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のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

娼婦と淑女

2010年07月06日 22時03分28秒 | テレビ鑑賞
■娼婦と淑女
■月曜~金曜13時半
■脚本:野依美幸
■出演
 安達祐実、鳥羽潤、石川伸一郎、木下あゆ美、岸博之
 久保山知洋、魏涼子、谷川清美、越智静香、野村宏伸、赤座美代子

■ストーリ
 身分の格差がまだ根強かった昭和12年。貧しい家庭に育った山田紅子は
 ある日盗みに入った別荘で自分と瓜二つの子爵令嬢・清瀬凛子と出会い、
 仲良くなる。しかし家督争いのさなか、凛子は毒死してしまう。
 紅子は凛子と兄妹同然に育てられた久我山真彦に、死んだ凛子の身代わりに
 なるべく自分を買ってほしいと願い出る。真彦は凛子を死に追いやった
 犯人に復讐するために、それを受け入れる。

 紅子は清瀬家で凛子として生きる中で、自身の出生の秘密を知る。真彦との
 禁断の愛。義理の弟、太一の策略。凛子殺害の容疑による紅子の逮捕、など
 怒涛の展開の第1部。第1部から4年後、刑務所を出所した紅子が山田家を
 切り捨てた清瀬家への復讐を果たす第2部。さらに6年後、麗華の息子、
 眞一のために娼婦となった麗華を連れ戻そうと紅子も娼婦となる。
 異母兄で娼館のオーナー、康助、死んだと聞かされた妹、藍子、死んだ
 はずの真彦と瓜二つで記憶を失くした青年、陽平などの出現により運命が
 大きく変わる第3部の全3部構成。

■感想 ☆☆
 いやー。安達さん主演ということで、うっかり見てしまった昼ドラ。
 本当にうっかり。安達さんが好き、というだけで見続けてしまった昼ドラです。
 初の東海テレビ系列の昼ドラ。真珠婦人で有名になったドロドロ愛憎系の
 昼ドラです。・・・濃いわー。

 でもですね。最初は面白かったんです。
 ワタクシ、安達さん大好きですけど、いくら俳優さんが好きだからといって
 面白くないと、やはり見続けられないのです。すっぱり諦めてしまうほう
 なのです。それが第1部はスピーディすぎる展開、怒涛の展開で
 まったくもって目が離せなくなってしまいました。
 「え?!え?!もう、そこまでいっちゃう?
  そんなに話、展開しちゃう??大丈夫?まだ話、始まったばかりよ?
  そんなに展開しちゃって、この後、どう話を続けるの?」
 とハラハラしながら見ておりました。

 はー!そうきましたかー!!
 と、話の展開にうっかり唸っていました。やるな、と感嘆しちゃいました。
 それにね、やはり安達さん。演技がうまいなー、とも思ったのです。
 なんだろう。啖呵の切り方とか、声の出し方とか好みでした。
 でもって、あの童顔にクラシカルな昭和初期のワンピースがとっても
 映えるんです。とっても似合ってました。思わず見とれました。何度も。

 と、そんなこんなで「東海テレビ」らしさを楽しんでいた第1部。
 それが第2部から、話が変な方向へ蛇行。蛇行に次ぐ蛇行。
 登場人物全員がいい人なんだか、悪い人なんだか、よく分からない。
 キャラクターが一致しない。「私が悪かった・・・」とはらはら涙を
 こぼすかと思えば、その3日後には「あんたのことだけは許さないからね!」
 と啖呵を切る始末。あれ?と肩透かしをくってばかりの展開です。
 でもって、お約束のように人がひとり死に、ふたり死に、三人死に。
 これまた怒涛の展開。
 でもでも、ここまでこじれきってしまった話に決着をつけるには
 こうするしかないだろうなー、と納得できる展開ではあったのです。
 ここまでは。

