ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

雨は止みましたが、霧と風の中、阿弥陀南稜を完登しました!

2016年10月29日 | ハードハイク/八ヶ岳

2016/10/9  今回のメイン山行は阿弥陀南稜です。中央稜に比べると、歩く距離も長いですし、難度も高いからです。ですから、山行中日に実行する計画でした。でも、中日の今日は雨天。今日を中央稜にして、明日天気が回復しますから、好天のもとで南稜へ行くのもありでしょう。それも考えたのですが、今日のメンバーでどれくらい時間がかかるか分かりません。しかも、明日は帰路につかなければなりませんから、余裕のある時間帯に下山していなければなりません。それを考えると、明日はやっぱり中央稜でしょう。
それに天気予報では午前中の早い段階で雨が止むことになっており、その後急速に天気は回復するようです。その予報に賭けて、今日は南稜へそのまま行くことにしたのです。


▲朝、目覚めると、小雨が降っていました。テントの前に張ったタープの下で朝食と出発の準備をしました。朝はまだ雨の予報でしたから、タープを持って来て正解でした。今日は日の出とともに出発する予定にもしていましたから、朝食は各自で用意しておくことに。手早く朝食も済ませて準備完了。5:32ころ。


▲カメラのフラッシュを光らせると、雨粒が雪のように浮かび上がります。出発! 6:05ころ。


▲堰堤の左岸から阿弥陀南稜へ登る踏み跡を辿りました。意外と早く稜線上に。6:19ころ。


▲急登が続きましたが、山頂が近づくと、なだらかになり、苔の美しい山道になります。7:27ころ。


▲立場岳山頂です。この標識では標高が2248mになっていますが、実際は2370m。僕は「たてばだけ」だと思っていたのですが、調べてみると「たつばだけ」なんですね。地図では立場岳となっていますが、僕はこの標識のように「立場山」の方がしっくりきます。7:36ころ。


▲立場岳までももっとゆっくり歩きたかったのですが、元気者たちの足を遅めることは出来ません。立場岳でも長く休憩したのですが、その先まで行き、まだ雨が止みませんから、止むまで停滞することに。8:19ころ。


▲1時間以上、天気待ちをしました。最悪、天気が回復しないようであれば、ここから引き返すことも想定していました。ですが、気付くと雨が止んでいたのです。心なしか周囲の明るさも増した気が・・・・。いざ、出発です。青ナギも霧で隠され、半分も見えていませんね。9:25ころ。


▲この辺りがP1でしょうか? 9:55ころ。


▲P2だと思います。まだまだ霧が濃く、周辺だけしか見えません。10:02ころ。


▲眼前にP3が迫って来ました。10:07ころ。


▲ここで登攀装備を身に着けたのですが、風が強くて、長くいると体温が下がってしまいます。10:28ころ。


▲今回はP3の直登はしません。通常通り左側を巻き、ルンゼを登ります。その取付きへ向かう踏み跡が明瞭に付いています。10:30ころ。


▲T口さんが後続を見守っています。ここからはさらに左へ下がり気味に進みました。10:31ころ。


▲T口さんがリード、僕が確保しました。二番手はSS木さん。つづら岩で練習をしたダブルプルージックでフォロウします。最初の3mほどだけが3級で、ちょっとだけ緊張します。10:57ころ。


▲僕が三番手でSS木さんを追います。ラストはM力さん。万力さんにはすでにザイル末端をハーネスに結んでもらっています。「T口さんが上からザイルを引いたら、それが登っていいよ! の合図なので登って来てね」と言ってあります。
以前は残置のロープなどがあったのですが、今は見当たりません。易しい岩場ですから、ない方がすっきりしていいですね。ただ、T口さんによるとハーケン等も見つからなかったようです。まったくないとは信じられませんが、2、3ヵ所はあって欲しいですし、あるはずですよね。11:03ころ。


