ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

車窓から

2017年12月30日 | 山旅

予定より早く終わってしまったので、一人でも行ける八が岳の天狗にでも行こうかと思うが、アイゼンが使えないのを忘れていた。おとなしく帰るとするか。しかし急ぐ必要もなし、韮崎にもう1泊。

韮崎市マンホール

 

次の日の中央線車窓からは八が岳がクッキリ

 

昨日のニュースでは八が岳で夫婦2人が亡くなったそうだ。根石岳から本沢温泉に下りる途中だったようだが風と雪で進めなかったのか。普通だったらそんなに大変なところではないのだが・・・。

甲斐駒も

 

 

松本にも寄って。常念岳

 

浅間温泉で1年分のアカを落とす。冷凍庫の中では体も縮まり肩がパキパキになってしまったので体が伸び切って気持ちがいい。高いお金を払ってなんであんな寒いところに行ったのだろう。今はそう思うがまたすぐ忘れて行くことになるのかな、学習しないサル・・・。

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鳳凰三山縦走②

2017年12月28日 | 山旅

冷凍庫の中での一夜が明けて今日は快晴。朝食はお餅とぜんざい。昨夜は鳥ダンゴ鍋だった。暖かいものが何よりうれしい。

朝食後ガイドさんより今日の予定の話がある。天気晴朗なれど風強しということで上へ行くのは断念、来た道を下山するとのこと。昨日体調不良だった人のこともあるので昨夜からなんとなくそんな気がしたのだが・・・。しかしこれもツアーの宿命、強行突破はありえないので気持ちを切り替えて下山の準備にかかる。

冷凍庫のような小屋だったけどお世話になりました

 

準備を整えて出発したのだが、少し行ったところで女性が靴下の具合がおかしいので穿き直したいとのこと。じっと待つのも寒いので小屋に引き返す。履き直すといってもアイゼン、スパッツを外して、靴を脱いでなのでけっこう大変だ。再度出発!

昨日は視界も悪く写真も撮れなかったが、今日は空もスッキリ富士山もくっきり

 

行くはずだった稜線もはっきり。うーん、残念

 

 

少し下ると地蔵岳が見える

 

オベリスクも

 

お日様が出ているだけで気持ちが明るくなる。夏の太陽は過酷だが冬はなによりありがたい。体調不良だった男性も下りは大丈夫のようだ。ところが今度は私にトラブル発生。アイゼンが外れたのだ。それもつま先と踵をつなぐジョイント部分が壊れ元に戻らない。結局ガイドさんが持っていたチェーンスパイクを借りることにする。

下りとは言え、アイゼン命というほど危ないところもないのでチェーンスパイクでも十分快適に歩けたのは幸いだった。

それにしても場面によっては命を預けるアイゼンが壊れるとは。これがもし今年春の西穂沢上部の後ろ向きで前爪を蹴り込まなくてはいけないような場面だったらと思うと背筋が寒くなる思いだ。

もう少しで登山口というところで今度は一番元気だった男性が足首をひねり遅れ始めるがなんとかがんばって下りきり、ツアー終了。

参加者それぞれにちょっとしたトラブルがあって他のメンバーの足をひっぱったり体調不良で行動に制限がかかることもあるのがツアー登山の宿命。無理をすれば遭難に結びつくこともあるので仕方のないことだ。アイゼンの不備というトラブルを起こした私自身もえらそうなことはいえない。

稜線まで出られず途中までの山行となったが、参加者はそれなりに経験ある人たちなのでふだんできない「山あるある話」も楽しめたし、ガイドさんの貴重な話も聞けた。山歴が長くなってもまだまだ実際に経験してみないとわからないこともあり学ぶべきところもあった。

真面目な感想はそういうことだが、一番印象に残ったことを今の若者ふうにいうなら「冬の2400mの火の気のない山小屋の寒さ、ハンパねぇー。」というところか。

 

 

 

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鳳凰三山縦走①

2017年12月27日 | 山旅

この何年かけっこう雪山にも行っているが、春山だったり小屋からのピストンだったり日帰りだったりで、真冬の縦走登山はしたことがない。そこで思い切って今年は行ってみることにした。さすがに単独では不安なので大枚を叩いてツアーに乗ることにした。

