ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

天覧山平日岩トレ№21 ――― HTさんは蛇岩左フェースルート5.8も卒業しました

2024年06月28日 | 岩登りトレーニング

2023年3月22日 天覧山岩トレ

先週と今週は異常なほど天覧山へ行くことになっています。嬉しいことです。22日もHTさんと平日岩トレ。連荘で残っている筋肉疲労の影響の程度が心配です。

いつもと同じく、HTさんは最下部岩場へ、僕はトラバース岩で、各自トラバース10往復を行ないます。僕の記録です。

1往復目:2分45秒45

2往復目:2分54秒81

3往復目:3分19秒27

4往復目:3分06秒51

5往復目:3分59秒93

6往復目:5分37秒39

7往復目:4分49秒90

8往復目:6分05秒31

9往復目:5分21秒02

10往復目:2分03秒74

トータルで40分03秒33、1往復平均で4分00秒33でした。

最初の2往復までは前日の好調さを継続させています。でも、3往復目あたりから少しずつ疲労を感じ始めて来ました。5往復目くらいからは長く休憩を取らないと駄目になって来ています。6~9往復目では息は上がってゼ~ゼ~ハ~ハ~です。筋肉自体は疲れているのは確かなのですが、パンプしている訳ではありません。何となく疲労感があるだけです。ですけど、最終10往復目、これが最後ですから休憩も取らずに頑張りました。すると、驚異的な記録が! 2分03秒74です。

前にどこかで書いた記憶があるのですが、僕は若いころにもこのトラバース岩10往復をウォーミングアップとして実践していました。そのころは、1往復2分くらいで行なえていたような気がするのです。そんな不確かな記憶が証明された記録ですよね。おそらく若いころ(と言っても30代ですけれど)1分台後半で1往復していたことは確実でしょうね。HTさんやW科さんもそれくらいを目指して欲しいですね。現状の僕よりももっとスムーズなトラバースが出来るようになることだけは確実だと思いますけれどね。

僕がヒ~ヒ~苦しんでいた7往復目あたりで、HTさんが上がって来ました。9往復目までは醜態を目撃されてしまいましたが、10往復目では面目を保つことが出来ました。まあ、僕の面目というかプライドなんて大したレベルではないので、ちゃんちゃら可笑しいですけれどね。すぐには追いつかれないように頑張ろうとは思っています。

話は別になりますが、2021年6月ころ僕がF沢さんに「若いころはこのトラバース岩を1分ちょっとで1往復できていたような気がする」と言ったんです。それを聞いてF沢さんが「私にもそれくらいは出来る」と発奮して1往復のタイムトライアルにチャレンジしました。その記録の写真をみると、1分49秒12でした。

 

で、HTさんの最下部岩場10往復の記録です。3月8日にトータルで16分39秒67、1往復平均は1分39秒97という驚異的な記録を打ち立てています。その際、「1分30秒を切れそうな気がする」とも語っていました。

1往復目:1分41秒18

2往復目:1分39秒22

3往復目:1分38秒22

4往復目:1分35秒22

5往復目:1分34秒78

6往復目:1分34秒54

7往復目:1分30秒14

8往復目:1分25秒72

9往復目:1分25秒67

10往復目:1分25秒30

トータルで15分30秒03、1往復平均は1分33秒00です。

5往復目以降の6往復分だけなら、1往復平均1分30秒を切っています。HTさんの8日の発言も実現可能性が見えて来たように感じますね。

 

▲11:22。HTさんのこの日メインの目標は蛇岩です。でも、その前にトラバース岩2往復くらいしてムーブを忘れないようにしておきたいと。ところが、2往復目であえなくフォール。気を抜いた訳ではないでしょうけれど、まだまだこんな失敗は仕方ありません。僕もよくありましたし。でも、1往復は5分程度の時間で出来ています。

 

HTさんが蛇岩にトップロープをセットしてくれました。前の週に膨らんだ岩ルート5.7をHTさんは3回続けてノーテンションで登ったので卒業しています。この日のターゲットはフェース左ルート5.8です。

 

▲12:04。HTさん、まずは復習から。一番左端の5.5を登り、卒業したばかりの5.7も問題なく登りました。写真は5.5ルートかな?