▲T口さんの確保している場所まで着くと、僕とSS木さんはザイルから離れてそのまま踏み跡を登ります。すぐに土の道となり、ザイルがなくとも慎重に登れば大丈夫ですから。安定し、T口さんの姿が霧の中でもなんとか確認できる場所で、待機していました。M力さんが上がって来て、最後にT口さんも来て、再び4人集結です。11:21ころ。


▲ほんのしばらく傾斜の緩い道になります。11:27ころ。


▲P4を左から(だったと思います)巻きました。11:41ころ。


▲頂上すぐそばの岩場は間を縫うように登って行きます。11:44ころ。


▲岩場の通過を終え、阿弥陀山頂はもうすぐです。でも、霧のためまだよく見えていないのです。11:45ころ。


▲顔を上げると、そこはいきなりの山頂2805mでした! 霧もいいものですね。そんなサプライズを演出してくれます。11:47ころ。


▲SS木さん、M力さんもゴールイン! 11:47ころ。


▲登攀装備を解除しました。周囲は霧で真っ白。山頂には登山者が他にも2、3人いました。11:51ころ。


▲南アルプスの甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳や北岳などがほんの一瞬ですが、顔をのぞかせました。12:02ころ。


▲富士山も姿を現わしました。気付いてからカメラを向けたのでは、間に合いません。カメラを向け続けてやっと撮れた写真です。12:09ころ。


▲今日登って来た南稜の姿もやっとその全貌が浮かび上がってきました。12:10ころ。


▲阿弥陀岳山頂を後にして、御小屋尾根を下山します。12:14ころ。


▲摩利支天の岩場の左に乗鞍岳3026m、御嶽山3067m、中央アルプスが見えて来ました。12:16ころ。


▲摩利支天の梯子を登ります。12:16ころ。


▲先を行く、T口さんとM力さん。12:18ころ。


▲阿弥陀岳を振り返ってみました。南稜最上部は隠れて見えませんが、下方は見えています。写真中央には富士山も。12:20ころ。


▲写真中央は甲斐駒ヶ岳。その左に北岳。右には雲で隠れた仙丈ヶ岳が。仙丈の手前には鋸歯状の鋸尾根も見えました。写真右の丸いピークは阿弥陀南稜の立場岳だと思います。12:40ころ。


▲御小屋尾根の樹林帯に入り、天候も穏やかになりましたから、気分も穏やかに休憩です。13:07ころ。


▲御小屋山の標識が現われました。初めて見る新しい標識です。この辺り平坦ですし、何かしら小屋が建っていたのだろうと想像することくらいまでは僕にもできます。でも、ネットで調べてみたらさらに驚くべき情報を知ることが出来ました。まあ、もちろん知っている方にとっては常識なのでしょうが。
御小屋山(おこやさん)は別名・御柱山とも呼ばれています。御柱と言えば諏訪神社ですけれど、この辺りの山は諏訪神社の社有林なのだそうです。1992年までは御柱祭の御用材をこの山から調達していたのです。しかし、1959年の伊勢湾台風で大規模な倒木被害が出て、モミの大木が急速に不足していったのだそうです。ですから、最近は他地区から御用材を調達しているのだとか。そんな場所だとは知りませんでした。14:08ころ。


▲ほぼ山からは下りてきて、だだっ広い林道のような山道に出て来ました。キノコでもないかな、と目をキョロキョロさせながら歩いています。14:56ころ。


▲ハナイグチが出ていました。皆、色めき立ちます。15:06ころ。

その後、夢中になって両サイドのカラマツ林に入ってハナイグチを探しました。それなりの量の収穫がありました。


▲幕営地に戻ると、タープの端っこが破れていました。昔、トカラ列島で海岸沿いにテントとタープを張った際に強い海風に煽られてタープが激しく破れたことがありました。ですから、今回が二度目。今日も風が強かったのでしょう。もう11年以上使用していますから、そろそろ寿命かもしれませんね。15:54ころ。


