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のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

任侠ヘルパー

2009年09月30日 23時44分43秒 | テレビ鑑賞
■任侠ヘルパー
■のりぞう的2009年度夏クール1位
■木曜22時フジテレビ放送
■出演
 草剛、黒木メイサ、夏川結衣、山本裕典、薮宏太、夕輝壽太
 五十嵐隼士、松平健、大杉漣、宇梶剛士、加藤清史郎、仲里依紗

■ストーリ
 指定暴力団「隼会」の支部に所属する翼彦一(草剛)は、舎弟らと
 共に振り込め詐欺で生計をたてていた。ある日、彦一たち6人は、
 大幹部である鷹山源助(松平健)の命令で、敵対する鷲津組のシマの
 ど真ん中にある老人介護施設「タイヨウ」で、次期幹部の座を賭け、
 自らの素性を隠して「研修」という名のもと、介護ヘルパーとして
 働くことになる。
 最初は介護なんてと見下していた彦一達だったが、慣れない介護の
 現場に悪戦苦闘しながら、様々な年寄り達と関わり、介護の現実を
 受け止めるうちに、少しずつ変わっていく。

■感想
 実は福祉施設での実習も2ヶ月ほどしたことがあります。
 そのうえ、母親は現役のヘルパー。その上、祖母は実際にヘルパーの
 方に色々とお世話になっているわけで。
 非常に興味深く、そして、深く共感をしながら、このドラマを
 見ていました。

 現在の介護業界が抱える悩み、課題。国の制度自体が持つ矛盾。
 そして、家族がかかわっていくことの大切さと大変さ。
 すべての問題が見事に描かれていて、なおかつ、ドラマとしても
 おもしろく、見応えがあったなあと思うのです。
 様々な課題を抱える介護業界で、その課題を業界自体も、国も
 認識していて、「変えなければ」と思っている人はたくさんいるのに
 なかなか変えられない。そういった現状が伝わってくるドラマ
 でした。

 そういった意味で、「救命病棟4」と非常によく似た性質の
 ドラマだったように思います。
 「介護はビジネス。ビジネスならば、働く人たちの幸せを
  確保しなければならない。そうすることで、介護される人にも
  優しくなれる。」
 「介護はビジネスだけでは成り立たない。利用者さんの気持ちに
  寄り添って、一緒に過ごしてあげる必要がある。」
 両極端なふたつの考え方は、救命病棟と同じく、「どちらが正しい」
 と判定できるものではなく、「どちらの考えもよく分かる」もので
 だからこそ、この課題はすぐには解決できないのだろうなぁ
 と納得できるものでした。

 そしてそして、草なぎさんの演技力にしびれっぱなしの
 3ヶ月間でした。もともと好きな役者さんでしたが、「かっこいい」
 と思ったことなんて1度もないのに。このドラマで演じた彦一に
 何度「かっこいい!!」と思ったことか。こんな役もできるんだあ
 と、ただただ感嘆しながら見ていました。すごいなあ。
 でもって、「天地人」で人気者となった加藤君。
 さすがの演技力でかわいいだけではない、悩めるちびっこを熱演。
 最近の子役さんは、本当に演技がうまくて、びっくりします。

 「介護」がテーマということもあって、毎回のゲストが渋い役者で
 固められていたのも、このドラマを見応えあるものにしていたような。
 池内淳子さんとか、津川雅彦さんとか、江波杏子さんとか、
 竜雷太さんとか。ものすごい顔ぶれでした。
 この方々が画面に出るだけで、画面に品が出るというか、静かに
 魅せられるというか。さすがだなぁ、としみじみ思いました。

救命病棟24時第4シリーズ

2009年09月27日 00時14分09秒 | テレビ鑑賞
■救命病棟24時第4シリーズ
■のりぞう的2009年度夏クール2位
■火曜21時フジテレビ放送
■出演
 江口洋介、松嶋菜々子、木村多江、北乃きい、板尾創路
 市川実和子、石田卓也、趙 和、ユースケ・サンタマリア

