ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

サス沢右岸尾根を登り、真光寺尾根を下りました

2022年12月17日 | ハイキング/奥多摩

この日の山行の目的は長く歩くこと(僕にとっては、ですが)でした。

そして、前の週と同じ場所も歩きますから、山栗の大収穫も期待されていました。しかも、栗の魅力に引き寄せられて、N村さんの奥様ともお会いできるようになったのでした。

月夜見山まで行けなくて、小河内峠から清八新道を下る可能性も高いと考えていましたが、栗拾いにかなりの時間を費やしたにもかかわらず、N村さんが終始いいペースで引っ張ってくれて、予定通り歩き切れました。

山栗も大収穫でした。ブログの最後に僕の収穫分が出て来ますが、N村家はその10倍近くもの収穫だったと思います。二人とも集中して熱心に収穫していました。それに二人ともトングという武器まで持参しているんですからね! サス沢右岸尾根上部から、大ブナ尾根も、月夜見山までの稜線も栗、栗、栗・・・・・  今年はどうやら山栗の当たり年みたいですね。獣がたくさんの山栗を食べた痕もありましたから、嬉しいでしょうね。

N村さんの奥様もとても魅力的な方で、またどこか一緒に山へ行きたいですね。動物も植物も、生き物全般に深い興味を持っておられて、話題も尽きませんでした。体力もあり、危険個所の通過も安心でき、強い山屋さんです。

 

2022年10月2日(日) サス沢右岸尾根~惣岳山~月夜見山~真光寺尾根

▲8:47。板小屋バス停からは少し奥多摩駅側に戻ると、下の奥多摩むかし道に至る坂道があります。今はほとんど使われていないようで、手入れが行き届いていません。何年も経つと、危ない状態になるかもしれません。むかし道に着くと、右へ進みました(勘で決めました)。廃屋が数軒あります。この地域の集落は誰も住んでいないようですね。バス停からの坂道が荒廃するのも道理です。

 

▲9:01。馬の水飲み場や虫歯地蔵が出て来ると、道所(どうどこ)橋も現われます。この吊り橋も古くなって2人ずつしか通れません。多摩川の流れを見下ろすと、少しだけ笹濁り気味でした。橋を渡って、少し上に登った広い場所で休憩しました。昔は家が建っていて、畑もあったような場所です。

 

▲9:26。休憩した場所からはとにかく登ります。植林の中を微かな仕事道があればそれを拾いながら、なければ自分で歩き易い箇所を見つけながら。次第に急登になっていきます。

 

▲9:34。途中、送電鉄塔が現われました。標高は470mほどです。

 

▲9:57。どんどん急登になって来ます。

 

▲10:24。いちばんの急傾斜の場所ではほんの少しは傾斜の緩い左側の尾根に向かいました。

 

▲10:38。植林がなくなり、広葉樹林になってくると、栗探しが始まります。

 

▲10:43。852m標高点あたりでしょうか?

 

▲11:23。足元には栗のイガがたくさん転がっているようになりました。

 

▲11:37。N村夫婦は栗拾いに熱中し始めます。どれくらいの時間、栗拾いをしていたかは計っていませんでしたが、30~50分間くらいだったと思います。

 

▲11:55。その後のコースでも山栗はたくさん落ちていましたけれど、それを拾っていると目的地には到達しません。泣く泣く我慢しながら月夜見山に向かいました。

 

▲12:39。まずは大ブナ尾根を登り切って、惣岳山に到着。

 

▲13:19。続いて、小河内峠を通過。

 

▲13:30。このピークがどうして水窪山と呼ばれているかは僕には納得できません。小河内峠から東に源頭を抱く北面の沢が水窪沢ですから、小河内峠の西側にあるこのピークは水窪沢とは関係ありません。宮内敏雄氏の『奥多摩』にはこの付近の地名として「水ノクボ」と記されており、すぐその東隣り、小河内峠との間には「水ノ越シノタル」との表記もあります。山(ピーク)の名前と言うよりは峠や窪地を示すような地名です。

 

▲13:59。月夜見第2駐車場に出て来ました。ここからは車道を少し右へ進みます。

 

▲14:03。車道脇に月夜見山山頂に至る登山口がありました。

 

▲14:28。2時半までには着きたかった月夜見山1147.0には2時10分に到着。少し休憩して、これから真光寺尾根へ向かいます。

 

▲14:37。月夜見山山頂から北北東に尾根を進みましたが、奥多摩周遊道路の法面で遮られ、降りられるところまで進むとそこはさっき登った第2駐車場からの登山口でした。

 

▲14:43。奥多摩周遊道路を渡ります。真光寺尾根は最初は大仁田尾根(下では大ムソ尾根となる)の方が明瞭ですから、引きずられないようにしなければなりません。 

 

▲15:31。注意深く下って行くと、真光寺尾根の尾根形が明瞭になって来ます。

 

▲15:49。それからは植林が優勢な尾根をただただ下降していきます。途中ある痩せ尾根が良いアクセントになっている程度で、基本、植林の中の下りです。あまり面白みのない尾根ですね。写真は真光寺尾根の最下部近くですね。

 

▲15:53。最後の急な斜面を下ります。法面は数mの高さ、金網で覆われています。

 

▲15:55。月夜見山から1時間20分の下降時間でした。奥多摩湖いこいの路に着く手前がすごく急な傾斜を下りますから、ザイルを出すことも考えていました。でも、なんとか降りることが出来ました。こんな斜面に慣れてないメンバーにはザイルを出して、確保してのロワーダウンや懸垂下降した方がいいでしょうね。

 

▲16:11。いこいの路にはゲートからの距離を示している道標が設置されていて、僕たちは4.6km歩かなくてはなりません。ゲートからもバス停まではかなりの距離があります。ゲートに5時までに到着する目標を立て、N村さんがペースを作ってくれました。

 

▲16:50。奥多摩湖です。月夜見山や降りて来た真光寺尾根も見えていると思うんですが、どこだかは分かりません。

 

▲16:51。いこいの路のゲートに到着しました。4.6kmを1時間弱で歩きました。

 

▲17:01。ゲートには9分早く着きましたから、バス停にも余裕で間に合いました。

 

『天益』は最近は5時くらいには店を閉めてしまうそうです。電話をすると、餃子は全部売り切れてしまったんだとか。「たまには~」とN村さんが言うので、青梅駅まで行き駅前の居酒屋さんへ。お店の料金のせいもあるのでしょうが、今回の反省会はリーズナブルな範囲内で収まりました。奥様がおられるので、N村さんのタガが外れなかったせいではないでしょうか?

真光寺尾根の下降はお勧めできません。行くとしても登りでですね。それでも最下部は滑落しないように注意してください。

 

▲僕が収穫した山栗です。60個ほどありました。N村さん夫婦はふたりで僕の10倍ほど収穫したのではないでしょうか? 1円玉と比べてみると分かるでしょうが、本当に小さな栗です。

 

3合の栗ご飯を作りました。美味しい!

 

栗ご飯を作った際のブログがこちら。

山栗ご飯を作りました - ザイルと焚火と焼酎と (goo.ne.jp)

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