▲4人テンを張った場所のT口さんが寝ていた方に水が溜まっていました。わずかに低地だったようです。ですから、テント内にも水が浸入し、T口さんのシュラフが水浸し。シュラフも干しますし、テントも干さねばなりません。
YYDは奇妙なことにテント内に銀マットを敷きません。僕は必ず銀マットを敷きますし、今回も持って行っています。雨が降ったり、雪が融けたりで、テント内が水浸しの海状態になることは何度も体験しています。そんな時に敷いていた銀マットでその上のものが濡れずに済んだ経験は数知れず。まあ、YYDもだんだんに銀マットを持っていくようになるでしょう。16:06ころ。

ちなみにT口さんのシュラフですが、その夜までに乾くわけもありません。そこでどうしたかと言えば、シュラフの中にシュラフカバーを入れ、その中で寝たのです。ナイス・アイデア!


▲昨晩、燠の上に置いていた石をどけ、新聞紙に火を付け、小枝を燃やし、徐々に熱をため込みます。もともと昨晩の消し炭の上で火を熾そうとしていますから、簡単に火は付きました。16:18ころ。


▲何時だったでしょうか? 今日から合流するI城さんが到着。今晩の食当は彼ですから、どんな夕食になるのか楽しみです。左からM力さん、I城さん、T口さん、SS木さん。17:12ころ。


▲I城さんが八ヶ岳山麓のとある農場から購入して来た冷凍の鶏鍋スープです。焚火の火で溶かしました。17:25ころ。


▲メインの食事が出る前に、野沢菜の漬物や焼いたカボチャやサバ缶、他にもたくさん酒のつまみがありました。17:49ころ。


▲白菜、キノコ、人参など野菜もたっぷり入った鶏鍋です。大コッフェル三杯も作れましたから、お腹も満腹です。18:09ころ。


▲いちばん若いM力さんが鶏鍋料理を作ってくれました。18:10ころ。


▲これは松茸ご飯。昆布も入っています。松茸は中国を訪問していたI城さんが現地で購入したもの。たっぷり入っています。18:13ころ。


▲左からSS木さん、I城さん、M力さん、T口さん。今晩は昨晩より冷えています。空に雲はほとんどなく、星空になっていますから。フラッシュを焚くと焚火の火は見えませんね。18:27ころ。


▲左は松茸ご飯、右は鶏鍋でしょうね。何杯目の鶏鍋でしょう? 18:42ころ。


▲スープは残しながら使っていますから、脂のこくでますます美味しくなっています。そうそう、帰路採集したハナイグチも入っています。18:52ころ。


▲焚火にかけるコッフェルも味わい深い黒光りですね。20:29ころ。


▲炎を囲んで仲間と過ごす夜は何にも代えがたい一瞬です。20:52ころ。


▲いつも通り、燃え差しを離し、燠や消し炭の上には石を置きました。21:06ころ。

今日は雨天の中出発し、雨は止んだものの霧に包まれ風に吹かれながら登攀しました。そんな緊張は阿弥陀岳の山頂に立つと見事に消し飛んでしまいました。下山するにつれ、天候も回復し、肉体も暖まり緩み、満足感も漂います。そこへI城さんの鶏鍋と松茸ご飯。素敵な一日でした!


阿弥陀南稜と中央稜を狙って、広河原沢でキャンプをしました。初日は天場まで

2016年10月25日 | ハードハイク/八ヶ岳

2016/10/8  YYDは沢登りと雪山がメインの山岳会ですが、岩稜登山をしたいと考えているメンバーもいて、北鎌尾根や剱岳の源次郎尾根などを登りたいと思っているようです。
いきなり北鎌尾根も無理でしょうから、入門編として阿弥陀南稜がいいのではと考え、提案してみました。僕にとっては久し振りの無雪期の阿弥陀南稜ですし、本当はそれ以上に阿弥陀中央稜に行きたいと思っていたのです。中央稜を登ったのはもう30年ほど昔の1回きり。今後、チャンスがあれば1日で阿弥陀南稜から中央稜を歩いてみたいと思っていましたし、積雪期の中央稜へも行ってみたいですから、まずは1回、中央稜を登らねばと思うのです。