■ストーリ
 第4シリーズのテーマは「救命救急の崩壊」。
 キャッチコピーは「医療を、救命せよ。」
 医師不足、病床不足、救急車のたらい回し、コンビニ化する
 深夜の外来救命、モンスターペイシェント、医療ミス、医療裁判。
 疲弊しきっている日本の救命救急を、日本の医師たちの現状を
 リアリティをもって描く。

■感想
 リアリティを追求してきたこのドラマ。今回の話も鳥取県米子市の
 鳥取大学医学部附属病院の救命救急センターで実際に起こった出来事を
 モデルとして出来上がったそうです。鳥取の病院では、救急災害科の
 教授と准教授を含む救急専門医4人全員が、心身の疲労などを訴えて
 「救急現場の窮状を知ってほしい」と、2009年3月末に一斉辞職
 されたのだとか。2009年3月なんて、ほんの少し前の出来事で
 つまり、これが(このような状況が)今の医療業界なんだろうな
 と納得できるドラマでした。

 過去の3シリーズでは、進藤先生が一番、技術力のある優れた
 医師でしたが、今回からは、彼と同レベルの技術を持ち、
 彼と同じように「患者を救いたい」という熱い思いを抱きながらも、
 救命医療に関する考え方が正反対の医師、澤井が登場。
 同じ思いを持ち、同じ目標を掲げながら、道筋が違うふたりの
 様子を見て、今の日本の医療業界が抱えている問題の複雑さ
 先の見えなさを改めて感じさせらました。

 どちらの主張も分かる。分かってしまう。
 目の前にある命を助けたい。少しでも余裕があるのであれば
 どんどん患者を救いたい。そう考える進藤医師。

 一方、澤井は、まずは医師たちの職場環境の改善を実施しないと
 今いる医師たちの疲れはたまり、ますます医療ミスが増える。
 未来の医師希望者たちも減り、更に患者のたらいまわしを
 せざるを得ない状況に陥る。

 ふたりの考えがともに正しく、共に説得力あるもので
 だからこそ、最終回で澤井医師が政治家の方々を前にした演説で
 進藤医師の言葉を引用した場面は感動的でした。
 道のりは異なっても想いは同じで、お互いに認め合っている
 雰囲気がよく出ていたような気がします。
 「救える命を見捨てるのは、犯罪だ」

 今はまだ何が正解で、今後、どうすべきなのか、解決方法すら
 はっきりとは見えていないだけに、今後、私たちが未来を
 そして希望を目指して、模索していかなければいけないのだと
 伝わってくるドラマでした。

ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~

2009年09月26日 11時11分20秒 | テレビ鑑賞
■ブザービート
■のりぞう的2009年度夏クール2位
■月曜21時フジテレビ放送
■出演
 山下智久、北川景子、相武紗季、貫地谷しほり、溝端淳平
 金子ノブアキ、青木崇高、永井大、真矢みき、大政絢、伊藤英明
■脚本
 大森美香

■ストーリ
 プロバスケチーム「JC ARCS(ジェイシー・アークス)」に所属する
 直輝は、プロになってから本番のプレッシャーに弱く、試合では
 本来の実力をなかなか発揮できずにいた。そのため、年俸も下がり、
 結婚を考えている恋人の菜月にも、ハッキリとした態度を示せない。
 一方、書店でアルバイトしながら、プロのバイオリニストを目指す
 莉子もまた、理想と現実のギャップに悩み始めていた。
 ある日、偶然知り合った二人は、菜月やチームのヘッドコーチの川崎、
 海外から移籍してきた直輝のライバル、廉や、莉子の友人、麻衣を
 巻き込みながら、それぞれ友情や恋愛をはぐくんでいく。

■感想
 やっぱりドラマは脚本だよねー。さすが大森さん!
 としみじみ思いながら見たこのドラマ。
 大森さん脚本のドラマは8割以上の確率で「大好き」です。
 このドラマも爽やかラブストーリーなのに、恋愛だけでなく、友情も
 将来への不安もしっかりと描かれていて、楽しく見ていました。

