ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

心地よい青空のもと、緑輝く御前山へ登りました 1/2 ――― 少しだけ違うコースから

2016年06月10日 | ハイキング/奥多摩

2016/5/13  GWを雪がまったくない尾瀬でのんびりと過ごした僕とS子でした。満足感は十分に得ていましたが、一週間もたつとまたぞろどこかを登りたくなりますね。
と言うわけで、だんだん暑くもなってくるので、標高もそれなりに高い山を登ることにしました。 


▲奥多摩湖バス停からダムを渡って向う側の大ブナ尾根を登ります。大ブナ尾根は写真の右から左上へ連なっている尾根です。ただし、末端から素直に登る通常のルートではなく、今日は尾根末端を回り込んでしばらく進んだあたりから取り付きます。9:04ころ。


▲奥多摩湖いこいの路の入り口です。9:14ころ。


▲何ウツギかは分かりませんが、ウツギの仲間だと思います。9:17ころ。


▲スイカズラが咲いていました。いい香りがする花です。9:17ころ。


▲写真中央少し左に、奥多摩湖を隔てて倉戸山1169.3mが見えています。倉戸山から右に延びている尾根は榧ノ木尾根、さらに右へ続く尾根が石尾根だと思います。9:23ころ。


▲写真の中央、遠くに大寺山の白い仏舎利塔が小さく見えていました。今日は青空が綺麗です。9:27ころ。


▲トチノキ(栃の木)の花が咲いていました。9:36ころ。

トチノキついて調べていたら、栃木県の県木だということは「ふ~ん」と言った感じですが、さすがに「面食らう」の語源にトチノキが絡んできていると言われると驚きました。
というのも、栃の実を渋抜きしてもち米と混ぜて栃餅にするのは知っていますし、餡子をくるんだ栃餅は大好きです。さらに、栃の実を粉に挽き、麺棒で伸ばして栃麺も作るのだそうです。栃麺は固まりやすいので、急いで作らなくてはならないようで、そこから慌てることや慌て者のことを「栃麺棒」と呼ぶようになったのだそうです。そして、「栃麺棒を食らう」が略されて「面食らう」になったとか。古代から日本人に食されて来たなじみ深い植物だったのですね。


▲奥多摩湖畔に沿った林道を進んで来ました。写真の東屋があります。そこで休憩。9:39ころ。


▲東屋から少し戻ったところに、今日の登山口があります。10:04ころ。

すぐに山道がふたつに分かれました。左に上がっている道はその先にモノレール軌道が見えています。ここは右の山道を選びました。


▲すぐに鹿柵が出て来ました。高さ2mくらいの鉄杭の間に粗目のネットを張り巡らしています。10:09ころ。


▲白い紐をほどいて柵を開けます。通った後はまたちゃんと紐を結んでおきます。10:12ころ。


▲ネットが破れている柵もありました。でも、シカは通り抜けられないと思います。右の看板には「苗木をシカから守るために、必ず扉を閉めてください。東京都水道局水源管理事務所」とあります。10:28ころ。


▲作業小屋でしょうか? すごく立派で、登山者のための休憩所みたいです。作業小屋は短期使用でしょうから、こんなに頑丈には作らないのが普通ですから。10:30ころ。


▲昆虫が交接中でした。ゾウムシの仲間のようにも思うのですが、調べても分かりませんでした。10:52ころ。


▲フタリシズカの穂が立っています。でもまだ蕾ですね。11:10ころ。


▲標識がありました。この山道でよかったようです。11:11ころ。


▲大ブナ尾根への登山道は左上へと登っているのですが、もっとしっかりした山道がまっすぐ進んでいました。そちらへ行き過ぎてしまったS子が少し戻って来ました。11:12ころ。

でも、まっすぐ進んでも結局は大ブナ尾根へ続いているような気もします。いつかまっすぐ歩いてみたいものです。


▲山道を登って行くと、モノレール軌道が現われました。最初に見えていたモノレール軌道だと思います。11:20ころ。


▲しばし休憩をとり、再び山道を歩き始めました。モノレール軌道沿いに山道は通っています。山道とモノレール軌道とが離れてしまう箇所にプラットホームがありました。11:47ころ。


▲見覚えのある鉄塔(携帯電話の中継塔?)が見えて来ました。大ブナ尾根です。サス沢山940.0mの近くに出たようです。びっくり! です。何故なら、昭文社の地図によると、もっと上の標高1050m付近に出るはずだったからです。11:50ころ。


▲ギンリョウソウ。11:54ころ。


▲輝く新緑の中を進みました。12:20ころ。


▲「東京市」と刻まれた石柱がありました。1889年から1943年まで東京府(現・東京都)の東部にあった市です。ほぼ現在の23区に相当していました。ここ大ブナ尾根にどうしてこのような石柱があるのでしょう? 12:32ころ。


▲新緑の木陰の登山道は思いのほか涼しく歩けます。12:33ころ。


▲葉の様子を見るかぎり、ミツバツチグリだと思います。13:05ころ。


▲季節は春ですから、ハルリンドウかな? と思ったのですが、調べてみるとどうやらフデリンドウのようです。小さな可愛らしい花です。13:11ころ。


▲バイケイソウの群落です。2015年7月11日にもここを通っています。緑色の花が咲き誇っていました。http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko/e/a85ace4f4ca50b5824a3311609b82e21
13:16ころ。


▲カタクリの葉がまだ残っていました。13:24ころ。


▲チゴユリ。小さな百合の花を下から仰ぎ見ました。13:29ころ。


▲最後の急登を登り終え、惣岳山1348.5m山頂に到着しました。山頂には平日にもかかわらず登山者がたくさんいました。もう少し先で休憩することにします。13:32ころ。


▲登山道脇にニリンソウが咲いています。13:38ころ。


▲カタクリの実が見えます。種が熟して、弾けて落ちると、その種をアリが巣まで運んで生育地が広がって行くのだそうです。種はアリが好む匂いがするのだそうですね。13:39ころ。


▲御前山へ向かいます。ここの登山道にはカタクリ保護のため柵がめぐらされています。13:43ころ。


▲フデリンドウです。先ほどのよりは少し大きな花でした。13:47ころ。

南側が開けたベンチのある休憩場所がありました。そこでしばし休みます。


▲御前山1405.0mに着きました。14:14ころ。

大ブナ尾根は急登ですから、S子の足が攣らないかと心配していました。でも、今日は順調です。青空の広がる今日の天気同様、気持ちよく登っていましたね。


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