また、今回は日程的には2泊3日でゆとりがあります。南稜へはこれまでいつも旭小屋からばかり登っていました。今回は中央稜にも登りますから、広河原沢から南稜に取り付いた方が便利です。その取付きの様子も知りたいですし、何よりも河原で幕営をしながら、登山自体は軽量の荷物で実行できるのが楽しいですよね。


▲小淵沢駅からタクシーで舟山十字路まで来ました。13:48ころ。


▲広河原沢方面の林道へ向かうと、すぐにゲートが現われます。13:51ころ。


▲広河原橋という名前です。14:16ころ。


▲広河原橋から1、2分で右の河原へ降りる山道が分岐していました。そこを進むと、写真の堰堤があります。対岸へ行ってみると、上部へ登る踏み跡がありました。これは南稜へ取付く山道に違いありません。14:25ころ。


▲堰堤の上に登ってみると、広い河原になっていて、即決でここを天場に決めました。14:27ころ。


▲4人用テントとタープの組み合わせ。15:05ころ。


▲水の流れのそばを焚火の場所に決め、焚き木を集めました。焚き木はそこら中にたくさんあります。15:07ころ。


▲まずは小枝に火を付け、熱をこもらせます。15:15ころ。


▲少しずつ太い木も加えます。15:35ころ。


▲道すがらT口さんが見つけたキノコの鍋です。ヌメリスギタケモドキとツチグリだそうです。ツルン、コリッとした食感で美味しかったです。15:53ころ。


▲煮込むにつれ、色合いが微妙に変わってきました。15:58ころ。


▲陽も沈み、薄暮と言うより、黄昏の暗さですね。この夜は雲が多いせいもあって、さほど寒くはありませんでした。17:19ころ。


▲いい焚火になりました。18:37ころ。


▲火のそばでT口さんが横になっています。19:03ころ。


▲こういう熾火が出来れば良い焚火。20:42ころ。


▲火のついた焚き木をお互いに離し、熾火が風で飛ばないように石を載せます。20:50ころ。


▲暖かな夜が過ぎていきます。予報ではこれから雨が降るようです。21:02ころ。

おやすみなさい。
明日の朝は5時起きです。


二ヶ月以上のブランクがあったS子の久し振りの山歩きは大岳山

2016年10月24日 | ハイキング/奥多摩

2016/10/6  S子とは7月28日に盆堀川千ヶ沢を沢歩きして以降、山へは行けていません。8月は熊本へ行きましたが、地震の影響下で、恒例のµ山行は出来ませんでした。9月に入ると、S子は眼の手術をしましたから、山どころではありません。手術は無事に成功・・・・

2ヶ月以上ぶりのS子との山行は大岳山としました。
久し振りですから、山体力がどの程度落ちているか不明です。今回のコースなら、途中で御岳山へ逃げればケーブルカーがありますし、鋸山からも鋸尾根ではなく林道に出てしまうことも可能です。


▲バスの時刻に合わせたせいでもありますが、ゆっくりの出発です。大岳鍾乳洞入口バス停で降りました。大岳橋を越えて左の尾根を登ると、サルギ尾根の登山道です。今日は橋は渡らずに手前を左に入りました。10:08ころ。


▲途中に採石場でしょうか? 何やら山を切り崩している現場があります。トンネルを通り抜けます。10:29ころ。


▲大岳鍾乳洞には平日ですからお客さんもいないようです。10:36ころ。


▲小滝橋の右手には小滝と名付けられた数十mもの滝が落ちています。この先にある大滝よりも高差があるのに何故に小滝と名付けられたのでしょう? それは流れが乏しく、貧相な滝だからでしょうね。10:39ころ。


