ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

グランド・イリュージョン

2013年10月31日 | 映画

どんでん返しや意外な結末のある映画や芝居が好きなので「グランド・イリュージョン」を観てきた。久しぶりに眠るひまのないテンポのいい映画だった。

あまり華々しい活躍をしているとは思えない男女4人のマジシャンのもとに、ある人物からの招待状が届けられ集められる。やがてその4人は派手なイリュージョンを使ったマジックショーをラスベガスの舞台で演じ、そのなかで観客の一人に銀行強盗をさせてしまう、という奇想天外な設定。それを追求する警察やらインターポールをも騙して4人は逃げ延びる。さらには警察に協力するマジックのタネを見破る老人がでてきたりして、最後には意外な黒幕がわかってくる。

奇想天外なだけあって、そんなバカなという設定もあるが、細かいことにこだわらず物語として観れば痛快でおもしろい。

イリュージョンのしかけやタネも明かされ最後には意外な結末が、という騙され方は映画として観るには楽しいが、実生活で騙されるのはあまりうれしくない。それでも車エビだの九条ネギだのと騙されるのはかわいいものだ。気づかないうちにもっと大事なことで騙されていることがあるかも。

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サバイバル・ジャパン 3.11の真実

2013年10月27日 | 映画

早いもので東日本大震災から2年半以上経ってしまい、当初のような強い記憶がなくなっていく気がする。震災関連の記録映画も劇映画もたくさん作られたが、どれも観ていないのでちょっと真面目に観てみることにした。今回、日本在住のアメリカ人が現地でのボランティア経験も活かして撮った「サバイバル・ジャパン 3.11の真実」を観た。

地震直後は何回も観た津波やガレキの映像だが、改めて観てみると、2年半の間に記憶を薄れさせてしまった自分自身が後ろめたく感じられ、当時観たときより衝撃が大きく、胸が痛くなる思いだった。

映画のなかで政治家、行政、東電関係者、被災者などいろいろな人が語っていることがみな真実なのかはわからないけれど、語られていないことのなかにある真実が一番怖いかも。隠している間は嘘をついているわけではないといわれているような気がしてきた。

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危険なプロット

2013年10月23日 | 映画

フランス映画「危険なプロット」を観た。

高校のフランス語教諭ジェルマンは宿題に出した生徒の作文を添削するのだが、その稚拙さににうんざりぎみ。そんななかで一人クロードという少年の書いた作文には引き付けられる。内容はクロードが得意の数学を教えるという目的で級友のラファの家にしげく通うようになり、ラファの両親を含めた一家の日常を観察し、それを描いたもの。初めはその文章の巧さに引かれたジェルマンだが、次第にラファ一家のプライバシーを覗き見ることに興味が移り、続編を書くことを要求するようになる。

クロードもその期待に沿って書き続けるが、次第にその内容が事実なのか妄想なのかわからなくなっていく。しかしジェルマンはますますのめりこんでいき、そのうちにジェルマン夫婦の関係や、ラファの両親の関係までおかしくなっていってしまう。

一口で言えば大人が16歳の高校生の作文に振り回されるというストーリーなのだが、観ている方は、そんなにクロードの作文が大したものとも思えず、こんなことが映画になるのかと不思議に思いつつも付き合うことに。しかしフランス語の響きが耳に心地よいのか、終盤になり不覚にも眠りを誘われ気づいたらエンドロールが流れていて、結局どんな結末になったのかわからないまま映画館を後にしたのだった。

 

 

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秋燃える 堪能

2013年10月15日 | 山旅

今回泊まった徳沢は標高1500Mほどなのでそれに合わせて準備したつもりだったが、明け方はずいぶんと冷え、起きてみると氷も張っていた。十分着込んだつもりでもやはりシュラフが夏用だと少々寒い。今回は徳沢を挟んで西側を重点的に上り下りして秋を満喫したが、東側の大滝山、霞沢岳、さらには徳本峠越えなどもしてみたい。しかしそれにはさらなる準備が要りそうだ。

テントを撤収してあとはブラブラとバスセンターに歩いていくだけ。連休最終日だが、まだまだ登ってくる登山者も多い。明神で川の反対側に渡って自然観察路を歩く。

明神橋越の明神岳

 

焼岳もくっきり

 

バスで松本に出て、折から開かれていたそば祭りなどを見学して1泊。少し休んでもう一山か二山登りたいところだったが、またまた台風が接近しているとのことなのであきらめ、好物の栗おこわを調達して車上の人に。栗が今年の新物になっていて一層美味だった。

 

 帰りの新幹線を降りる際、ザックの肩紐がよれて背負うのに手間取っていたら、通路を挟んで座っていた上品なご婦人が「なんて立派なお荷物」といって手伝ってくださった。それにしてもこれまで「重そう」とか「大きい」といわれたことはあるが、「立派」といわれたことはないので恐縮至極だった。

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秋燃える 天狗池

2013年10月13日 | 山旅

今回は紅葉の他に、観たいものがあった。2年前の7月に天狗池から南岳の稜線に上ったときはまだ雪の下にあって見られなかった天狗池に映る逆さ槍である。

7時に徳沢を出発。今日は横尾から槍沢に入る。こちらは涸沢ほどの賑わいはなく、静かな登山道を行く。天狗池までは標高差で1000Mほどだが、登山道の傾斜は緩やかでその分距離のあるダラダラ上りとなる。

槍見河原からの槍の穂先

 

槍沢の澄んだ水と東鎌尾根

 

槍ヶ岳と天狗原の分岐

 

