ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

NZ旅№12―――この日は完全休養日

2015年04月20日 | ニュージーランド旅2013

2013/11/20  お久しぶりです。ニュージーランド旅からは1年半ほど経ちましたけれど、ブログの再開です。(今は2015年の4月なのです)

この日はいったい何をしていたのか、今となってはまるで記憶にありません。外出もしていないようですし、写真もほとんど撮っていませんでした。
おそらく、旅の疲れもあったでしょうから、完全休養日だったのでしょうね。華世ちゃんも藤井さんも気を遣ってくださったのでしょう。

旅の中でこんなにぽっかりと無為に過ごせる日があるとは、なんと贅沢なのでしょうか!
しかも、リアルニュージーランド社のツアーは昨日終了し、今日からは同じくリアルニュージーランド社にお世話になるとは言え、プライベートツアーなのですから。プランは全部華世ちゃんにおまかせ。楽しい旅になると思います。


▲夕方(と言ってもまだまだ明るいのですが)にこの邸宅の周りを散歩しているようですね。この写真が邸宅の入り口側。広い家なのですが、こちら側からの外見はウッディーで山小屋にも見える風情です。16:52ころ。


▲日本のアザミは葉に棘があるくらいですが、ニュージーランドのは全身棘だらけ。とは言え、このアザミは外来種だと思います。ニュージーランド固有種には白もしくは黄色の花しかありませんから。16:57ころ。


▲この邸宅の前の土地はヒツジの放牧地なんです。16:59ころ。


▲これも外来種でしょうね。紫色ですから。庭の花が野生化しているのでしょう。17:00ころ。


▲僕たちが泊まっている邸宅からは1本の道が出ていて、写真の左にずうっと行った場所に郵便受けとかが設置してありました。丘の上に見えている建物がその邸宅。17:16ころ。

この邸宅がどなたのお宅かはともかく(オープンにしていいという了解を得ていませんので)、こんな住宅環境は日本ではほとんどあり得ないでしょうね。この写真の周辺にも2、3軒の邸宅がありましたから、ニュージーランドでは特別なことではないのでしょう。羨ましい限りです。

まあ、日本にも散村という形態があって、田畑の中に、屋敷林に囲まれた一軒ずつの屋敷が散在しています。富山県の砺波平野などが有名ですよね。でも、人口密度が圧倒的に日本が高いですし、放牧地と水田との違いもありますから、これほど広々とはしていません。

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日光橋公園ボウルダーでのトレーニング第9回 ――― 40日以上のブランクもまずまず

2015年04月16日 | 日光橋公園ボウルダー

2015/4/12  前回は2月27日でした。それから40日以上経過しています。積み上げてきた持久力とムーブがほとんどすべて失われているに違いないと覚悟して行ったのです。


▲白い庭木が咲いていました。花桃なのかなぁと思います。14:33ころ。


▲最初のトライでは前傾壁面に入るところでホールドを間違えてフォールしました。右手で掴むべきコーナーの一手を忘れていたからです。
2回目のトライでは左隅の靴が置いてあるあたりまで進むことができました。前々回と同じです。前傾壁面のトラバースは思いのほかスムースにできました。体がちゃんと記憶してくれていました。嬉しい! 14:48ころ。


▲スイセンも咲いていました。14:51ころ。


▲前傾壁面から垂壁面に移る部分での右手と左手のムーブを示しました。赤い矢印が左手、黄色い矢印が右手です。前回とはムーブが違うようですね。まあ、いろいろ試してみて最もやりやすいムーブに至ればと思います。15:19ころ。

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去年の夏登った新潟県六日町の坂戸山に、雪を期待して行きました

2015年04月14日 | 雪山/新潟県

2015/04/09  ここ数年間、とりわけ春の青春18きっぷを使って日帰り雪山山行をいろいろと計画しています。青春18きっぷ利用の観点から山を探すと、これまでに自分の登山対象に入ってきそうになかった山が登場してくるのです。それがまた面白味にもなります。しかも、S子と行くことが多いので、これまでほとんど気にもしていなかった雪山のハイキングコースを探すことになるわけです。

そんなこんなで昨年の夏に初めて行ったのが、新潟県南魚沼市の六日町駅前にある坂戸山。
その時のブログも暇なら参考に読んでみてください。
http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko/c/0d1a5b22b96ba0a4ee88d1c5c654ba35

