徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人のひとりごと ムンバイ日乗(令和5年11月10日、金曜日、晴れ)

2023年11月13日 | 南アジア

  いつものように午前3時半に目が覚めた。飛行場が近いためにひっきりなしに離着陸する航空機の音が聞こえる。旅人(?)のワタシは我慢することができるが住民は航空機の騒音でたいへんだろうな~~。時間潰しにブログを更新しようとしたが、ここでもWifiに接続できるがネットに繋がらずチェックすると例のQRコードが出て困ってしまう。もうタブレットでネットを繋げるのは諦めて読書をする。三島図書館から借り作家たちのオリンピック五輪小説傑作選』(PHPb文芸文庫、2018年発行)を読む。この中に所収されている赤瀬川隼の『ブラック・ジャパン』という短編小説は人種問題と国籍を考えさせられる小説だ。先日終了したラグビー・ワールド・カップは外国生まれでも一定の要件を満たして日本国籍を取得した外国生まれ(あえて、外国人とは言わない)選手が活躍した。その活躍に日本中が応援したが、オリンピックで、もし、外国生まれの選手が日本国籍を取得してメダル獲得したら普通の日本人はどのような感情を持つのか?物語ではオリンピックの最後を飾る男子マラソンでゴール前のデットヒートで優勝したのは米国生まれの黒人の名前は飛鳥太郎選手で国籍は日本で、2位は東洋系の顔をしたハーブ・タキ選手、国籍はUSAだ。ここから物語では国籍と人種などの問題を問いかける小説になっているのだが、現実的にアフリカ系の黒人選手は名声と高い収入を求めて国籍を代える選手を見かけるが、もし、日本でそのようなことが起きたら日本人は率直に納得するかと?ということだ。例えば長距離やマラソンで日本で活躍している外国人留学生や実業団に所属する多国籍の外国人選手が日本国籍を取得し、マラソン日本代表選考レースで1位から3位まで独占したら日本陸連は問題なくその3選手を代表に決定するだろうか?やり投げで金メダルを取った北口選手がより高い収入を求めて外国籍を取得したら?そこに国民感情などが入り混じると思うな~~。でも日本人てなんだ?という事にもなる。そう言えば、相撲に黒人はいないよな~~、などなど。よくわからん。空が明るくなったのでビーチに散歩に出る。排気ガスで靄っているが、多くの人が散歩したり   ヨガをやったり、クリケットやサッカーをしたりして楽しんでいる。裸足でボールを蹴るのだから足の指は頑丈だよな~~。ジューフー地区は高級住宅地なので血統書付きの犬を散布させる専用の使用人もいる。それと反対に野良犬は砂を掘り、もぐるようにして寝ている。死んでいるのではない。(笑)1時間ほど散歩してホテルに戻り朝食だ。その後、外は暑いので部屋で読書の続きや昼になったので昨日テークアウトした残り飯を食べて昼寝だ。ワタシはまったく旅人ではない。インドでも同じルーティンだ。これがワタシの日常だ。昼寝をして、夕方、また散歩に出る。11日は「小さなディワーリー」という祭りで本祭は12日からなのだが店先に吉祥を表す「ランゴーリー」(南インドでは「コーラム))と言った文様や絵を描いているのに出くわす。「きれいですね」と言うとニコッと笑う。酒屋も見つけたので部屋飲みにしようかと思ったが面倒なので今日もホテルのバーでサモサを肴にビールだ。(スマホのカメラ機能がいつのまにかマニアル機能に変更になっていて暗いところは撮影できなくなっていたので写真はない)


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徘徊老人のひとりごと Vistara航空搭乗記(令和5年11月9日、木曜日、晴れ)

