今年の8月は天候不順、縦走することを考えると4、5日は安定した天気が続いてほしいところだがそういうときがなく山にも出かけにくい。
広島では大雨による土石流で甚大な被害が出ている。映像を見るとたしかに山の斜面に住宅地が広がっている。神戸も同じような地形でかなり斜面の上まで住宅がある点では似ている。
六甲山を歩いているとやたらに堰堤が多く、始終工事もしている。本当にそんなに必要なんだろうかと思うこともある。神戸は昭和13年に大規模な山崩れがあって大きな岩がゴロゴロと流れ阪神沿線まで被害が広がったことが当時の写真でわかる。それ以降今のように堰堤で山をガチガチに固め始めたようだが、結果的にはこれが功を奏しているのだろうか、最近は住宅地のあまり大きな土砂崩れ災害は起きていない。
日本は台風の通り道にもあたるし、国土が狭く山が急峻で自然災害から逃れることができない。最近は予想困難な異常気象も続く。どうやって自然と共存していったらいいのだろう。
見上げればこんな空
チョルベンはウミガラス島に住む元気な女の子。お供は水夫さんという名の大きなセントバーナード犬。島は夏は避暑地だが、リゾートという雰囲気とは無縁、ひなびた漁村という佇まい。それにしてはまったく魚臭さを感じさせない不思議な雰囲気の島の物語。
ある日チョルベンは漁師から網にかかったアザラシの子どもをもらって育てることになる。しかしアザラシが高く売れると聞いた漁師はなんとか取戻そうとする。それを巡ってチョルベンと仲間が大奮闘。動物を愛する心優しい少年ペッレがなんともかわいい。
登場するイヌ、ウサギ、キツネ、アザラシなどの動物や子供たち、時には大人たちもかわいく、ひなびた漁村には似合わないおしゃれな雰囲気を感じてしまうのは北欧映画だからだろうか。チョルベンの家族もペッレの家族も漁師とは見えず何を生業にしているのか最後までよくわからなかった。
スウェーデン映画といえばベルイマンの描く死をテーマにした暗くて重苦しいものしか観たことがなかったが、こちらは明るくかわいいもの満載の楽しい作品だった。
暑いので六甲山にもしばらく行っていない。岡本へ行ったついでに久しぶりにイノ君を見に行く。今日は阪急のガード下あたりでゴロゴロ。
剛毛が抜けて肌もあらわ。暑いから夏仕様ってわけでもないだろうに・・・。
シャシはインドの中産階級の家庭の料理上手な良き妻、良き母だがひとつだけ悩みがあった。それは英語を話せずそのことで夫や娘から軽んじられることがあること。そんな彼女がニューヨークに住む姪の結婚式を手伝ってほしいと姉から頼まれて渡米する。英語を話せないことでさっそく不便な思いをすることになる彼女は奮起して英会話学校に通うことにする。そこでいろいろな国の生徒と知り合い、つたないながらもコミュニケーションをとっていくうちに少しずつ自信をつけ、最後には姪の結婚式で英語のスピーチをすることになる。彼女が家族の中でのコミュニケーションの大事さを語るとそれまで彼女を軽んじていた夫と娘はバツの悪い思いをするのだった。
インド人といえばあのクセのある英語でまくしたて、特に中産階級に属する人なら英語には苦労していないと思っていたがそうでもなさそうだ。最近はアメリカでもIT関係ではインド系の人が多いらしいが、この映画の中でもニューヨークの姉の一家は裕福そうでそんな背景があるのだろうか、ラストの結婚式のシーンも豪華。ただインド映画のお約束、歌とダンスの場面は控え目だったのが少々期待はずれでさみしかった。
台風11号は神戸に上陸したあと日本海に抜けていった。風も雨も激しかったがあっという間に去っていったという印象だった。前もってベランダにある風で飛びそうなものを片付けてはいたが、風雨がピークを迎えたその時、これまでの台風でも動いたことのないプラスチック製の物入れがツツーと横移動していくのが見えた。風が収まってからベランダに出てみるとエアコンの室外機までその位置がずれていてさらにびっくり。瞬間的にかなりの強風が吹いたようだ。竜巻だったら吹っ飛ぶこともあるんだから、自然の猛威にあらためて驚いた1日だった。
8月11日は月が一段と大きく明るく見えるスーパームーンだそうだ。未明が一番見頃らしいがそれまで待てないので日付が変わる前に見上げてみた。残念ながら月は全部見えなかったが、周囲の雲がまるで墨絵のような不思議な雰囲気を見せていた。コンパクトデジカメなのでこの程度だがいいカメラで撮ったらもっときれいだったのではないだろうか。しばし見とれてしまった。
朝のうちは雨が激しかったが午後から小康状態になったので住吉川の遊歩道を歩いてみた。当然水位は上がって普段とは違う荒々しさ。一部遊歩道にあふれているところもあったが、けっこうな人数の人が散歩していた。だが油断は大敵、数年前の都賀川の事故を思い出す。早々に上にあがることにする。
最近観たい映画が少ない。特殊効果を使った派手なものやアニメには興味がないので、普通のドラマが観たいのだがそれがけっこう少ない。ミュージカルも少なくなった気がするので久々かもしれない。
イギリススコットランドの田舎町が舞台のミュージカル。最初はミュージカルとはあまり縁のない緊迫した場面から始まるのでほんとにミュージカル?と少々とまどう。そのうち出演者が歌い出して納得。唐突に歌ったり踊ったりするのがミュージカルの醍醐味で、これについていけないとミュージカルは楽しめない。
軍隊を除隊して故郷の町リースに帰還したディヴィーとアリーの2人の青年と、ディヴィーの家族の物語。ディヴィーの両親ロブとジーンは銀婚式を迎える仲のいい夫婦。息子も帰ってきて盛大に銀婚式のパーティーが開かれるがそのさなか、夫ロブの隠し子の存在が明らかになって夫婦関係は危機に。アリーはディヴィーの妹リズに求婚するがこちらも成就しない模様。
そんなとき、一家がうまくまとまるにはこれしかないという映画の定番のような出来事が起きて、最後は街の人たちがみんなで踊って歌うという大団円でめでたしめでたし。これこそミュージカル!
上映されていたシネリーブルのある朝日会館におもしろいものが展示されていた。樹齢500年のオリーブの古木とオリーブオイルを入れる大きなツボ。日本でも外国でも古木には風格があるなぁとしばし見とれてしまった