 それが第3部にもなると、もう何がしたいのやらちんぷんかんぷん。
 誰が何をしたいのか、誰が誰を好きなのか、どこかに誰かの幸せが
 あるのか、皆目検討がつかない展開となりました。検討がつかない
 どころか、出口が見えない。出口も見えなければ、光も見えない。
 この世の中、みんな悪い人、身勝手な人ばかり。そんなアンニュイな
 気持ちにさせてくれるドラマでした。
 ヒロイン紅子は、一番、共感させてくれてもよさそうなのに
 あの人にふらふら、この人にふらふら、そっちの人にふらふら、と
 弱っているときに傍にいる人についつい心を許してしまうという
 ある意味、非常にリアリティのある役柄で、見ていてイライラ・・・。

 けれど、登場人物全員が壊れていて、壊れきっていて、コメディと
 割り切って見るならば、非常に面白いドラマでした。
 コメディにしか見えないドラマでした。
 なんせ妹が姉を罵倒する台詞が「このトカゲオンナ!」でしたし。
 牧師が半裸で地団太を踏んでましたし。お約束のように紐で
 縛られて「あなたは私の犬なのよ。私がご主人様なのよ。」
 などと奥様に言われてましたし。
 もう何がなんだか・・・・。思わず声出して笑ってしまいました。

 最終回。
 ラジオから流れる覆面歌手の歌を聴きながら
 「なんでだろうねぇ。この唄を聴くと、懐かしい気持ちになるんだよ。
  紅子さんを思い出すねぇ。」
 と言い合う登場人物たち。

 ・・・「なんでだろうねぇ」って、その声が紅子さんの声だからだよ!
 あんなに親しかったんだから、紅子さんの声にぐらい気付いてあげて!
 またもや笑っちゃったよ。最後の最後まで大笑いだよ!
 楽しませてもらいました。

 あぁ。めっちゃ濃厚なドラマだったけど、濃厚すぎて、
 見ていない人にこのドラマの独特の空気感は伝わらないと思う。
 でも、見てよかったかと言われると・・・うーん。
 東海テレビ系列のドラマはワタクシ、肌に合わないな、としみじみ思いました。
 といいつつ、結局のところは目いっぱい楽しんだわけですが。

新・三銃士(人形劇)

2010年06月14日 23時17分53秒 | テレビ鑑賞
■新・三銃士
■金曜18時
■脚本:三谷幸喜
■キャラクターデザイン:井上 文太
■エンディングテーマ:平井 堅
■人形製作・操作:スタジオ・ノーヴァ
■出演
 ダルタニアン:池松壮亮  アラミス  :江原正士
 ポルトス  :高木渉   ア ト ス :山寺宏一     
 語  り  :田中裕二  コンスタンス:貫地谷 しほり
 ミレディー :戸田恵子 アンヌ王妃 :瀬戸 カトリーヌ

■感想 ☆☆☆☆☆
 三銃士が三谷さんの脚本で人形劇となると知り、迷わず録画。
 「面白そう!」という勘に狂いはなく、楽しくドキドキハラハラ
 させられながら、最後まで見続けました。

 「人形劇」とあって、演じるのはすべて「人形」。
 それなのに、声と動かし方、とり方でまるで表情があるかのように
 活き活きと動き、しゃべる彼らに魅せられっぱなしの20分でした。
 表情が動いているはずはないのに、怒ったり笑ったりしている
 彼らに感嘆しながら見とれました。

 人形自身もかわいらしく魅力的でしたが、それより何より
 声優さんたちの及ぼす影響力の大きさを体感しました。
 悪女、ミレディがこんなにも魅力的な女性に思えるなんて。
 自分自身の人生に自信と責任をもった生き方、毅然とした姿勢、
 それらが色っぽくかっこいい声の演技で見事に体現されていて
 ひたすらかっこよく思えました。
 一方で、折々に垣間見える彼女の孤独も、声の端々にきちんと
 現れていて、「悪役」と一言では言いきれない魅力に満ちた女性でした。
 女性として、人間としてたくさんたくさん共感できました。
 だからこそ、彼女の「女性として弱い部分」をついたダルタニアンは許せない!
 主人公なのに、いまひとつ好きになれませんでした。