ここからがなかなかきつい。岩場をトラバースしながら登っていくとやっと槍様のお姿が

 

日陰に残った昨日の雪を踏んで登っていくと

 

池が見えてきた。直径10Mもない、池というより水溜りのような天狗池。ほんとにここに槍が映るのだろうか半信半疑で池に下りていく。

 

ジャーン、見えた!ほんとうに絶妙なところに池があるものだ

 

 

 2年越しの念願が叶って登ってきたかいがあったが、ここからの下山はけっこう距離がありなかなかしんどかった。3日続きの上り下りの繰り返しはけっこう足に負担になっているようだ。横尾から徳沢への残り4キロ弱が果てしない道に思えるが16時過ぎ、なんとか到着。

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秋燃える 涸沢

2013年10月12日 | 山旅

今回は台風のおかげで予定変更を余儀なくされ、混雑する涸沢に上るのは止めて徳沢にテントを張った。今日の稜線は天気が悪いとのことなので中腹の涸沢もあまり期待はできないと思いつつ一応観ておくかとやはり出かけることにした。

ただ徳沢でも風がけっこう強くて時折吹く強風でテントが引っ張られそうになる。徳沢は草地なので石がなく張り綱を石に固定できず、ペグを打ってはいるのだが、ペグの打ち方にいまいち自信がない。もし抜けてテントが飛んでしまったらと思うと少々不安ではある。だが自分が重石になって一日テント番をしているわけにもいかず、テントに「飛ぶんじゃないよ」と言い聞かせての出発となる。

さすがに連休初日、クマも出るひまがないくらい道はひっきりなしに行き交う登山者でいっぱいである。横尾のトイレには長蛇の列ができていた。

 

 

本谷橋付近もこのにぎわい

 

昼頃涸沢に着くがやはり小屋から上は全く見えない。天気予報どおり稜線は雪になっているだろう。小屋から少し下がったこの辺りが一番きれいそうだ

 

 

今日はこれ以上の眺望は無理だと思うので混雑を逃れて下山する。

秋色をまとった屏風岩

 

 

新村橋の辺りではサルが悠々と散歩中

 

徳沢まで戻ってくる。あるかな?マイテント。あった、よかった!

 

ずいぶんテントの数も増えている

 

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秋燃える 岳沢

2013年10月11日 | 山旅

高い山では紅葉も終盤、すでに冬の気配が近づきつつある。なんとか連休前に観ておきたいと思っていたが、台風の接近で延び延びになってしまった。混雑する連休は避けたかったのだがやむを得ず連休に出かけることになってしまった。

上高地からといえば、涸沢の紅葉ということになるが、黄色が主体の岳沢もなかなかすばらしい。この日の朝は雨、合羽を着て登り始めるが、登るにつれて雲が去り、岳沢小屋に着いた頃には青空が広がり素晴らしい眺望を観ることができた。

残雪の5月と印象が違いすぎて一瞬方角がわからなくなったが、奥明神沢から前穂、明神方面。尖っているのは明神槍

 

奥穂と前穂を結ぶ吊り尾根

 

天狗岩から左は西穂のピークが連なる

 

天狗岩から右のジャンダルム方面

 

パノラマだと

 

岳沢小屋のテラスで眺望を堪能するが、小屋に掲示されていた天気予報では明日の稜線は雪模様の天気とある。山は正に今、季節の変わり目を迎えているようだ。素晴らしい眺めに後ろ髪を引かれる思いで、下山する

六百山方面

 

見納めに西穂沢斜面

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謝罪の王様

2013年10月07日 | 映画

高い山では紅葉が見頃、行く準備もしているのに台風接近で足踏み状態。しかたなく映画を観る。

NHKの朝ドラ「あまちゃん」で注目の宮藤官九郎脚本の喜劇。

トラブルを抱えて困ってい人々に土下座も厭わない謝罪のノウハウを教える「東京謝罪センター」所長の黒崎の元にに寄せられる様々なエピソードが描かれる。観ているうちに、一見つながりのないそれぞれのエピソードが微妙に関係していることがわかってくる。この辺りがなかなかよくできている。なかでも繰り返し描かれる「マンタン王国」の話が一番バカバカしくておもしろい。喜劇というのは当人たちが真面目に演じれば演じるほどおかしいという王道を行っている。ブータンをイメージさせるマンタン王国だが、それらしい衣装を着せるとその国民たちがけっこうサマになっている。ああいうエキストラをできたらおもしろそうだ。

どこかのカスタマーセンターにでも電話して苦情をいって、この王国の最上級の謝罪文句を返されたら思わず許してしまいそうな気がしてきた。

最近世間では日本特有の卑屈で泥臭い「土下座」がちょっとしたブームらしい。それも案外若い人の間の話らしい。お辞儀の習慣さえない国の人から見れば異様な光景だが、一昔前には選挙の終盤、候補者の常套手段だったりしたものだ。一見卑屈に見える行為でも、している本人は案外見えないところで舌を出しているのかもしれない。形だけ整えそれで許されるならお安いものだという背景があるような気もする。また土下座を強要する側もそれをされたからといってそれでほんとうに溜飲が下がるとも思えないのだが・・・。

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秋になるとこれが

2013年10月01日 | 散歩

秋といえばいろいろなものがおいしい季節。なかでも栗は大好物。ケーキのなかでもモンブランが一番好き。ということで食べずにはいられない一品

ホットケーキのモンブラン仕立て。写真では見えないがホットケーキのなかにも栗が入っているのがうれしい。ケーキは1枚か2枚かを選べるのもうれしい。今の私なら1枚でも大満足

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