ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

YYDの仲間と秩父の釜ノ沢五峰と品刕(しなしゅう)を歩きました。何とか迷惑をかけずに歩けるレベルになったかな、と思いました

2022年05月14日 | ハイキング/秩父

GWがやって来ました。僕のGWの過ごし方ですが、尾瀬周辺の春山に行くことが多かったですね。2泊3日から4泊5日くらいの日程が多かったと思います。何回も(10回くらい?)行ったので、様々なピークに行きました。主だったピークをほぼ西から並べてみると、笠ヶ岳、至仏山、日崎山、ススヶ峰、赤倉岳(未達)、大白沢山、大白沢池、カッパ山、外田代、白沢山、平ヶ岳、景鶴山、与作岳、笹山、アヤメ平、皿伏山、大清水平、鬼怒沼山、黒岩山、赤安山、小淵沢田代、尾瀬沼、・・・・

まだ行ってない場所もたくさんあります。春山の燧ケ岳も登ってみたいですね。赤倉岳も雪庇の状態が悪くて直前で断念しました。いつか行ってみたいですね。

 

ここ数年は訳あってGWとしての山行は行なえていません。今年も同様です。雪山とも幕営とも遠ざかっていますから、泊りの春山は無理な状況です。前提となる山体力に自信が戻って来ていませんしね。

そういう中、西丹沢の畦ヶ丸を二人で歩いたYYDのT原さんが面白い計画を出しました。秩父市街地の西の山地、釜ノ沢五峰~品刕(しなしゅう)です。前半の釜ノ沢五峰はハイキング、後半は地図読み山行なんだとか。最高地点は644mと、低山徘徊の山行ですけれど、面白そうです。実は僕は品刕を登ったことがあります。30年くらい前のことですから、もうすっかり忘れてしまっています。名前というか、その漢字が珍しいので覚えていました。

 

2022年5月3日(火) 釜ノ沢五峰~品刕~柴原山~高根山

▲8:51。長若山荘前まで西武秩父駅からタクシーで来ました。本当は8時20分のバスに乗って、長若中学校前で下車し、ここまで40分くらいかけて歩く予定でした。ところが、ちょっとしたアクシデントがあってバスに乗れなかったんです。結果的には早く登山口に到着できました。

 

▲8:58。長若山荘の横に釜ノ沢五峰の登山口があります。

 

▲9:08。最初は沢沿いの登山道を進みます。時に分かりにくい山道になりますが、早めに支尾根に上がれば大丈夫。

 

▲9:23。この日は雲ひとつない無風快晴の上天気です! ここが釜ノ沢の一の峰。岩峰なんですね。右に落ちないように気を付けなければなりません。

 

▲9:23。に見えたり、に見えたりしますが、一の峰です。

 

▲9:35。二の峰山頂です。東から南方面が見晴らせます。武甲山はもちろん、奥多摩の山々も見えています。

 

▲9:36。「あれっ? 二の峰を知らないうちに通り過ぎちゃったみたいだ」と思いました。でも、ここは二の峰です。

 

▲9:38。二の峰からの下りにはが付けられていました。

 

▲9:46。素晴らしい青空が広がっています。暑くも感じませんし、最高のハイキング日和です。三の峰直下ですね。

 

▲9:47。三の峰山頂です。ここも周囲の見晴らしが最高でした。

 

▲9:48。三の峰です。秩父鉄道南側の山々が見えているのですが、どれがどの山なんだか僕には分かりません。

 

▲9:52。三の峰からの下りもが付いています。最後尾を歩かせてもらってる僕ですが、ここで足を滑らせてしまいました。鎖を持っていたので事なきを得ましたが、右側に振られてしまいました。若いころのように、ヒョイヒョイと跳ぶように跳ねるように歩くことはもう無理ですね。

 

▲9:56。すぐに四の峰に着きました。三までとは違って岩峰ではありません。ピークとは思えないような木に囲まれた場所です。

 

▲10:07。ここも地味な山頂ですね。五の峰です。やっぱり木に囲まれた山頂です。

 

▲10:08。五の峰です。

 

▲10:11。565m標高点(多分)で大休止。K野さんがザックからドローンを取り出しました。ビックリですね! 

