ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

Y井君のザイルワークトレーニング、と衝撃のあれこれ

2012年11月28日 | 岩登りトレーニング

2012/11/24  S崎君は遠くからの参加ですし、一泊二日でトレーニングする予定でしたので、初日は高麗駅にゆっくり到着の10:11。そこでさっそく衝撃の事態が判明! Y井君が翌日の日曜日に出勤しなければならなくなった、と! S崎君は家庭の都合があって今日一日で帰らなければならないことは分かっていましたし、W島さんは岩トレはせずにテントに泊まるだけだということも分かっていました。S子は今日は風邪でお休みですし。
「じゃあ、今日は泊まらずにみんな帰る?」と聞くと、「いやぁ、泊まりますよ」とY井君は言ってくれます。その言に甘えてテント泊も実行することになりました。

そんなことがあって岩場に着くと、案の定すいています。三連休の中日ですから、遠出している人が多いのでしょう。
道すがら、Y井君と話しをしながら歩いて来たのですが、ここでも衝撃の新事実が!(それはちょっと言い過ぎでしょうが、僕にとっては思いもよらないことでした。)Y井君はS崎君の会社の後輩、さらには高校の後輩でもあって、S崎君からは「ボルダリングはやっているようだけど、ザイルワークはぜんぜん知らない」との情報を与えられていました。ところが、聞いてみると、トップの確保はしたことがあり、それどころかリードだってしたことがあるとのこと。
あれあれ?! それじゃあ何にも教えることはないんでは? と一瞬思ったのですが、懸垂下降はしたことがない、セカンドの確保もしたことがないんだそうで、まあ、僕が教えてあげられることも残っていそうでした。
ついでながら、最後にもうひとつの衝撃をひとつ! そのリードしたことがあるというルートですが、東北の城ヶ崎と称される三崎海岸。ルート名は忘れましたが、高さ10mほどの5.11だったそうです。あれあれ! 僕なんかより完全にハイレベルなクライミング能力(ザイルワーク以外では)を持っているんだ! と言うことで、少々畏れおののきながらの岩トレ開始となった次第です。

002
▲まあ、何はともあれまずは懸垂下降のマスター。なおのことすいている女岩で練習スタート。S崎君があれこれと具体的に教えています。僕が教えることは「懸垂下降での失敗は死に直結する」という点。だから「慣れれば懸垂下降なんて簡単だけど、いつまでも絶対に慣れてはいけない」。11:35ころ。

004
▲懸垂下降の練習をするY井君。ピンと張ったザイルの他、もう1本ザイルがY井君と連結してますけれど、それは上でS崎君が確保してくれているザイルです。万が一、Y井君が懸垂下降に失敗した際に、落下することがないように支えてくれているのです。体勢などに関しては、Y井君を指導する点はありませんでした。11:40ころ。

007
▲懸垂下降しては歩いて上にあがって来る。そんなことを数回繰り返し、いよいよS崎君のザイル確保なしでの懸垂下降です。何の問題もありません。11:52ころ。

008
▲懸垂下降が出来るようになったので、さっそく男岩でリード、フォロウ、懸垂下降の練習です。男岩南面の右はじルートを僕がリード。ザイルの中間でY井君フォロウです。ヌンチャクの回収も知らなかったようです。終点に着き、セルフビレイを取り、僕のセルフビレイとセカンド確保のシステムを見て覚えます。
そして、懸垂下降。12:37ころ。

011
▲その後、男岩南面の易しいルートで同様のことを繰り返しました。3本目のルート登攀後、同ルートを懸垂下降するY井君です。14:20ころ。

014
▲いよいよ、Y井君のリードです。リードして登っていくこと自体には何ら心配はありません。登った後で、フォロウする僕とS崎君の確保がきちんと出来るかどうかが課題なのです。
男岩南面の左ルートをリードするY井君です。確保しているのはS崎君。14:29ころ。

015
▲よどみなく登っていくY井君です。ただ、運動靴のまま登っていたので「つま先が効かなくて緊張しました」とは言っていましたが。14:31ころ。

016
▲Y井君がセットしたビレイシステムです。2箇所でセルフビレイを取り、セカンド側のザイルを一度折り返すようにしてボディービレイしています。合格! 14:40ころ。

