トリバンドラムの今の名はThiruvananthapuramという長ったらしく言い難い名前だ。これはワタシだけではなくインド人にも言いにくいのか昔の名前を使うのが一般的だ。カルカッタがコルカタに、ボンベイがムンバイに、マドラスがチェンナイに、と都市名が変更されたのはそれなりの理由があるようだが、滑舌の悪いワタシには言い難い。そのトリバンドラムに4日間も滞在して何するのと問われれば何もしない。平穏無事に毎日を過ごすだけだ。朝食のブッフェ会場は9階だ。眺めは良い。向こうに見える山脈は西ガーツ山脈かもしれない。手前の低い山々には動物の自然保護区がある。象やら虎やら見ることができるのだがワタシは行かない。ジ〜とホテルに居て、時々散歩に出るだけだ。朝食会場のスタッフは皆トリプラ(ベンガル州の東の州)から来ているそうでケララ州の公用語のマリヤーラム後よりヒンディー語が得意のようだ。朝食の種類はカレーや南インドの軽食は豊富だったがワタシは今朝はトーストとオムレツの軽食にした。オムレツと言ってもクレープのように平焼きだ。コーヒーは自分で入れるのではなく、スタッフが持ってきてくれる。朝食後、部屋に戻りブログを仕上げる。部屋が広いし区切られているので場所と向きによってはWifiの電波が弱くなる。コチラも弱る。タブレットを持ちながら電波状態の良い部屋に移動したりしてタイヘン。(笑)11時過ぎから近くにあるヒンドゥー寺院に行く。靴を脱ぐことぐらい知っているので靴を脱いで寺院の中に入ろうとすると靴下も脱いでと注意される。何でも今日はナーガプージャー(蛇への祈りの日)だそうで、町内の信者さんたちが集まっている。下手に写真を取って怒鳴られてもまずいので、今の御時世、皆さんスマホを持っているので、誰かスマホで撮影する人いないかと様子を見るも誰も撮影していない。ワタシもそれに従うのが良策だ。寺院の中心にもう一つ寺院があり、そこは外国人やヒンドゥー教教徒以外は立入禁止かもと思いながら両手を合わせて祈るポーズをしながら一歩中に踏み出すと、そ~ら、坊さんが飛んできた。マラヤーラム語でナンタラカンタラ言うがサッパリ分からないがジェスチャで上半身を脱いでと。ヒンディー語で脱ぐんですねと言うと頷く。こちらはあくまでヒンドゥー教徒のフリをする為日本語などは使ってはならない。無事お寺を周る。この寺院を調べた時には象が居たはずだが今日は居なかった。「ナーガプージャー」と言うからコブラでも居るかと信者さんの後ろから短い首をヘビのように伸ばして見たがセメントで作られたコブラしか見えなかった。寺院を出て周りをウロウロ。木陰で魚を売るバアサン達がいた。カツオやマナガツオ、アジ、イカ、でっかいカマスも。「今朝獲ってきたんだよ」とでも言ってんだろう。ワタシはスマホに保存している魚の写真を見せると、多分マラヤーラム語語で「それは無いよ」とでも言ってんだろう。ワタシがジェスチャーで釣りあげる仕草をするとひとりのバアサンは反応を示したがそのほかのバアサンは興味を示さず、「どれを買う?」とそちらの方に熱心だ。どこの国でもバアサンは強い。お昼になったので食堂を探しながら炎天下ブラブラ歩く。BJP(インド人民党)の街宣車がデカいスピーカーを積んで大音量で演説をぶつ。宿泊しているホテルを通り過ぎて食堂を探すがスナックやジュース・スタンドのような店はあっても食堂のような店が見当たらない。しょうがないのでスナックを売っている店でドーナツのような揚げ物のワダを2個とコーヒーを注文して食べる。ワダが1個10ルピー(20円)、コーヒー1杯も10ルピー。ワダを2個だから合計で60円だ。10年前なら30円だぜ。この辺の人は昼飯を食べないのかな~?午後の炎天下、宮沢賢治の『雨にも負けず』じゃないが「日照りの夏はとぼとぼ歩き」ホテルに戻りシャワーを浴びて昼寝をする。日本での日常に似てくる。昼寝から目覚めて読書をし、夜になったのでメシというか飲むためにホテルのレストランに行く。今日は「バンブールーム」というアジア・インド料理のレストランだ。客はほぼ居ない。(笑)ビールを注文して、インド料理の「アルー・ビンディー」(ジャガイモとオクラのカレー)250ルピー(500円)とベジタブル春巻き250ルピーを注文した。しばらくするとこれが運ばれて来た。見て絶句!パパド(パーパル)を巻いて焼いたか揚げたものを春巻きって言うか〜?係の女の子を呼んで「これ春巻きかい?」と訊くと、「いいえ、これはオツマミのパパドです」って!オイオイオイ、巻いてあるからもしかしてこのレストランでこれが春巻きかと思ったのだ。やがてジャガイモとオクラのカレーが運ばれて来た。量が多い。食べ切れるわけがない。そして春巻き。春巻きは春巻きだがカリッとしていない。まあ、いいか〜。ビールを2本飲んで料理は半分残して、お会計。料理500ルピー、ビールは2本飲んだのに1本分の300ルピーしか計算されてなくて税金・サービス料合わせて合計で825ルピー(1650円)の請求書だ。ワタシは気前よく850ルピー支払った。それにしても円安には困ったもんだ。昔なら850円が今は倍の1650円だもんね。簡単にシャワーを浴びて寝た。夜中、トイレに起きたら電話機のメッセージボタンがブーブーと言いながら点滅していた。もう夜中の午前二時だぜ。点滅ランプを消して寝た。きっとビール1本の請求漏れがありましたというメッセージだろう。請求されたら払いましょうっと。また寝た。
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