 その一方で、ポルトス!ポルトス大好き!!
 ころころとした体型とユーモアあふれる人柄から繰り出される
 「オトナの余裕」があってこその一言。
 それらの言葉の数々にはっとさせられることが多々ありました。
 確固とした人生哲学を持っていたからこその一言。
 それゆえに、一番の三枚目キャラにも関わらず、
 真理をついた含蓄ある言葉を口にすることが一番多かったような。
 彼の言葉で最も好きだったのが
 「人生に必要なのは、知恵と勇気と心の余裕。
  たとえばユーモアとかね。」
 数々の名言をユーモアで包んだ言葉にほっこりとさせてもらえました。

 他にもコクナールさんやブランシェ、ボナシューにルイ13世と
 魅力あふれる人々がたくさん!もっと見たかった!!
 「三銃士」自体はまだまだ長く続くお話なのです。
 ぜひ、来年、再来年と「続・新三銃士」「続々・新三銃士」
 というふうに物語の最後まで続けてほしいなー。

木下部長とボク

2010年05月12日 00時42分16秒 | テレビ鑑賞
■木下部長とボク
■のりぞう的2009年度冬クール1位
■木曜深夜 日本テレビ放送
■脚本 大宮エリー
■出演
 板尾創路、池田一真(しずる)、田中直樹(ココリコ)、津田寛治
 遠山景織子、山田麻衣子、笑福亭仁鶴、高橋ひとみ、宅麻伸
 島田洋八、山下しげのり(ジャリズム)、大地洋輔(ダイノジ)
 入江慎也(カラテカ)、阿部智則(POISON GIRL BAND)、高知東生
 大澄賢也、長江英和、村上純(しずる)

■ストーリ
 広告代理店・丸々通信社を舞台に、マイペースで責任感ゼロの
 木下部長とお荷物社員たちのゆるい日常を、木下部長の下に
 配属された新入社員・僕元の視点から描く。

■感想
 とにかく面白いドラマでした。毎回、毎回、楽しみに見ていたドラマ。
 声出して笑ったこともしばしば。大好きなドラマでした。

 ありえない設定、ありえないストーリ展開。
 けれど、それがまったく腹立たしくなく、フィクションとして許せてしまう。
 それは、このドラマがしっかりと私のことを虚構の世界に引き込んでくれて
 いたから。いつのまにか、私も木下部長のペースに巻き込まれ、
 彼が打ち出してくるまったく先の読めない行動を楽しみにしていました。
 そして、先が読めない行動がしっかりと起承転結を経て
 すっきりとした結末に到着する。
 そのストーリ展開が爽快な気持ちを与えてくれていた気がします。
 1話完結方式で話が進み、毎回、カタルシズムを味わえました。

 ともすれば、苛立ちを覚えさせかねないふてぶてしい人物に
 なりそうな木下部長を飄々とかわいらしく自然体で演じた板尾さん。
 板尾さんだからこそ、このドラマがフィクションとして成り立った
 のではないかと。彼の持つ雰囲気が木下部長を「存在し得ない人物」
 ではなく、「いるかもしれない人物」、そして、「どこまでも
 憎めない愛すべき人物」に仕立て上げたんだろうな、と思います。

 でもって、ものすごく豪華な吉本オールキャスト。
 吉本興業全面バックアップでなければそろわない豪華な面々が
 画面にあふれ返っていました。
 友近さん、なぎだ武さん、千原ジュニアさん、しずるさん
 チュートリアルさんなど、最近の人気者さんたちから、
 オール巨人さん、月亭八方さん、島田洋八さん、中田ボタンさんに
 笑福亭仁鶴さんなどの渋い渋いベテラン勢まで勢ぞろい。

