お山に家を建てた頃は、金曜日が来るのを首を長くして待っていた。
ちょうど、クリスマスやお正月を待ち望む子供の心境の如くである。
只単に仕事からの解放と言う消極的な花金の比ではない。
勿論、重圧の仕事から解放されて友人と飲み屋で呑む一杯も楽しいが。
そのワクワク感、期待感は比べるに値しないぐらいに凄い。
お山から東京に帰り着くと、直ぐに次回に訪問できる金曜日を指折り数えてしまう。
それほどまでに魅了して止まない。
その気持ちの高まりも月日の経過と共に治まって来た。
熱意が冷めて来たと言うべきか。
指折り数えていた事すら忘れさっていた。
過去のブログを読んで、心躍り胸沸き立つ心境を思い出した。
指折り数えた日々は過去の事なのか。
別荘地はいちどきに全て販売せずに小出しで販売しているようだ。
販売区画を決めて販売している。
さもないと、眺望の良い所だけが売れて条件の悪い所ばかりが残ってしまうみたいだ。
そのような事を回避する意味合いもある。
我が家の区画の販売地においては我が家は早く建築した部類である。
勿論別の一角では、土地の販売も我が家より先行されている地区も沢山あり建築も
早いお宅も沢山ある。
別荘へのアクセスも何のその、近かろうが遠かろうが別荘へ向かうその熱意は距離を超越していた。
ご近所さんでも中部名古屋は言うに及ばず、遠く関西方面の方も沢山来ていた。
立ち話したかたも大阪の方で良く来ていた。
別荘との蜜月時期も過ぎ去ってしまった現在。
遠方の方は勿論、我が家も確実に訪問回数が少なくなっている。
八ヶ岳へのアクセスは遠い関西の方や近いが時間距離が長い横浜方面の方に比べたら非常に恵まれている東京人。
中央高速が混んでいなければ2~3時間あれば確実に到着できる。
なのに訪問回数が減少する。
別荘地販売もパート、パートごとに分けて販売していく。
そんな事もあり、ご近所さんは似たような時期に購入して建築している。
経年的な変化と共に訪問回数が減少しているご近所さんに比べれば我が家のお山への訪問回数は変化していない方の部類である。
数字的な訪問回数は微減ではあるが、心理的興奮度は低下している。
あれほど指折り数えていた自分が、そこには存在しなくなっている。
お山への訪問が定例的に日常生活の中に溶け込んでしまったと言えば聞こえは良いが、その実態は何処にあるのか。
ワクワク胸躍り、お山へ来る日を夢見て指折り数える日。
そんな時がまた、自分に訪れる事があるのであろうか?
思い出すと共にそのような胸躍る事が来て欲しいと・・・。
記事とは関係ありません。ただの宣伝です。
五月の連休に宿泊した蓼科グランドホテル滝の湯さんからハガキが届いた。
営業努力に報いるべく只の宣伝です。
家内曰く「せめて一割引き券でも付いていればと」言っていました。
ここ滝の湯さんの野天風呂は最高でした。