気象庁のデータを見ると、湯沢や十日町の最深積雪が50cm~1mくらいはあるようです。でも、電車が埼玉県、群馬県と北上して行っても雪はまったくありません。水上の駅前の山を見上げても雪は全然なく、不安が募ってきます。
上りですから、電車は早めにトンネルの中に吸い込まれ、再び光の中に出て来て目に飛び込んできた光景は、なんと! 一面の雪国! さすが! 川端康成の表現力は凄い!
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。


▲我が家を4時台には出て、始発に乗りました。それでも本州ではいちばん幅が分厚い部分を横断するわけですから、六日町駅到着は9時24分。トイレに行ったりした後で、駅前をまっすぐ坂戸山に向かって歩き始めます。二度目ですから通い慣れたる道!ってなもんです。
写真は六日町大橋からの坂戸山。
山頂から右に延び、そして逆くの字形に手前に降りてくる尾根、それが今日の登山コースです。山頂の左に雪がたくさん残った谷がありますけれど、そこが去年の夏に登ったコースですね。9:43ころ。

ところで、いつもと写真の形が違いますよね。なんと! デジカメを忘れてしまったのです。歩いて駅に行く途中で気が付いたのですが、その電車に乗らなければ絶対にダメなので、泣く泣く諦めました。で、携帯電話での撮影です。僕の携帯は、スマホどころかガラケー並みの機能さえない(あっても使っていない?)シンプルな携帯ですから、付属しているカメラも解像度がよろしくない。いつものデジカメではブログ用に小さく粗くして使用しているのですが、今回の写真ではほとんど原寸大といった感じで使用しています。

そして追加でもう一つ。写真に写っているトラックに雪が積んであります。何台も何台も次々と通って行きます。どうやらこの橋を渡ると、すぐに左折、魚野川の河川敷に雪を捨てているようです。九州出身で、雪国には住んだことがない僕にとって、初めての生活風景でした。


▲今日登る薬師尾根コースの登山口です。9:57ころ。


▲登山口から雪の上を歩きました。踏み跡はしっかりついていて、多くの登山者が歩いているようです。10:05ころ。


▲小さな祠とその前に並ぶ鳥居。10:17ころ。


▲登山道沿いにこのサイズのいろいろな仏様がたくさん並んでいました。それにしてもこのゆる~いキャラはいいですね。10:19ころ。


▲S子の左に石の仏様が並んでいます。10:26ころ。


▲マンサクが咲いていました。コブシ(多分)はまだ固い蕾でしたが、さすがに「まんず咲く」と言われているだけありますね。10:31ころ。


▲薬師尾根の登山道沿いにはずうっとマンサクが続いていました。坂戸山中のマンサクが今満開のようです。10:31ころ。


▲花言葉では「春の使者」なんだそうです。イワウチワですが、完全に開ききったのはありませんでした。10:35ころ。


▲左に坂戸山の山頂が見えています。ミニ春山です! 10:47ころ。


▲薬師尾根は坂戸山のほぼ北西尾根です。そのせいでしょうか? 尾根にこの時季まで雪が残っているのは・・・・ 11:00ころ。


▲手前に見えている尾根が坂戸山のほぼ南西尾根。状況が良ければこの尾根を下降するつもりです。見えている川は信濃川の支流・魚野川。遠くに見えている山々は谷川連峰です。左端の黒いピークはおそらく大源太山だと思います。11:06ころ。


▲ほぼ南西の尾根を行くコースが寺が鼻遊歩道。雪にはそこを下っている足跡がひとつも付いていませんでした。それに、南西向きの尾根ですし、雪の状況もあまり安定していない可能性があります。雪解けも進んで泥道も多いでしょう。時間的には大丈夫だと思うのですが、この時点でこのコースからの下山はしないことに決定。同じ薬師尾根を下降することにしました。
とはいえ、まずは山頂へ。11:12ころ。


▲お隣りに見える金城山1369m。僕としてはここへ1泊2日で登ってみたいと思っています。少しだけ技術的に難しい雪山だとか・・・・ 11:14ころ。


▲山頂まであとわずか。この先、直下の急登があるだけ。ここでも左右にはマンサクが。11:20ころ。


▲登山道にかけられた鉄の階段手前で咲いていました! カタクリです! 斜面に見えるだけでも10株以上咲いています。近くからは写せませんから、望遠にしていちばん近いカタクリの花を撮影しました。11:32ころ。


▲山頂到着。富士権現堂です。中を覗くと、何冊もの記帳ノートが置いてあり、主に氏名・日付・登頂回数などが記録されています。地元の人々にとって神戸市民の六甲山のような身近な山になっているのでしょう。ここまではたくさんの下山する登山者と出会いましたし、下山する際には登って来る登山者とたくさんすれ違いました。11:36ころ。
3000回も登頂した方もおられるようです! すごい!