 特に九州地方では、あまりテレビで見る機会のない面々の
 演技には興奮しっぱなしでした。漫才、落語を長年、続けられている
 ベテラン勢は特に語り口にあたたかみがあって、演技力など
 関係なく、たたずまいや言葉の発し方が魅力的でした。
 考えてみれば、落語なんて一人芝居をし続けているようなものなのよね、
 と感じ入りました。仁鶴さんの演技、好きだなあ。 

【再放送】プライド

2010年05月12日 00時00分26秒 | テレビ鑑賞
■2004年度冬クール
■出演:木村拓哉、竹内結子、坂口憲二、市川染五郎、石田ゆり子
    佐藤浩市、時任三郎、中越典子、佐藤隆太、MEGUMI
■脚本:野島伸司

■感想 ☆*
 放送当初から「なんじゃ、こりゃ」と思っていたにも関わらず
 「なんじゃ、こりゃ!」と驚きすぎて、妙にインパクトに残っている
 このドラマ。ことあるごとに(「薔薇のない花屋」とか「あいくるしい」とか参照)思い出しています。
 今期、またもやキムタクさん主演ドラマがあるということで
 連想ゲーム的に思い返していたところ、なんと再放送があるということで
 「なんじゃ、こりゃ」と思っていたにも関わらず、というよりも
 「なんじゃ、こりゃ」と思っていたからこそ、の怖いもの見たさで
 ついつい再放送を楽しんでしまいました。

 そうなのです。再放送を楽しんでしまったのです。ついうっかりと。
 なんともいえない奇天烈な設定と、記憶していた以上に奇天烈な
 人物造形がおもしろくておもしろくて。
 ドラマと思わずに「つっこむもの」と思ってみるとかなり楽しめます。
 ・・・いや、コントと思っていても、ちょっぴりついていけないところは
 多々ありまして、思わず早送りしてしまった場面もたくさんたくさんあるのですが。
 もやもやと色々な心配もさせられたのですが。

 アイスホッケーの選手の方々は、このドラマを見て怒らなかったんだろうか。
 小馬鹿にされていると思わなかっただろうか。
 と、他人事ながら、思わず余計な心配をしてしまいました。

 ただ、ヒロイン亜紀を演じる竹内さんのかわいらしさ、美しさには
 ひたすらひたすらうっとりです。健気な女性がぴったり。
 はかなさを感じさせる美しさにめろめろでした。
 必死に強がる様子に思わず守ってあげなきゃ!という気持ちに
 させられました。竹内さんの泣きじゃくる演技、大好きです。

 野島さんらしいポエミーな表現満載の台詞が次から次へと
 出てくるため、日本人的感性の強い私は、いたたまれない気持ちも
 味わったのですが、ある意味、この役を演じられるのは
 キムタクさんだからこそ、だなと感嘆もしたのでした。
 ポエミーすぎて「いやいや、こんな言葉、誰が言うのさ」と
 噴出しそうになる台詞も、キムタクさんが口にすると、
 「あぁ。言っちゃうかもね。本気で、素で言っちゃうかもね。
  彼ならば。」
 と思わせてくれる。それってすごい能力だなー、と思ったのでした。

 このドラマ。いつか「東京湾景」を見ながら、
 メールで突っ込み交換をし続けた彼女とじっくり鑑賞会をしたいものです。
 絶対、よいストレス解消になると思うのです。

記憶の海

2010年05月01日 07時55分33秒 | テレビ鑑賞
■TBS23時放送(4夜連続)
■出演
 筒井道隆、伊藤歩、逢沢りな、金子貴俊、ダンテ・カーヴァー
 石井正則、岩佐真悠子、中村久美、佐野 史郎、柴俊夫
■ストーリ
 記憶システムのデータ化が成功し、人間の記憶を保存することが可能に
 なった近未来社会。脳と記憶を研究するチームのメンバー、ヒロタマナブは
 記憶システムの実験中に事故で記憶を失った。チームのメンバでヒロタ
 マナブの恋人で脳医学研究員の小野里美は彼の記憶の回復を待ち続けている。
 ヒロタマナブは記憶を失っただけでなく、現在、起こっている出来事も
 3分しか保存できないでいた。

