ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

加悦(かや)鉄道

2011年08月30日 | その他

 青春18切符が使える時にということで、このクソ暑いとき、以前から行きたかった京都府旧加悦町(現与謝野町)にある加悦SL広場へ行ってきた。

 家を6時に出て、福知山まではJR、その後、北近畿タンゴ鉄道で野田川まで行き、さらにバスを乗り継いで11時過ぎ到着。

  加悦鉄道は大正15年、当初は丹後ちりめん、後にはニッケル鉱石と、乗客を運ぶために敷かれた全長11キロほどの鉄道。昭和60年廃業後、実際に使っていたSL,ディーゼル車などの他、日本の各地で使われていた車両なども集めて展示しているのがこのSL広場である。

  単に電車に乗るのが好きなだけで、車両に特別な執着があるわけではないが、見るのは好きなので、狭い敷地にぎっしりいろいろな車両が展示されているとなんとなくワクワクする。

 

  国鉄のSLでの定期走行が終ったのが1974年から5年にかけてなので、40年前にはまだ日本のあちこちで実際に走っていたことになる。今のスマートな車体とは全く異質なこんな無骨で愛すべき鉄のかたまりが走っていたことを思うとつくづく時代の移り変わりを感じる。

 

 

  展示されているなかでも特に貴重なのがこれ。明治6年イギリスから輸入され当初は大阪・神戸間を走り、その後北陸などを走り、大正15年加悦鉄道開業時に譲り受けられ、昭和31年まで使われていたとのこと。国の重要文化財になっている。

 

 

ディーゼル車もいろいろ

 

 

 

京都の市電も展示されている。前の網は何のためのもの?

 

車内もいろいろ。こちら車掌車の車内。ストーブがかわいい

 

客車の中。木のぬくもり、光沢がたまらない!

 

 

 

 

 

小物もいろいろ

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間を忘れて見ていたが、見ているだけで汗が吹き出てくる。

隣接する道の駅に移動。地元の野菜がいっぱい。白いナス!?

 

カボチャもいろいろ

 

ヒョウタンかとおもいきや、これもカボチャ!

 

旧加悦町(現与謝野町)のマンホール。近くに大江山があるので鬼がいる。

因みに与謝野町は与謝野鉄幹のルーツの地だそうだ

 

ついでに北近畿タンゴ鉄道の電車。塗装も剥げていたりでかなり古そう

 

行き5時間、帰り6時間、現地滞在2時間弱のハードな日帰り旅行だったが、冷房の効いた車内ではたっぷり昼寝やら読書ができたのであった。

 

 

 

 

 

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ヒマラヤ 運命の山

2011年08月20日 | 映画

  

  今年の夏は梅雨明けが早く季節が前倒しになっているのか、8月だというのに早くも秋雨前線が停滞している。おかげでどこも雨模様で、山にも行けない。しかたないので山の映画でもということで「ヒマラヤ 運命の山」を観に行く。

  世界の8000M級の山14座すべてに無酸素で登った超人ラインホルト・メスナーが、ナンガ・パルバットのルパート壁に登った時の話。この時弟と2人で登頂に成功するが、下山時に弟は雪崩に巻き込まれて死亡してしまう。兄も1週間山中を彷徨って命からがら下山するのだが、帰国後、弟を見捨てたのではないかと非難される。そこで語られる真実は?

   結果的にはそれほど劇的な真実ではなかったが、実際に山中で何があったかは2人にしかわからない。しかし結果的に弟を助けられなくても、お互い危険を承知で登ったのだから、非難は的外れのような気がする。

  メスナーは1週間彷徨って助かったが、日本人でも、かってミニヤコンカで20日近く彷徨った末に中国の村人に助けられた登山家もいた。脅威の体力、身体能力というしかない。その能力をそんな非生産的なことに使わずもっと生産的なことに活かせばいいのにとも思えるが、やっている本人は他のことでは満足できないのだからそうはいかないんだろうな。