▲山頂から南を眺めます。谷川連峰ですね。11:37ころ。


▲山頂から南東方面です。手前から延びる尾根の先端の台地にも城があったようですね。右端は金城山、遠くの白い山並みは利根川源流の山々だと思います。11:38ころ。

長閑な山頂でゆっくり昼食。地元の人たちは早い時間帯に登頂したようです。ちょうどお昼なのですが、あまり登山者は来ませんでした。


▲山頂から北東方向は八海山。夏でもなかなかシビアな山です。12:20ころ。

さあ、下山です。


▲先ほど登ってきた階段を今度は下ります。12:25ころ。


▲登ったときにもだいたい同じ景色を見ているはずなんですが、ずいぶん印象が違います。12:31ころ。


▲下りの方が神経を遣うと言いながら歩くS子。何回か雪で滑っていました。12:37ころ。


▲登るときもまったく同じアングルで撮影してますね。13:03ころ。

僕はデジカメを忘れましたが、実はS子も大事なものを忘れたのです! それはスパッツ。僕は最初から付けて歩いていましたが、S子はナシです。もし、雪が登山靴に入り込むようなら、雨具のズボンを着たうえで、テーピング用のテープでズボンの裾と登山靴とを雪が入らないようにぐるぐる巻きに締めようと考えていました。靴の部分は足首捻挫のテーピングの要領で靴底に回せばいいと考えていました。
下りの方が雪は入りやすいでしょうから、S子に「雪が靴に入るんじゃないの?」と何度も聞くのですが、答えはいつも「大丈夫」。僕としては考えていたアイデアを実践できなくて残念至極!


▲登りで見たイワウチワの花が開いていました。本当は向う側から撮りたいのですが、踏み荒らすことになるので断念。可愛らしい花です。13:08ころ。


▲山頂でも2頭のチョウチョがしきりに雪をなめている様子でしたが、下山の途中でもそんなチョウチョに出会いました。雪解けの水に向かわずに、なぜ雪に止まるんでしょう? 名前は分かりませんが、タテハチョウの仲間のようです。13:27ころ。


▲雪の斜面が幅広く広がっています。二人とも好きな場所を歩きます。13:36ころ。


▲これから登る人とすれ違いました。午後になっても多くの登山者が坂戸山に登っていきます。しかも平日に。13:41ころ。

13:50ころには登山口に降りて来ました。
当初の予定では、六日町駅を17:27発の電車で帰るつもりでした。でも、この時刻ですから14:45の電車に乗ることができます。青春18きっぷで帰るためにはこの二通りしか選択肢がありません。早い電車に乗れますから、高崎で街に出て打ち上げの夕食を食べることにしたのです。
前回思い知ったのですが、六日町には5時前に開いている居酒屋はもちろん、食堂だってないんですから。


▲駅への道すがら、今年最初の土筆を見つけました。14:03ころ。


▲駅のホームから坂戸山が見えました。左の黒い山です。右の山は金城山。14:44ころ。

本当はこの1分後に電車が来るはずでしたが、数分遅れで来ました。

昼間の電車は楽しいですね。車窓から見える山を眺め、同定し、今後の山行に想いを馳せることができます。
下りですから、地上の土合駅も眺めることができます。まだ雪がたくさん残っていました。さすがに土合駅ですね。
水上駅からの車窓はサクラの花見です。満開のサクラが次々に飛んで来て、去って行きます。

ちっちゃな子供が窓に顔を押し当てて景色を追いかけるように、昼間の電車を堪能します。

そして、高崎で居酒屋さんに入ります。最近は店に入ると、日本酒を注文することが多いですね。日本酒が旨いと感じます。若いころのように、最低基準が3合、盛り上がったら4合、5合となる、そんなことはありません。最高基準が3合で、通常2合止まりです。これなら翌朝の二日酔いは絶対にありません。
とりたてて山の話題を語ることもありません。静かに会話しながら、今日の山の余韻に浸っている、そんな酒です。

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雪山ハイクのつもりでしたが、ほとんど雪が消えていた飯盛山。でも、南八ヶ岳の絶景が! 2/2