■感想 ☆☆☆
 「TBS・講談社ドラマ原作大賞」受賞作のドラマ化作品。
 切ない切ない話でした。記憶を失っただけでなく、3分後には現在の記憶も
 失ってしまうヒロタ。そんな彼に、3分毎に
 「はじめまして。研究員の小野里美です。」
 といい続けるヒロイン。覚えても覚えても忘れ続ける彼のことを信じて
 「忘れられても、また知り合えばいいんです。」
 と、彼の前に立ち続ける彼女の凛とした姿に胸を打たれながら
 見続けました。

 記憶はどこに残っているのか。
 忘れたはずの記憶も頭の中のどこかには残っているのか。
 覚えている記憶、覚えていない記憶に何か違いはあるのか。
 それらの疑問を解明するため、人の記憶を「記録」として取り出す
 記憶システムを確立しようとする研究員たち。
 私がこういった分野に疎いからこそ、「夢物語」ではなく
 「いつかはこういったことも実際に起こりうるかもしれない」
 と思いながら楽しく見ることができました。

 結局のところ、ヒロタマナブの記憶は戻りません。
 それでも、記憶システムにより、彼の心の中に「小野里美」への
 想いが強く強く残っていることを知るヒロインは
 やはり、あきらめずに彼を待ち続けること、彼をただ待つのではなく
 研究の最先端をいくアメリカに渡って彼を取り戻すべく
 研究に携わることを決意して終わりを迎えます。
 「悲劇」ではない。けれど、あまりにも切なく苦味の残る
 ラストでした。

 ヒロタマナブを演じた筒井さんの変わらなさにびっくりしました。
 歳月を経て、やはり年を感じさせられはしますが、あの朴訥とした
 雰囲気、ナチュラルな佇まいはそのまま。更に魅力的になっている
 気がします。すっごくかっこいいわけではないけれど、すっごく
 感じがいい。好きだなー。 

とめはねっ! 鈴里高校書道部

2010年03月22日 10時28分19秒 | テレビ鑑賞
■とめはねっ! 鈴里高校書道部
■のりぞう的2009年度冬クール3位
■木曜20時NHK総合テレビ放送
■出演
 朝倉あき、池松壮亮、亜希子、赤井沙希、浅野かや、中村倫也
 奈津子、八嶋智人、葉月里緒奈、ダンカン 山本陽子、高橋英樹

■ストーリ
 部員5名を切ると、廃部になってしまう中、半ば無理やり部員と
 されてしまった、カナダ帰りの帰国子女、大江縁と体育会系女子で
 柔道部員の望月結希。
 なりゆきで部員になった二人だが、次第に書の奥深さに触れ、
 のめり込んでいき、やがて廃部の危機にあったはずの書道部は
 全国を目指し始める。

■感想
 木8ドラマ大好きです。なかなか外れがないような。
 いや、NHKさんのドラマに外れがないような気がするのです。
 と思ってしまうのは、単にワタクシの好みですが。
 唯一の例外が朝ドラ。朝ドラに関しては好きなのもうーん・・・
 と首を傾げたくなるのも五分五分・・いえ3分6分ぐらいです。
 
 閑話休題。
 木8ドラマ。このドラマ、漫画が原作のようです。
 その原作の力によるところも大きいと思うのですが、書道の魅力を
 分かりやすく、丁寧に描いていました。
 「お習字」は知っていても「書道」については、ほとんど知らなかった
 ため、毎回、ドラマで取り上げられる題材がとても魅力的でした。
 書道、特にパフォーマンス書道は全国的に盛り上がっているようですが
 盛り上がるのも分かるなぁ、となんとなく納得。
 見て楽しいし、やっている人も楽しい。書道の魅力が存分に引き出され
 更に「個人競技」だった書道を「グループ競技」にでき、連帯感、一体感を
 以前より感じられるようになった。なおかつ、書道未経験者への間口が
 どどーんと広がった。そういった魅力があったからこそ、近年、
 パフォーマンス書道が盛り上がっているんだろうなと思いました。
 何より、とてもとても楽しそうでした。
 墨の香りや半紙の上に筆を落とす感覚をちょっぴり懐かしく思い返しました。 

