ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

九竜山から御前山へ 1/2 ――― お墓参りをしてから登山スタート

2015年07月29日 | ハイキング/奥多摩

2015/7/11  今年は東京も梅雨らしい梅雨です。山へ行こうにも雨の日が多く、たまたま晴れた日には仕事が入っていたりして、前回のS子の歩いた日からは一ヶ月近く経ってしまいました。いきなり沢登りでは無茶ですから、今回はS子には少し長めの山歩きです。
当初の計画では、平日の7:45発の峰谷行きがありましたから、峰谷から浅間尾根を登り、鷹ノ巣山へ至り、榧ノ木尾根を下って奥多摩湖畔の倉戸口まで歩くつもりでした。
そのつもりで家を出て、駅へ向かう途中です。「お墓参りに行かなくちゃ!」と、突然思い出したのです。
急遽行先を変更。同じバスで大丈夫ですし、最初の計画よりも少し楽だと思いますから、問題はないでしょう。


▲奥多摩病院前のバス停で下車。病院裏のお寺にお墓があります。カップ酒を供えてお参りし、登山開始。そうです。お墓の裏山を登るのです。
最初はこの写真のずうっと右の沢沿いにあるはずの山道から行ってみようと考えていました。その道を探したのですが見つかりません。墓所で作業していたおじさんに聞くと、その道は今では荒れてしまっているようです。と言うわけで、勝手知ったるお墓の裏の道に来ました。8:14ころ。


▲道はすぐに夏草に覆われます。昔の奥多摩は一般登山道でもあまり登山者が歩かないルートではこんな感じでした。8:21ころ。


▲途中で道が分かりにくくなり、かすかな踏み跡を辿って登ってきました。すると、本来の山道に復帰です。僕に続いてS子もちゃんとした山道に復帰! 8:30ころ。


▲前の写真の山道もすぐに有耶無耶な道になってしまい、獣道のような状況に。とにかく上へと登っていくと、林道へ飛び出しました。昔はこんな林道はなく、このあたりの山道も分かりやすかったのですが、今はこんな具合です。S子も草むらから出現! 8:43ころ。


▲タマアジサイの蕾。名前の由来ですね。8:43ころ。


▲林道脇に標識がありました。この後にも、このタイプの標識が幾つか設置されていました。8:44ころ。


▲オカトラノオが咲いていました。8:44ころ。


▲むかしの山道が林道で分断されたので、鉄の階段で登ります。8:45ころ。


▲10号鉄塔です。向う側には石尾根の最下部あたりが見えています。8:56ころ。


▲たいして急でもないところですが、トラロープが張られていました。9:04ころ。


▲大きな木の切り株がありました。根元で裂けたのでしょうか? おそらく雷がこの木に落ちて、切り裂かれたのでしょう。その傷口は雷の火で焼かれていました。こんな所にも落ちるんですね。くわばら、くわばら。9:10ころ。


▲割と大きめの花が地面にたくさん落ちていました。見上げても、どの木に咲いている花か分かりません。9:19ころ。

この後も、この花はたくさん落ちていました。で、だんだんとどの木の花か、推測できるようになりました。この花のそばに必ずある木があったからです。そう、リョウブの木です。あの特徴ある戦闘服のような迷彩模様の木肌です。でも、ネットで調べると、花が全然違いました。
あれれれ? また振り出しです。次なるヒントは花の形。これは明らかにツバキやサザンカと同類です。その線で調べると、ありました! ナツツバキです。しかも、その木肌はリョウブ同様、迷彩模様なんですね。やっぱりあの木の花だったのです。


▲急登が多くなり、S子はちょうどいい木の杖を拾いました。9:54ころ。


▲カメムシが交接しています。ネットで調べました。セアカツノカメムシです。左が♀、右が♂なのだとか。10:06ころ。


▲それなりの急登ですが、木陰が続くので、心地のよい登りです。10:24ころ。


▲今年になってまだこのコアジサイの花を見ていませんでしたから、当然のごとく、これはまだ蕾だと思い込んでいました。ここまでも、たくさんコアジサイが群生していました。10:31ころ。


▲突然、尾根の西側の景色が開けました。植林が伐採されているからです。
写真左側に小河内ダムが見えています。写真右端のいちばん高いピークは六ッ石山1478.8mでしょう。中央遠くのピークはおそらく榧ノ木山1485m、その左の同じ尾根沿いのピークは倉戸山1169.3mだと思います。10:36ころ。