2015年04月08日 | 雪山/八ヶ岳およびその周辺

2015/03/26  今日は青春18きっぷを使っての日帰り山行なので、飯盛山山頂には遅くても14時までに到着しなければと、考えていました。でも、30分以上早く着いたので、余裕の下山です。


▲後方に飯盛山が見えています。山頂部のキャップと登山道の筋が筵(むしろ)で覆われた部分です。それを過ぎると、登山道は雪解け後の泥道。良くないこととは知りながら、登山道脇の草の上を歩いてしまいます。御免なさい。13:39ころ。


▲最後まで雪はないものと諦めていましたが、登山道がちょっと北面へと回り込むと、こんな具合に雪が残っています。13:46ころ。


▲でも、また南面になると、この調子。13:59ころ。


▲矢印のコルが、登る途中で甲斐犬を連れたおじさんに出会ったところ。望遠でそのコルを見ると東屋とかも見えています。そのコルに手前右下の谷から上がってきたのです。14:00ころ。


▲これまでもそうだったのですが、放牧の牛用の柵が場所によってみられます。人が通るための通路には人には通れて牛には無理な工夫が。14:04ころ。


▲野辺山宇宙電波観測所が見えて来ました。一番大きなのが口径45mのミリ波電波望遠鏡。星間物質や原始星周囲のガス、ブラックホール存在の証拠など世界的に重要な成果を上げているのだそうです。その左手前にちょっと小さなのが幾つか見えていますが、これは野辺山ミリ波干渉計で、ひとつひとつは口径10mなのですが6台を結合させて口径600mに相当する解像度を持つ電波望遠鏡になるのだそうです。他にも電波ヘリオグラフがあるようなのですが、よく分かりません。
また、遠くには薄ぼんやりと浅間山が見えていますね。14:10ころ。


▲再び北面の登山道です。尾根はすぐ近くなのに、太陽の熱というのは凄いですね。右の尾根の反対側には雪は少しもないのです。14:15ころ。


▲雪が固まって滑りやすい箇所もあるので、S子はストックを出しました。14:27ころ。


▲八ヶ岳を目指して下山していきます。14:31ころ。


▲獅子岩の駐車場にでました。平沢峠です。ここから野辺山駅までまだまだ歩きは残っていますが、とりあえず下山完了ですね。14:44ころ。


▲駐車場のそばには獅子岩があります。それほど大きな岩ではありません。14:46ころ。


▲獅子岩からも野辺山宇宙電波観測所が近くに見えています。山からは確認し辛かった電波ヘリオグラフも見えるのですが、分かりますか? 小さなのがT字型に84台も並び、毎日太陽を観測しているのだそうです。15:05ころ。


▲再び赤岳を望遠で撮影してみました。左のスカイラインが天狗尾根。その右隣りの光が当たった尾根は真教寺尾根、その右の赤岳に右下から突き上げている尾根が県界尾根です。15:09ころ。


▲左には小さなピークが幾つも連なる横岳、写真右端には白くなだらかな硫黄岳2760mが見えます。写真中央少し左側に白く輝いたシャープな尾根が見えていますが、これは杣添尾根。この尾根には冬に2回登ったことがあるのですが、2回とも日数不足などで、白く輝いたシャープな尾根の端に着いたところで、引き返したのでした。いつか、行かなければ! 3日間は用意しておきたいですね。登山者が入らないので、ラッセルが時間がかかるのです。15:10ころ。


▲獅子岩で最後の休憩をとることにしました。岩をバックに風が来ず、日当たりのいい、ポカポカ陽気の場所に陣取りました。15:13ころ。


▲この場所を示す標識を写しました。ここは標高1450mもあるのですね。今日の登山口からは標高差400mほどで飯盛山だったのですが、下りは標高差200mしかなかったのですね。15:27ころ。


▲道路を野辺山駅へ向かっていると、猫たちが群がっていました。飼い猫のような雰囲気です。お腹をなぜたり、しばし癒されました。15:46ころ。


▲山の上からでもすぐ近くに見えていたミリ波電波望遠鏡。なかなか近づきませんでした。口径が45mもあるのですから。16:03ころ。


▲この一直線の道路が駅までひたすら続きます。16:04ころ。


▲野辺山駅到着! 雪ダルマもありますね。16:20ころ。


▲御存知の方は多いことでしょうが、この野辺山駅はJRとしては最高地点の駅なのです! まだ「国鉄」となっているのには何か意味があるのでしょうか? その標高は1345.67m。清里駅との間には線路としての最高地点1375mもありますよ。16:34ころ。


