■村上朝日堂の逆襲/村上春樹
■内容
交通ストと床屋と教訓的な話とハワイで食べる冷麦が好き。
高いところと猫のいない生活とスーツが苦手。時には
「セーラー服を着た鉛筆」について考察するかと思うと、
小津安二郎の映画の細部にこだわったりもする。「自由業の
問題点について」に始まって、「長距離ランナーの麦酒」に終わる
御存じ、文・村上春樹とイラスト・安西水丸のコンビが読者に贈る
素敵なワンダーランド。
■感想 ☆☆☆☆
私はどちらかというと、本を読むと、その世界にどっぷりと
入り込んでしまうほうだ。私にとって「面白い本」は、その世界に
すんなりと入っていける本。
だから「しょせん、人間なんて悪者ばかりさ。」という内容の
小説も「人間って本当に素敵☆」という内容の小説も、どちらの
内容も、その世界にすんなりと入ることさえできれば、面白く
読み進めることができる。
この村上朝日堂シリーズは「エッセイ」で「小説」ではない。
「随筆」という言葉も違う気がする。あくまでも「エッセイ」。
カタカナを使った軽い感じがよく似合う。
しかし、私は村上さんの世間話の中にものの見事に入り込んでしまった。
まるで、昼休みに席が後ろの友人と話している感覚。
「そうそう!分かる、分かる!私の場合はね・・・」
と、村上さんが綴っている内容について、私の思いや経験も
語りたくなる。一緒に話し込みたくなる。
それぐらい村上さんを身近に感じることができる。
すらすらと読み進めることができる。
でも「軽すぎる」感じではない。
しっかりと地に足がついている人、真ん中に芯が一本通っている人が
あえて軽い感じで書いてくれている。きちんと深く掘り下げた上で
あえて誰にでも分かる文章で書いている。
そういうにじみ出る知性が伝わってくる一冊。
■内容
交通ストと床屋と教訓的な話とハワイで食べる冷麦が好き。
高いところと猫のいない生活とスーツが苦手。時には
「セーラー服を着た鉛筆」について考察するかと思うと、
小津安二郎の映画の細部にこだわったりもする。「自由業の
問題点について」に始まって、「長距離ランナーの麦酒」に終わる
御存じ、文・村上春樹とイラスト・安西水丸のコンビが読者に贈る
素敵なワンダーランド。
■感想 ☆☆☆☆
私はどちらかというと、本を読むと、その世界にどっぷりと
入り込んでしまうほうだ。私にとって「面白い本」は、その世界に
すんなりと入っていける本。
だから「しょせん、人間なんて悪者ばかりさ。」という内容の
小説も「人間って本当に素敵☆」という内容の小説も、どちらの
内容も、その世界にすんなりと入ることさえできれば、面白く
読み進めることができる。
この村上朝日堂シリーズは「エッセイ」で「小説」ではない。
「随筆」という言葉も違う気がする。あくまでも「エッセイ」。
カタカナを使った軽い感じがよく似合う。
しかし、私は村上さんの世間話の中にものの見事に入り込んでしまった。
まるで、昼休みに席が後ろの友人と話している感覚。
「そうそう!分かる、分かる!私の場合はね・・・」
と、村上さんが綴っている内容について、私の思いや経験も
語りたくなる。一緒に話し込みたくなる。
それぐらい村上さんを身近に感じることができる。
すらすらと読み進めることができる。
でも「軽すぎる」感じではない。
しっかりと地に足がついている人、真ん中に芯が一本通っている人が
あえて軽い感じで書いてくれている。きちんと深く掘り下げた上で
あえて誰にでも分かる文章で書いている。
そういうにじみ出る知性が伝わってくる一冊。
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