▲小河内ダムの左側の山並みです。中央のピークは惣岳山、その左は御前山1405.0mだと思います。10:37ころ。


▲九竜山954m山頂。ここで二度目の大休止。10:42ころ。


▲休憩を終えて、九竜山山頂を出発します。山頂と言ってもこんな感じで全然山頂らしくはありません。11:17ころ。


▲九竜山山頂は山頂らしくないと前の写真のキャプションで書きましたけれど、いやいやそんなことはありません! どんどん下って行きます。標高差70mほど下降しました。岩っぽいところが多かったです。11:25ころ。


▲ギンリョウソウです。11:37ころ。


▲江戸小屋山山頂です。ずいぶん登りずいぶん歩きましたが、さっきの九竜山の標高からは僅か16mしか高くなっていません。970mなんです。S子の左にある黄色の板が山名標識なんですが、これがないとどこが山頂か分からない、そんな平らな山頂です。11:49ころ。


▲さっきとは反対側、東から南東側が開けました。中央のピークは鋸山1109mですが、写真右の頭だけを出している遠くのピークはたぶん大岳山1266.5mではないでしょうか? 11:54ころ。


▲足もとに小さな花が咲いていました。背丈は5~6cmでしょうか。まったく目立たない花です。12:05ころ。


▲植林も多いですが、こんな広葉樹の林も多くなりました。気持ちのよい林です。12:10ころ。


▲先ほどの小さな花には葉っぱが付いていませんでした。でも、今度は葉もちゃんと付いている花です。12:17ころ。


▲家でこの花の名前を調べ始めましたが、何のとっかかりもありません。ネットで「白花 山」とかで検索してもいいのでしょうけれど、大変そうです。こんな時は取り敢えず『牧野日本植物図鑑』を1ページ目からざぁ~っと目を通してみます。すると、全体の4分の1もめくらないうちに見つかりました! イチヤクソウです。念のためにネットで確認すると、やはりそうです。
イチヤクソウ(一薬草)の名前は聞いたことがありましたけれど、実際に見たのは初めてだと思います。12:18ころ。


▲この花も小さな小さな花です。足もとに隠れるように咲いていました。ひざまずいて見つめると、明らかにツツジの花です。こんなに小さなツツジの花があるとは! 1.5cmくらいでしょうか。ツツジ科の中にはもっと小さな花もありますが、それはアセビやドウダンのように釣鐘型の花です。ミニチュアみたいでなんて可愛らしい花なんでしょう! 12:35ころ。


▲やっと鞘口山1142m到着です。休憩込みで4時間半くらいかかりました。12:38ころ。

S子の体調は大丈夫そう。予定通りのコースを歩けそうですね。

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久し振りの単独山行! ヨモギ尾根から七ツ石山 2/2 ――― 雌鹿と小熊

2015年07月10日 | ハイキング/奥多摩

2015/6/25  少し休憩すると、ほとんど15時になりました。16:31のバスには絶対に間に合いませんが、18:38のバスにはのんびりと歩いても余裕で間に合います。気分的には実に楽な感じで下山開始です。


▲ヘリポートがありました。14:58ころ。


▲黒雲が空を覆っていますけれど、雨を降らせるような雲ではなさそうです。薄っすらと青空が見える空間もあります。写真の左の山が七ツ石山1757.3m。これから登ります。15:01ころ。


▲マルバダケブキの群落が広がっていました。昔の石尾根は幾種類もの花が咲く、花の尾根でしたが、今ではほとんど花が咲いていません。咲いている花の種類も限られています。そのひとつがこのマルバダケブキ。綺麗な花が咲きますが、こればかりというのは問題ですよね。マルバダケブキには毒があり、シカが食べません。それで、増えてきたという訳です。15:11ころ。


▲途中、ヤマツツジが咲いていました。これを見て、誘惑にかられました。七ツ石山の先にある千本ツツジまで行ってみたいと思ったのです。なかなか、千本ツツジでのツツジの盛りを見ることが出来ていませんから。
千本ツツジを回っても、多分バスの時間には間に合うでしょうけれど、登山としては遅い時間であることには違いありません。無理をせずに予定通り歩くことにしました。15:17ころ。

