人間人間してるんだけど、エネルギー溢れてる小説が読みたい時は、西さんの小説を読みます。ただし、読む体力が必要。
この小説は、読書芸人の又吉さんがおすすめされてて、さらに他の人も雑誌ですすめてて二回すすめてるのにでくわしたら読めって事だなと解釈するようにしてるので、読みました。
一回目で気になってるから二回目にその小説がとりあげられてるのに自然と目がいくという解釈で(笑)
『笑えよ』と打って変わって夏にぴったりじゃん、炎上するって、と思って開くと短編集でした。その中の一編が『炎上する君』。
「炎上する」って物騒な言葉と「君」っていう言葉のミスマッチ感。
装丁の絵もなんと西さん自身が描かれたみたいで驚きました。
へんてこというか不思議な話が多かったです。
でもなんたが生きようっていう力が湧いてくる。
「炎上する君」も足が炎上している男が登場するのでいささか普通の事とは思えないんだけど、彼に恋した浜中と梨田の変わりように女子なら共感できるはず。そして勇ましい。
〈恋という戦闘のさなかにいる。〉っていう一文があるんだけど、物語の最後の方はほんとしびれますね、2人の勇ましい決意と恋するすべての人に贈られるエールがたまらない。
一貫してかたい調子で文章が綴られてて、それも相まって勇ましい空気が醸し出されてます。浜中も梨田も女の子なのに下の名前じゃなくて名字だし。
表題作だけあって面白かった!!!
他に気に入ったのは、「空を待つ」。
これは、ありえそうな話。人のケータイを拾って、そこにくるメールに返信したら、相手は全然持ち主じゃないって気付かない。それでついついメールをすると、相手が励ましてくれるもんだから、ずるずるとメールをしてしまう。実際仕事も頑張れてうまくいく。
最後はファンタジックというかそのケータイはかつての自分のものではなかったか、というくだりもあって、ちょっと不思議な話だったんだなって思う。けど、すーっとしみ込んでくるような終わり方で良かったです。
他の話もいろいろへんてこで、お尻を預ける話、実在する作家が出てくる話、体が膨らんで風船みたいになる奇病が出てくる話。
ファンタジックでもあり、ミステリアスであったり。
「炎上する君」が一番いいです!
この小説は、読書芸人の又吉さんがおすすめされてて、さらに他の人も雑誌ですすめてて二回すすめてるのにでくわしたら読めって事だなと解釈するようにしてるので、読みました。
一回目で気になってるから二回目にその小説がとりあげられてるのに自然と目がいくという解釈で(笑)
『笑えよ』と打って変わって夏にぴったりじゃん、炎上するって、と思って開くと短編集でした。その中の一編が『炎上する君』。
「炎上する」って物騒な言葉と「君」っていう言葉のミスマッチ感。
装丁の絵もなんと西さん自身が描かれたみたいで驚きました。
へんてこというか不思議な話が多かったです。
でもなんたが生きようっていう力が湧いてくる。
「炎上する君」も足が炎上している男が登場するのでいささか普通の事とは思えないんだけど、彼に恋した浜中と梨田の変わりように女子なら共感できるはず。そして勇ましい。
〈恋という戦闘のさなかにいる。〉っていう一文があるんだけど、物語の最後の方はほんとしびれますね、2人の勇ましい決意と恋するすべての人に贈られるエールがたまらない。
一貫してかたい調子で文章が綴られてて、それも相まって勇ましい空気が醸し出されてます。浜中も梨田も女の子なのに下の名前じゃなくて名字だし。
表題作だけあって面白かった!!!
他に気に入ったのは、「空を待つ」。
これは、ありえそうな話。人のケータイを拾って、そこにくるメールに返信したら、相手は全然持ち主じゃないって気付かない。それでついついメールをすると、相手が励ましてくれるもんだから、ずるずるとメールをしてしまう。実際仕事も頑張れてうまくいく。
最後はファンタジックというかそのケータイはかつての自分のものではなかったか、というくだりもあって、ちょっと不思議な話だったんだなって思う。けど、すーっとしみ込んでくるような終わり方で良かったです。
他の話もいろいろへんてこで、お尻を預ける話、実在する作家が出てくる話、体が膨らんで風船みたいになる奇病が出てくる話。
ファンタジックでもあり、ミステリアスであったり。
「炎上する君」が一番いいです!