 

▲10:19。頭上の樹々の隙間から上空へ昇って行きます。カメラも付いていて、周囲360度の景色も見ることが出来ます。凄い時代になって来たものです。

 

▲10:23。元のところまでドローンが帰って来ます。

 

▲10:41。布沢集落のそばを通っている送電線だと思います。でも、この鉄塔ちょっと変ですよね。電線が付いていません。

 

▲10:44。北西方向を見ると、二子山1165.8mの双耳峰が見えました。二子山の左には両神山も見えていました。

 

▲10:44。秩父市の後方に聳える武甲山1304mも見えます。左半分は削られてしまっていますね。

 

▲10:54。心地よい木漏れ日の中を歩きます。

 

▲10:56。明るいピークが眼の前です。

 

▲10:58。東京都と埼玉県秩父市の県境の山々なんですが、山名同定はまったく出来ません。このあたりの山々ももっと歩きたいですね。

 

▲11:07。クマの爪痕なんでしょうか?

 

▲11:07。これは鹿の角痕なのかな? よく分かりません。下から上へこそぎ上げているようですよね。

 

▲11:18。少し古い標識ですね。

 

▲11:20。何スミレなんだろう?

 

▲11:24。金精神社です。金精神社由来によると「この神社は栃木、群馬両県境にある奥日光の金精峠上に鎮座されている金精神社の御分霊を勧請し(中略)コンセイダイミョウジンを御神体としてお祀りし縁結び、子孫繁栄、招福除災の守護神として・・・・」、平成になって建立されたようですね。

 

▲11:26。文殊峠には舗装された道路が来ています。僕たちは写真中央の階段を上っていく予定です。

 

▲11:31。登って行くと長若天体観測所がありました。この日のスタート地点だった長若山荘のご主人が建設した私設観測所ですが、公開もしているそうですね。360度ほぼ全天が観測でき、周囲には民家の灯りもほとんどないので、理想的な観測場所になっているようです。

 

▲11:31。中央には両神山1723.3m、その右には二子山が見えていますね。

 

▲11:33。両神山の反対側も空を遮るものはありませんね。武甲山が見えています。

 

ここまでがこの日の行程の前半です。山道もしっかり付いているハイキングですね。この日の行程の3分の1ほどの距離を歩いたことになります。休憩込みで2時間半ほどかかっています。コ-スタイムは2時間10分くらいですが、YYDペースとしては少しのんびり歩き過ぎたかもしれませんね。ここからは踏み跡もあるかないかの地図読み山行となります。地図と睨めっこしながらの緊張した歩きになると思います。

 

▲11:45。天文台から早速の道なき道です。適当に降りて行きました。

 

▲11:50。小ピークに立つたびに地形図を見て、現在位置をチェックします。全員が読図し、互いに現在位置を言い合います。僕も同じです。方角や小ピークから派生している小尾根の本数や方向などを確認します。

 

11:57。岩っぽい尾根も出て来ます。

 

▲12:02。さっきの天文台が見えました。

 

▲12:13。林道が出て来ました。この尾根まで延びて来た林道のようですね。品刕まであと僅かのようです。

 

▲12:16。ここを登り切ったピークが品刕でしょうか?

 

▲12:19。品刕639.1m山頂です。昭文社のMAPや僕の持っている2万5千図には639.0mと記されているのですが、電子国土Webには639.1mとなっています。何故なんでしょうね? それにしても、この先へ進むのが「荒川方面」というのは大雑把でいいですね。

 

▲12:21。品刕山頂で記念撮影。左からK野さん、T原さん、K取さん、僕、T橋さん。男性3人は僕ともよく付き合ってくださる面々です。改めて言いたいと思います。YYDでは僕は最年長。若い方々とご一緒できるだけでも心強いですけれど、自分自身の山体力維持にもとても敏感になります。

 

▲12:37。11時くらいからはほぼ南へと歩いています。支尾根も数多くありますが、引き込まれそうな支尾根はありませんでした。この辺りは主尾根を歩いていればまずは大丈夫ですね。

 

▲12:45。この辺りだけ伐採されていました。でも、伐採された杉の木は運び出されてはいませんね。

 

▲12:46。このピークが644m標高点なんですね。この日の最高地点です。柴原山という山名なんですね。東の麓に柴原という集落があり、柴原温泉が湧いています。

 

▲13:10。山道のようですね。この付近から時折出て来ました。

 

