ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

番外編―――S子が友だちと北アルプスの立山室堂へ行って来ました

2014年10月17日 | 番外編/S子の山行

このブログは僕の山行日記が中心ですから、これは番外編。

S子が10月2日の夜行バスで富山へ向かい、3日に入山、4日と5日の朝、室堂周辺を散策して来たのです。

2014/10/4  前日は雨。この日も雨ならば計画の大幅変更もあったのでしょうが、幸運なことに晴れました。メンバーはS子も合わせて女性3人です。

これからの写真は全部K井さんによる撮影です。内容もK井さんのコメントに準拠。
僕は室堂からは剱岳にしか行ったことがないので、あまりよく分らないのです。

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▲地獄谷の煙が見えています。中央には独特の形の雷鳥沢ヒュッテ。新室堂乗越付近からの眺めです。8:43ころ。

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▲室堂乗越から北方の毛勝三山のようです。下に見える谷はカガミ谷か? 9:05ころ。

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▲カガミ谷乗越から眺めた剱岳。10:13ころ。

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▲奥大日岳です。左の小さな突起に見えるピークがそうなのでしょうか? そこには三角点があるようです。2605.9mで、一般的にはそこが奥大日岳山頂になっているようです。しかし、最高点は写真の中央部あたりで、本当の奥大日岳ピークはその2611mの方なのです。でも、登山道が通っていません。三角点のある方を「見なし山頂」にしているのでしょうね。10:22ころ。

「見なし山頂」と言えば、鳥取県の大山もそうですよね。大山全体の最高峰である剣ヶ峰1729mも、いわゆる大山である弥山1711mも、今は危険過ぎて入山が禁止されていますから、頂上小屋のある辺りを大山山頂と見なしています。
僕は無謀にもその稜線を歩いたことがあるのですが、人生でいちばん怖かった尾根歩きでした。どれほど怖いかと言うと、技術的には全然問題ないのですが、例えて言えば、女子体操の平均台のようなものです。それが1km続くと思ってください。まあ、さすがに幅は10㎝では厳しいですから、20㎝ほどでしょうが。落ちたら、命は確実に無いような急斜面が両サイドにあるのです。

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▲カガミ谷乗越を越えたところまで行き、結局、奥大日岳には登らなかったんだそうです。
写真は引き返し始めたところ。10:43ころ。
立山とその右の浄土山(K井さんから指摘があり、龍王岳を訂正します)、左には真砂岳や別山、手前には地獄谷の煙が見えていますね。

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▲小休止の場所から眺めた剱岳2999m。谷を埋めるガスが綺麗ですね。10:52ころ。

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▲滝です。名前は分かりません。11:20ころ。

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▲室堂乗越の手前あたりでしょうか? 右から浄土山2831m(これも龍王岳2872mの方が標高は高いのですが、見えているのはやはり手前の浄土山)、一ノ越、立山(雄山3003m、大汝山3015m、富士ノ折立2999m)、真砂岳2861mでしょう。11:35ころ。

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▲室堂乗越を過ぎたあたりからのものでしょう。右端に真砂岳が見えていますから、中央の右奥ピークが別山2874mでしょうか? 中央なだらかな山頂の右に別山乗越があると思うのですが・・・・  左へ続く鋸歯状の尾根は剱御前、一服剱などだと思うのですが・・・・  自信がありませんね。11:55ころ。

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▲新室堂乗越あたりで雷鳥の家族と遭遇したそうです。7羽ほどいたとか。これほどの雷鳥を一度に見ることはまずないことですよね。12:40ころ。
チングルマの綿毛が綺麗ですが、カガミ谷乗越からこの付近まで、稜線はチングルマの群落だそうです。

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▲まぶたの朱色が可愛らしいですね。冬を前に、腹の羽毛はすでに白く変わりつつあります。12:55ころ。

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▲雷鳥沢に降りる手前の木道です。霧に包まれても紅葉は美しいですね。この赤く染まった低木はツツジの仲間でしょうか? 13:21ころ。

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▲立山室堂山荘に到着です。さっそくビールで乾杯! バックは立山の雄山ですね。15:13ころ。

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▲こんなに見事なアーベンロートはないですね! 僕も行きたかった! 17:30ころ。

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▲西の空に棚引く雲です。言葉もない美しさ。17:38ころ。

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▲右は奥大日岳2611m、左は中大日岳2500mや大日岳2501mでしょうか? 中央の池はミクリガ池だと思います。17:40ころ。

2014/10/5  最終日はあまりよい天気の予報ではなかったようです。崩れる前に室堂山2668mへ散策。

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▲室堂山展望台からの立山カルデラです。アプローチが大変なようですが、一度は行ってみたい場所です。
右の矢印は刈込池、左の矢印は新湯の熱湯の池なのですが、湯気が立ち上っていますね。7:48ころ。

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▲同じく室堂山展望台からの光景です。7:48ころ。
中央の平らなあたりは五色ヶ原でしょう。右に双耳峰のように見えているのは薬師岳2926.0m、左の笠状のピークは赤牛岳2864.2mかな? と推測します。自信はありません。
問題なのは中央の尖った峰ですが、槍ヶ岳はこの写真の左の外側だと思いますし、これまた自信はないのですが、笠ヶ岳2897mではないでしょうか? そして、左手前の峠はザラ峠ですね。

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▲展望台に到着時は霧がかかっていたそうです。でも、次第にはれて山並が見えたのですが、やっぱり天気は良くならず、早々に下山。8:03ころ。

天気がいよいよ悪くなり始めたので、室堂から下山。立山からはアルプスエキスプレスに乗りました。

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▲アルプスエキスプレス車内の様子です。通常パターンの座席がある車両もあるのですが、それでも実に洒落ていて、旅行を楽しくしてくれるアイデアに満ちている列車ですね。
車両自体は西武鉄道の特急レッドアロー号をもらいうけて改装したようです。11:20ころ。

S子たちは富山市でお寿司を食べ、予定より早く帰路に着きました。

そして、おまけの写真がK井さんから。

2014/10/8  室堂には10月7日、雪が降りました。初冠雪です。
それで、K井さんは地元の利を活かして、室堂へ。また、室堂山展望台に登って来ました。その時の写真がこれ。

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▲右端の薬師岳などにも雪が積もっていますね。11:07ころ。

この山並を見慣れて来た僕、地図と見比べながら格闘して来た僕、そんな努力が少しずつですが、僕に自信を与えてくれました。おそらく、大外れはないはずです。山座同定をどうぞ。

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▲水晶岳2986mと赤牛岳2864.2mを一緒に記していますが、写真を拡大してよお~くみると、どうも二つの峰が前後にダブっているようなのです。遠くの水晶岳の方が標高が高いので、赤牛岳の後方に見えているのでしょうね。

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▲室堂からの立山です。この日の朝の同様の景色をライブカメラで見たのですが、手前の平坦なあたりもすべて真っ白でした。12:51ころ。

ついでですから、K井さんから届いたこんな情報もどうぞ。

『室堂山荘でトイレを借りたついでに情報を得てきました。
室堂山荘は11月23日までやっているそうです。
雷鳥沢キャンプ場ですが管理棟(トイレ)は早々に閉めてしまうので携帯トイレを使用するように指導しているが、守らない人が多く、春の雪解け後の掃除が大変なのです。
それで11月の最終週はターミナル前に仮設キャンプ場を設定し、トイレはターミナルのを使用する。
仮設キャンプ場を使用する人にはモラルに関するレクチャーをしているけどなかなか守れないようです』
というもの。
行かれる方はマナー遵守お願いしますね。
コメント (1)
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