 特に、オンナノコ同士の友情の描き方は素敵。
 オンナノコ同士の友情はちょっぴり痛く描かれることも多いけれど、
 (実際に現実世界ではそういう一面もなきにしもあらず、だけれど)
 からっとさっぱりと、お互いを尊敬しあっているふたりが
 かわいらしく描かれていました。最近はさばさば女子が
 どんどん増えていて、こういった友情を育んでいる女子が
 ほとんどだと思うのです。
 そういった意味で親近感の持てた二人。かわいかったなー。

 でもって、相武さん!清純派キャラの彼女がこんなにも嫌な女性の
 役を演じてしまって大丈夫?!と、思わず心配してしまうほどの
 悪役っぷり。「ちっ」という舌打ちとか、タバコを吸いながらの
 深いため息、とか、とにかく今までとはまったく異なる相武さんを
 堪能しました。当初は「裏表のあるひどい女性」だと思っていた彼女も、
 回を重ねるごとに、「単なる悪役」ではなく、
 彼女なりに彼を想っていること、弱さを併せ持っている女性だと
 いうことが伝わってきて、どんどん彼女に共感。
 終盤では、貫地谷さん演じるヒロインの友人と並んで、
 このドラマで大好きな登場人物になっていました。

 ただねー・・・。
 ラストはどうなんだろう。と思うのです。
 ちょっとラストのラストは見てられませんでした。
 大観衆の中、親兄弟も見ている中、何やってるんだよう!!
 と、義弟君と共感しながら語り合ったラスト。
 ・・・うん。恋愛ドラマだもんね。仕方ないよね。
 と思わないでもないものの、恥ずかしさのあまり
 思わずテレビの前でばたばたしてしまいましたわ。 

BOSS

2009年09月26日 10時51分14秒 | テレビ鑑賞
■BOSS
■のりぞう的2009年度春クール1位
■木曜22時フジテレビ放送
■出演
 天海祐希、竹野内豊、戸田恵梨香、溝端淳平
 吉瀬美智子、ケンドーコバヤシ、温水洋一、玉山鉄二

■ストーリ
 多発する凶悪犯罪に対応するために作られた新部署に集められた
 一癖も二癖もあるいわく付きの刑事たち。その「BOSS」に据えられた
 ワケありの米国研修から帰ってきた美人女性キャリア(天海祐希)。
 社会人、組織人としては不適応な警察の落ちこぼれ集団が
 優秀なボスのもとで難解な事件に取り組み、やがてひとつの
 チームとしてまとまっていく。

■感想
 ドラマはやっぱり痛快なものが一番だと思っています。
 どんなに安易だといわれても、ハッピーエンドで、見終わった後に
 「よかったねー。」と笑顔で過ごせるものが一番好きです。
 というわけで、コメディ大好き。ハッピーエンド大好き。
 かっこいい女性大好き。なワタクシがわくわくしながら見たドラマ。

 とにかく天海さんがかっこいい!
 「優秀だから」ではなく、「仕事に潔く取り組む姿が」
 非常にかっこよかったと思うのです。だからといって、
 自分の想いだけで突っ走るわけではなく、常に冷静沈着に
 周囲を、そして部下を見守り、状況を判断できる。
 とにかくすごい人。けれど、「かっこいい」だけではなく
 どこかお茶目で、周囲を和ませるキャラクター。
 大好きでした。

 彼女を取り巻く個性的な面々も魅力的。
 割と登場人物が多いのに、誰一人として埋もれてなく
 それぞれが楽しそうに癖ある人物を演じていました。
 とはいえ、もっとも楽しそうに演じていた人をひとり
 選べ、と言われたら、何の躊躇もなく、竹ノ内さんを選びます。
 自分大好きでちゃらんぽらん、もてている(らしい)のに
 どこかうさんくさくて、いい奴なんだか、本当にちゃらんぽらん
 なんだかはっきりしないオトコ。
 彼と天海さん演じる大澤を見ていると、
 「男女間の友情ってあるのかも。」と思えました。
 声高に友情を伝え合わないし、お互いにお互いの足をひっぱったり
 秘密を暴露したりしているけれど、根底に流れているのは
 お互いへの信頼。そういうのって素敵だな。
   