▲13:11。山道が出て来る理由はこれでしょうか? 送電鉄塔の巡視路が整備されているからだと思います。そればかりではなくて、麓の神社から聞こえて来る祭りの太鼓の音や秩父鉄道を走るSLの汽笛の音などがよく聞こえます。里も近い里山なんですね。ただ、この日はそのような山道は無視して、地形上の尾根通しに歩きましたから、ほとんど山道は歩きませんでした。

 

▲13:25。送電鉄塔が現われました。ここを通過してから、少しずつ方向を東向きに変えて行きます。

 

▲13:30。ここは山道(巡視道)でしょうね。でも、この山道はすぐに巻き道になってしまいますから、離れてしまいます。多分、この山道沿いに南へ下っていくとすぐに下山できるのではないでしょうか。

 

▲13:52。81号は僕たちも次に目指す鉄塔だと思います。尾根もほとんど東に向いています。巡視路ともしばらく付いたり離れたりです。

 

▲13:56。新緑が輝いていますね。改めてその美しさに感嘆します。しばらく、巡視路を歩いて来たようです。

 

▲14:03。巡視路から離れ、尾根を進むと、写真のような巨岩に行く手を阻まれました。右からは行けませんから、左から通過します。

 

▲14:05。左からの巻きも岩場になっています。

 

▲14:06。巨岩の上にはが祀ってありました。

 

▲14:06。麓の集落がよく見えますね。写真中央に秩父鉄道を走る車両が見えています。

 

▲14:08。祠の祀られている巨岩から降り、振り返って見ました。

 

▲14:11。送電鉄塔が現われました。標高は530mくらいですね。写真の電線を見てもらうとわかりますが、ここで送電線の向きが変わりました。僕たちは次のピークまで東へ進み、そのピークから南東の尾根を下ります。

 

▲14:30。南東方向へ進んでいます。ここを登ったピークは高根山521mだと思います。

 

▲14:50。里の音がどんどん大きくなります。読図していますから、この先もう間違えそうな箇所もありませんし、山の緑を味わいながらの下山気分になっていますね。

 

▲15:08。標高440m付近だと思います。最後の休憩を取りました。K野さんが再びドローンを出しました。電線にひっからないかと心配しながら見ていました。

 

▲ドローンが撮った僕たちの写真です。(K野さん撮影)

 

▲15:15。この日最後の送電鉄塔です。標高は400mほどですね。

 

▲15:20。奥社です。三社合殿(さんしゃあいどの)とも言うのだそうです。その三社とは高根社、天神地祇(てんじんちき)、八百萬神(やおろずのかみ)なのだそうです。「孝徳天皇の大化四年(648年)、日照り続きで作物が枯れそうになったとき雨乞いをしたら、たちまち雨に恵まれたので神恩に感謝して高根山の中腹に祭ったという」。やたらと古いですね。

 

▲15:27。小野原稲荷神社。標高は340mくらいです。無事に下山しました。この神社はひとつ前の奥社に由来するようです。この地に神社が建てられたのは天正十八年(1590年)で、鉢形北条の家臣が村民を勧誘して造営したそうです。鳥居の模様が綺麗ですね。波のように見えます。

 

▲15:35。武州日野駅へ向けて歩きます。だんだんと速足になりました。

 

▲15:49。武州日野駅に到着です。

 

▲15:51。電車が入って来ました。秩父市街地の御花畑駅まで乗ります。

 

▲15:57。車内は2019年のラグビーワールドカップの広告で満たされていました。この車内ではまだあの時の熱気が続いていますね。ジャッカル!!! オフロードパス!!!

 

居酒屋さんが開く時間までもう少しあるので、秩父市にはさよならして、飯能まで行きました。そこで地元の人たちが入るような居酒屋さんへ行きました。ただし、男4人だけで。この日の紅一点だったK取さんは帰りました。その理由ですが、彼女は医療関係の仕事をしていて、職場のルールがあるのだそうです。そのルールとは食事を共にする席は4人まで、というものなんだそうです。ですから、5人一緒だとルール違反になっちゃうんですね。残念!

 

この日の山行は、前半はのんびりハイキングでしたから、ゆっくりペースで歩いてくれました。後半は読図山行で、度々地図を見るために立ち止まります。僕の現状の山体力でも大丈夫なペースでした。

今後のことですが、標高差のあるロングコースでも大丈夫な山体力を付けなければならないと思います。急には出来ることではありませんから、これまで通り地道に山体力をアップさせる努力を続けようと思います。