韮山に前泊、翌朝ガイドさんと落ち合って登山口の御座石温泉までタクシーで入る。そこから鳳凰小屋まで上り1泊、次の日に稜線に出て地蔵、観音、薬師の三山を縦走して南御室小屋でもう1泊、翌日夜叉神峠に下りるというツアーで参加者は男性3名、女性2名にガイド1名の編成。

何年か前の秋に西側の広河原から登ったことはあるが、東側からは今回が初めてだ。今なら稜線に出れば雪を抱いた北岳はじめ南アルプスの3000M峰の絶景が楽しめるはずだ。

8時過ぎ勇躍出発。出だしからけっこうな急登だが雪はない。そのうち凍った道に雪がうっすら積もっている状態になり滑りやすいのでアイゼンを付ける。

天気は曇天、時折強烈な冷たい風が吹きあがってくる。途中の燕頭山(2104M)ぐらいまでは順調に進んだが、この辺りで男性1名が体調不良で時折立ち止まりペースが遅くなる。ツアー登山なのでそれはやむなしだが、燕頭山からは雪も深くなり気温も低いので歩いているうちはいいのだがいったん止まると猛烈に寒い。

それでも男性はなんとかがんばって15時過ぎに全員無事鳳凰小屋到着。標高差1400M、コースタイムで5時間半のところ7時間かかったことになる。

秋にいったん閉じた鳳凰小屋は年末年始だけ営業しているのだが、八が岳などの通年営業の小屋のように寒さ対策はほとんどなし。土間に薪ストーブがあるが夕食が終わるとそれも消え、火の気はまったくなし。標高2400Mの小屋では零下10度から15度くらいになる。冷凍庫の中にいるようなものだ。

もちろんトイレは外にある。日が暮れてからトイレに行こうと真っ暗な中ヘッドライトの灯りを頼りにいくが回りが見えにくくトイレの場所がよくわからない。すぐ近くのはずなのだが・・・。しばらくウロウロしてやっと見つける。トイレの建物が真っ黒なのでわかりにくかったのだ。おまけにトイレの前は氷がバリバリに張っている。やれやれトイレに行って遭難するところだった。

着られるものはすべて身に着け十分に冷えた布団にもぐりこむ。足にもウールのソックスを3枚履くがそれでも暖かくはならない。厚着で窮屈なので寝がえりを打つのも大変だ。せめてシュラフカバーを持って来ればよかった。それと象足も。

もともと小屋やテントでは熟睡できたためしがないので当然だがやはり寒さが加わるとさらに厳しい。そんなこんなで長い夜が過ぎていく。

 

  

 

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オールスター・ジャムセッション

2017年12月16日 | その他

兵庫県立芸術文化センターへジャズのコンサートを聴きに行く。去年も同じ時期に聴きに行って、もっと聴きに行く機会を増やそうと思っていたが果たせぬままあっという間に1年が経ってしまった。

 

トリオプラス3ホーンのシクステット編成。プレイヤーの中には昔聴きに行ったことがある人も何人かいてほんとうに久々に観たが、なかなかいい具合に歳をとってシブい風貌に変身しているのがうれしかった。

それにしても観客の平均年齢が高そうだ。50歳から70歳ぐらいが中心で若い人はほとんどいない。まあプレイヤーたちの平均年齢も60歳代だと思うのでもっともか。

小ホールという広さもちょうどよく、心も体もリズムをとって弾むような楽しいひと時だった。来年の今頃にもここで同じメンバーでのコンサートが予定されているとのことなので楽しみだ。

 

音楽を聴くといつも自分も何か楽器ができたらなぁと思う。別にプロ並みにということではなく趣味程度にできれば十分。いろいろ手は出したがどれもモノにはならず、体育会系の趣味に逃げてしまったのが今になって少々残念。楽器ができることは人生をずいぶん豊かにしてくれそうなのだが。

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否定と肯定

2017年12月13日 | 映画

久しぶりの映画、「否定と肯定」を観る。法廷劇は結構好きでよく観るが今回はナチスのホローコースト否定論者アーヴィングとユダヤ人女性歴史学者リップシュタットの実際の裁判を元にして作品。

イギリス人歴史家アーヴィングはナチスのホローコーストを否定、強制収容所のガス室などなかったと主張。それに対して「ホローコーストの真実」という著書で真っ向から反論したリップシュタットはアーヴィングから名誉棄損で訴えられる。裁判はイギリスの王立裁判所で行われそこでは訴えられた方が証明しなければならないことになっている。