 オープニングのカクテルドレスを着た主要メンバーが
 楽しそうに乾杯しあっている姿も好きだったなー。

アイシテル~海容~

2009年08月01日 09時28分24秒 | テレビ鑑賞
■アイシテル~海容~
■のりぞう的2009年度春クール2位
■水曜22時日本テレビ放送
■出演
 稲森いずみ、山本太郎、嘉数一星、藤田弓子、田畑智子
 板谷由夏、川島海荷、佐藤詩音、佐野史郎
 田中美佐子、ダンカン

■ストーリ
 下校時に行方不明になった7歳の清貴ちゃんが死体で発見された。
 殺された我が子を受け入れられず呆然とする母親。やりばのない
 怒りと悲しみ、綻ぶ家族の絆。そんな中、被疑者として保護された
 のは11歳の少年だった。殺された少年の家族、保護された少年の
 家族の「その後」にあるものは。

■感想
 重い重いテーマのドラマで、毎週、考えさせられながら
 見ていました。
 自分が被害者の家族だったら、どう行動するか。どう思うのか。
 自分が犯人の家族だったら、何を考えて、どう動くのか。
 しかし、見終わった今も、何が正解なのか、
 どうすればこういった悲劇がおきなかったのか、
 自分なりの明確な「こたえ」「考え」を掴めないまま、です。

 できれば、こういった事件は起きて欲しくない。
 けれど、ちょっとしたボタンの掛け違えで起こり得る。
 どちらの家族も「特別」ではなく、いつ「私」になっても
 おかしくないような身近な家族。
 だからこそ、どういった形でこのドラマが結末を迎えるのか
 二つの家庭に「海容」が訪れるのかが疑問でしたが
 ドラマは終わったけれど、
 息子を殺された家族、人を殺してしまった息子の家族、
 どちらにとっても「終わり」はない。
 そういった終わり方で、本当に最後の最後まで、共感できました。
 
 個人的に最も共感を覚えたのは、殺された息子の父親。
 犯人を絶対に許せない、と思っているのに
 殺害した少年がごくごく普通の少年だったことで
 憎しみをどこに向けてよいのか分からなくなる彼が
 「もっと悪いやつだったらよかった。
  躊躇することなく憎めるやつだったらよかったのに。」
 と吐露する場面は説得力があったように思います。

 おそらく、現実はこのドラマほど綺麗事ではないだろうし
 もっともっと大きな悲しみや憎しみが入り混じっているだろうけれど。
 それでも、増え続ける少年犯罪に正面から真摯に取り組んでいた
 このドラマは、忘れられないドラマになりそうです。

婚カツ!

2009年08月01日 01時27分21秒 | テレビ鑑賞
■婚カツ!
■のりぞう的2009年度春クール4位
■月曜21時フジテレビ放送
■出演
 中居正広、上戸彩、佐藤隆太、釈由美子、谷原章介、上田竜也
 北村有起哉、小日向文世、りょう、風吹ジュン、橋爪功
■ストーリ
 不景気の真っ只中、職を失った草食系男子・雨宮邦之(中居正広)は、
 春見区の臨時職員募集記事を見つける。
 すぐに応募した邦之だったが、採用条件は既婚者であること。
 どうしても実家のとんかつ屋を継ぎたくない邦之は、
 結婚の予定があるという嘘をついてしまう。しかし、この嘘が、
 いつの間にか商店街中に広まってしまい、彼は嘘を現実にしようと
 婚活をはじめる。

■感想
 このドラマ、評判、視聴率、共にあまりよろしくなかったようですが、
 ワタクシはハラハラしながら見ておりました。

 ・・・・公務員からクレーム来ないのかしら?
 文句でないのかしら??
 馬鹿にしている!!としかられないかしら??