2023年11月10日 | 搭乗記・乗船記

 今朝、食堂に行ったら10人位のインド人の団体がいたので出直した。出直したらめぼしいものは残っていなかった。午前10時にチェックアウトして予約してもらったタクシーに乗ろうとしたら頭がスーすーするので帽子を部屋に忘れた事に気づき引き返す。やはり物忘れには注意しなければ・・・。ホテル手配のタクシーは空港からのプリペイドタクシーより300ルピーも高い800ルピーだ。Vistara航空機はトリバンドラム発12時45分だが少し遅れて到着したため出発も15分遅れて13時だ。空港のショップで日清のカップ麺が売られていたので製造場所を確認するとバンガロールだった。日清はインドにも進出してるんですね~。今回は通路側の席なので窮屈さ余り感じなかったが満席で未だ1歳にも満たないガキが出発から着陸まで全力で泣き叫び閉口した。父親が立ち上がって抱いてヨシヨシしても効き目がない。幾ら赤チャンは泣くのが仕事だと言ってもね〜。赤ちゃんの喉が張り裂けるんじゃないかと思うほど着陸まで泣いた。今回は機内食を食べた。ヴェジタリアンをチョイスしたが意外と美味しかった。エコノミーは水しか出ないがビジネスクラスはジュースか温かい飲み物が出るようだ。日本のLCCはどうか知らないが、前の座席にスマホを置く場所がある。色の違った横長のヤツだ。これをパカッと開けばスマホを横に置くことが出来てスマホを楽しむことができると言うわけだ。飛行機は午後3時にムンバイに到着しプリペイドタクシーでジュフー・ビーチにあるホテルに投宿。ビーチに面したホテルは高いがここのホテルはハンガーもアメニティーもないので安い、といっても一泊朝食付きで1万円だ。わずか2泊するだけだから我慢ができる。昼寝をして夕方ビーチを散歩。ムンバイは大気汚染がひどくビーチも灰色だ。だから太陽がキレイに見える。何処から湧いてくるのか人が多い。泳げるビーチだと思うが海水に浸かりはしゃぐ人もいる。夕陽が沈んだ後、シャワーを浴びてホテルのレストランで一杯。ビールが450ルピーとトリバンドラムより150ルピーも高い。ヴェジタブル・フライド・ライスを注文したしたらやはり食べきれない量だったのでテークアウトして明日の昼に食べることにした。


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徘徊老人のひとりごと トリバンドラム日乗(令和5年11月8日、水曜日、曇のち一時豪雨)

2023年11月10日 | 南アジア

 朝食を取りに行ったら4人の先客がいた。モンゴロイド系の顔だが話している言葉はミャンマーかラオス辺りの言葉のようで動作が狩猟民族のようでブッフェの器を上げて匂いを嗅いでから皿に取るかどうか決めている。面白い。係員に「コーヒー」と言ったらしいのだけれど通じない。係員は後退りする。もう一人の仲間がこれがコーヒーだと言ってカップに注いでやる。なんだかアマゾンの密林から来た人のようで面白い。仲間はスマホで写真を示したりして問題なく、ワタシより鷹揚に席を立つことなく持ってこさせて食べている。ワタシなんぞは今日はこれだけだ。朝食後、寺院巡りに出かけた。スマホの使用言語をインド英語にしてあるからかグーグルマップはいやに細かい近道など教えてくれるがワタシはそれを信じないので度々道を間違える。大体大通りをそのまま歩いて行けるのに。車一台しか通れない道を指示したりして、片道4キロほど歩いてガナパティ寺院に到着した。中に入るには荷物を預けなければならないので外から見る。この寺院から近い所にお目当てのスリー・パドマナヴァースワミー寺院がある。クリーム色の大きな寺院だ。天気が良いと青空にクリーム色の寺院が映える。今日はあいにくの曇り空だ。この寺院に入るには男性はズボンを脱ぎ腰巻きをレンタルして上半身裸でお参りしなければならない。勿論、ワタシは中には入らない。よく調べていないが異教徒は入ることができないかも知れないし、腰巻きだけで上半身裸と言うのは、それだけでカーストが判明するからカースト判断のためかも知れない。ワタシは池の端に腰掛け眺めるだけだ。団体観光客がやって来てワタシの前でツアコンが英語で説明するのを聴いていないふりをして聴く。小学生の団体も来る。沐浴場の角にある小さな社の外壁には蛇の上で昼寝をするクリシュナ神のレリーフが。つまりこの寺院はクリシュナ神を祀ってあるそうな。沐浴場には鯉がいっぱいいてゴイサギが狙っている。休憩したので戻ることにしたのでした。今度は間違えないように大通りを戻る。州政府の建物の前では政治集会が開かれていた。トリバンドラムは共産党の勢力が強く十数年前に来たときはストライキで街の商店は皆休業になった事を思い出す。お腹が空いたのでピュアーヴェジタリアンの食堂でミールスを食べる。これで105ルピー(210円)だ!南インドの物価は安いのだが円安がね〜!食べ終わって外に出ると1台のバスに女性が群がりシュプレヒコールを繰り返し、それを女性警官が阻止しようとしている。バスは警察の護送車だった。翌日の新聞に護送された女性(政治家)の写真が載っていた。まるでドゥルガ神のような形相だ。ホテルに戻ると流石に疲れた。1万5千歩も歩いたのだから。汗を流すためシャワーを浴びようとしたらいつまで経っても水しか出て来ないので、エイヤッと気合を入れてシャワーを少しだけ浴びて昼寝をした。凄い雨音で目が覚めた。パンツのまま廊下に出てみると激しく雨が降っていた。通行人はびしょ濡れだろう。雨が降る前に戻ってよかった。今夜もビールだ!今回はスナックにして野菜天ぷら(パコーラ)を注文したらこんなにどっさり。今夜も完食してしまった!


