ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

倉沢谷の源流・塩地谷でテント生活を楽しみました 2/2 ――― 朝は霧雨、昼まで天場でまったり

2015年12月01日 | ハイキング/奥多摩

2015/11/22  朝は何時に目が覚めたのでしょうか? 5時は過ぎていたと思います。でも、まだ外は真っ暗です。それにあまり気温も下がっていません。すごく寒い朝でしたら、シュラフの中にいるよりも、外に出て焚火を熾し、暖を取る方を選びますね。
再びうつらうつらしていたようです。気が付くと、外がほんの少し白んでいるようです。日の出の時間は6:30前後ですから、6時ころでしょうか? 起きることにしました。


▲昨晩、焚火の上に載せておいた石をどけ、散らばせておいた燃え差しを集めて、残りの新聞紙を下に置いて火を付けました。消し炭に熱が伝わるとすぐに赤く熾きがはぜ始めます。昨晩以上に焚火の熱が有り難く感じる瞬間です。6:27ころ。


▲我が家の朝はコーヒーで始まります。家では豆をミルで挽くのですが、山では写真ので十分贅沢。冷たい空気中にコーヒーの香りが広がります。6:37ころ。


▲珍しく、S子もテントから早く出て来ました。7:03ころ。


▲テントを出た時から薄っすらと霧はかかっていました。それがほんの少し濃くなって、ほんのわずかな弱い霧雨になってきました。長く外にいると、服の外側に微小な雨粒が纏わり付きます。焚火の暖には後ろ髪引かれますが、タープの下へ入ることにしました。タープの下では朝食の続き。ポテトサラダ240gとパンがいろいろ。飲み物はコーヒーや紅茶。7:40ころ。


▲時々外に出ては焚き木をくべたりしました。霧雨が止めば、焚火のそばにいたいからです。霧雨は強くなることはありません。しばらく止むこともあります。でも、今日これからの天候が回復傾向にあるとは思えません。良くてこの状況が続くだけでしょう。8:31ころ。

今日は昨日の山道をさらに上に進んでいき、一杯水周辺へ至る予定でした。でも、高度を上げるにつれ霧も濃くなるでしょうし、霧雨も降ることでしょう。今回の山行のいちばん大きな目的は焚火生活でしたから、その点では十分満足出来ています。今日はここから下山することに決定しました。


▲天場から上流を眺めるとこんな感じ。8:31ころ。


▲昨日もここから写真を撮っていますね。焚火の煙が感じいいです。8:33ころ。


▲十分過ぎるほど、まったりと過ごしました。微細な霧雨もほとんど感じなくなりましたから、テントとタープを撤収することにしました。タープはびしょ濡れです。11:04ころ。


▲焚火の消化は完璧に行わなければなりません。燃え差しは沢の中に捨てます。水を10リットルほどかけたでしょうか? 煙が立たないようになるまでかけました。風で火の勢いが増さないよう、石で覆っておきます。ここまでやれば大丈夫。11:41ころ。


▲出発です。昨日の男の人が降りて行った山道を辿ります。11:44ころ。


▲振り返ってみたところ。焚火の跡はある程度仕方がありませんが、その他は幕営の痕跡を残さないようにします。写真中央少し右の枯葉の地面が少し白っぽいところがテントを張っていた場所。他の地面は濡れています。11:45ころ。


▲この山道はしばらく山腹を巻くように付いています。11:52ころ。


▲石垣で補強されている箇所も多いですから、最近でもよく利用されているのでしょう。11:55ころ。


▲標高890m付近のなだらかな尾根に出て来ました。写真の左側からこの尾根に出て来たのです。尾根沿いに上へも山道が付いていますが、僕たちは下へ。12:07ころ。


▲先ほどのなだらかな尾根から離れ、山道を下ります。この辺りはずうっと植林ばかり。12:17ころ。


▲林道へ出ました。12:34ころ。


▲長尾谷沿いの林道を下ります。12:38ころ。


▲倉沢鍾乳洞のある岩峰が見えました。12:51ころ。


▲この写真の山の斜面に生えていた杉の木がほとんど全て倒れていました。そのせいでしょう。これまで気が付かなかった大きな滝が目に留まるようになっていました。何10mあるのでしょうか! 12:52ころ。


▲昨日と同じ道、倉沢林道をバス停に向かいます。13:16ころ。


▲バス停が見えて来ました。バスの時刻を14時台からしか調べていなかったので、ひょっとしたら13時台のバスに間に合うかもと、期待しながら歩いたのですが、ほんのわずか遅れてしまいました。残念! 次のバスまでは1時間以上待っていなくてはいけません。13:42ころ。

お昼を食べずに林道を歩き続けていました。倉沢バス停で、温かくて甘いコーヒーを飲みながら、パンを食べます。周囲の景色を眺めたり、林道脇の切通しの岩場でトラバースをチャレンジしたりして、時間を潰しました。思いのほか、すぐにバスが来る時刻になりました。

奥多摩駅前の天益では僕と同姓のH氏が先客で来られていました。ここでは顔馴染みです。山で遭難した方を探す警備犬についてのお話を色々と聞かせてくれました。地面などに残っている残存臭を辿りながら足取りを追跡して行く警察犬と違って、遭難者はどこにいるか分かりませんから、空気中に漂うわずかな臭いをキャッチするのです。中越地震の際、崩壊地から男の子を見つけ出した時のあの犬が警備犬ですね。警備犬にハーネスを付けるとか、警備犬と警察犬も兼ねているので警備犬の任務をするときには、首に鈴をつけることで任務が違うのだということを自覚させるとか、様々教えてもらったのですが、少ししか覚えていません。しかも、正しく覚えているかどうか・・・・ 
そのうち、若い山ガールがふたり入って来ました。しかも、そのうち一人は、版画家だと言っていました、僕と同姓。なんと! 天益のカウンター席に同姓人間が4人も並んだのです!


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2018-11-07 12:52:00
燃えさしを沢の中に捨てないであげてください
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Unknown (メロン)
2018-11-08 09:56:50
これまでまったく疑問を持たずに、燃え差しは完全消火のために流れの中に捨てていました。
僕が知らなかった理由があるのかもしれませんね。教えていただけると感謝です。
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