まっすぐな男

2010年03月22日 10時27分28秒 | テレビ鑑賞
■まっすぐな男
■のりぞう的2009年度冬クール4位
■火曜22時フジテレビ放送
■出演
 佐藤隆太、深田恭子、貫地谷しほり、田中圭、遠藤雄弥
 渡部篤郎、滝沢沙織、三浦理恵子、佐々木希

■ストーリ

■感想
 深田さん大好きです。近年、どんどんどんどん美しくなっていて
 もう見ているだけで幸せな気持ちになれます。
 一時期、天然お嬢さん系のワンパターンな役柄しかまわって
 きていなかったのですが、ワタクシ、深田さんの演じる悪女が
 とても好きなのです。
 美しい人の演じる悪女は凄みがあって魅力的。
 ですので、「天地人」でも深田さん演じるわがままいっぱいの
 淀君も大好きでした。

 そんなこんなで「まっすぐな男」。
 深田さん演じるヒロインはわがまま放題、やりたい放題だけど
 自分なりに「ルール」があるらしく、そのルールを聞くと
 なんとなく憎めない。ある日、いきなり部屋にいついた彼女を
 後輩が追い出そうとしなかったのも、そんなルールを持つ彼女が
 決して「悪い人」ではないと思ったからなのだと思うのです。

 で、一方の佐藤さん演じる主役さん。
 ダメでした・・・。主役なのに、とてもとても苦手でした。
 彼の熱さとおしつけがまさにどうにもこうにも閉口してしまって
 彼の「まっとうな」意見さえ、なんとなくまっすぐ聞くことが
 できませんでした。なんでこんなに苦手だったのか、未だに
 よく分かりませんが、なんとなく「勘にさわる」としか
 言いようのない感覚。
 そのため、貫地谷さん演じるよしのちゃんが佐藤さんに
 ふられてしまったときも「かわいそう」とは思えず。
 むしろ、佐藤さんのお友達とうまくいきそうなエンディングに
 幸せになれるよね!と満足してしまったのでした。

 それにしても、貫地谷さん。
 「ブザー・ビート」のときとはまったく違う清楚でおしとやかな
 おんなのこを違和感なく演じていて、演じる役の幅広さに
 圧倒されました。すごいなぁ。どの役の貫地谷さんも大好きです。

 でもって、渡部さん。
 ここ数年、とても苦手だった渡部さんですが、この役柄の
 渡部さんは「大人の男」という感じでとても魅力的でした。
 魅力的、と言ってしまうには困ったところの多い人でしたが。
 ・・・どうもワタクシ、四角四面の男性よりも、ちょっぴり
 ちゃらんぽらんで、信用するにはちょっと・・という男性に
 魅力を感じる傾向があるような。
 とにかくこの役の渡部さんは、「もしかして渡部さんって
 本当にこういう人なんじゃないの?」と思わせてくれるぐらい
 馴染んでいて、そこがとても素敵でした。
 久々に渡部さんのことを「好きだなー・・・」と思いました。

曲げられない女

2010年03月22日 09時43分42秒 | テレビ鑑賞
■曲げられない女
■のりぞう的2009年度冬クール2位
■水曜22時日本テレビ放送
■出演
 管野美穂、永作博美、谷原章介、塚本高志、平泉成
 市川知弘、朝加真由美、山口馬木也、高林由紀子、能瀬あんな