▲野辺山駅のホームに僕たちが乗る列車が入線しました。2両編成のワンマンですね。16:54ころ。

 
▲小淵沢駅で小海線から中央線に乗り換えました。確か、日野春駅だったかと思いますが、少し長めの停車をしていましたから、写真を撮りました。左の高峰が甲斐駒ヶ岳。そこから右に連なる尾根が鋸尾根です。北アルプスの北鎌尾根とも並び称される困難な尾根です。どちらが難しいかなど、比較はできませんが充実する尾根には違いありません。ずいぶん昔、S子が怪我をする前のことですが、二人で縦走しました。一場面一場面今でも明瞭に記憶している思い出に残る縦走であったことには間違いありません。17:47ころ。


▲左に観音岳、右に地蔵岳。地蔵岳山頂にはオベリスクがとんがって見えています。17:47ころ。

夜陰に浮かぶ富士山も撮影したかったのですが、すでに暗すぎて無理でした。
飯盛山は今年は雪が少なかったのでしょうか? もう少し早い時期に来なければ駄目だったみたいです。またいつか、雪の多い時季に登ってみたいものですね。
今回、先日購入したキャラバンの軽登山靴グランドキングを初めて実践使用してみました。最初は硬く皮膚に当たる部分もあったのですが、そういう箇所も次第に柔らかくなり、最終的には問題なく履けるようになりました。

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雪山ハイクのつもりでしたが、ほとんど雪が消えていた飯盛山。でも、南八ヶ岳の絶景が! 1/2

2015年04月04日 | 雪山/八ヶ岳およびその周辺

2015/03/26  本当は3月の上旬には行きたかった雪山足慣らし山行。結局、インフルエンザ等の影響で、その実行はこの日まで延びてしまいました。

青春18きっぷを使っての日帰り雪山山行は、行ける範囲に限界があります。S子と一緒ですから、あまり無理な計画も立てられません。そんな条件下で、昨年あたりから心の中で温めて来ていたのが今回の飯盛山です。


▲小淵沢の駅で小海線に乗り換えます。ホームの南側には南アルプス最北部の山々が広がっています。この山は甲斐駒ヶ岳2967m。甲斐駒ヶ岳の手前の低い尾根上に白い部分がありますが、日向山1659.6mだと思います。9:44ころ。


▲甲斐駒ヶ岳の左に見えるのがこの鳳凰三山。中央の黒っぽく見えるのが地蔵ヶ岳2764m、その左に観音岳2840.4m、薬師岳2780m。この三山で鳳凰三山と呼ばれています。写真の右端の山は高嶺2778.8mです。9:44ころ。


▲小海線の清里駅で降ります。駅前が綺麗になっているようですね。10:43ころ。


▲駅からは登山口を目指して東へ向かいますが、道がくねくねしています。清里ユースホステルはすぐに見つかったのですが、その位置が昭文社のMAPでは間違えて載っていたので、しばらく彷徨ってしまいました。それ以降は順調でしたが、雪がまったく見えずにその点は心配が募ってきています。11:22ころ。


▲登山口に到着しました。八ヶ岳の眺めが抜群ですね。右の家の住人なんか、贅沢の極みです。左のふたつが三ッ頭2580m、権現岳2715m。右のふたつは赤岳2899.2m、横岳2829mです。11:30ころ。


▲登山道も歩き始めは林道のような道です。11:31ころ。


▲待望の雪が出現! でも、ここでこの程度ですから期待は出来ませんけれどね。11:46ころ。


▲とは言え、少しでも雪があると嬉しくなってきますね。12:03ころ。


▲峠にもうすぐ到着です。1460mほどの場所です。峠に小さく人影が見えますけれど、年配の方で黒い日本犬を連れて下山する途中でした。僕は犬の目を見ると、その犬が噛みそうか懐(なつ)きそうか大体分かるのですが、その犬の目には僕の介入を許すような表情はありません。少し出しかけた指をすぐに引っ込めました。年配のおじさんが語ってくれます。「この犬は甲斐犬なんですよ。甲斐犬はね、主人一人にしか懐かない」。いいなぁ、羨ましいですね。僕も犬を飼うのならこんな日本犬がいい。12:20ころ。