 思わず心配してしまうほど、デフォルメされた公務員の
 仕事姿にドキドキしっぱなし。

 コメディって難しいんだな、と改めて思いました。
 やりすぎてしまうと、どうしても白々しくなってしまう。
 どんどん嘘くさくなってしまう。
 コメディの演技に照れや恥じらいは不必要だけれど
 吹っ切れた演技でも「やりすぎた」感が漂うと
 ちょっぴり痛々しくなってしまうかも・・・。
 そんな「間」にあふれたドラマでした。

 でも、結局はこのドラマも最終回まで見届けたので
 嫌いではなかったのです。でも「好き」というよりは、
 出演陣たちが大好きな方ばかり、応援したい方ばかりだったため
 「最後まで見届けたい」「応援したい」という気持ちのほうが
 強かったような。

 上戸彩ちゃんは相変わらずのかわいらしさでした。
 どんな格好でも、どんな髪型でもとにかくかわいい!
 めろめろでした。
 ドラマの内容としては、北村さん演じるエリート公務員が
 中居さん演じる主人公に愛の告白をした最終回がツボでした。
 この場面では、本当に心の底から笑えました。
 まさか、こんな世界が待っていようとは!

 後半は「婚カツ」よりも「地域再生」にテーマの軸が移り
 それと共に、どんどん面白くなってきた気がします。
 どうせなら、流行に踊らされることなく、「地域再生」について
 じっくり腰をすえて取り組んだドラマが見てみたかったかも。

 パフィーのエンディングも好きでした。、
 歌詞はなんとも危険なようですが、曲調はパフィーさんの
 声質とあっていて、とにかくかわいらしかったです。

 なんやかんや文句を言いながら、
 ついつい月九は見てしまうのです。
 なんせ「月九黄金時代」を知っている年代ですから。

アタシんちの男子

2009年07月18日 01時52分24秒 | テレビ鑑賞
■アタシんちの男子
■のりぞう的2009年度春クール3位
■火曜21時フジテレビ放送
■出演
 堀北真希、向井理、要潤、岡田義徳、山本裕典、瀬戸康史、草刈正雄
 山本耕史、高島礼子、つるの剛士、江口のりこ、鶴見辰吾、田山涼成

■ストーリ
 峯田千里は1億円もの借金を抱えるホームレスの少女。
 千里のもとにある日、大手玩具メーカー社長・大蔵新造が現れ、借金を
 返す代わりに自分と結婚してほしいと言い出す。当てが無い千里は
 仕方なく結婚を承諾したが、1ヶ月後に新造は病死してしまう。
 大蔵家へ連れて来られた千里は、借金返済の代わりとして、新造の
 6人の養子たちと3ヶ月間、暮らすことになる。しかし、彼らは
 元から互いを家族と認めておらず自分勝手で喧嘩ばかり。千里は
 持ち前のガッツで彼らと交流を深め、次第に家族としての絆を深めていく。

■感想
こういう頭を使わずに見られるドラマは大好きです。
 しかし、それにしてもつくづく・・・・と、思うところは
 多々あったのですが。
 テンションが若すぎる・・・・と思うところも
 多々あったのですが。
 それでも気がつけば、このドラマは嘘のように忙しかった4月
 平日にテレビなんてほとんど見なかった時期も唯一、
 放映日に見ていたドラマになりました。
 深夜、帰り着いて「このまま眠るのは嫌だ・・・」と
 あがきながら見るのにぴったりのドラマでした。
 ぼーっとした頭でほぉっと見て、
 「うん。仕事以外のことも楽しんだぞ。」と満足して眠る。
 そんな火曜日を過ごしていました。

 ドラマの内容は、ヒジョーに若者チックなので、
 おすすめできません。無意味に出てくる殿方のサウナ姿とか
 妙にテンションが高すぎる山本耕司さんとか
 少しこてこて過ぎるギャグとか、心に余裕があるときは
 「・・・うーん。」と頭を抱えてしまいそうなものばかり。

 ただ、出演者の方々はとても楽しそうでした。
 なんというかB級感覚をまるごと楽しんでいる感じ。
 普段できない突き抜けていることを体験できて
 楽しんでいる感じ。そういう雰囲気を感じました。
 特に山本耕司さん。なんだかやることなすこと
 すべて楽しそうでした。ここ最近の数作品で山本さんのファンに
 なった方はショックを受けるのではないか、とこちらが心配に
 なってしまうようなハイテンション演技を生き生きと
 演じられていました。絶対に楽しんでいたはず。
 でも、やるならここまでやらないとね。と
 思わず納得させられてしまいました。
 勢いに飲み込まれました。