▲林道終点にはこんなクマと鈴の絵が。11:11ころ。


▲山道に入りました。11:12ころ。


▲これが大滝。11:28ころ。


▲大滝の落ち口へ登山道は続いています。さらに沢沿いに進みます。11:42ころ。


▲時には沢を渡ります。11:43ころ。


▲苔の緑が美しい登山道ですね。11:44ころ。


▲沢に沿って気持ちの良い山道が続きます。11:45ころ。


▲陽射しが差し込む場所が近づきました。11:51ころ。


▲沢を渡る最後の場所で休憩です。12:09ころ。


▲それでもしばらくは沢沿いの山道でした。12:30ころ。


▲この青い花の名前が分かりません。12:33ころ。


▲ヤマシロギクだと思います。12:42ころ。


▲長い階段。稜線が近づいてきたような気がするのですが・・・・ 12:44ころ。


▲稜線まではまだけっこうありました。ここが馬頭刈尾根の稜線です。13:06ころ。


▲平坦な登山道が続きます。13:30ころ。


▲富士山も薄っすらと見えていました。13:35ころ。


▲山道脇に祠が立っています。ここが大岳山への分岐です。13:52ころ。


▲大岳山へ突き上げている沢の源頭はどれも急です。14:00ころ。


▲S子の前を外国人の男女二人が歩いています。彼らも大岳山に登るのですが、間違えてこちらに来てしまったのです。突然、英語で話しかけられて緊張してしまいましたが、何とか分かってもらえたようです。英語といっても “・・・・Ootakeyama・・・・" の部分が聞こえただけで、質問の意味は理解できてしまいますしね。14:04ころ。 


▲これが大嶽神社の本宮です。里宮は檜原村の白倉にあります。日本武尊(やまとたけるのみこと)東征の折、建立されたとされる歴史の古い神社だそうですね。14:09ころ。


▲岩っぽい登山道を進みます。14:21ころ。


▲さらに急登に。14:26ころ。


▲大岳山1266.5m山頂。14:29ころ。


▲手前から浅間尾根、笹尾根、中央線沿線の山並が三重の波を打っています。14:30ころ。


▲雲でかなり隠されていますが、富士山ですね。14:31ころ。


▲手前から御前山、三頭山、大菩薩嶺が見えています。14:31ころ。


▲山頂は外国人が多くいました。鋸山方面への下りは急なんです。14:37ころ。


▲鎖も出て来ます。14:51ころ。


▲それが終わるとなだらかな登山道になります。この辺りはシカの生息数が少ないのでしょう、小笹が豊富ですね。15:27ころ。


▲アキノキリンソウだと思いますが、横に倒れた状態で花を付けていました。16:15ころ。


▲サラシナショウマだと思います。目立つ綺麗な花ですね。16:19ころ。


▲大ダワ994mに到着しました。トイレは使えるようです。16:24ころ。


▲もう時間が時間ですから、鋸山は登らずに、巻いて大ダワに来ています。ですから今この山道を下って林道へ出ようとしているのです。16:34ころ。


▲小さな白い虫がたくさんいました。PCで拡大して見ると、白いアブラムシですね。正式な名前は分かりませんけれど。16:39ころ。


▲まだ明るいうちに、林道に出ました。これで暗くなっても安心です。17:03ころ。


▲むこうの山は石尾根の何山なんでしょう? 六ッ石山でしょうか? 17:05ころ。


▲マタタビの実がなっていましたが、まだ色づいていませんから、辛いと思います。17:13ころ。

どんどん暗くなって、ついに真っ暗になってしまいました。でも、しばらくすると街灯も出て来ましたから、懐電は出さずに済みました。奥多摩駅に着いたのは18:30ころだったでしょうか。『天益』は今回も閉まっていました。すぐに電車に乗り、地元で打ち上げ。


久し振りの岩トレをつづら岩で。20代の若手男性も加わって!

