牛首展望台からの眺めは360度遮るものなしのすばらしさ。せっかくなので朝焼けショーも見ておこうと0430時ヘッデンを点けて再度上ってみる。
着いた頃には槍にも朝日が当たり始める
大天井岳の肩から朝日
朝焼けの稜線
立山・剱
ショーが終わり小屋へ戻り朝食。0610時小屋を出発、大天井岳をあとにする
朝の稜線はまだ気温も低く気持ちよく歩ける。鼻歌気分なのだが足元には
くまモンならぬくまフン
気を取り直して歩いていく。ここまで来ると涸沢の雪渓がよく見える
ダケカンバの間からの槍
北鎌尾根
これはウサギギク
トリカブト
0850時西岳小屋到着。小屋から10分ほどの西岳にも上ってみる。
考えてみると以前槍方面からこの稜線を縦走した時は、テントを背負い今日以上のガンガン照りに消耗し、牛首展望台にも西岳にも寄らず必死に歩いていた気がする。それにしても重い荷物でよく歩いたものだと我ながら感心する。
西岳小屋ではアイスクリームを売っていた。山のど真ん中でアイスクリームが食べられるなんて。
食べられるのはこれのおかげ
ここから水俣乗越までは梯子もある岩場の下りが多くなるのでヘルメットも被り気を引き締めて行く。
安全なところではお花も見て。ゴゼンタチバナ
シナノキンバイ
これはあまり見かけないが何だろう
やせ尾根を行く先行者
慎重に下って1050時水俣乗越到着。ここは平らでホッと一息。ここから東鎌尾根を上れば槍の肩に至る。
最近はここから北に下って北鎌尾根に取り付くルートができている。今日も中高年の3人組に会った。一人は71歳だそうだ。北鎌尾根といえばバリバリのバリエーションルートのイメージが強いが最近は登る人が多いらしい。ただ事故も多いと聞く。くれぐれもお気をつけて。
さて私はといえば槍には何回か登っているし、今回は展望の旅の目的も達したので、乗越から槍沢に下りることにする。
ここからは普通の山道であまり危険なところもないのでのんびり歩いていく。
色づきかけたナナカマド
ニッコウキスゲ
イワオトギリ
槍沢との出合いに入ると続々と人が上ってくる。特に韓国人のツアーと何組もすれ違う。上高地から槍の肩までは距離と標高差はあるものの危険個所はなく、あとは槍の穂先の岩場さえ気を付けて上ればいかにもインスタ映えしそうな写真が撮れそうだ。
1430時横尾に着く。ここから上高地まで11キロ。バスの時間には間に合うがこの水平道の11キロが疲れの出た足にはけっこう堪える。これまでも何度かヘロヘロになって歩いたことがあるが今回は横尾泊まりにすることにしてザックを下す。
今日から涸フェスが始まっているらしく横尾にも特設テントが出ていた。聞けば涸沢ヒュッテではすでに布団1枚に2人の込み具合らしい。
横尾山荘は建て替わる前に泊ったことがあるが、新しい山荘は雑魚寝ではなくカーテンの付いた2段ベッド仕様になっていてなかなか快適だ。