徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人のひとりごと ANA829便搭乗記(令和5年11月4日、土曜日、晴れ)

2023年11月05日 | 搭乗記・乗船記

 今日も関東地方は気温が高い。朝、8時20分のホテルのシャトルバスで空港に到着した時の気温が20度だ。今回はエコノミークラスなので自動チェックイン機で3席独り占めする席を探して座席変更をする。ラウンジも使えないので4階のフードコートにあるうどん屋で素うどんに海老天とナス天をトッピングしたら素うどんと同じくらいの値段になった。天気が良いので展望デッキには海外に行く人以外にも「空キチ」のジイさん達がカメラを持ってやって来ている。搭乗1時間前に搭乗ゲートに行く。乗客が少ないし週数便のフライトなので搭乗ゲートも1番端っこだ。空港って結構歩くよな~。搭乗ゲート付近は閑散としていたが搭乗時間が近づいてくると、そこそこ乗客が集まって来た。インド人が多い。それも家族連れだ。日本旅行を家族連れで楽しむなんてすごい時代になっているのだ。インドは日本を経済的に追い越していると感じる。搭乗が始まった。ワタシの前の席はインド人ご夫婦と2人の子連れだ。イヤな予感。左隅の髪の白いのがワタシ。定刻通りゲートを離れ離陸する。通常のルートだと静岡上空、中国地方を通過して九州を横断して南京、成都、昆明をミヤンマーに抜けるのだが、今日は離陸してすぐに沖縄行きのルートで海上を飛行している。ANAの機材はボーイング社の787-900だ。少し古くなった機材のようだ。機体の翼に書かれたシリアルナンバー(JA887A)を調べてみると2016年から運航開始している機材だ。前回ムンバイに行った時もリクライニングが壊れていてCAさんが力づくで倒してくれたことがあった。離陸後しばらくして「お飲み物」が配られた。オツマミはハラール製法の甘い米菓子、オコシのようなもの。今日のCAさんはちょっと冷たい感じの人だ。ビールをリクエストするも、銘柄も訊かずサッポロをくれた。日本時間午後1時過ぎに昼食のサービス。通常だとメニューの写真を見せてどちらにしますか?と訊かれるが、今回はそれもなし。「ザンキとフィッシュ」からの選択だって。北海道民じゃなけりゃザンキなんて知らないよ。勿論、インド人向けにベジターリアンはあるけれど日本人には訊かない。紙代も節約なのですかね~。「魚をお願いします」と魚を選択。お飲み物は赤ワイン。これも時代とともに変わって来ている。昔はワインの小瓶をくれたもんだ。まあそれは仕方ないとしてコップもガラスからプラスチックのコップに変わり、今は紙コップだ! 途中、「ワインいかがですか?」の声もない。しょうがないのでコールボタンを押してお代わりを。それもすぐには持ってきてくれない。なんだかな〜。エコノミークラスの乗客はお客様じゃなくなってるのかね~。2度目にコールボタンを押すと、今度はこのジジイ酒好きで何度も呼ばれて困るとでも思ったのか紙コップに3分の2ほど入れて持って来た。数年前の時もエンターテイメントの中にインド映画が超少なかったがそれは改善されていなくてガッカリだ。ワタシは浅田次郎原作の『大名倒産』を観る。そのうち、前に席のインド人の子供たちが中央の空いている席に移動し後方の席の女の子同士でジャンケン遊びを始める。父親は何も注意をしないし周りの大人たちの知らんふりだしCAも注意すらしない。遊び疲れると機内でお友達になった者同士を座らせて、親たちがスマホで子供達の記念撮影会だ!「おめえ等!ここを遊園地と間違えているんじゃないか?!外で遊べ」と心の中で悪態をひとりごと。飛行機がアンダマン海を横切りインド大陸に入る頃にスナックの多分ナン生地で作ったコッペパンが配られた。ワタシはパス。この時ばかりはCAさんがハーゲンダッツのアイスクリームを持ってきてくれた。前の席のガキははしゃぎ過ぎて疲れたのか今度は「もどし」始める。かんべんしてくれよ~。着陸態勢に入ると機内アナウンスでムンバイ上空並びにムンバイ空港の写真撮影は硬く禁止されてますの放送。まっ、今回は従いましょっ。現地時間午後6時の到着。曇、気温36度だが空港内は冷房が効いていて寒い。イミグレまでの長い距離を歩く。日本人乗客が少ないのでe-Visa入国の列は短い。みなさんが事前に申請した書類を持っている。ワタシは何も持っていない。ワタシの前回取得したe-Visaは5年間有効のマルチヴィザだからだ。それでも規則がいつ変わるかも知れないインドだ。「規則が変わったのでこれは無効」とでも言われたらどうしよう!最後尾に並び、係員に先手を打って簡単な英語で「ワタシはすでにe-Visaを取得してます」と言いそのページを開いて係官に差し出した。「うん?あなたは何で3年前に日本に出国して今日インドに戻って来たのですか?」と訳の分からない事を言うじゃあ〜りませんか!オイオイオイ。ちゃんと見てよ!ワタシはここで入う国拒否されるわけにはいかないのでヒンディー語で「もう一度ヴィザ番号を入力して確認して下さい」とお願いした。「あなたは何故ヒンディー語を話せるんですか」と言いながらパソコンの画面を見つめるとニコリと照れ笑いして「勘違いしてました。あなたはインドで就労していたと思ったんです」。もんだいありなせん。あるわけ無いって!!「そして俺は74歳だよ。働いてるわけないよ。年金生活者だよ」と言うと「年金幾ら貰ってんですか?」と世間話に移ってゆく。個人情報の収集もイミグレの係官の仕事だから無碍に冷たくすることもできないので適当に応えて無事通過だ。ヤレヤレ。プリペイドタクシーで空港の近所の安ホテルに。疲れと眠けにメシにも行かずに寝る。早速、蚊の歓迎を受けた。


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