ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

新版画展

2018年07月31日 | その他

美術館「えき」京都で開催中の新版画展を観てきた。新版画とは大正から昭和にかけて創られた原画、彫り、摺りが分業の作品を指すらしい。山の水彩画をよく描いている吉田博の作品も出ているとのことで期待したのだが、富士山のものが多くて他の山の作品は少なかったのが残念だった。

微妙な日本的な色遣いは、描く、彫る、摺るのそれぞれの力量による集大成だろうが、版画の場合なぜか原画を描いた人だけがアーティストであとの2人は職人扱いであまり陽が当たってない気がする。個人的には彫る作業が一番大変そうに思えるのだが。

今回の精緻な絵のような版画もあれば、自画自刻自摺で荒々しい彫刻刀の跡などを残す、例えば棟方志功などのようなものもある。ひと口に版画といっても多様な表現方法があるものだ。

それにしてもこのくそ暑い時期に京都の街の観光にやってくる国内外の人が多いのには驚かされる。人波を観ていると余計暑くなるので観終わったらさっさと退散させてもらうことに。

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槍・穂を見る山旅③

2018年07月27日 | 山旅

早朝の横尾は気温も低く、さわやか。今日までは天気はよさそうだが週末は台風の影響がこちらにも出そうだ。もう一山当て、ではなく登りたいところだが今回はこれで帰ることにする。アリも気になるし。

一晩明ければ疲れも回復。上高地に向かって歩きだす。森の中の風景は単調だが山の眺めが救いだ。

明神岳

 

そして小梨平からの岳沢と穂高

 

さらには焼岳

 

と、定番の山の眺めの締めはバスの車窓から見える大正池に映った穂高・明神

 

新島々から松本への車中、向い側に座った女性2人組。30歳台くらいだろうか、2人ともテント泊の荷物で85Lのザックだ。2人とも装備を外付けせずすべて中に入れているので大きくなったのだろうが、それにしてもデカい。こっちはもうテント泊は無理だろうなと思うと、いいなぁ、こんなのでも背負えるんだとうらやましい。 がんばってくれたまえと上から目線でエールを送ったのだった。

今回も無事に山行を終えられ感謝。帰宅して恐る恐る部屋に入ったがアリの気配なし。アリさん、出ないでくれてアリがとう。クマさんもフンだけで勘弁してくれてありがとうね。

 

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槍・穂を見る山旅②

2018年07月26日 | 山旅

牛首展望台からの眺めは360度遮るものなしのすばらしさ。せっかくなので朝焼けショーも見ておこうと0430時ヘッデンを点けて再度上ってみる。

着いた頃には槍にも朝日が当たり始める

 

大天井岳の肩から朝日

 

朝焼けの稜線

 

立山・剱

 

ショーが終わり小屋へ戻り朝食。0610時小屋を出発、大天井岳をあとにする

 

朝の稜線はまだ気温も低く気持ちよく歩ける。鼻歌気分なのだが足元には

くまモンならぬくまフン

 

気を取り直して歩いていく。ここまで来ると涸沢の雪渓がよく見える

 

ダケカンバの間からの槍

 

北鎌尾根

 

これはウサギギク

 

トリカブト

 

0850時西岳小屋到着。小屋から10分ほどの西岳にも上ってみる。

 

考えてみると以前槍方面からこの稜線を縦走した時は、テントを背負い今日以上のガンガン照りに消耗し、牛首展望台にも西岳にも寄らず必死に歩いていた気がする。それにしても重い荷物でよく歩いたものだと我ながら感心する。

西岳小屋ではアイスクリームを売っていた。山のど真ん中でアイスクリームが食べられるなんて。

食べられるのはこれのおかげ

 

 

ここから水俣乗越までは梯子もある岩場の下りが多くなるのでヘルメットも被り気を引き締めて行く。

安全なところではお花も見て。ゴゼンタチバナ

 

シナノキンバイ

 

これはあまり見かけないが何だろう

 

やせ尾根を行く先行者

 

慎重に下って1050時水俣乗越到着。ここは平らでホッと一息。ここから東鎌尾根を上れば槍の肩に至る。

最近はここから北に下って北鎌尾根に取り付くルートができている。今日も中高年の3人組に会った。一人は71歳だそうだ。北鎌尾根といえばバリバリのバリエーションルートのイメージが強いが最近は登る人が多いらしい。ただ事故も多いと聞く。くれぐれもお気をつけて。

さて私はといえば槍には何回か登っているし、今回は展望の旅の目的も達したので、乗越から槍沢に下りることにする。

ここからは普通の山道であまり危険なところもないのでのんびり歩いていく。

色づきかけたナナカマド

 

ニッコウキスゲ

 

イワオトギリ

 

