ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

西穂高沢

2017年05月19日 | 山旅

今日は全国的に高気圧に被われお天気がよさそうだ。考えてみると今回の春山ではまだ一度もアイゼンもピッケルも使っていない。ならば少々難易度の高いところをフル装備で登ってみようと再度上高地から岳沢に入り西穂高沢を詰めてできれば西穂高岳頂上を踏みたいと思う。

朝一番のバスで上高地に向かう。今日は風もなく珍しく大正池に穂高の峰々がきれいに映っている

 

河童橋からもくっきり

 

7番の標識の辺りのかわいいケルン

 

ここから枯れた岳沢に下りてヤブこぎをして西穂高沢の取り付き地点に向かう

 

取り付き地点でアイゼン、ピッケル、ヘルメットを装着し歩き始める。最初は適当に歩いていくが斜度が出てきてからは先行者のステップをありがたく利用させてもらう。雪崩のデブリもあるが今は雪面も安定していると信じて登っていく。

 

登るにつれて前穂と高さが近づく

 

前穂とその先奥穂への吊尾根

 

下から見た感じではそれほど斜度があるとは思えなかったが、登ってみれば上部はかなりの斜度である。先行者のステップでは足らずさらにアイゼンを蹴り込む場面もあり慎重に登っていく。

稜線まであと少しというところで先行者の動きが止まる。横へ移動してみたりもしているがそれ以上には進めず下り始めてきたので聞いてみると、雪が深くなって腰までもぐってしまい、斜面に亀裂もできているので無理はしないことにしたとのことで下りていってしまう。さてどうしたものか。ルートを変えて別のポイントを試すにはトラバースしなければならないが急斜面でそれほどの度胸もなし、結局私も下りることにする。稜線まで出ればあとは稜線を辿って西穂高の頂上に出られるのだがその稜線が遠かった。

下りるといっても前向きに下りるには斜度がありすぎるので後ろ向きでしか下りられない。後ろ向きは奥明神沢でも小豆沢でもしているが上部の一部だけだった。しかし今回の西穂高沢ではけっこう後ろ向きの下りが長い。もう前向きでも大丈夫と思っていったん向きを変えるのだがまたすぐ後ろ向きにならないと怖くなってしまう。

さらに悪いことには手袋が雪で濡れて指が凍え感覚がなくなる。時折止まって指をほぐしてやらねばならない。防水の効いた手袋もザックには入っているのだがザックを下して取り出せるような斜面ではないのでひたすら我慢。緊張でのどもカラカラだが雪をなめるしかない。

なんとか前向きに下りられるようになったところでゆっくり前穂と明神を眺める。

 

前向きになるとあとは尻スキーをしながらあっという間に取り付き地点まで戻って改めて上を眺める

 

 

 

下から見たらそれほどの斜度には見えないんだけどね・・・。

 取り付き地点から稜線までの高度差は900Mほどだろうか。昨日の乗鞍岳とは全く斜度が違うので上りはそれほどではないが下りはかなり怖かった。もういちどチャレンジするかといわれればとんでもないと今は思うが、最近忘れっぽくなっているので来年になったら忘れてしまってまた来るかもしれないのが怖い。

 

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乗鞍岳

2017年05月18日 | 山旅

今年も乗鞍の位ヶ原山荘までのバスの運行が始まった。そこから標高差700M弱を登れば剣ヶ峰の頂上に立つことができ、そして下りにはお楽しみが待っている。

新島々ではバスの乗客は私一人だったが乗鞍高原に入って観光センターや休暇村の駐車場から乗客が増えてくる。大半はスキーヤーとボーダーだが登山者も幾人か交じっている。

0900時過ぎに位ヶ原山荘着。お天気は上々とはいえないがそれぞれ登り始める。やはり今年は雪が多そうだ

 

剣ヶ峰も見えてくる

 

頭の上に青空の穴

 

頂上の鳥居が見えてくればあと一息

 

2時間半ほどで剣ヶ峰(3025M)到着。バックは高天原か。前回は3時間以上かかった記憶があるが今年はコース取りがよかったせいかツボ足で楽に登れた。

 

鳥居にはまだエビのしっぽも

 

遠望はなし。見下ろして位ヶ原方面

 

頂上から少し降りた辺りで、スキーヤーたちがみな嬉しそうに滑り止めのシールなどを外して滑る準備している。しかし私だってお尻にはスキーを内蔵。斜面に座って手で勢いをつけてやれば爽快に滑りだす。登ってきたかいがあるというものだ。

