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko/d/20120626  です。
地形図を見る限り、大白沢よりも佳い沢であるとは思えません。大白沢の方が流水域が広いですし、支沢もたくさんあります。保水力のある広葉樹の森も広がっているようです。
ですから、大きな期待はせずに出かけたのでした。

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▲小菅行きバスが早いので、奥多摩駅から7:25のに乗りました。余沢バス停には8時過ぎに着き、そこから延々と車道を歩きます。
大白沢出合の少し先で林道が右に出て来ます。「甲扇アサノ」という看板のあるところ。9:13ころ。

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▲左下を奈良倉沢が流れていますが、林道の終点まで歩いて、そこで遡行準備しました。もうすぐ出発の時間です。10:04ころ。

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▲スタート地点からこの小滝です。なかなか良さそう・・・・ 10:05ころ。

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▲落ち着いた雰囲気の佳い沢です。いい沢歩きが出来そう! 10:10ころ。

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▲でも、完璧な沢なんてありません。ワサビ田もありますし、植林も広がっています。10:17ころ。

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▲小さなゴルジュもときおり出現します。10:34ころ。

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▲こんな狭い流れでは両岸からのボサがうるさくなりがちですが、ここはそんなことはありません。快適です! 10:36ころ。

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▲庭園として観賞したくなるようなミニゴルジュが続きました。苔の付き具合もなかなかです。10:37ころ。
太ももや腰まで濡らしたくなければ、微妙なへつりを楽しむことも出来ます。

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▲ミニゴルジュを堪能した後には、再びワサビ田です。10:56ころ。

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▲ワサビ田が終わると、また渓流美が蘇えるのは嬉しいですね。11:05ころ。

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▲沢の中にも陽射しが入り込むようになって来ました。11:06ころ。

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▲支沢沿いにワサビ田が続いていました。11:10ころ。

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▲すぐそばを通る山道も時々歩きます。この山道は遡行をスタートした地点からずう~っと沢沿いに続いています。11:11ころ。
このあと11:20ころから、標高930mあたりで20分間の休憩を取りました。

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▲ワサビ田跡の石積み上を歩くS子。11:42ころ。

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どっか~~ん! 大滝だあ~~っ!
まったくもって、全然、こんな滝の出現は予想だにしていませんでした。こんな裏切られ方は、本当に嬉しく、痛快ですね! 
やった~あ~っ!
高さは少なくとも15mはありそうです。20mはないでしょうが、「奈良倉沢の大滝」と呼んでも名前負けしない滝としての風格も十分備えています。11:45ころ。

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▲高巻くのなら左斜面です。容易に高巻けそうです。実際には、山道がちょうど通っていることが後で確認されましたから、山道を使って簡単に高巻けるのです。
でも、それではつまりません。滝を直登しましょう! でも、今日はシャワークライミングはちょっと勘弁です。濡れるような準備をして来ていませんし、何よりもS子は濡れるのが大嫌い。
と言う訳で、水流際でないルートを探しますが、左から簡単に登れそうです。3本の黄色い矢印で表したのが登攀ルート。見た感じでは3級程度と思われます。
実際登ってみて、下から1本目と3本目の黄色線部分は2級程度。2本目辺りが3級でした。ただ、プロテクションが2と3本目の黄色線の間に立つ灌木でしか取れませんから、3級と言っても緊張感はあります。脆い岩、草、枯れ葉など、対処法を誤ると手痛いしっぺ返しを喰うモノもありますし。

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▲プロテクションを取る灌木が生えているテラスから横を眺めました。水流に近いあたりを、ハーケンを打ち込んでプロテクションを取りながら、登攀するのも楽しそうですね。僕にでも、登れそうに見えます。11:57ころ。

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▲滝の下で僕を確保してくれているS子。後方にはワサビ田跡も見えています。11:57ころ。

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▲途中のテラスの灌木からプロテクションを外しているS子。12:08ころ。
ザイルは8ミリ×30mですが、上の確保支点(灌木)までギリギリ30mでした。下で確保していたS子には2、3歩前に出てもらいました。

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▲大滝を登りきったS子です。いい表情をしています。顔はつぶしちゃってますけれど。12:10ころ。

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▲大滝の上はまたまたワサビ田跡が続きます。12:19ころ。