■ストーリ
 どうしても自分を曲げられないために、世間の荒波をぼろぼろに
 なりながらもひたむきに進んでいく、ひとりの女性の切なくも
 痛快な生き方の物語。
 曲げちゃったほうが生きるのって楽なの?
 友達付き合いって、無理やり続けるものなの?
 でも自分に嘘はつきたくない・・・。
 結婚・仕事・親・友人・お金・老後・・・さまざまな問題に
 心揺れながらも曲がれないまま生きていく主人公nお話。

■感想
 第1話を見逃してしまったのですが、というよりもノーマークで
 見るつもりはなかったのですが、母上の強い希望により録画開始しました。
 録画してよかった!
 面白かったです。見ていて痛快なドラマでした。

 菅野美穂演じるヒロインは、「曲げない」のではなく「曲げられない」
 女で、そこにもっとも共感を覚えました。
 彼女は「曲げられない」のであって、決して自分の生き方に自信を
 持っているわけではない。様々な問題に対峙し、傷ついたり悩んだり
 して生きています。
 ヒ曲げられたらきっと楽なんだろうな、と思うのです。
 けれど、やっぱり曲げられないヒロイン。そんなヒロインの生き方は
 不器用だなと思うけれど、やはり爽快で、やがて周囲の人たちも
 次第に彼女に感化され始めます。

 自分にまっすぐに生きること。自分に正直に生きること。
 これって難しいんだなー、と心から思いました。

 永作さん演じるヒロインのお友達がとにかくキュート!
 嘘が上手でよくしゃべる主婦をいやみなく、かわいらしく演じていました。
 こんな役柄をキュートに魅せられるのは永作さんならではだと
 思うのです。特に、ずっとずっと我慢を重ねていた姑に対して
 本音で「覚悟しとけよ。くそばばあ!」と啖呵をきった彼女が
 かわいくてかわいくて。
 年を重ねれば重ねるほど、かわいくなっていくって
 一体、どういうことだろう・・・。

 でもって、谷原さん。
 やさしいけど、情けない。情けないんだけど、頼りになる。
 そんな「いつもの谷原さん」を小気味よく演じていて
 大好きでした。情けない役が本当に似合うなぁ。と感嘆しつつ拝見。
 そんな役を演じても、まったく憎めない、好きだなぁと
 思わせてくれるので、谷原さんも大好きです。

 でも、だからこそ、ヒロインには谷原さん演じるこうちゃんと
 幸せになって欲しかったな。ワタクシ、最終回は清清しいくらいの
 ハッピーエンドを求めてしまうのです。

[韓ドラ]コーヒープリンセス一号店

2010年03月08日 22時40分53秒 | テレビ鑑賞
■コーヒープリンス1号店/韓国ドラマ
■ストーリ
 幼い頃に父親を失い、一家の大黒柱として家計を支える女の子
 ウンチャン(ユン・ウネ)。なりふり構わず働き、外に出れば
 男性と間違われることもしょっちゅう。訳あってまとまったお金が
 必要となったウンチャンは、イケメン男性しか雇わないカフェ
 「コーヒープリンス1号店」で男性店員として働くことになる。
 カフェの店長、ハンギョル(コン・ユ)は他人に対して関心がない
 個人主義者。それなのに、男として働くウンチャンに惹かれ、
 ゲイかもしれないと悩む日々。そんなふたりの恋の行方は?

■感想 ☆☆☆
 再放送があったため、二度目の鑑賞。
 1回目の鑑賞時の感想はコチラ
 「これ、面白いよー!」と母上と妹にも勧めました。

 が。
 なぜか、今回は、ちょっと苦手だったかも。
 1回目ほど楽しめなかったかも。
 いえ。結局は楽しんだのですが。
 ただ、二回目の鑑賞では、やや冷静になったのか
 ヒロインが「自分が女であることを執拗に隠し続ける理由」が
 いまひとつよく分からず、
 「もうさっさと、自分が女だって告白しちゃえよー。
  そしたら、全部解決しちゃうんだよー。」
 と、テレビの中のヒロインに、突っ込み続けていました。