019
▲男岩南面右はじの凹角ルートです。今核心部を乗り越えたところ。4級くらいだと思います。リードするY井君にとってはまだまだ易しいルート。15:05ころ。

020
▲向きを変え、左の小凹角へ入ります。15:07ころ。

022
▲このルートを登りきると、ピンが2本打ってあります。でも、他のクライマーがすでに使用していました。Y井君が上からそのことを僕に言うので、「同じピンを使うしかないよ!」と言い返します。そして、上に着いてみると、こんな感じに。
同じピンを使うしかないのですが、他人のカラビナは使わない方がいいと思いますよ。我々がまだ登っている最中に、カラビナの持ち主が回収に来たら困りますからね。こんな時には狭い隙間にも入るテープシュリンゲなどを介してセットするのがいいと思います。15:17ころ。

023
▲Y井君3本目のリードルートは男岩西面の左ルート。アンダークーリングルートの左小凹角(4級+)から上部のレイバック気味に登るクラック(4級+)へ抜けるルートです。
写真は小凹角の核心部を抜けたところ。15:38ころ。

025
▲いよいよ上部核心部の真下に来ました。Y井君、力みのないスタティックなムーブで楽々と越えて行きました。さすがですね。15:41ころ。

027
▲Y井君が作ったビレイシステム。一応合格ですね。本人も分かっていたようですが、日和田では太いリングは懸垂下降用なのでなるべくそれ以外の用途には使用しない方がいいです。15:51ころ。

029
▲フォロウするS崎君。僕もそうでしたけれど、Y井君が見事にリードするので、彼に教えている立場の僕もS崎君もスムースに登らなければという、プレッシャーが結構かかるのです。僕はここのところクライミングしていますからともかく、久し振りのS崎君は大変だったのではないでしょうか。15:56ころ。

今日はこれで終了。Y井君は明日のお昼くらいには会社へ行かなければならないので、明日練習する時間はありません。残念ですが、今日一日でも出来て良かったと思います。
あとはダブルザイルのマルチピッチクライミングを経験するだけですね。色々と外岩を数多く経験すれば、すぐに僕なんかとは比べ物にならないレベルのクライマーになること請け合いです。

装備解除して、明るいうちに巾着田へ行きテントを張りました。この時期、巾着田キャンプ場は閉鎖していて、キャンプ禁止になっています。それでも何とかならないものかと巾着田管理協議会に電話して、テント泊可能な場所を教えていただきました。場所は秘密です。ただし、直火と車の乗り入れは禁止です。

テントを張ってからいつものうどん屋「庄平」に行き、なんと!最後の客になるまで居続けました。S崎君も遅くまで残ってくれました。

それからY井君、W島さん、僕の3人はテントへ戻ります。途中、コンビニで少しだけ飲み食いするのを仕入れ、再びテントの中で雑談。何を話したかは忘れてしまいましたけれど、楽しいひと時だったことだけは覚えています。就寝は夜中ごろ。

002
▲2012/11/25  テントを張った河原です。左のテントが僕のテント。実に長~く使っていて、四半世紀が経っているのです! テントの前では2人がパッキング中。9:42ころ。

右に見えているインディアンテントはtentipiという名のモノポールテント。遠くなのでちっちゃく写っていますが、結構デカイ! 中では薪ストーブが焚かれ、テントのてっぺんに延びている煙突からは煙が勢いよく出ています。風にも強いのだそうです。

この日は風もなく暖かい日でした。陽の高い時間に帰宅することになってしまいましたが、Y井君という新しい仲間を得たこと(すぐにさらなる高みへと羽ばたき離れていくでしょうけれど)と、泊まりの連チャンで日和田を楽しめることが分かったのが大収穫でした。


S子が久し振りにリードしました

2012年11月15日 | 岩登りトレーニング

2012/11/14  急遽、仕事の予定が変更になって、僕もS子も一日ぽっかりと空くことになったので、日和田へ岩トレをしに行きました。
前の週の土曜日は午前中は団地の用事、午後はS子の妹夫婦の引っ越し準備の手伝いに行きました。日曜日も引き続き引っ越し準備の手伝いでした。
と言うわけで、仕事も用事もなかったので、これ幸いと出かけたのです。