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▲現役のワサビ田もあります。12:22ころ。

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▲二俣です。12:24ころ。
どちらへ行ってもさほどの違いはないと思います。ただ、左俣の方が少し傾斜が緩やかですし、下山コースに近いので、左俣を選択しました。そして、2回目の休憩を12:25~12:45まで取ります。
山道は右俣の方へ入って行っています。地形図によると、少し先で西の主稜線へ上がっていっているようです。

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▲休憩した僕たちのすぐ横にヒキガエルがいました。ちょっとつつくと、奥の穴に身を隠してしまいました。12:26ころ。

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▲二俣から先にはあまり水流はありません。水の代りに多くなったのは枯れ葉です。写真に撮ったこの枯れ葉は指の指紋のような模様を作っていました。12:58ころ。

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▲素晴らしい森です。12:59ころ。

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▲巨樹が現われました。幹回り5mはあるでしょう。ただし、残念なことにこの樹はもう死んでいます。菌類や昆虫などによって何年もかけて分解され、姿を消していくのでしょう。13:07ころ。

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▲根をクネクネと四方に張った巨樹が立っていました。「ここにお坐りなさい」と誘ってくれているようです。長く生き続けている樹とは静かに語らい合える心持ちがするのは僕だけでしょうか? 13:20ころ。

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▲枯れ葉で隠れていた水の流れが最後の姿を見せてくれました。13:25ころ。085
▲枯れ葉にうずもれるようになりながら、S子が急傾斜な詰めを喘ぎながら登って来ます。13:30ころ。
このころまでは、眩しい光が谷間にまだ侵入して来ていました。

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▲眼前の稜線に登山道があるに違いありません。もうすぐです。13:40ころ。

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▲ところが、その稜線は支尾根に過ぎませんでした。登山道のある稜線はまだまだずうっと上方です。13:56ころ。

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▲登山道に飛び出したS子です。稜線の山腹をずいぶん下で巻いている登山道だったので助かりました。14:02ころ。
装備解除すると、いつもホッとします。

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▲装備解除も含めて30分間の休憩をとりました。歩き始めてすぐ、雨が降り出します。予報ではにわか雨が降るということでしたが、遡行終了後で実にラッキーです。僕は傘を差し、S子は雨具を着ます。14:47ころ。

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▲いろいろな下山コースを考えていましたが、雨も降って来たので、いちばん安全確実な登山道から鶴峠のコースを選択しました。雨も小一時間で止みました。
ここが鶴峠。これからバス停までは嫌な車道歩きです。15:38ころ。

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▲大白沢出合付近でマタタビの花が咲いていました。実も甘くて美味しいですけれど、花もとっても綺麗です。葉が白くなるのは昆虫を引き寄せるためなんでしょうかね? 16:18ころ。
白い葉になる理由をネットで調べてみましたが、分かっていないようです。園芸界で珍重される斑入りの葉の場合は葉緑素がそこだけ欠落する突然変異の場合が多いようですが、マタタビのケースでは白い葉にも葉緑素は存在しているようです。葉に空気の層などがあって、光を乱反射して白く見えるのではという説も。葉が白くなる時季と花の時季が比較的重なり合うので、葉の下に隠れるように咲いている花に昆虫が来てもらうための作戦とも考えられるようです。

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▲15:55のバスには間に合いそうにないので、のんびりと歩いて来ました。17:18ころ。
ここは余沢バス停です。次のバスは17:40なのです。一日に4本しかバスはありませんから、仕方がありません。
定刻通りバスが来ました。臨時バスも含めて2台も来ました。その理由は次のバス停ですぐに判明。東部森林公園キャンプ場でたくさんの若者がバスに乗ったのです。バス会社に連絡をしておいたのでしょうね。

今日も予定通り『天益』へ。お座敷では何か宴会が催されているようです。途中からコンパニオンも登場。コンパニオンって青梅あたりから来るのでしょうかね? 奥多摩には居そうにありませんからね。カウンター席は見慣れた顔触れの地元の方々ばかり。僕たちもしょっちゅう来ますから、顔だけは知られているようでした。

今日の奈良倉沢にはまったくの期待なしに来たのです。手前の大白沢よりもいい沢だという感触はありませんでしたから。でも、来てみたら実に佳い沢でした。今日は稜線まで駆け上がりましたけれど、時間がなかったり、初心者を連れて来ていたりの際には、大滝の上から沢沿いの山道を利用して林道まで戻れるのですから、比較的気楽に来れる沢でもあります。