 感覚的には、「星の瞳のシルエット」のヒロイン、香澄ちゃんに
 抱くようなもどかしさかと。
 「まったく障害ないじゃん。『好き』って言っちゃったら
  それだけでハッピーエンドなんだよ?」
 と一生懸命、訴えたくなります。

 ドラマ終盤、ようやく思いを伝え合ったふたりの
 その後の仲良しぶりも、二回目に見るとほほえましさより
 気恥ずかしさが勝ってしまいました。
 母上ときゃあきゃあ言いながら見ていました。
 ・・・いい年をして、親と見るドラマじゃなかったな、と。

 妹は非常に喜んでおりました。
 「このいちゃいちゃ部分が好き!幸せになる!」
 と申しておりました。
 ドラマの中に浸りきれると、そして、気恥ずかしさを振り切れると
 思う存分、楽しめます。ほんわかあたたかい気持ちになれます。

 なんにせよ、ヒロインのコウンちゃんはとてもかわいらしいです。
 韓国ドラマのヒロインは「正統派美人」でスタイルも尋常じゃなく
 いい人が多いのですが、彼女は「美人」とは違うような。
 けれども、見れば見るほど、見慣れれば見慣れるほど、
 どんどんかわいらしく見えてきます。とってもキュート。

花より男子(韓国版)

2010年03月08日 22時11分14秒 | テレビ鑑賞
■花より男子
■ストーリ?
 日本の少女漫画「花より男子」が韓国でもドラマ化
 されていたようです。

■キャスト
 牧野つくし:ク・ヘソン
 道明寺 司:イ・ミンホ
 花沢 類 :キム・ヒョンジュン
 西門総二郎:キム・ボム
 美作あきら:キム・ジュン

■感想 ☆☆☆☆*
 韓国版「花より男子」です。
 これで、漫画、日本ドラマ、台湾ドラマとコンプリート。
 なんやかんや文句を言いつつも、この作品のことが大好きなんです。

 韓国版の作品でも、つくしちゃんのかわいらしさは格別。
 日本版の井上真央ちゃんも大好きですが、その上を行くかも・・・
 と、思いながら、つくしちゃんをずっと追っていました。
 特にメイド姿の似合い加減ときたら。

 韓国版も台湾版も原作に忠実で、漫画に思い入れがあるにも関わらず
 素直に楽しむことができました。
 原作では、かわいらしさよりも強さが際立つヒロインですが
 ドラマ版はどの国のものも、かわいらしさと強さのバランスが
 ちょうどよく、原作以上に魅力的なヒロインになっている気がします。

 それにしても、どの作品を見ても、類に目が行くあたり
 そして、どの作品だろうと、類とつくしでのハッピーエンドが見たい!
 と思うあたり、ワタクシの「類好き」は、かなりのものだと
 思われます。
 「ひとりの人をずっと思い続ける」という設定に弱いのです。

 でもって、韓国版の類さんがまたまたかっこよくて
 ワタクシの類好きに拍車をかけました。
 もっとも、「類を演じた役者さん」がかっこよかったのか
 「役者さんが演じた類さん」がかっこよかったのか
 後半はよく分からなくなりました。
 それぐらい、類さんは活躍し放題。おいしいとこどり満載です。
 ヒロインが困っているとき、弱っているときには
 必ず颯爽と現れる素敵な役柄でした。

 ちなみに、母上は「ぺ・ヨンジュンにそっくり!」と興奮していましたが
 そして、実際、笑顔などはかなり似ていると、ワタクシも思ったのですが
 「類」というファクターがかかって、ワタクシには、ペ・ヨンジュンさん
 以上に、魅力的に見えていました。

 ・・・・非常に雰囲気に流されやすいワタクシ。
 役に影響を受けて、好みもすぐに左右されます。
 いつか手ひどくだまされるんじゃなかろうか。

 日本版、台湾版、韓国版、どれも原作の面白さを損なわずに
 ドラマ化していて、嬉しくなりました。
 
 日本版の感想はコチラコチラ
 台湾版の感想はコチラ