ブナ坂に着くと、びっくり! シカと目が合ったのです! 互いにいる位置の関係で、直前までお互いの姿に気づくことなく、10mくらい接近した位置で突然目が合ってしまったのです。
メスのシカです。緊張した表情でくりくりした大きな黒目を僕に向けて瞬きもせずに凝視しています。僕も目をそらさずにじっとしていました。そして、そおっとカメラを取り出そうとゆっくりと手を動かしました。すると、僕の手の動きを追って、シカの目がわずかに動くや、体をシカの右方向へ動かし、山の下方へ降りて行ってしまいました。僕もすぐにシカの後ろを追いましたが、すでにシカの姿は消えていました。


▲七ツ石山山頂です。今日は山頂からの眺めは霞んでいますから、すぐに下山開始です。15:34ころ。


▲七ツ石神社です。15:42ころ。

七ツ石神社にはいろいろな謂れがあるみたいです。まずは宮内敏雄著『奥多摩』からの引用です。
「山名由来は絶巓より僅か東に降った斜面に、恰度将棋の駒のように順々に併立した古生層の七箇ほどの巨岩に拠るもので、その基部に七ツ石明神が祭られてあるが、元は石そのものが御神体だったのに相違あるまい。七ツ石明神は俚伝平親王将門を祀ると謂い、七ツ石は将門の七人武者に関する面白い話もある」
上記の七人武者が岩に化した話やここで賭博が行われていたなどの興味深い話もあります。漫画家の とよた時 さんのよくまとめられた文章と面白い絵とがありますからそちらを参考にしてください。 http://toki.moo.jp/gaten/401-450/gate446/gate446.html


▲七ツ石小屋の水場が出て来ました。とっても冷たくて美味しい水でした。個人的にはさっきの奥多摩小屋の水場の水よりも美味しく感じましたね。15:53ころ。


▲七ツ石小屋です。この小屋は素泊まりだけのようですね。素泊まりで4000円です。いつか泊まってみたい小屋ですね。15:57ころ。


▲登り尾根沿いの登山道に入っています。ここは片倉谷遡行後上がってくる山道の出口にあたります。看板が立っていて、「通行止め 登山道では有りません」と書いてあります。16:36ころ。


▲堂所(どうどこ)だと思います。16:45ころ。
これも宮内敏雄氏の本から引用しましょう。
「中間の尾根筋の平に堂所の小名がある。昔はお籠の小屋でもあったのかと惟われるが、七ツ石様の祭日のときは此処で丁半があったなぞの譚もある」


▲山を下るにつれ植林が増えて来ました。ここの杉ですが、何か奇妙ですよね? そう、枝払いをしていないんです。間伐はしているようですから、意図的に枝打ちしていないのかもしれません。ただ放置しているだけかもしれませんが。16:46ころ。

登山道を歩いていると、道の脇で若者二人が休憩しているようでした。僕の前を歩く単独の登山者に何やら話しかけています。バスの時間でも聞いているのかな? と思いながら、僕も通りかかります。すると、
「さっき200mほど下の登山道で小熊を見たんですよ。怖いんで、僕たちここで待ってるんです」
と言います。でも、僕の前の登山者はそのまま進んでしまっています。
「他に行っちゃった人はいるの?」と聞くと、もう少し前に二人の登山者も下山して行ったそうです。小熊を発見してから時間もそれなりに経っているようですし、先行者も大丈夫だったようです。
「そうですか。じゃあ僕は注意しながら進みますね」と言って、左右の山の斜面に注意を払いながら、口笛を鳴らしたり、歌を歌ったりしながら歩きました。

小熊のそばには必ず母熊がいるはずです。母熊は小熊に危害が加えられないか、ピリピリと神経を昂らせていますから、危険な存在です。山野井氏がクマに襲われたのも、山道をジョギング中に偶然、小熊と母熊の間に位置してしまったからです。


▲その後すぐに、あの若者二人も下山を始めました。写真に写っているのがその二人。16:52ころ。


▲標高1150mのちょっと平らになった場所に、このような掲示がありました。以前はなかったものです。鴨沢バス停までは1時間5分となっていますから、まだまだ余裕ですね。さらにゆっくり歩くことにします。17:04ころ。