いつもより少しゆっくりと家を出て、帰るのも早くする予定です。なにしろ、平日ですからね。

005
▲「人はいるかな~ぁ」と要らぬ心配をしていたのですが、平日にもかかわらず中高年中心にけっこう来ていました。土日の混雑を避けて平日に来る人も多いようですね。言われてみればその通りです。
まずはウォーミングアップから。男岩南面の「左ルート」です。ここはいちばん易しいルートですから、いつも混んでいます。今日も写真のようにトップロープがセットしてありました。写真の右へ行けばいくほど易しくなるのですけれど、ロープやシュリンゲが邪魔で行けません。僕が登って来たルートは最後の垂壁が4級+あるのではと思います。S子はほんの僅か、トップロープにセットしてあるシュリンゲ右辺りを登りましたから、4級でしょうか? 11:27ころ。

006
▲懸垂下降は男岩西面へ下りました。こちらもトップロープが3本セットしてありました。土日に比べると混雑していないのは確かなのですが、それに甘えてか、誰も登っていないのにセットしっ放しにしてあるのがちょっと迷惑ですかね。11:40ころ。

2本目のウォーミングアップは男岩南面「クラックルート」です。下部は凹角から登りました。写真は撮り忘れていますね。

007
▲ウォーミングアップは終了し、3本目は男岩南面の右隣りのなだらかなフェース(写真に写っています)の左凹部から男岩頂上に向かう凹角をつなげました。凹角は3級+くらいでしょうが、今回初めて登攀した凹部は乗っ越す部分が4級はあると感じました。
写真のS子がちょうど凹部を乗っ越すところです。12:28ころ。

昼食タイム!

016
▲午後の1本目(今日の4本目)は男岩西面の「左ルート」です。上部でクラックをレイバックで抜けるルート。4級+です。
写真がまさに核心部で、S子の右手、左手がクラックをとらえ、これからレイバック気味に足を上げるところ。13:41ころ。
前回、S子はここでザイルにぶら下がってしまいましたが、今回はそのようなこともなく登って来ました。
ちなみに、白いズックは僕の足です。ムーンスター社製のジャガーです。下部核心部では小さなスタンスに立つのに少し苦労しましたが、上部ではフリクションが効くので大丈夫です。今日は一日、この運動靴で登りました。

017
▲5本目はS子がリードしました。実にS子のリードは1998年2月の大怪我以来久し振りのことではないでしょうか? (帰宅し、怪我後の記録を調べてみると、2008年12月1日にもS子と二人で日和田へ訪れ、S子が2本リードしたと記してあります。怪我後、10年10ヶ月振りとも書いてありました。)14:00ころ。

018
▲順調に進んで行くS子。14:04ころ。
この辺りは易しく3級です。

021
▲リードしているのは男岩南面「クラックルート」。その核心部直前まで辿り着いたS子です。このクラック(岩の割れ目)をこれから登ります。確保している僕も緊張しています。14:08ころ。

023
▲今がちょうど核心のムーブ。プロテクションは取ってあるので、僕も少し安心して写真撮影が出来るのです。14:10ころ。
思いの外スムースに越えて行きました。むしろ、上に到着して、トップとしてのセルフビレイの取り方や、セカンドの確保の仕方の方に戸惑ったようです。長いことセカンドでのフォロウばかりをしてきているので、仕方ないかもしれません。

025
▲続いて、男岩南面「左ルート」をリードするS子です。14:44ころ。

026
▲実に久し振りのリードですから、いろいろな感覚が鈍って来ています。残置ハーケンを見つける感覚も鈍って来ているようで、写真の1本目のプロテクションとS子の足元に取っている2本目のプロテクションの間で「ピンがない、な~い!」と言っていたのに、僕がフォロウすると4本のハーケンが打ってありました。14:48ころ。

027
▲「左ルート」核心部直下にいるS子です。14:50ころ。
このルートも無事にリードし終えました。
「やっぱりリードするのは楽しい」とS子は言います。

031
▲先ほどまでいたクライマーたちも次々に帰路についています。男岩南面にももうザイルは下がっていません。僕たちも「これで終わりだな」と言いあって、懸垂下降しました。15:13ころ。