 それにしても掘北さん。かわいすぎます。

うたのおにいさん

2009年07月04日 23時17分10秒 | テレビ鑑賞
■うたのおにいさん
■のりぞう的2008年度冬クール1位
■木曜深夜テレビ朝日放送
■出演
 大野智、木村佳乃、千紗、片瀬那奈、丸山隆平、吹越満
 須藤理彩、小野武彦、戸次重幸、前田健、滝沢沙織

■感想
 私にとって当たり確率の高いテレビ朝日深夜ドラマ枠。
 かなりの確率でお気に入りドラマに出会えています。
 その枠で最近、かなり大好きな大野さんが主演ということで
 胸が高鳴りましたが、見事にお気に入りドラマになりました。

 九州では関東より一週遅れだったり、関東よりも更に放送時間が
 遅かったり、とハンデだらけの放送ですが、ちょうど仕事が
 忙しく、帰り着くのがちょうどこのドラマの時間帯だったことも
 あって、「早く寝なくちゃ!明日も仕事なのに!」と思いつつも
 ついついリアルタイムで見てしまっていました。

 「魔王」ではシリアス演技だった大野さんが
 今回は見事にハイテンション演技を披露。
 毎回、毎回、上川さん並の高速突込みの連続でした。
 (突っ込みといえば、ワタクシの中では吉本新喜劇の辻本さん
  内場さん、そして演劇集団キャラメルボックスの上川さん
  なんです。そこが全て同じカテゴリかよ!という突っ込みは
  置いておいて・・・。そもそも内場さんを知っている方なんて
  九州にはほとんどいないんだろうなぁ。。。)

 ドラマはコメディでしたが、「何も考えずに楽しめる」軽い作品
 というわけではなく、きちんとメッセージを持ったドラマでした。
 毎回、ドラマを見るたびに「仕事に対する考え方」や
 「仕事の仕方」について、このドラマが発信するメッセージに
 共感したり、興味を持ったり、反省させられたり、色々と
 刺激を受けていました。

 それにしても、このドラマ、なんで深夜放送だったんだろう。
 ぜひ21時ごろから放送して、中高生など若い子たちに
 このメッセージを聞いてほしかったかも。

メイちゃんの執事

2009年07月04日 23時11分39秒 | テレビ鑑賞
■メイちゃんの執事
■のりぞう的2008年度冬クール2位
■火曜21時フジ放送
■出演:水嶋ヒロ、榮倉奈々、佐藤健、山田優、向井理、
    岩佐真悠子、大政絢、姜暢雄 、谷村美月、堀内敬子
■ストーリ
 東雲(しののめ)メイは四国の田舎で暮らす、ごく普通の高校生
 だったが、交通事故により讃岐うどん屋だった両親を亡くす。
 両親の葬式の日、本家から迎えに来た執事の柴田理人から、
 父親が実は大富豪「本郷家」の長男にして本郷グループ全社の
 後継者であること、父親の死により自分が正式な後継者である
 ことを知る。 一夜にしてお嬢様となったメイは淑女教育を受ける
 べく、聖ルチア女学園に入学する。

■感想
 どうも最近、ドラマの趣味がどんどん「何も考えずに見られるもの」
 に偏っている気がします。重厚で誠実なつくりのドラマは
 やはり見応えがあって、見終わった後、大満足気分を味わうのですが、
 帰宅後にほっと一息つきながら見るドラマはこういう「出演者も
 スタッフも楽しみながら作りましたよー!」的なものばかりです。
 出演者もスタッフも楽しんでいるんだろうな、面白がって
 どんどんエスカレートしちゃったんだろうな、とバックヤードの
 面白がり方が透けて見えるドラマが大好きです。

 というわけで、このドラマ。
 榮倉さんのこと、実は少し苦手だったのですが
 (正直、かわいいかしら?このコ・・・とそのかわいささえ
  疑問視していました。ゴメンナサイ。)このドラマを見るたびに
 その魅力にくらくらとするようになりました。
 榮倉さんの天真爛漫な笑顔がこのドラマの主人公にぴったりで
 気がつけば大好きになってました。本当にかわいいなぁ。