いろいろなところで雪の斜面を登ってきたがどこでも尻スキーが楽しめるわけではない。やはり斜面の角度が重要。あとは雪面の状態とか周囲の状況もあってなかなか適したところは少ない。そんななかここ乗鞍の斜面は尻スキーには最適、あとは御嶽山の東斜面くらいか。

おかげで下りは30分で位ヶ原まで着いてしまう。帰りのバスは1332時なので小屋で昼食を頼んで時間をつぶす。

朝は見えなかった摩利支天、富士見岳方面

 

晴天とはいかなかったが久しぶりに豪快に雪の斜面の下りを堪能できた1日だった

 

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岳沢

2017年05月15日 | 山旅

今の時期なら岳沢から雪のある沢を詰めて西穂高岳や前穂高岳に登ることができる。以前、前穂手前の稜線まで奥明神沢を詰めて登ったことがあるが調べてみるとすでに4年前のことになる。あのときの感覚を味わいたくて今回は西穂高沢を詰めてあわよくば西穂岳の頂上に立ちたいと思う。ということで上高地から岳沢に向かうがお天気はいまひとつ。

下から見ても稜線には雲がかかっている

 

登山道は8番の標識の辺りから雪が出てくる。早朝は融けた雪が凍っているところもあって滑りやすい。西穂高沢が見えるところまで来るがやはり上はガスっていてとても登る気にはならない。せっかくなので岳沢小屋まで行ってみるか。

 

斜面をスキーで降りてくる人が見える。今年は雪が多くて今の時期でもかなり下まで滑れそうだ。

 

岳沢小屋で紅茶を注文するとポットで出てきたのがうれしい。今日はもう下りるだけなのでゆっくり飲ませてもらう。飲んでいる間に時折雨も落ちてきてお天気は不安定だ。

 

奥明神沢に何人か登山者が見えたが、うまく前穂まで行けただろうか。

 

私の野望は好天の時でないととてもチャレンジできないので、ゆったりお茶を楽しんだらおとなしく帰ることにする。

その前に小屋のトイレを借りる。岳沢までならハイキング程度の装備で上ってこられるのでずいぶん外国人の来訪も増えているようだ。中国語も北京語の他にもうひとつ、広東語だろうか福建語だろうか。時代は変わったものだ。

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蝶ヶ岳

2017年05月14日 | 山旅

今日はやっとお天気もよさそう。昨年歩いた大天井、常念岳の続きの蝶ヶ岳に上りにいく。穂高駅からバスの便はないのでタクシーを利用、三股登山口まで行く。

登山届とトイレを済ませ0800時歩き出す。とまもなくこの登山口の名物ゴジラの木に到着。なるほどよく似ている。せっかくだから歯を1本、追加しておく。

 

出発して1時間半ほどでまめうち平到着。ここまでは雪がないがこの先から雪道となり傾斜も出てくる。

 

隣の常念、前常念岳の稜線がきれいに見えてくる

 

雪はグサグサのザラメ雪。アイゼンはいらないがトラバースするところもあるのでヘルメットとストックを身に着け慎重に歩いていく

 

頂上の手前で緩やかなところに出て常念岳を眺める

 

あとはのんびり上って1230時頂上到着

 

右に目を転じれば槍ヶ岳も。昨年より今年の方が雪が多い気がする。

 

穂高岳方面

 

蝶ヶ岳ヒュッテを見下ろす位置から常念、大天井方面

 

時間もまだ早いのでこのまま長塀尾根を上高地に下る。この下りは樹林帯で眺望もなく長くて単調だ。

地図で見るとこれが妖精の池らしい

 

1550時に徳澤まで下りてあとはいつもの道を上高地方面へ。足元の水たまりをみるとなにやらにょろにょろとしたものがあってちょっと引いてしまう。カエルの卵かな

 

明神池からの明神岳

 

河童橋を闊歩するサル

 

宿に着いたのが1730時。今日は久しぶりによく歩いた。

 

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霧ヶ峰

2017年05月12日 | 山旅

行きたい山域のお天気はいまいち。しかたないので上諏訪からバスに乗って霧ヶ峰へ行ってみる。一応百名山のひとつになっているがあまり山という感じではなくて高原という言葉がぴったりの地形だ。