今日は2人だけですし、早いですから、打ち上げはなしです。家にも17時台に着きました。2人で鍋をつつき、日本vsオマーンのサッカーをテレビ観戦です。

S子がリードしたことは僕にとっても嬉しいこと。以前のように、僕がリード出来なかったルートをS子が交代してリードしてしまうようなことは到底無理でしょうが、3~4級ルートを時折リードして楽しんで欲しいと思っています。


初めてのルート「フレークルート(仮称)」を登攀しました

2012年11月06日 | 岩登りトレーニング

2012/11/4  今日もS子と二人で日和田での岩登りトレーニングです。前の週でS子の岩登り感覚を取り戻せたと思いますから、今日はそれをもう少しアップさせるのが目的です。
前回とほぼ同じ時刻に高麗駅到着。先週ほど人出は多くありません。「岩場も人出が少ないといいんだけどな~ぁ」と勝手に願うのですがどうでしょう?

岩場に着くと「うっひゃ~ぁ!」です。前回と同様の人の多さ。超大人数の団体さん、プロガイドが引き連れて来ているような講習会、がいます。支度が終わったばかりのようで、これからルートの取り付きへ散らばるのでしょう。まあ、こればかりは仕方ありません。
僕たちも先週と同じいちばん奥の場所で支度をします。そのうち、あの団体さんたちが全員女岩へ行きました。ちょっとですがホッとします。結局、この大グループは女岩から離れませんでした。男岩はあまり混むことなく、順番待ちもすることなく一日トレーニングが出来ました。

004
▲まずは男岩南面の「左ルート」でウォーミングアップです。『関東の岩場』(白山書房・昭和60年発行)では3級+になっています。『日本100岩場②関東』(山と渓谷社・2000年発行)では5.6になっています。これは『関東の岩場』が正しいと思いますね。5.0~5.2だと思います。
それにしても5.6という評価はどこから出て来るのでしょうか。中央「クラックルート」のすぐ左のハングを抜けると5級-はありますから、それなら5.5です。でも、「左ルート」は一般的に初級の練習ルートといった位置づけですから、5.5のルートはあくまでも「左ルート」のバリエーションです。
いまS子がいる場所からは垂壁が2mほど続きますが、ガバホールドが豊富で思いの外易しい所です。10:52ころ。

008
▲ウォーミングアップ2本目は男岩南面「クラックルート」。前掲書では4級+と5.5になっています。僕の感覚では4級-~4級、5.2~5.3くらいでしょう。
写真では青ヘルの人がアイゼン、手袋で冬壁登攀のトレーニング中です。アイゼンは危険なので、S子は下でしばらく待機することになりました。11:23ころ。

009
▲今日は気持ちの良い無風快晴のクライミング日和です。岩場の上からは富士山も見えていました。そこを懸垂下降するS子です。11:41ころ。

012
▲ウォーミングアップは2本で終わりにして、3本目からは本格的なトレーニングです。選んだルートは「右ルート」。前掲書では4級+と5.6です。ここは僕の感覚では4級+で正しいと思います。ですからデシマルでは5.4。ただし、右のカンテを使わないという厳密な条件下では5.5くらいはあるかもしれません。
このルートは3段のフェースになっています。写真ではS子が3段目の下に到達。3段目を登ろうとしています。12:18ころ。
右の(写真では左)カンテは使わないことにしていますから、手前に二つ見えるペツルのボルトのうち左のボルトの10センチほど左に小さなカチホールドが見えていますが、僕はそれになんとか指が届くのです。S子は身長が低いですから、到底届きません。途中の小さなホールドを中継して立ち込まなければなりません。一層難しくなりますね。
結局、S子はこのルート上手く登れませんでした。今後の課題です。
ただ一言、彼女の名誉のために付け加えておくと、S子がずっと若いころ、大怪我の後遺症もない時にはこのルートをリード出来ていたのです。身長が低いので(150cmもない)、僕などが絶対に使えないような極小ホールドを中継しながらリードしていましたよ。

ここで昼食タイム。

020
▲昼食後の1本目は男岩西面左上部のクラックへ、アンダークーリングルート左の凹角から抜けるルート。このルートは昔から登られていますが正式な名前はないようです。南面同様、単純に西面の「左ルート」でいいのではないでしょうか? 前掲書では4級+と5.7になっていますが、4級+が正しいと思うので、5.4とすべきでしょう。
S子は下部核心部はスムースに突破しましたが、上部核心部(写真に写っているあたりから)ではザイルにぶら下がりました。前傾気味の腕に力がかかるムーブはまだ少し弱いようです。13:43ころ。