▲フタリシズカの群生。このあたりは他にもたくさん群生していました。17:18ころ。


▲登山道沿いに廃屋が現われ始めます。誰が何のためにお賽銭を置いて行くんでしょうね? 17:44ころ。


▲隣りには「大山祇神(おおやまつみ)」が祀られていました。伊弉諾尊(いざなぎ)と伊弉冉尊(いざなみ)との子で、山屋にとっては山の神様ですよね? ほとんど気にしていなくて、神様には申し訳ないのですが。お賽銭の中には100円玉も多く、ますますどういう気持ちで置いて行くんだろうと、考えてしまいます。17:44ころ。


▲昔の畑の跡です。17:49ころ。


▲人が住んでいたころは立派な屋敷だったんだろうなぁと、感じさせる廃屋でした。17:50ころ。


▲ヤマゴボウです。実が大きくなっていてもその房は垂れて来ません。17:55ころ。


▲暗くて写真はぶれていますが、僕の好きな花のひとつ。トリアシショウマだと思います。17:57ころ。


▲林道に飛び出ました。18:04ころ。

超ゆっくり下山してきましたけれど、堂所からのコースタイムとちょうど同じ時間でした。


▲鴨沢の集落と奥多摩湖が近づいてきました。18:26ころ。


▲鴨沢バス停です。バスの時間の10分前くらいの到着です。18:29ころ。

今日は天益には寄りませんでした。最初から夕食は家で食べることにしていましたから。でも、これほど遅くなるとは思っていませんでしたから、ずいぶん遅い時間の夕食になってしまいました。

それにしても、登山の脚力、とりわけ登りでの脚力が衰えていると分かりショックです。もっと自分のペースで長い時間歩く必要性を強く感じた今日の山行でした。

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久し振りの単独山行! ヨモギ尾根から七ツ石山 1/2 ――― 意外に長く辛かったヨモギ尾根

2015年07月04日 | ハイキング/奥多摩

2015/6/25  ここのところ諸々の事情があって、S子とばかり山に登っていました。S子とともに登る山は精神的なストレスなしにリラックスできるので、とても心地よい山行になります。でも、S子の体力や技術力も年齢には勝てません。大怪我から奇跡的に復活した(と言っても5割ほどですが)体力やクライミング能力も、ここのところ衰えが目立つようになりました。

前々から実行しなくちゃと考えていました。自分自身の体力に合わせた山行を。
そんな山行をやっと実行するチャンスに巡り合えたのです。梅雨時の少ない晴れの日、僕には仕事がなく、S子には用事のある日。気兼ねなく単独山行を実行できます。

選んだコースは ヨモギ尾根~七ツ石山~登り尾根下降 です。
このコースにした理由はとくにはないのですが、強いて挙げれば、塩沢遡行開始点あたりにいい天場がないか、見てみたかったのです。塩沢にはまだ入渓したことがありません。入渓するときは出合付近にビバークして実行できればと考えていました。


▲鴨沢西バス停です。本当はもっと早い時間に来たかったのですが、平日のバスダイヤではこの時間になってしまいます。9:23ころ。


▲お祭バス停を過ぎるとすぐに、後山林道が分かれています。9:40ころ。


▲平日だからでしょう。ダンプがけっこう何台も行き来していました。しかも、土砂を積んで林道へ入って来、空にして林道から去って行きますから、工事現場はこの林道の奥のようです。9:59ころ。


▲ヨウシュヤマゴボウだと思います。10:07ころ。


▲こんなゲート、つい最近まではなかったはずです。何やら本格的な工事が行われているのでしょうか? 10:13ころ。


▲ありました。山が崩れていますね。これは確かに大変です。後山川を挟んで対岸でもこれ以上の崩壊が起こっています。10:24ころ。


▲途中もう1ヵ所で道路拡張工事が行われていました。そしてここは、塩沢の出会い。塩沢林道が分かれています。10:56ころ。

後山林道入口からここまでのコースタイムは1時間45分です。それを1時間15分くらいで歩きました。途中、所用もこなしてでしたから、まずまずいいペース。


▲塩沢林道と塩沢。10:57ころ。


▲ヨモギ尾根の登山道入り口です。「奥後山を経て雲取山方面(ヨモギ尾根から奥多摩小屋)」との表示があります。11:05ころ。

右に見える林道はこの先ですぐに終わっています。そこから見える範囲での沢中にはいい天場は見えませんでした。林道終点付近の広場くらいのものでしょう。
ちょっと休憩して、さあ登山道です。


