ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

雷鳥沢極楽テント生活 

2010年08月25日 | 山旅



 今年の高気圧の強さといったら。山行きに適した安定した天気はなかなか続かないこの時期なのに、今年は週間天気予報で全部お日様マークが入る状態も珍しくない。これはもう行かねばならないと、今年も立山の雷鳥沢でテントを張る。今日は立山連峰がくっきり見えている




昼過ぎにテント場に着いてテントを張り終えてのんびりお茶を飲んでいたらこんな光景が。テントを撤収して荷物を背負うのに何回か荷崩れしていたが、最終的にはなんとか背負って室堂に向かって歩いていくことができた。それにしても何を持ってきていたのかな・・・。




今日はどこへも行く時間がないので早めに立山連峰ロッジで入浴して夕食。メニューは蕎麦とチャーシューなど




翌日は去年下った大走りを上り、真砂岳を経て別山に向かう。大走りに向かう道はチングルマの群生が見事だが、今の時期はほとんど綿毛になっている




富士の折立を下った鞍部から雄山方面を見る




真砂岳から別山への稜線。今日はお天気が最高。360度さえぎるものがない。こういうときの稜線歩きは実に気持ちがいい




別山の隣の北峰は剱岳鑑賞の特等席




白馬、五龍などもよく見える




1時間ほどいたが、きりがないので別山乗越から新室堂乗越を経てテント場に戻る。時間は12時半、お日様が頭の上。このテント場は日をさえぎるものがなく、テントの中は蒸し風呂状態。こういうときはやはりタープがほしいところ。もう少し日が傾くまで室堂に涼みに行くことにする。

室堂に行く池の周遊コースではコンクリートミキサーがコンクリート流し込んで道作りをしているが、こんなところまでその必要があるのだろうか。サンダルやヒールで歩く観光客にまで優しくしなくていいと思うのだが・・・。




ご多分にもれず、室堂周辺は中国、韓国からの観光客でいっぱい。記念写真の合間に佇む、写真屋さんのライチョウ



 
日も傾きかけたのでテントに戻り、お風呂に行ってアイスクリームを食べる。テント泊まりでお風呂とアイスクリームとはなんたる贅沢。硬派のテント派からしたらなんたる軟弱者。今日の夕食は赤飯




翌日は一の越に上がって、去年と五色が原に向かう途中通っただけで上らなかった龍王岳に上ってみることにする。一の越に行く道でライチョウを発見。




一の越へ上がれば槍方面が




龍王岳は山というよりは岩の塊のように見える。どう見ても北側からは上れそうにないが、反対側には道が付いていて簡単に上れるが、あまり上る人はいないようだ。
北側から




登山口はこちら




上からの眺めは素晴らしい眺め。剱には少し雲が




雄山方面




このあと、浄土山を経て室堂へ出る。この浄土山の下りは短いのだが、上部が急で落石も起きやすく要注意だった。今日のお昼はホテル立山でカレー。紅茶とセットで2000円也。




ホテルの気圧計は770ヘクトパスカルを指していた




帰ってからお風呂に入っている間に遠雷とともに夕立が来た。昼間ライチョウを見たからかな。夕食はお茶漬けとみかん。食料も燃料も乏しくなってきてさみしい。




食料もなくなったし、今日は下山。朝はお汁粉のみ




食料だけなら下の町へ下りて調達すればいいのだが、実はこの3日間、あまり眠れていない。今回はお風呂も入り、夕食も食べ、風も吹かず、不安材料はないのだが、一向に睡魔が訪れず、眠れない。周りのテントから聞こえてくるイビキがうらやましい。

室堂に向かう途中で見つけた、いま流行の山スカ娘




地鉄富山の千垣駅で途中下車して、立山博物館へ。ここには劔岳頂上で見つかった錫杖が展示されているので寄ってみた。企画展でも「登嶽同道」という興味深い催しを観ることができた。




大正年間に劔、薬師、北岳などへ、何度も縦走登山した竹内鳳次郎、ヒサ夫妻の写真展なのだが、夫の方がカメラが趣味だったようでたくさんの記録が残されている。長次郎谷を鳶口で登る姿やら、薬師にスカートで登っている姿など、時間を忘れて見入ってしまった。