それでも標高は1600から1900Mくらいあるので今の時期はまだ色彩に乏しい、高原というより枯野といった雰囲気の中を八島ヶ原湿原の方へのんびりと歩いていく。

御射山遺跡。かって諏訪神社の神事が行われたらしい。

 

奥霧小屋から物見岩へ

 

 

その名のとおり見晴らしがいい。八島ヶ原湿原方面

 

車山方面

 

平っぺたく広いので標識がないとどこが頂上なのかわからない蝶々深山

 

車山肩を経て霧ヶ峰のバス停へぐるりと1周、帰りのバスがくるまでの4時間ほどをのんびり過ごして終了。ドライブウェイに直結しているので夏になれば大勢の観光客とハイカーでにぎわうところだが今は人も少なく、静かな高原歩きが楽しめた。

諏訪市のマンホール

 

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木曽駒ヶ岳はガスの中

2017年05月11日 | 山旅

雪山歩きの足慣らしに千畳敷から木曽駒ヶ岳へ上ってみようと出かける。天気予報では麓では晴れだが山の上は今一つ不安があった。的中してしまった。

何も見えない!

 

しばらくお茶など飲んで待機していたが一向に回復の兆しはなし。あきらめて帰ることにする。まあ、こんなこともあるさ。今日の収穫はマンホールだけ

 

下界はけっこういいお天気なんだけどね・・・。というわけで松本に戻り女鳥羽川沿いを1時間ほど歩いて浅間温泉へ。

電柱からタヌキがお出迎え

 

源泉かけ流し、飲用もできる仙気の湯へ。いいお湯でした。

 

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アルプス展望美術館

2017年05月10日 | 山旅

残雪の春山を楽しむために今年も松本に来た。今日はお山の天気がいまいちなので大糸線に乗って信濃追分で下車、アルプス展望美術館へ行ってみる。

信濃追分駅は穂高町にあるのでいつものマンホール

 

こんな色違いもあった

 

しばらく歩くと池田町に入る。ちょっと地味なマンホール。まんなかはてるてる坊主のように見える

 

歩いているとある店の前に本物の鉄道車両が置いてある。緩急車だろうか

 

丘の上を目指して歩いていくと美術館が見えてくる

 

現在の展示は牧利保、といってもまったく知らない画家だったが油絵も水彩画も十分楽しめた。

 

安曇野を描いた他の画家の作品なども鑑賞。絵もいいのだがここの一番の作品はここから眺める安曇野そのものかもしれない。今日は残念ながら稜線に雲がかかっているが、晴れていたらさらにすばらしい眺めを楽しめる美術館のロケーションだ。

 

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フジも満開

2017年05月03日 | 

昨日は私のお勧めで花桃を見に行ったが、今日は友人のお勧めでフジを見に名古屋から津島へ行く。

津島市のマンホールは巻藁舟とフジ

 

ちょうど津島祭りが行われていて山車も出ている

 

天王川公園近くにいくつも藤棚があって今まさに満開を迎えている

長いのは1Mほどもありそうだ

 

今日はふじかちゃんもご出勤

 

見たことがなかったがピンクのフジもあるんだ

 

フジのすだれ

 

ブドウの房のようにも見えるが八重のフジだそうだ。

 

美しい花を楽しんだ春爛漫の2日間、友人宅の愛猫マリアくん、留守番ご苦労さま

 

 

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花桃の里

2017年05月02日 | 

今頃の時期にJR中央線に乗っていると木曽の辺りの山裾に白、ピンク、赤の交じった華やかな雰囲気の花をよく見かける。調べてみると花桃の花のようだ。単色の桜もいいがこの華やかさにも惹かれる。この木が多く見られるところはないかと調べてみると南信州の阿智村周辺に集中してあることがわかる。これは行ってみなければ。

名古屋から飯田行の高速バスに乗って恵那トンネルを抜けた園原で下車。

バス停近くの花桃

 

ここから月川温泉郷へ歩く。道は清流沿いだが狭い車道の端を歩かなくてはならないのが難点。水の流れも美しい

 

ロープウェイの駅「ヘブンスそのはら」の辺りから周りは花桃一色となる

 

 

今日は風がないので鯉のぼりが泳げない

 

橋を渡って月川温泉郷に着くとまさに桃源郷の趣

 

 

少し上に上って俯瞰してみる

 

 

暖かいのでのんびりお花見弁当を食べて時間を過ごし、園原まで戻る

山の斜面の新緑と山桜

 

いやというほど花桃を堪能できた1日だった

 

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