2016年10月22日 | 岩登りトレーニング

2016/10/2  YDDの岩トレ秋~春シーズンの第一弾!
本当は前日の土曜日に日和田へ行くはずでした。しかし、天気予報が軒並み悪く、前夕に中止と決定。でも、土曜日はまったく雨が降りませんでした。午後になると陽射しも出て来て、とっても良好な岩トレ日和でした。気象庁! どうしてくれるんだ!
まあ、日和田は残念でしたけれど、つづら岩に行くことが出来て、僕にとってはラッキーです。しばらく歩いていなかったので、次の三連休に向けての足慣らしをしておきたかったので・・・・

メンバーはT口さんとSS木さん、そしてM力さん。M力さんは弱冠20代の若手男性です。まだ入会はしていませんが。
そのM力さんが朝寝坊をしてしまった! との情報が武蔵五日市駅で合流したT口さんの口から。「あれ~っ! こんな調子で期待の若手が消えて行くのか~!」と悲鳴ともつかぬ諦めの念が湧いて来ました。でも続けて、「遅れるけど、後から来るって」。
へ~すごい! と、彼に対する評価は一転して高くなりました。


▲つづら岩へのアプローチは変化のある急登ですから、僕は好きですね。この1時間以上の苦行をこなしてまで、つづら岩で岩トレしようという山屋は限定されると思います。
この滝は天狗の滝。8:46ころ。


▲天狗の滝の左側壁は岩場になっていて、ピンも打たれています。僕にとっては難しいゲレンデです。8:47ころ。


▲綾滝の横の休憩場所に到着。しばし休んで、再出発です。9:16ころ。


▲つづら岩に着きました。まずは南面の岩場とご対面。高さ40mあります。2人組の2パーティーが来ていました。9:46ころ。


▲今日の僕たちの練習場所はこの東面の岩場です。高さは20mほど。他のパーティーがいないか心配でしたけれど、誰もいません。結局、一日中僕たち専用でした。9:48ころ。


▲右側の3級ルートをまずは僕がリードして、上で確保します。まずは皆に上に集まって欲しかったのです。景色もいいですからね。10:36ころ。


▲T口さんのシーンは省略です。SS木さんの懸垂下降。安全面の心配はしなくて済むようになりましたけれど、まだ少しぎこちないですね。10:54ころ。


▲同じルートをT口さんがリード。スムースです。11:09ころ。


▲中間でSS木さんがフォロウ。左の赤いザイルは懸垂下降用として残しておきました。11:21ころ。


▲ダブルザイルでトップロープをセットし、T口さんは左の4級ルートをトライ。容易に登ってしまいました。登った後はクライムダウンもします。11:54ころ。


▲お昼過ぎに、待望のM力さんが到着。すぐに右ルートを登ります。ちょっと岩にへばりついているような。13:03ころ。


▲そのままザイルで確保した状態で、懸垂下降もしてもらいました。こちらはセンスが良さそう。13:13ころ。


▲続けてすぐに登ってもらいました。最初よりは改善されていますね。13:17ころ。

僕もリード練習したいですから、左の4級ルートをリード。出だしだけですから、簡単でした。もちろん続けて3人もフォロウ。


▲いろいろトレーニングを続け、M力さんは確保なしに懸垂下降が出来るように。なかなか上手です。14:41ころ。


▲最後にT口さんには彼がまったく知らないルートにチャレンジしてもらうことにしました。いわば、オンサイトトライですね。マッターホルン状岩峰の3級ルートです。確保はSS木さん。14:54ころ。


▲逆光にシルエットが映えますね。14:56ころ。


▲最上部です。14:57ころ。


▲続いてSS木さんがフォロウします。15:08ころ。


▲さらにM力さんも。15:17ころ。


▲M力さんのシルエット。15:19ころ。

この後、僕もフォロウ。最上部に着くと、リングボルト同士を結んでいたたくさんのボロシュリンゲが一掃されていました。ザイルを2つのリングボルトに直接かけて懸垂下降しましたが、ちょっと怖いですね。回収も引き辛くなりますし。


▲僕が最初に懸垂下降。途中ザイルがこんがらがっていましたから、それをほぐすのが大変でした。写真はM力さん。その右にT口さん。15:41ころ。


▲M力さんですね。とってもスムースです。15:42ころ。


▲SS木さんはまだちょっとぎこちなく・・・・ 15:48ころ。


▲16:20ころに岩場を出て、下山開始です。ここは登りでも休憩した、綾滝の広場。なんと! ここでSS木さんから甘くて美味しいオレンジの差し入れが! 16:48ころ。


