シャシはインドの中産階級の家庭の料理上手な良き妻、良き母だがひとつだけ悩みがあった。それは英語を話せずそのことで夫や娘から軽んじられることがあること。そんな彼女がニューヨークに住む姪の結婚式を手伝ってほしいと姉から頼まれて渡米する。英語を話せないことでさっそく不便な思いをすることになる彼女は奮起して英会話学校に通うことにする。そこでいろいろな国の生徒と知り合い、つたないながらもコミュニケーションをとっていくうちに少しずつ自信をつけ、最後には姪の結婚式で英語のスピーチをすることになる。彼女が家族の中でのコミュニケーションの大事さを語るとそれまで彼女を軽んじていた夫と娘はバツの悪い思いをするのだった。
インド人といえばあのクセのある英語でまくしたて、特に中産階級に属する人なら英語には苦労していないと思っていたがそうでもなさそうだ。最近はアメリカでもIT関係ではインド系の人が多いらしいが、この映画の中でもニューヨークの姉の一家は裕福そうでそんな背景があるのだろうか、ラストの結婚式のシーンも豪華。ただインド映画のお約束、歌とダンスの場面は控え目だったのが少々期待はずれでさみしかった。