▲後ろに見えている峠には東屋もありました。何か工事中のようですね。12:24ころ。


▲今朝、電車の中からはまだシャープに見えていた富士山も今日の暖かさで霞んできています。12:28ころ。


▲最後の雪解けが最近になって急速に進んだのでしょう。山道が泥道になっています。右端に見えている山が目指す飯盛山。12:32ころ。

泥から離れた左の枯草の上で、昼食にしました。


▲振り向くと八ヶ岳が素晴らしく輝いています。赤岳を望遠で写してみました。赤岳に右下から突き上げている尾根が県界尾根、その左隣りの尾根は真教寺尾根、さらに左のスカイラインは天狗尾根ですね。天狗尾根の大天狗の岩峰が見えています。僕はこの天狗尾根に晩秋(S子も同行)と初冬と厳冬期に3回登ったことがあります。アルパインの岩稜としては入門コースだと思います。12:55ころ。


▲南アルプスは富士山同様、霞んでいます。でも、先ほどよりは高度があがりましたから、北岳3193mはたくさん顔をのぞかせています。バットレスの黒い岩壁も見えています。北岳の左に見えているのはひょっとして間ノ岳3189.3mなんでしょうか? 12:57ころ。


▲再び歩き始めます。まだ登山道は泥道。それにしても立派な登山道ですね。たくさんの登山者が無雪期、とりわけ花の時季には登って来るのでしょう。13:00ころ。


▲素晴らしい風景を背に負っての山歩き。13:08ころ。


▲登山者の多い、人気の山の宿命なんでしょうか。植生が痛めつけられる前に保護することは出来なかったのでしょうかね? 13:20ころ。


▲飯盛山1643m山頂です。ここまでひどく植生が荒らされていた山だとは知りませんでした。痛々しいですね。13:24ころ。


▲せっかくですから、記念撮影。13:25ころ。

ところで、飯盛山(めしもりやま)山頂は本当にここで、標高も1643mで正しいのでしょうか? 2万5千地形図ではこのすぐ近くに1643mの標高点があり、写真のこのピークの標高は記されていません。1640m台であることは確かなのですが、隣りの標高点1643mピークよりも高い気がします。1640m台後半のように思えます。山の形状からしてこのピークが飯盛山には違いないとは思うのですが、昭文社のMAPでは1643m標高点の方を飯盛山としています。地形図ではこのピークを飯盛山としていますから、この点では昭文社の間違いでしょう。
ただし、この昭文社の『山と高原地図32 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰』は2008年版です。最新版はどうなっているのでしょうか? ちなみに我が家の同じMAPの1993年版を確認してみると、上の写真のピークを飯盛山としており、標高は表示してありません。
地形図も持っていたのですが、昭文社のMAPを見て山頂付近を歩くと、地図の表示と実際の地形とが合致しなくてけっこう混乱しました。今ここで書いていることは、帰宅してから、両方の地図を見直し、山頂から撮った写真を見比べて判断して得た結論です。
さらに東へ、横尾山へ縦走するとしたら、昭文社のMAP頼りではガスってなどいた場合ルートミスする可能性がありますね。

【その後分かったことを4月10日に追記しました】
近所の本屋さんで昭文社のMAPを確認してみました。2014年版でした。1643m標高点を飯盛山と表記してありました。
9日に群馬県高崎市の本屋さんで同様の確認をしました。2015年版です。写真の標識があるピークが飯盛山になっています。前年の表記から書き直したようですね。
1643m標高点が飯盛山と表記されていたのには多分それなりの理由があったのではと思っています。でも、そういう理由とは別に、正しい表記を確保して欲しいものです。


▲東の山並みです。1643m標高点から右へ左へ、そしてもう一度右へと尾根がジグザグに延びています。写真中央の遠くに見えている黒いピークは小川山2418.3mでしょう。その右の白いピークは金峰山2595.0m。その先も僕の住んでいる付近まで山の尾根はずう~っと続いているのです。13:26ころ。


▲このなだらかなピークが1643m標高点。今いるピーク(飯盛山)の方が高いと感じませんか? この標高点の左側遠くには浅間山も見えているのですが、分かりますか? 13:26ころ。


▲北西方向には八ヶ岳が横たわっています。右手前の山は平沢山1653.2mでここより10mほど標高が高いのですが、そうは見えないのが不思議です。これからは八ヶ岳の横岳の方向目指して尾根を下っていくのです。13:26ころ。

山頂でゆっくりするつもりだったのですが、むしろでぐるぐる巻きにされた傷だらけの山頂は悲惨ですし、360°さえぎるもののないピークは風当たりも強く、ここで休憩することは諦めました。
雪がほとんどなかったことは実に残念ですが、それ以上にパノラマ光景が最高に素晴らしい山頂でしたから、大満足!

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