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徘徊老人のひとりごと トリバンドラム日乗、その2(令和5年11月7日、火曜日、晴れ)

2023年11月10日 | 南アジア

  部屋で昼寝をしてからちょっと遠い混んでいない美術館に行くことにした。その道すがら大学の芸術学部ある通りでもイベントが開かれており塀にウオール・アートが施されていた。ここも人出が凄い。どんどん歩いて、しかし、グーグルマップと言うのは便利なもんだ。辿り着いたのが小さな美術館。卒業制作展とでも言うのでしょうかね~。帰途も人の量は変らない。こんな古いポスターを見つけた。空手のこの人たちもトリバンドラムに来たんですかね~?疲れたので公園のベンチで休んでいる時、落ちていたパンフレットを拾って見るとマラヤーラム語の中に「TOHOKU」の文字が。以前、写真展が開催された模様が載っていた。日本人らしき人は日本大使か領事かね~?一旦ホテルに戻りホテルのバーに行く前に暗くなった道に出るとそこは目映いばかりのイルミネーションだ。インドの光の祭りディワーリーは12日からだがここはもう始まってるのかしら?戻ってホテルのレストランを覗く。アラカルトはやっていなくてブッフェだけだと。料金は千ルピー。南インド料理で酒を飲むには高すぎるとバーに行った。こちらは1品料理もOKだというのでヴェジタブル・フライド・ヌードルを注文した。ヌードルが来てビックリ!丼ぶり山盛り。食べきれないよ。2人分はある。食べても食べても減らない。ビールで流し込んでやっと完食。やはり食べ過ぎで夜中に「大」のために起きた!爺ジジイと言ってるけど内心は若いと思っていることを大きな便座に座りながら反省した。この便座はお相撲さんでも大丈夫なくらいに大きい。


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徘徊老人のひとりごと トリバンドラム日乗(令和5年11月7日、火曜日、晴れ)

2023年11月10日 | 南アジア

 四つ星ホテルでも南インドの朝食ブッフェは種類が少ない。今朝はパラータとダールとゆで卵のスープカレーだ。ブッフェの、あのなんて言うのか知らないが、料理を入れる器の中には、ワタシに言わせれば「糖尿病誘発食品」のラスグラーがあった。丸いカステラ生地をシロップ漬けにしたお菓子で、甘さ2百パーセントだ。これを食べると頭まで甘さで痺れる。右の白いのも甘いものだ。インド人はこれが好きだから出すんだろうね。ワタシは手もつけない。朝食後、6日のブログを更新したりYoutubeで音楽を聴きながら読書をしたりして時間を潰す。正午前にチェックアウトすると昨夜のバーでの請求漏れがありましたとビール1本分請求された。「タクシー呼びますか?」と訊かれたがワタシは歩いて今日からのホテルに行くのだ。ブラブラ歩いて行くと一昨日のイベント会場に出演スケジュール表があったのでよく見るとインド舞踊の衣装のオバさん達はトリオで踊る人達だったノネ。あと15分待ってれば観られたのだった。ダラダラと歩いて行くとどんどん人が増えてくる。動物園や博物館のあるエリアはお祭り騒ぎだ。芸術文化祭の影響だ。植木市やペットフード・フェスティバルも行われている。暑さを避けるために車の下に潜り込んで昼寝をする野良犬がいる一方でドッグフードを与えられてスクスク育つ犬もいるんだね~。1時間ほど歩いて今日の宿、MASCOTホテルに辿り着いた。百年以上続いている老舗旅館だ。ケララ州の観光公社(?)が経営するので昔は安心して泊まることができる宿だったが公社にありがちな修理の不備などが目立つ。部屋は広くていいのだが電気スタンドの電気が点かなかったり、テレビのリモコンの電池切れでテレビが点かなかったり、シャワーのお湯が出ない時間帯があったりで、そんな不備を懐かしく思うワタシを別にすれば、これでも四つ星かよと言いたくなるホテルだ。欧米系のホテルの進出やインドの近代的ホテルの進出にその内、日本の「かんぽの宿」みたいに身売りしなければならなくなるだろう。何より、あづま屋風の車寄せ玄関が風情があったのだが丁度解体中なのか修理中のため迂回してレセプションに行かなければならない。廊下の絨毯だってフカフカ過ぎて足が上がらないワタシなど躓きそうになる。交通量の増加によってプールの水面は汚れて泳ぐ人もいなければ日光浴をする外国人観光客もいない。だからだデッキチェアーもなければプール監視人もいない。しばらく部屋で休憩だ。無料Wifiは1日単位で使用できるクーポン券を2枚渡される。これが私のようなアナログ人間にはどうしても接続できない。接続できてもパスワードを入れる画面に変らない。バーコードを読んで接続するのか接続してからバーコードを読むのかワタシにはよくわからんと諦めた


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