今日もお天気はよさそうだ。今日は三俣蓮華岳を経て双六のテント場まで行く予定だ。
昨日テントを張るのを手伝ってくれた男性の1人が鷲羽、水晶方面へ向かうとのことで途中までご一緒する。この方、見かけによらず(失礼!)もともと花が好きで山登りを始めたといわれるだけあって、花の名前、特徴などに詳しく道中楽しい話を聞かせていただいた。
0550時、テント場を出発、祖父岳(ジイダケ)を目指す。
今日も水晶岳がよく見える
黒部五郎岳(2839M)も。ちょうどカールのところにガスが溜まっている
0725時祖父岳(2825M)到着。昨日の祖母岳とはちがってけっこうガラガラとしている
左、ワリモ岳(2888M) 右鷲羽岳(2924M)
ワリモ岳の北分岐で鷲羽、水晶方面に行く男性と別れて私は沢を下って黒部の源流を経て三俣山荘を目指す。
この道はまだけっこう雪渓が残っていて夏道が隠れているところがある。雪渓が薄くなったり大穴が開いていたりするので要注意だ。
濡れた岩場を下るのはで滑りやすい。後に転ぶのはザックがクッションになってあまり大事にはならないが、バランスをくずして前に転ぶと重いザックが覆いかぶさり悲惨なことに。あやうく顔面制動になりそうでヒヤッとする。
何度か雪渓や流れを渡って、0920時なんとか無事に黒部の源流へ到着
これが源流。立派な碑も立っている。見たところ別にどうってことないけど
1030時三俣山荘到着。ここの食堂は評判がいいので昼食を食べることにする。迷ったすえにカレーを食べる。なかなか本格的でおいしかった。まあ、空腹にまずいものなしではあるが。
1時間ほど休んで1130時三俣蓮華岳へ向かう。
少し上ったところから振り返ってみる三俣山荘と鷲羽岳(2924M)。右の山肌が鷲が羽を広げているように見える。う~ん、雄大!
それからしばらく行くと両側からハイマツが張り出した登山道にこんなものが。
熊のウンコだ。まだ新しいので今朝にでもしたものだろう。まるで自分の縄張りを誇示するように堂々としてある。以前1度だけ遠くから熊の姿を見たことがあるが、こんな登山道の真ん中で巨大なブツを見るのは初めてである。
もともとクマの領域にお邪魔しているのはこっちなので「ちょっと通してくだしゃんせ」の心境である。真昼間で行き交う登山者も多く、鈴などつけても意味がない。それにクマは早朝上に上ってハイマツの実などを食べるらしい。すでに食べ終わって下っていると信じつつ、そのまま進むことにする。
1245時三俣蓮華岳(2841M)到着。バックは鷲羽岳
ここから双六岳(2860M)までの間ではライチョウを何度も見た。
道のど真ん中で砂浴びするライチョウ。邪魔するのも悪いのでしばらく見守っていたが一向にどいてくれないので「ちょっと失礼」と声をかけながら進む。向こうもしかたがないな、というように少し脇に移動してくれる
これはライチョウのおかあさん。ヒナに侵入者ありの警戒音を出している。
右往左往するヒナたち。ごめんね、脅かすつもりはないんだけど
双六岳の頂上に上ると雪渓の下りが危険という情報を聞いていたので中道ルートで腹を巻いて行く。
三俣蓮華岳から2時間ほどで双六の小屋が見えてきた