ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

さよならタンタン

2024年06月27日 | おでかけ

3月に亡くなった王子動物園の人気者パンダのタンタンの追悼展を観てきた。

まずはパンダ舎に

 

 

本当に多くの人に愛されたタンタン。晩年は心臓病を患って一般公開はされていなかったが、手厚いお世話をされていた飼育員のお二人とタンタンとのやりとりがネットで観られ、ずいぶん楽しませてもらった

 

続いて動物科学資料館での展示も

 

ご機嫌斜めのタンタン

 

こんなウンコ、していたんだ

 

そしていつも座って竹を食べていたタイヤも

 

神戸のお嬢さんといわれたタンタン、神戸市民にとっては他のどのパンダより愛らしく、愛されたタンタン、長い間みんなを楽しませてくれてありがとう。さよならタンタン

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テルマエ展

2024年06月26日 | おでかけ

神戸市立博物館で開催中のテルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本を観た。

 

ヤマザキマリの漫画とその映画化ですっかり有名になった古代ローマ人のお風呂好きがテーマ。

 

玄関に設けられたお風呂内部の再現模型

古代ローマにはこんなに共同浴場があったのだそうな

 

お風呂セット。これで垢をこすり落としたとか。日本の手ぬぐい1本とはずいぶん違う

 

お風呂とともに彼らは猛獣ショーや見世物として剣闘士の闘いを見物したのだとか

兵士のヘルメット。説明を読むと恐ろしいことが書いてある

 

 

他にもポンペイ遺跡で見つかった有名な黒焦げパンのレプリカとか

 

ビーナスとか

 

日本の誇る温泉文化とか

 

懐かしいケロリン桶も

 

暖簾とか

 

古代ローマ人のお風呂好きはわかったが、現代のイタリア人はそれを受け継いでいないのでは。それに比べて日本人の連綿と続くお風呂好きは筋金入りだ。昔に比べれば確かに銭湯は減ったが、それとは別に大型の入浴施設が作られ入浴が娯楽のひとつになっているこんな国民、稀有かもしれない。

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小早川家の秋

2024年06月24日 | 映画

先日の「宗方姉妹」に続いて小津安二郎監督の映画、「小早川家の秋」を観る。

1961年製作で関西を舞台にして当時の宝塚映画製作所が作った異例の作品。俳優陣もいつもの松竹の俳優以外の東宝の俳優が多く出ているが演出は小津色満載。カラーなのでその独特の書き割りのような画面構成や監督好みの赤色が効果的に用いられている。原節子、新珠美千代、司葉子の三大美人競演もため息のでる美しさ。

独特の小津ワールドには魅せられているのだが、ただこれでもかというくらいの相似形のシンクロの動きを見せられると少しばかり食傷気味という気もしてくる。

監督の作品では「東京物語」や「お早う」といった作品が好きなのだが、最初は独特の演出方法に気づかず、無意識で観ていた気がする。ところが独特の演出に気づくとその部分が気になって本来のストーリーに没入できなくなってくる。何も意識せず単純にストーリーを楽しんでいたころが逆に新鮮で懐かしい気もしてくるのだった。

 

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宗方姉妹

2024年06月13日 | 映画

小津安二郎監督の戦後の作品はほとんど観ているが、宗方姉妹は未鑑賞。懐かしの名画特集で観られるということで観てきた。

1950年製作、田中絹代と高峰秀子が姉妹を演じ、男性陣は上原謙、山村総、笠智衆など、昭和の懐かしい俳優たちが揃う。夫婦、家族関係を一貫して描いた小津監督だが、今回も姉の結婚生活を巡る話になっている。このテーマは70年以上経っても今とあまり変わりようがない普遍のテーマのようだ。

戦後5年しか経っていないが、京都、神戸、東京を舞台に描かれる世界にこの時期の世相のようなものはあまり感じられず、監督独特のローポジション、人物の相似形、整った構図、調度品等、小津ワールドが楽しめる。小津作品は初観たときはなんとなく違和感があるのだが、続けて観ていくとその不思議なリズムが心地よく感じられてくる。その世界になじめない人もいるとは思うのだが私は嫌いではない。

観終わってからJR神戸駅の旧貴賓室を利用したスタバに行ってみた。

 

 

 

映画でも古い調度品でも残すべきものは残さないとね

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シン・東洋陶磁ーMOCOコレクション

2024年06月12日 | おでかけ

リニューアルした中之島の東洋陶磁美術館で国宝油滴天目茶碗を観てきた。

 

お目当ての油滴天目茶碗は思ったより小さかったが宇宙のきらめきを感じさせる

 

今回は380点ほどの展示なので観るのも忙しい。

美しいのもいいけれどちょっとユーモアのある造形に興味津々

 

ヘタウマ絵といってはあまりにも失礼だが

 

 

 

 

はっけよい残った

 

紀元前2000年以上前のものとは思えない繊細さ

 

これは現代アート

 

フォルムの美しさ。国宝だそうだ

 

これも姿が美しい

 

今回は展示数が多くて観るのもけっこう時間が時間がかかった。半分くらいの数でもよかった気がする。

藤田美術館所蔵のもうひとつの曜変天目茶碗も観てみたい

 

 

 

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関心領域

2024年06月03日 | 映画

ポーランド映画「関心領域」を観てきた。

アウシュビッツ収容所の所長ルドルフ・ヘスは塀一枚で収容所と隣接する敷地に住んでいる。ヘスはユダヤ人の殺害、死体の処理に日々心を砕く有能な男として塀の中へ出勤。妻は丹精込めて手入れした庭がお気に入り、ユダヤ人から剥ぎ取った服や宝石を身につけることを躊躇しない。毎日塀の中からは死体を焼く煙が上がるが、中のことには興味も関心もなく平穏な日々を送る家族たち。

オープニングの長い暗い画面にも不安を覚えるが、エンドロールのこれまで耳にしたことのない気味の悪い不快な音楽も気が滅入る。もはや音楽というより音苦だった。

いま世界で起こっていることもあなたにとっては関心領域の外でしょと突き付けられている居心地の悪さも感じるのだった。

 

 

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