槍沢との出合いに入ると続々と人が上ってくる。特に韓国人のツアーと何組もすれ違う。上高地から槍の肩までは距離と標高差はあるものの危険個所はなく、あとは槍の穂先の岩場さえ気を付けて上ればいかにもインスタ映えしそうな写真が撮れそうだ。

1430時横尾に着く。ここから上高地まで11キロ。バスの時間には間に合うがこの水平道の11キロが疲れの出た足にはけっこう堪える。これまでも何度かヘロヘロになって歩いたことがあるが今回は横尾泊まりにすることにしてザックを下す。

今日から涸フェスが始まっているらしく横尾にも特設テントが出ていた。聞けば涸沢ヒュッテではすでに布団1枚に2人の込み具合らしい。

横尾山荘は建て替わる前に泊ったことがあるが、新しい山荘は雑魚寝ではなくカーテンの付いた2段ベッド仕様になっていてなかなか快適だ。

 

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槍・穂を見る山旅①

2018年07月25日 | 山旅

いつまでも家でアリ退治しているわけにもいかないので、室内に食べ物の形跡を残さぬよう、特に台所は念入りに掃除して、アリさん出てくれるなと念じつつやっと出かけることにした。

いつもいくつかの山小屋のブログを楽しみに読んでいるのだが、特に大天井ヒュッテのブログで小屋の前にある牛首展望台からの眺めの写真がすばらしいのでこれを観てみたい。

穂高駅前のクマさんに山中では出てこないでねと頼むと「イェーイ」とのご返事。

 

0610時中房温泉から登り始める。平日の真ん中だというのに上りも下りもけっこうな数の登山者だ。大半は燕岳のピストンだと思うがそれにしても人が多い。

上り慣れたルートなので快調に上っていくが、陽が高くなるにつれて大量の汗が噴き出す。合戦小屋手前では名物のスイカを楽しみに「スイカ、スイカ」と唱えて上っていく。0845時合戦小屋に到着したが、売店には無情にも「完売」の札が。この登山者の数では無理もないかとあきらめてまた上り始める。

槍様もお出まし。アップで

 

燕山荘が見えてきたらあと一息

 

 1000時燕山荘到着。畦地梅太郎君と燕岳

 

小屋でカルピス500㎖を買って一気飲み。小屋の周辺の斜面ではコマクサが満開

 

 

先を目指して歩き出すが、やはり多くの登山者の殆どは燕岳への往復だけのようで、ここからは極端に人が減って静かな道になる。

 蛙岩と槍

 

足元を見れば花が満開。

イワギキョウ

 

コバイケイソウ

 

クルマユリ

 

大天井岳の大きな山塊が見えてきた

 

岩峰4兄弟

 

1400時過ぎに大天井ヒュッテ到着。夕焼けが始まるまではまだ時間があるのでゆっくり休む。小屋の夕食はトンカツが定番らしい。揚げ物大歓迎!

 

夕食が済んで牛首展望台に上がるといよいよ夕焼けショーの始まりのはずだったが上がってみると槍、穂高、西鎌方面はもやっていてよく見えない。今日はダメかと一瞬思ったが空は刻々と変わりはじめ、次第に峰々が姿を現す。

海に浮かぶような槍ヶ岳

 

左、前穂高岳から吊尾根を挟んで奥穂高岳

 

夕焼け色に染まり始めた前穂から槍への稜線

 

振り返れば常念岳と月

 

壮大な山の夕焼け

 

鷲羽岳の左に沈む夕日

 

数えきれないくらい写真を撮ったが鑑賞に値するのはなかなか撮れないものだ。ヒュッテの小屋番さんが撮った小屋ブログ上ではもっときれいなのが見られる。ちなみに「7月25日その2夕焼けウォッチング」のシルエットの右端が私。 翌日の「月と槍ヶ岳」もすばらしい。

陽が完全に落ちると気温もグッと下がり、都会の猛暑が嘘のようだ。今日の宿泊者は5名のみ。幸運にも部屋には私一人。眠れるといいのだが。

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わけアリ

2018年07月18日 | その他

連日の猛暑。先週の大雨の被災地にも容赦なく猛暑が襲いかかっていて、復旧作業にかかわる方々の苦労、心労はいかばかりか。

そんななか、申し訳なくもそろそろ山へと思うのだが、ここへきて遠出しにくい事情ができて家でくすぶっている。出かけづらいわけとはアリ。地を這う働き者のアリ。外にいてくれる分には何の不都合もないのだが、これが室内に入って来るとちょっとやっかいだ。