  メスナーは今でも存命だが、山で命を落とした登山家は数知れない。ひとつ成功してもまた、より困難で危険なところに身を晒さないと満足できなくなってしまうのか、因果なことだなぁ。

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アンダルシア 女神の報復

2011年08月18日 | 映画

  お盆の前後は晴天続きで暑かった。今日は少しましだが、湿度が高いのが難点。こういうときは映画館で涼むのがいいのだが、夏休みということで子ども向きの映画が多く、選択肢が少ない。あまり期待せずに選んだ作品だが、予想を裏切っておもしろかった。

  外交官の黒田康作が主人公のドラマはシリーズになっているらしいが、観たのは今回初めて。日本人がヨーロッパで活躍、といってもなんとなく板についてないのではないかと思ったが、あまり違和感がなかった。伏線の張り方、結末の意外性も楽しめたし、何よりもテンポがよかった。最近テンポが自分に合わない映画は途中で眠くなってしまうのでテンポのよさが大事である。若いときはけっこう辛抱強く観ていられたのに歳をとった証拠かな。しかし最近歳をとったおかげでこれからは映画も毎日1000円で観られるようになったはちょっとうれしい。

  スペインのアンダルシア地方が舞台になっていたが、ものすごい絶壁の上に建っているロンダの街の絶景も素晴らしかった。

  織田裕二演じる黒田康作は冷静で頭も切れ、国際感覚鋭く、危機管理能力も高そうだ。こういう官僚でも政治家でもいいので、今の日本をスカッとさせてほしいなぁ。上司にいじめられたからって泣いているようではねぇ・・・。

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水曜日のエミリア

2011年08月09日 | 映画

  主人公エミリアは妻子ありの男性と恋に落ち、相手は離婚し、結婚する。子どもも生まれてハッピー、かと思うと、その子は出産後3日で亡くなってしまう。傷心の彼女だが、毎週水曜日には前妻との間に生まれた小学生の少年が父親に会いに来る。その少年の言動に苛立ち、夫婦仲もしっくりいかなくなっていく。

  こういう話は一昔前まではアメリカならではだったが、今は日本も他人事ではないほど離婚が増えてきた。大人の都合に振舞わされる子どもをかわいそうというのは簡単だが、現実は現実。現実を受け入れられるか入られないか、周囲の大人の対応次第で幸せにも不幸にもなるんだろうなぁ。子どもの世界も大変である。

  少年の実の母で女医の役を演じていたちょっと癖のある女優をどこかで観た気がしたが観ている間は思い出せず落ち着かなかった。家に帰ってから、アメリカのテレビドラマ「フレンズ」という青春コメディの「フィービー」という少し素っ頓狂な女の子だ、とハタと思い出してスッキリした。

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今年の立山 3日目

2011年08月05日 | 山旅

 昨日友人たちを室堂で見送って、今日は一人で大日三山を歩き称名の滝へ下りる。昨年このコースで下山予定だったが、牛の首と猿が馬場の間の道が雨で崩れて落石が多く危険ということだったので止めたのだが、今年は補修されているとのことなので行ってみる。

今日はよく晴れ、奥大日の手前で剱がよく見える

 

奥大日頂上に着く。5、6名の登山者が写真を撮っているがよく見ると以前あった山頂の表示板がなくなっていて昔の半分朽ちた板しかない。

 

これがあったはずなのだが、こんなものまで盗む人がいるのか・・・。

 

 

というわけで今年は看板なしの大日岳方面

 

大日岳手前の七福園は山上の庭園の趣

 

このルート、やたらにカエルが多い。あやうく踏んづけそうになる

 

大日小屋から大日岳を往復。山頂ではすでに雲が湧いている

 

雲湧く剱

 

小屋からは本格的に下りになる。途中の水場を過ぎたところのニッコウキスゲの群生

 

クルマユリのペア

 

これはあまり見たことがないがなんという花だろう

 

ゴゼンタチバナ

 

タテヤマウツボグサ

 

これはなんだろう。蜂が仕事中のミヤマムラサキかな?