 

▲12:09。この写真は5.7ルートだと思います。

 

▲12:23。そしていよいよ、膨らんだ岩のすぐ右のフェース、そのフェースの中でも左側のルートです。フェースだけで登るのは困難ですし、膨らんだ岩があまりにも近くにあるので、触らない方が難しいですから、この膨らんだ岩を左手と左足でホールドやスタンスにすることに制限は設けていません。ただし、あくまでもフェース登りですから、右足右手だけはフェース上のスタンスとホールドを使うことにします。

 

▲12:26。HTさんはこのルートにチャレンジし始めて、しばらくするとノーテンションで登れました。

 

▲13:54。詳細な経過は忘れましたけれど、見事に3回連続ノーテンションで登り切りました。このルートも卒業です。前回、4時間くらいぶっ続けでこのルートにチャレンジし続けて、ほぼムーブは把握できていましたから、今回の卒業は予期できていましたね。凄いことです。

 

▲14:20。2時10分くらいから4時ころまで、残された時間をその右隣りのルートにHTさんは費やしました。蛇岩のフェース右ルート5.8+です。まずは2メートルほど上のバンドに立ち込むことが難しいんです。これをいろいろ工夫して、何とか立ち込めるようにすると、今度は難しいフェースを登らなければなりません。このフェースだけで登るのは極端に難しくなりますから、右端のカンテを右手で使うことだけは許すことにしています。左手も伸ばせば、左の膨らんだ岩を掴めるのですが、これは使わないことにします。上部へ行くと、フェースが狭まってカンテも膨らんだ岩もすぐそばなんですが、そのあたりも甘めに限定します。

 

▲15:52。HTさんは何度も何度も繰り返しチャレンジします。最下部岩場トラバースの成果でしょう、筋肉の持久力は素晴らしく付いていますね。この5.8+ルートでポイントとなるのは足さばきです。スタンスはフェースしか使わないことにしていますから、スタンスが細かいのです。その小さなスタンスを上手に拾って、バランスも崩さずに登れるか、そこが重要になって来ます。次回の挑戦で卒業できるまでの確信は僕から見てもまだありませんけれど、次回では五分五分、次々回なら確実に卒業できるのではないでしょうか。

 

そうなると蛇岩は卒業で、いよいよ地蔵岩5.9へ進出です。

地蔵岩を登るとなると、僕にとっては2年以上ぶりです。2021年4月~6月にF沢さんと登って以来になりますね。あの頃は僕は登れていました(もちろんトップロープでですが)。F沢さんはまだコンスタントには登れていませんでした(その後は日和田メインでの岩トレになりました)。

2年以上経って、今の僕には登れるかどうか不安です。最初は登れないでしょうが、努力してまた登れるようになりたいですね。この天覧山で僕が再び楽しめるチャンスを与えてくれているHTさんやN村さんに感謝したいですね。

地蔵岩の先には獅子岩が待っています。獅子岩には5.9の前傾フェースの他、獅子岩メインの3段ハングには5.10d~5.11dのルートがあります。やまづとの仲間が順調に成長してくれれば、僕にとっては30年ぶりくらいでこの獅子岩に再挑戦できることになりそうです。まさか70歳を過ぎてから再挑戦できる機会が訪れようとは想像もしていませんでしたから、嬉しくて仕方ありませんし、夢も広がります。

30代のころは3段ハングのリードにもチャレンジしたものです。レッドポイントは出来ず、ワンテンくらいが最高レベルでした。 今はもうそんなことは全く無理でしょうが、テンションの雨霰であったとしても登り切れるようになりたいと思っています。

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