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ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

25年目の弦楽四重奏

2013年07月22日 | 映画

長年カルテットを組んできたグループ「フーガ」だが、結成25年目にしてリーダー格のチェロのピーターが病気で引退を表明する。そのことが他のメンバーに微妙な影響を与え、結束に軋みが出てくる。第2バイオリンのロバートとビオラのジュリエットは夫婦。その娘が第1バイオリンのダニエルと恋仲になってしまったり、ロバートが長年の第2バイオリンとしての屈折した思いをぶちまけたりして、4人の不協和音は増幅していく。演奏するベートーベンの弦楽四重曲第14番が第7楽章まで休みなしで演奏されることによる微妙なチューニングの狂いがそのことを象徴しているかのようだ。今後このカルテットはどうなるのか、ラストは含みを持った結末で終っている。

最近、感性が鈍っているのか、映画を観ても感激がない。ならば音楽で揺さぶってみるかと思って観てみたが、あまり揺さぶられもしなかったのはベートーベンのせい?

コメント (1)
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