 

こちらでも蜂が仕事中

 

途中苔むした石で大転びしたが大事なく、大日平まで下りる。平というだけあって一面笹の多い草原は開放的で気持ちのいい木道歩きとなる。正面に小さく見えるのは大日平山荘

 

山荘の見晴らし台からは不動滝が望める。写真では小さく見えるが高さもあり立派な滝である。

 

山荘からも木道が続く。滑り止め付きの木道は初めて。確かに濡れた木道は山道よりずっと滑りやすく始末が悪い

 

問題の牛の首にさしかかる。大規模にやぐらを組んで補修工事中で一部やはり足場が悪く滑りやすい

 

足早に抜けて猿が馬場到着。ここまで来れば称名の滝も近い

 

14時過ぎ、称名の滝到着。バス道からは何度も見ているが、間近で観るのは初めて 

 

 四段構造で全落差350Mの滝は想像以上の迫力で迫ってくる。これに比べれば華厳の滝も那智の滝も赤ん坊のように思える。滝を観るには観光客も駐車場から30分ほど歩かなければならず、滝の周辺は展望台があるのみで静謐さが保たれているのもいい。一見の価値あり。

 

駐車場まで下りてきてバスを待っていると、雷鳴が聞こえ、雨が降ってくる。バスの運転手さんによれば立山の町に落雷があって一部停電しているそうだ。山中で遭遇しなくてよかった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今年の立山 2日目

2011年08月04日 | 山旅

今日は大走りから別山に上り、室堂へ下る。大走りの入り口付近はまだかなり雪が残っている。

 

2時間で稜線に出る。前回のように360度眺望ありというわけにはいかないが、気持ちのいい風を感じながらの尾根歩きを楽しむ。

今回は友人とその姪っ子が同行。その姪っ子は登山初心者ということだったが足取りはしっかりしている。若くて膝にも柔軟性があるのだろう。友人の方がちょっとしんどそう

 

別山に着くが、残念ながら剱岳はガスのなか。かろうじて剱御前が見えるのみ。

 

別山北峰で昼食。本来なら正面にこれが見えるのに・・・。(前回の映像)

 

 

御前の小屋まで下り、新室堂乗越経由で下山。雷鳥坂は登ってくる登山者が多いが、こちらは出会う人も少ない。地獄谷、ミクリガ池、ミドリガ池を見て室堂へ

ミドリガ池からの雄山

 

 友人たちは今日帰るので室堂で見送って雷鳥沢へ戻る。今回はテントでなくロッジ泊まり。夕食はこんな具合。汁物が味噌汁ではなくミネストローネ風というところが新鮮

 

 山旅であまりいやな思いをしたことはないが、今回は本当に腹立たしいことがあった。

 友人たちと別れてロッジでゆっくり温泉に浸かって出てくると、脱衣所の洗面台の下になにか白いものが見える。よく見ると子どものオムツ。それもご丁寧にウンチが見えるように広げたままで放置されている。外来入浴者の仕業だろうが、全く情けない。宿の人に知らせて片付けてもらうが、本当に不快で腹立たしかった。

 

 

 

 

 

 

 

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今年の立山 初日

2011年08月03日 | 山旅

ヨロヨロ進路を変える台風9号の動きを見ながら立山に向かう。台風はなんとか西に向かいそうだが、今年のこの時期は太平洋高気圧がさぼっているので快晴は期待できなさそうだ。

富山に前泊し朝の直通バスで室堂に入り、さっそく雄山に登るが頂上からの眺望なし。お社もガスの中

 

雨もポツリと当たりだす。今回は初心者が同行しているので慎重に下山。雨も止んだのでホッとする。

時間があるので龍王岳にも行ってみるがやはりガスは厚い

 

一の越に引き返す途中の登山道で「何か動くものが」と思ったらライチョウが砂浴びをしていた。こんな近くで見るのは初めてである

 

一の越から雷鳥沢に下りる。

 

 

 

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