そこでリップシュタット側には優秀な弁護団が結成され、アウシュビッツでの実地検証を経て、緻密な弁護作戦が練られる。ともすると感情的になりやすい被告本人やユダヤ人生存者などの証言はあえて避け、弁護士のみが発言する異例の裁判となる。その過程でアーヴィングのユダヤ人や女性に対する差別主義があぶり出され、結果は被告側の勝利となる。歴史的事実を否定しても自分の主義主張を曲げない人に対しては冷静、緻密な事実の積み上げで論破するしかないという当たり前のの結果だった。

アーヴィングの主張は実際に犠牲になったユダヤ人にしてみたらとんでもない主張でその怒りは当然だが、イスラエル建国以来の中東での紛争で、アメリカをバックにしたイスラエルのやり方もなんだかなぁと思ってしまう。エルサレムを首都に認定したアメリカもこれからどうするつもりやら。

 

 

 

 

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カワセミ?

2017年12月04日 | 散歩

今日も住吉川沿いを歩いていたらきれいな青の鳥がいた。今年の正月に見たのはカワセミだったが胸に部分が茶色だった。今回は鮮やかな青色をしている。これもカワセミなのだろうか。それにしてもきれいだ。

 

 

いつもいるカモやサギももちろんかわいいが、都会の川辺が気に入ったのかこんな鳥がたまに姿を見せてくれるとなんだかうれしい。

それにしても酉年の年初に鳥を見て喜んでいてから早1年近くが過ぎてしまったのだ。来年は戌年、また年賀状の季節が来た。

日暮れが早いので帰りは急ぎ足。今日も夕陽がきれい。

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鬼が島と巨木

2017年12月01日 | ちょっと裏山

うかうかしていたらいつの間にか12月になってしまった。なんだか気ぜわしいが今日も大掃除など面倒なことは後回しにして山歩きに出かける。

六甲山の地図といえば昭文社のものが一般的だが、最近「六甲山系登山詳細図」(以下詳細図)なるものが出た。東編と西編の2つに分かれていて昭文社の地図には載っていないルートなども描かれている労作でてなかなか興味深い。そこで前から気になっていた裏六甲の鬼ヶ島に行ってみることにする。鬼ヶ島の近くには六甲山のマザーツリーの樫の大木があるのでこれが見たい。

このルート、2016年の昭文社版では有馬口からのルートが点線で記載されているた途中で消えている。これが詳細図の方には載っているのだ。

有馬口の駅から歩き始めるが、どうも分岐を間違えたようで西側の深戸谷ルートに入り込んでしまったようだ。(何のための地図やねん)。谷底を歩いたり堰堤を高巻きしたりして上っていく。

なかなかのねじねじ

 

ところどころに目印のテープがあるが、道は表六甲の登山道のように明確ではなく途中テープを見失ってあらぬ方向に進んでしまったりするが、なんとか仏谷峠の手前で道が合流しているところに着く。明確な道をただブラブラ歩くよりは注意力、判断力もいるので頭の活性化にはいいかもしれない。

ここからは東西南北どちらへもルートがあるが当初の目的を達するために鬼ヶ島ルートを反対側から目指すことにする。

急傾斜のやせ尾根をたどっていく

 

途中の水無山を過ぎたところで見晴らしのいいところに出た

 

アップで。平地が紅葉の海

 

後で調べてみると阪神高速を挟んで左がキスラシ山(この名前、気になる)、右が高丸山のようだ。

急傾斜の道を上り下りして鬼ヶ島到着。特に展望なし

 

山の中で何故鬼が島なのかよくわからないが、あとで地図をよく観てみると小さなピークがポコリと盛り上がっているところは島のように見えるといえば見える。

樫の巨木はこのすぐ下にあった

 

 根元から何本にも分かれているがこれがもし分かれてなかったら相当な胴回りだ

反対側から見てもなかなか立派なものだ。せっかくなので一番太いところに抱き着いてエネルギーをもらった。

 

無事目的を達して下りて行くが途中こんな変な場所が何か所かあった。狭い範囲を白いテープで囲ってその中の木にピンクと白のテープが巻いてある。これって何?

 

炭焼き窯跡もあったりして

 

下りてきてみると有馬口から鬼が島ルートへの分岐はずいぶん手前にあったことが判明。地図があってもしっかり読図できなくてはだめだと反省したのだった。

 

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