長期で出かけていて帰宅したら床に黒い塊で出現していたらと思うとなかなかでかけられないのである。

メガネをかけなければ気づかないほどの小さな🐜だが、メガネをかけて見てしまうと気になる。これがゾロゾロと列をなしてひたすら台所の砂糖っけのあるものを目指してくる。

これはまずいと砂糖を厳重に封をしてしまい込む。これで一安心かと思うのは砂糖だけに考えが甘い。朝食のパンにジャムを塗るのに使ったスプーンをちょっと置きっぱなしにしていたらさっそくやってくる。調理に使った砂糖がこぼれたので拭き取らねばと拭き取った布巾にも群がってくる。はちみつもしっかり栓をしたつもりでも寄ってくる。

もともとはベランダのプランターに巣くっていたのだろうが今の出方を見ているとどうも部屋のどこかに巣くっているような気がする。

ホームセンターでアリ駆除の用剤を探すがゴキブリやダニについては豊富だがアリに関しては数も種類も少ない。あまりきついものは室内に使いたくないので天然のハーブ系のものを何種類か試してみるが大した効果はなさそうだ。

夜寝る前に姿を見なくなったと思って安心しても朝起きてみるとまたもぞもぞと動いている。複数で群がっているときはハンディ掃除機で吸い取るのが手っ取り早い。しかしその場はいいがやはり元から絶たねば根本的な解決にはならないのでしばらく彼らの動きを観察してみる。

なんとなく台所の床付近が怪しいのでしばらく腹ばいになって観察するのだが観ているとなかなか現れない。あきらめて目を離すとまたいつの間にか現れている。熊谷守一じゃあるまいに1日中観察しているわけにはいかない。

今日たまたまやってきた友人が台所の床付近に小さな穴を発見、そこが怪しいということで塞いでみたのだがこれが功を奏するかしばらく様子見である。🐜🐜🐜🐜🐜・・・。

 

 

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雨の後は酷暑

2018年07月10日 | その他

梅雨が明けた。それとともに連日伝えられる豪雨の被害の大きさ。「昨日まで元気だったのに」という言葉が重い。「よく降るなぁ」とか「暑いなぁ」とかぼやきながらもなにごともなければ平穏に暮らせていたのに。

被害のなかった地域での平穏な暮らしをありがたく思うと同時に、こんなことしていていいのかと若干のうしろめたさを感じるのだが、国会議員だって身内の宴会を得意げにSNSに上げたり、カジノ法案を粛々と審議しているのだから、個人レベルのうしろめたさなど大した意味がないのかもしれないと思う今日この頃。

 

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雨上がる

2018年07月08日 | 散歩

嫌になるほど降った雨がやっと上がった。初めは近畿地方の豪雨の様子が伝えられたが次第に中国、四国地方へ広がり甚大な被害が出てしまい最終的には100名以上の死者が出そうだ。昨日までは水の恩恵を受けて平穏な暮らしを営んでいたのにその水が一変して凶器になってしまう恐ろしさを見せつけられた。

神戸では昭和13年に大水害があって元町、三宮の辺りも水浸し、東灘の辺りも土石流が押し寄せ、1000名以上の人が亡くなる大変な被害だったようだ。

昨日の住吉川、魚崎駅辺り

 

住吉橋南側。敷石が剥がれているのか。橋の上に立つとゴォゴォとものすごい音がして怖いほどだ。

 

 

住吉川北側

 

昭和13年の阪神大水害で発生した土石流で海に至るまで大きな岩や石に埋め尽くされた住吉近辺の写真を見たことがある。ただその後はそれほど大きな川の氾濫には遭っていない。

六甲山を歩いていると数多くの堰堤があり登山道は高巻きを強いられうっとうしく思うこともあるがやはりあの堰堤の多さが大きな役目をしているのだと改めて実感した。

最近の自然災害、凶悪事件、遭難事故等を見ていると「事実は小説より奇なり」といっては不謹慎かもしれないが、実際に起きていることはフィクションをはるかに超えている気がする。

災害、事故、事件を教訓に立てる対策はどこまでやっても絶対ということはないのが悩ましい。

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どよ~ん

2018年07月04日 | 散歩

先週、まだ6月だというのに関東甲信地方が梅雨明けと気象庁の発表があった。これは出かけなければと山の地図を睨んでプランを考えていたがすぐに文字通り雲行きが怪しくなって週間天気はほぼ全国的に傘のマークばかり。北海道では川の氾濫など被害も出ている。地震も天気もどうすることもできないのでしかたなく空をにらみつつ散歩に出る。

ホソバキスゲか。今頃山ではニッコウキスゲが満開なのだが。

 

 

住吉川のいつものアオサギ君。相変わらず超然としている 

 

六甲山もどよ~ん

 

雨が降ったり止んだり、傘を広げたりすぼめたりの繰り返し。山では「雨合羽着れば止み、脱げば降る」という法則があるが今日はまさしくそんな天気。なんだか気分までどよ~ん。

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