今回はお天気も上々、最後には思わぬ貴重な写真も見られ充実した山旅だった。もう少し眠れたらいうことなしなのだが・・・。


































 

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キャタピラー

2010年08月20日 | 映画
 寺島しのぶがベルリン映画祭で銀熊賞を受けて話題になった映画。戦場で四肢を失ってキャタピラ(芋虫)のようになって帰宅した夫は周りからは軍神として持ち上げられるが、本人と家族には現実の生活がのしかかる。戦争で亡くなった人や家族もつらいが、たとえ生きて帰ってきてもその後の人生を狂わせられた人が大勢いたに違いない。いや現在もいるに違いない。身体的に問題がなくても精神を病む帰還兵の話も耳にする。戦争で得をするのはいったい誰なのだろう・・・。
 それにしてもここまで表現することを求められる俳優という仕事もなかなか大変だなと思える作品だった。
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戦後65年

2010年08月18日 | その他

 日本の敗戦から65年。戦争を経験した人々の多くが亡くなっていくとともにその記憶も薄まっていく。記憶とともに戦争の遺物もなくなっていく。今のうちに見ておこうとそのいくつかを訪ねてみることにする。この日は気温36度の猛暑。65年前の夏も暑かったんだろうか。

大阪市東淀川に残る高射砲台。ツタの絡まるコンクリート部分が高射砲を据え付けた砲座になっている。ここは住宅として居住中。




よく見るとツタはブドウで実もなっていた




隣にはもうひとつ同じものが。こちらは住居にはなっていないようだ




場所を変えて大阪ビジネスパークに。今のビジネスパークは高層ビルが立ち並ぶビジネス街だが




この一帯は明治時代から軍事拠点として様々な施設があったところ。現在もそのいくつかが残っている。

今の第二寝屋川に面した大阪砲兵工廠荷揚げ門。明治の初期のもの




同じく砲兵工廠化学分析場。毒ガスの分析などもしていたのだろうか・・・。




こちらは大阪城天守閣の石垣。よく見ると石組みにずれが。昭和20年の大阪大空襲で1トン爆弾により土台がえぐられたときに傾き、ずれたもの




旧陸軍第四師団司令部庁舎。戦後は歴史博物館として使用されていた時期もあったが現在は使用されていない。
この日、猛暑にもかかわらず、大阪城周辺は外国人観光客でにぎわっていた。その中には中国、韓国の人も多く、建物の前で記念写真を撮っている人もいたが、その来歴を知ってのことだろうか。




この周辺にはまだいくつか遺物があるようだが、この暑さで今日はここで終了。

軍事施設とは関係ないが、石垣の中に日本列島を発見




なぜか公園内でこんなものを連れた人がいて、観光客の人だかりが






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おもうしろうござる

2010年08月10日 | 映画
公開中の映画「ちょんまげぷりん」を観た。江戸時代の直参の侍が現代にタイムスリップ、洋菓子作りに思わぬ才能を発揮する話。年齢層に関係なく楽しめる、なかなかよくできたコメディで、久々に気持ちよく笑えた。最後のオチ、その後のメーキング映像まで楽しませてくれる。
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焼岳

2010年08月03日 | 山旅

  夏山の2回目、上高地から焼岳に登った。焼岳は活火山で現在も状態が安定しているので立ち入り禁止にはなっておらず、蒸気を噴き上げているすぐ近くの登山道を登ることができる。





小さなお釜もある




頂上付近もけっこう噴き上げているので要注意




中の湯に下山するがこの道は冬でも登る人が多いらしく、木に目印のテープが多く見られる。それにしてもその高さから雪の深さが思われる




今回は新装成った徳本峠の小屋に泊まってみようかと思ったが、予約が取れず断念。上高地をぶらぶらして時間をつぶす。

梓川から見た焼岳




霞沢岳




今の時期の上高地は観光客でいっぱいだが、梓川の水鳥たちは全く人を恐れず餌をねだって無防備に擦り寄ってくる



この子は私の靴の紐をついばんだ




河童橋と穂高の峰々




明神岳




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