うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

『神様のカルテ2』夏川草介

2012年09月21日 11時27分34秒 | book
映画を先に見て、後から小説を読んだパターン。もちろん1も読みました。3が出るというので話題になってたので、よし未読だし読んでみようって感じでした。3読みたい。図書館で借りるには時間かかるよねー。

映画が先だったので、イチさんのキャラクターが文体によってすごく表されていて、変人ぶりというか独特の感じが文章で味わえて良かったです。

キャラクターを表現する以外にもけっこうかたい表現が散見されて、日本語の美しさだったり、松本の自然の美しさがぴたりと言い表されてるような気がして、かたい表現だけど、入っていきやすかったです。

人の死っていうのが1もそうだけど、今回の2でも強く意識されました。病院って病気を治す所って考えがちだし、病院って何する所?って聞かれたらそう答える。
だけど、治らない、治せない病も確実に存在するわけで、どう生きるかとかどう死を迎えるかってことを考えさせられた。本庄病院で働く人たちの大変さは相変わらずなんだけど、新しくきた進藤先生の抱える問題も解決の糸口が見えてきそうな終わり方で良かった。

病院は、病気を治すだけの場所じゃない。ほんとにそれを痛感させられました。

桜をはじめとする花に関する描写が多くて、季節の移ろう様を感じさせてくれるんだけど、ほんとに素敵で、実際の花を見てみたくなった。花桃とか、夾竹桃、花水木。

素晴らしい自然に囲まれた美しい土地なんだろうなー。


とにかく3が早く読みたいです!!