▲この山域には割と多く山道が通っています。ここも登山道の他に巡視道(おそらく東京都水道局の水源林巡視道)が分かれていました。11:27ころ。


▲木の橋もこのあたりでは3ヵ所くらい続きました。新しい橋です。11:33ころ。


▲尾根の下の方では植林も広がっています。11:44ころ。


▲どんな作業なんでしょうか? 山仕事(多分、林業)用なんでしょう。作業道が下へ分かれていました。三条の湯方面だそうです。12:03ころ。


▲マタタビの花の蕾です。12:06ころ。


▲西向きに続いていた登山道の向きが変わっています。東向きに進んでいます。12:36ころ。


▲ほんの少しですが、水が溜まっている場所がありました。ヌタ場にはなっていないようですが、貴重な水場なのでしょうか? 右の岩からしみ出しているようです。12:37ころ。


▲植林も次第に減り、美しい森が広がり始めています。12:39ころ。


▲輪状に同じ木が並んで生えていました。大きな切り株から芽吹いたひこばえでしょうか? 12:51ころ。


▲先ほどから尾根がらみに登山道が通っていましたけれど、もう完全に尾根沿いの道になっています。気持ち良い森の中の尾根道。12:53ころ。


▲枯れた笹薮が出て来ました。このあたりもシカが多いでしょうから、シカの食害です。奥多摩の笹が回復するのは何時になるのでしょう!? 13:26ころ。


▲奥後山1466.4m山頂です。三等三角点なんですね。13:32ころ。


▲奥後山は何の変哲もないピークです。見晴らしも良くありませんし、遠くから見てすぐに分かるような形でもありません。13:32ころ。

奥後山は何と読むのでしょう? ネットで調べても読み方はどこにも書いてありません。多分「おくうしろやま」だとは思います。何故なら、麓の川は「うしろやまかわ」ですし、林道も「うしろやま林道」ですから。
推測ですが、そもそも後山川自体は丹波山(たばやま)集落の住人が付けた名前だと思います。丹波山の裏山である天平(でんでいろ)尾根のさらに裏(後)にある川ですから。その天平尾根から眺める際に、後山川の奥に控える山としてこの奥後山がど~~んと見えるのではないでしょうか? いつかそういう気持ちで、奥後山を天平尾根から眺めるチャンスがあることでしょう。


▲北西方向の山並みが開けて来ました。雲取山と飛龍山の間の稜線でしょう。三ッ山1949.3mから飛龍山2077mあたりだと思います。13:35ころ。


▲さっきからだいぶん標高を上げました。西方向を望むと、飛龍山が見えています。14:11ころ。


▲尾根の形や尾根の植生もときおり変化します。この写真の木はツガでしょうか? 僕には分かりかねます。14:25ころ。


▲いよいよ石尾根も間近ですね。14:39ころ。


▲奥多摩小屋の水場。冷たく美味しい水でした。14:42ころ。


▲石尾根の登山道です。雲取山の方向です。奥多摩小屋前の広場が見えていました。14:47ころ。

ヨモギ尾根を歩いていた時から考えていたのですが、石尾根に到着して正式に計算・判断しました。ここから鴨沢までの最短のコースタイムは2時間55分。16:31のバスには間に合いそうもありません。次のバスは18:38ですから3時間50分もあります。最初の予定通り、七ツ石山に登頂してから下山することに決定しました。

それにしても塩沢林道入口からここまで休憩込みで3時間50分かかっています。標高差が1040mあります。コースタイムが記載されていないので、近くの他の登山道で比較してみました。後山林道終点から三条の湯、水無尾根経由で雲取山山頂まで標高差は約1090mで、コースタイムは3時間30分。けっこう頻繁に休憩もしていますから、3時間50分というタイムは、決して速くはありませんが、遅いわけでもありません。
ただ、遅くとも14時までには石尾根に到着し、16:31のバスには間に合うはずと楽観していました。でも、予想以上にスピードが上がりませんでした。昨年の夏、北アルプスの槍ヶ岳に至るウェストンルートを歩いた時のような身軽に駆け上って行くような感覚がありませんでした。失われていました。(その時の記録です。興味のある方はどうぞ)

http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko/c/bb44d64430ce08df3b31ecb150ebe133

疲労のせいなのでしょうか? 登りで足が上がりにくくなっていました。スピードも当然上がりませんでした。

僕にとってはかなり問題です! もっとスピーディーに歩けるように鍛え直さないといけません。

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