▲山道はここで終了。17:19ころ。


▲立派なトイレが出来ていました。17:28ころ。

このあとすぐに横川タクシーに電話を入れました。すぐにタクシーが来るとのことで、千足バス停まで急ぎます。すぐにタクシーに乗って『音羽鮨』へ。
有意義な反省会が延々と続きました。


懸垂岩で基本の岩トレをしてから、新茅ノ沢を遡行。予報は雨でしたが降りませんでした

2016年10月20日 | 沢登り/金目川水無川水系

2016/9/11  今年は雨が実に多い。この日も前日までの予報では山行を中止にしてもよさそうなはっきりしない天気のようです。普通に考えれば、曇りで時々雨が降るのはほぼ確実。

そこを勇気(?)を持って実行を決断したS原さんは大したものです。
蛮勇かとも思われましたが、午前中の懸垂岩での岩トレ中はまったく雨は降りませんでした。
この後の沢登りでは少しくらいなら雨が降っても気にはなりませんよね。


▲この懸垂岩でのトレーイング中、カメラを持たずに途中のテラスへ行ってしまいましたから、写真は撮れませんでした。基本的なクライミングとクライムダウンと懸垂下降のトレーニングです。岩トレ終了後、パチリ! 12:07ころ。


▲対岸の新茅ノ沢を遡行します。すぐに林道の下をくぐりました。12:10ころ。


▲F1です。12:14ころ。


▲ザイルを出して左壁を登ります。12:20ころ。


▲F2。出だしが少々バランスが必要です。12:41ころ。


▲新茅ノ沢の大棚12m。F5です。右壁から流れの方向へザイルを出して直登すると、4級+くらいあると思います。最上部がシャワークライミングになり、眼鏡をかけている僕などにとっては水飛沫を受けて見えなくなってしまいます。結局外して登るのですが、そうすると今度は足元のスタンスがよく見えなくなるのです。13:01ころ。


▲大棚は高巻きました。大きく高巻き過ぎたようです。13:16ころ。


▲雨は降っていませんが、霧が白く覆っています。13:32ころ。


▲今日の参加人数は僕を入れて7名でした。13:38ころ。


▲小滝が続きます。ところどころ岩のもろい箇所もありました。14:16ころ。


▲たまには僕も前に出ます。当たり前ですが、後方も霧で真っ白! 14:31ころ。


▲最後の難関出現! もう沢は水が涸れてしまっています。ボルダリングのような岩が出て来ました。先頭を歩いていた僕が最初に登りましたが、なかなか大変! 残置のシュリンゲが頼りでした。14:39ころ。


▲下部が大変なのですが、上部も気が抜けません。ですから、上部にもシュリンゲをセットしました。14:51ころ。


▲源頭、と言うよりも、すでに詰めですね。15:01ころ。


▲沢から離れる踏み跡がありました。15:11ころ。


▲烏尾山1136m山頂です。15:22ころ。


▲稜線が一瞬見えました。青空も一瞬のぞきました。15:48ころ。

やはり丹沢! 山頂で装備解除しながら足元中心に見ていると、僕にもヒルが2、3匹。皮膚にまでは到達していませんでしたが、気持ちの良いものではありませんね。

 
▲下山開始です。16:01ころ。


▲林道に到着しました。16:44ころ。

今日は天気予報が外れて、雨がまったく降りませんでした。確かに微妙な天気ですから、少しは雨が降る予報にしておきたくなる気持ちは当然でしょう。でも、外れて良かった!

大倉からバスで渋沢へ。S原さんが本に載っていた「下山後のお薦めのお店」が『いろは』だったのには驚きましたね。丹沢には最近あまり来ませんから『いろは』にはキープしたボトルはありませんが、このお店は僕のお師匠さんからの馴染みのお店。大切なお店です。女将さんも必ずお師匠さんのことやその相棒の女性のことを聞いてくれます。

そして、女将さんにはヒルが体やザックに付いていないかと、しかと確認されました。最近の団体さんでいっぱい付けて入って来たパーティーがいたのだそうです。