青春18切符で近江長岡まで行き、伊吹せんろみちを歩く。伊吹山を見ると山肌が大きく削り取られているのがよくわかるがこれはセメント用の石灰岩を採った跡なのだそうだ。かってその石灰岩を運ぶための専用鉄道があったのが現在はその跡が遊歩道になっているのでこれを歩いてみる。
伊吹山とかっての電柱が並ぶ線路道
ダブルトンネル
梅林を過ぎ
柿畑を過ぎ
ここが終点。線路が少しだけ残してあった
マンホール
全長3.5キロをのんびり歩いてあとは伊吹山登山口まで行くが、今日は山には上らずその先の集落まで行かねばならない。
今年2月に伊吹山に登り、山頂でホワイトアウトに巻き込まれ方向を見失いスタートの登山口に戻れずかなり方向の違う集落に下りてしまったことがあった。その際すでに暗くなった集落の一軒の方に親切にも駅まで車で送っていただいた。そのお礼に伺わなくてはと思いつつ延ばし延ばしにしてしまいすでに年末、年を越す前にけじめをつけておきたいと思ったのだ。
あの出来事のあと、反省の意味も込めて、いったいどういうルートをたどったのか二万五千分の一の地図で検証し、今回グーグルマップでも確認し、助けていただいお宅の場所もだいたい特定できた。幸い本数は少ないがバスの便があったので伊吹登山口からバスに乗りその集落へ行くことにした。最寄りと思われるバス停で降りて表札で覚えていた名前のお宅を目指すとすぐにわかった。
ごめん下さいと玄関を開けるとあの時送ってくださった奥様が出てこられあちらもすぐに「あのときの」とわかっていただいた。伺うのが遅くなったお詫びとお礼を述べ心ばかりの品をお渡しすると、わざわざ来てくれたのだからと自家製の佃煮をお土産に下さって恐縮するばかり。
お宅を辞し駅まで戻り電車に乗る。ずっと気にかかっていた今年のやり残しが解消できたことでホッとすると同時に、改めてあの時の愚行を反省するのだった。