022
▲5本目に登ったのはこの写真の中央やや左のルート。左に今日の3本目に登った3段フェースの男岩南面「右ルート」が見えています。そのフェースの右側壁(陰になった部分)、向きで言えば東壁、をフェース右縁のカンテ沿いに登ります。そして、上部では陽の当たっている、ちょうど三味線の撥(ばち)のような形をした岩を、その右縁エッジをがばっと掴んで豪快に登るルートです。
このルートは上部フレーク部分が「右ルート」のバリエーションとして紹介されたりもしていますが、下部のフェース側壁から登るルートとしてはどこにも出て来ません。僕も初めてリードしてみて、他のルートとは変わった特徴のあるルートだと感じました。独立させて「フレークルート」とでも名付けたらどうでしょうか。グレードは4級+、5.4です。ピンは側壁には3本のリングボルト、フレークには2本のハーケンが打たれています。
この写真を撮って(14:01ころ)、僕がリードしましたが、S子は下部3本目のボルトのあたりからフェースへ逃げ、上部フレークも左へ逃げました。前傾しているので、痛めている左肩に負担がかかるためです。

030
▲6本目は男岩西面のステミングフェース。前掲書では5級と5.7になっています。5級で正しいと思いますから、5.6でしょう。
僕がリードしましたが、何度も登っているので、それほど難しくは感じません。写真のS子は核心部を越えた後です。核心部は前傾壁ですから、上からは見えません。14:58ころ。

035
▲6本目で3時過ぎましたから、そろそろ帰ろうかなと考えていました。S子に「どうする?」と聞くと、「もう1本登りたい」と答えが。それがこのアンダークーリングルートです。
半年前のクライミングで何故か登れなかった悔しさを晴らしたい、ようなのです。前掲書では5級と5.7。これも5.6が妥当だと思います。
僕くらいの身長なら、出だしの唯一の核心部であるアンダーホールドを掴むのはそれほど困難ではありません。アンダーを掴んでしまえば、強引に体を引き上げることが可能。でも、S子の身長ではそのアンダーホールドを掴むために僕よりも高いスタンスまで体を引き上げておく必要があります。それがS子にとって難しくなる理由です。S子にとっては少なくとも5級+にはなるでしょう。
写真はそのアンダーホールドを掴んでいる状況です。腕も脚も前に伸びているのが見えますね。15:25ころ。

結局、僕たちの練習が終了した時にはほとんどのクライマーは帰ってしまっていました。今日は先週より早く終了して、連絡のいい電車でスムースに帰りたかったのに。やっぱり、乗りたい電車には間に合いませんでした。
16:11に乗りたかったのです。東飯能駅でJRに乗り換えるのですが、次の16:41は連絡が悪く、さらに後の17:12と同じになってしまいます。少し急いだのですが、駅が見えて来たのは16:20ころ。16:41に乗り、飯能駅で下車して打ち上げをすることも考えましたが、それも面倒。なので、以前一度だけ入ったことのある「むささび亭」というインドカレーの店に入ることにしました。チキンカレーセットとナンセット(ナンにナスカレーと豆カレーなどが付く)を食べました。メニューはそれだけですから、選ぶ手間はかかりません。カレーは美味しかったです。ただ、ビール以外にアルコール類がありません。僕はビールが苦手ですから、お酒抜きの打ち上げ。
17:12の電車に乗れたまでは良かったのですが、東飯能駅での乗り換えでJRに乗り遅れてしまいました。乗り換え時間が3分しかなかったのに、改札への階段から一番遠い車両に乗っていたせいです。僕の目の前で発車して行ってしまいました。あ~あ。残念!

それでも7時前には帰宅でき、家でS子と二人、アルコールでの再打ち上げです。ブロッコリー、えびせん、それに我が家としてはちょっと高級なチーズがあったので、ワインを取り出して打ち上げ。ワインは南アフリカ産です。立川伊勢丹のセールの時に大人買いをしておいたワインです。

S子にとっては今の不調から抜け出すきっかけが少しはつかめた今日の岩トレだったのではないでしょうか? 僕としては先週思い付いた「フレークルート」を実際にリード出来たことが収穫でした。