 このドラマをいいなあと思ったのは、主人公たちだけでなく、
 脇の脇まで魅力的に作り上げていたところでしょうか。
 メイちゃんいがいのお嬢様方も魅力的な子ばかりでした。

 品行方正なお嬢様を演じた岩佐さんは、化粧映えしすぎる
 気が強そうな顔を今までちょっぴり苦手だと感じていたのですが、
 その顔つきと落ち着いた声が今回のリーダー格のお嬢様役に
 とってもぴったりでした。この役を演じる岩佐さんは
 風格漂うお嬢様ぶりがかっこよくて好きだったなあ。

 6代目ケータイ刑事の大政さんはノーブルな美しさが非常に
 好みでした。彼女の演じるリカは、勝気で我がままなのに、
 自分勝手ではなく、気の強さも「不器用なだけ」と映る
 非常にかわいらしい子でした。信頼した人や心を開いた人に
 対して彼女が見せるワガママや毒舌が彼女独特の甘え方なんだな
 と分かるのは、やはり脚本の良さなんだろうな。

 そして、谷村美月さん。
 すごかった!ワタクシ、彼女の演技力に感嘆しながら見ていました。
 前半のハイテンション演技は、こういった演技のほうが変に
 浮いてしまって難しいんだろうなと思っていましたが、
 その演技でさえ、「うまいなぁ」と感嘆。
 中盤以降は、「なるほど!だから谷村さんがこの役だったのね!」
 と納得させられる役柄を見事に演じきっていました。

 ・・・あれ?このドラマ、一応、イケメンドラマなんだっけ。
 あ。根津ちんは好きでした。姜暢雄さんも苦手だったのですが
 このドラマでは初めて「かっこよかったのね!」と気付けました。

 でも、なんといってもこのドラマの一番の魅力は榮倉さんの
 天真爛漫で純粋な笑顔!この笑顔に尽きます。

ありふれた奇跡

2009年07月04日 02時21分16秒 | テレビ鑑賞
■ありふれた奇跡
■のりぞう的2008年度冬クール3位
■木曜22時フジ放送
■出演:仲間由紀江、加瀬亮、風間杜夫、戸田恵子、岸部一徳、
    松重豊、陣内孝則、井川比佐志、八千草薫

■ストーリ
 ある日の夕方、駅のホームに立っている藤本(陣内孝則)を見かけた
 加奈(仲間由紀江)と翔太(加瀬亮)は彼が列車に飛び込もうと
 していると感じ、咄嗟に突き飛ばす。しかし、藤本は死ぬつもりなど
 まったくなかったと言い、ふたりを強く非難する。
  ふたりが、藤本を自殺しようとしていると感じたのは、翔太と加奈にも
 人には言えない心の傷があったから。出会ったふたりは、お互いの
 共通点に気付き、距離を少しずつ近づけていく。

■感想
 非常に品良く、言葉もお話も美しいドラマでした。
 登場人物はみな悪人ではないけれど、善人でもない人たちばかり。
 悪気はないのに、人を傷つける言葉を使ってしまったり
 思いやりや優しさをたくさん持っているのに、その気持ちを
 うまく伝えられなかったりする不器用な人たちが実に愛しい
 ドラマでした。

 淡々とした語り口に、若干眠たくなるときもありましたが
 翔太とおじいちゃんの会話や、おじいちゃんとお父さんの会話は
 テンポ良く、ユーモアとペーソスにあふれていて、
 毎回の楽しみでした。そして、まったく悪気はないけれど
 図々しく無遠慮なおばあちゃんを八千草さんがさすがの演技で
 実にかわいらしく演じられていました。
 なんでこんなにも困ったちゃんのおばあちゃんを
 ここまでかわいらしく演じられるんだろう。

 人の優しさやつながりをしっかりと感じられるラストで
 非常に幸せな気持ちでドラマを見終えることができました。

 タイトルバックに流れる風景とヒロインの美しさにも感動。
 仲間さんの美しさは「品のある」美しさで、
 山田太一ドラマにぴったりでした。
 彼女を久世さんの演出するドラマで見てみたかったな。