秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

龍谷大学。

2009年10月31日 08時44分10秒 | 京都非観光迷所案内
西洋建築、といわれて京都を思い浮かべる人は少ないでしょうね。

でも明治~昭和初期に建造された「近代建築」とよばれる建造物もけっこうあるんですよね。

この龍谷大学もそんな建物の一つ。「龍谷大学っていったら深草やん」という人が
多いと思うけど、昔はここが本学だったんです。



この大学で中学時代に模擬試験を受けました。結果は忘れたけど、教室に入ろう
としたら、他校の女子から手紙貰ったっけ。
(めったに無い事だから、はっきり憶えてるんでしょう・・・。)
  
  

本館は国定重要文化財に指定されています。今まで設計者が伊藤忠太だとばかり
思ってたけど、勘違いでした。忠太が設計したのは近くの西本願寺伝道院。

伝道院は建物、レリーフともに一見の価値がありますョ。

キャンパスを出たら迎えてくれるのは国宝の「唐門」。別名は「日暮門」
これは豪華絢爛な装飾を見とれていたら一日が暮れてしまう、という意味です。


その日暮しのオヤジが日暮門を見上げる、なんてネ。

左甚五郎が彫った鶴のために雀がとまらない、とか蜘蛛が巣を張らないとかいわれ
ていますが、これは他の唐門でも同じような話が残されていますね。(妙心寺、豊国神社)

ちなみに年配者は西本願寺といわず、「おにしさん」、とよぶ人が多いですね。
(当然、東本願寺は「おひがしさん」。)








アナーキーラーメン「いっちゃん」

2009年10月30日 12時59分57秒 | グルメなのか?
いや~、久しぶりにきましたネ、ナニがって?辛味ですよ、辛味。

最近辛ラーメン、と表記されているのをアチコチで食べてますけど、いずれも
小市民的?な辛味でしたけど・・・。

この「いっちゃん」は本物の辛味、アナーキーな辛さでしたゾ。

夜遅い仕事をしていると、昼食は常に遅がけになるもんで、そうなると通しで開店
している店以外は休憩時間で閉っている場合が多いんですよね。

そこで2時以降も開店している店を検索していて、この店を発見。(この店は3時まで)

ちょうど近所の業務スーパーで仕入れもあったし、正直あまり期待しないで入店
したんですけどね。(他のブログを見たらラーメン、チャーシュー麺、ライスしか
無いって書いてましたから)

ところが、ラーメンメニューもけっこう豊富で、私の好物、辛味ラーメンもあるで
はありませんか。しかも辛さもオーダーできるとは。
  

相方は普通にラーメン並。私は辛味のラーメン。さらに「デスプラス」の3を
頼んだら、店主(かな?)のファンキーなお兄さんから

「いや、ヤメといたほうがイイです、とりあえず1にしておいて、後からプラス
したら?」、なんて言われましたネ。

「キミ、誰にモノ言っとるのかね。黙ってレベル3を作らんかいっ!!」

なんてコト、あたしゃ申しません。
「じゃぁ、とりあえず2でお願いしますわ。」

それでも彼は「かなり辛いですけど・・・・」なんて言ってましたケド。

一口スープをすすって、「きたぁ~!」

「これは麺を勢い良くすするとムセるゾ。」と、脳が危険信号を発信。

久々に唇が痺れる辛さを体験できましたネ。このワタクシにここまで汗を流させる
とは、ファンキーアナーキーなラーメン、気に入りましたョ。

ただ、失敗したのは先にこのラーメンを食ったもんで、相方の普通のラーメンの
試食ができなかった・・・・・。(後から食べても味が分からないほど舌が麻痺)


↑これはセットのチャーシューオニギリ。

しかし、こんな事続けていると舌と脳がバカになりそうだし、しばらく辛味は控え
ることにします・・・。(ダレだ、すでにバカになってる、なんて言うヤツは。)

「いっちゃんラーメン」↓
http://gourmet.walkerplus.com/179261523001/








「深夜食堂」

2009年10月29日 09時39分54秒 | Weblog
TVドラマを観る事はめったに無いけど、この「深夜食堂」は録画して見てます。
(関西では金曜の深夜に放映)

原案はビックコミック連載の漫画ですが、この漫画はなんとなく「ガロ」を思い出す
ようなタッチで描かれていて注目していました。

「ガロ」と言われても分からん人もいるか・・・。若い人は周りにいる50代くらい
のちょっとゲイジュツ好きの人にでも聞いてくだされ。

もっとも「ガロ」に描かれていた漫画の内容は、もう少しシビアなのが多かった
けど、そこは商業的漫画雑誌ではなかったもんですからね。

篠原勝行(クマさん。鉄のゲージツ家)も時々投稿されてました。そういえば
主演の小林薫さんはクマさんと古くから親交があり、なんとなく70年~80年代を
彷彿させるのは、スタッフの中にそんな年代の人がいるのかも知れませんナ。

ドラマといえば、あとは「坂の上の雲」の放映が心待ちです・・・・・。

ところで、ワタクシも店内で作務衣を着用してますけど、別に漫画のマネをして
いるわけではありませんョ。以前からの私の仕事用服です。

「千とせ」肉うどん。

2009年10月28日 09時37分31秒 | グルメなのか?
私のブログを見てくれた人たちから「いろいろ食べ歩いてますなぁ」とよく言われます。

前にも言ったけど、店を始めてからは夜に飲みに行けない、小旅行もダメ、となると
ささやかな息抜きが昼食の食べ歩き(勉強を兼ねて)くらいなんですよね。

とはいえ毎日というわけではありません。

でも、家ご飯の場合もほとんど麺類・・・・。

これは相方がどこかのスーパーで購入した「千とせ」の肉うどん。このお店は
関西ローカル番組でよく紹介されています。

関西お笑い芸人御用達みたいなお店ですが、有名な一品が「肉すい」。
これは肉ウドンのウドン抜き。

花紀京さんが二日酔いの翌日、「ウドンが喉を通らないもんでウドンを抜いてんか」
と特別に注文したのが始まりだそうです。

今では知る人は少なくなったけど、京都(だけ、かどうかは不明)にも昔はそんな
食べ物(と、いうか飲み物?)がありました。

たしか「台ぬき」といってたと思います。これは肉ウドンではなかったと思う
けど、しっぽくやキツネウドンなどのウドン抜き。

ところで、若い人は花紀京と聞いても?でしょうね。横山エンタツ&花菱アチャコ
のエンタツさんの息子で、吉本新喜劇を一時期支えていた芸人さんです。
(エンタツ、アチャコが分からんよね。私もリアルタイムでは見てませんから)

そういえばアチャコさんが蕎麦を食べてる写真が新京極か寺町の蕎麦屋に飾って
ありましたナ。(今は無き京都花月の近所)

もしかして花紀京さんも父親から「台ぬき」の話を聞いていてそんな注文をしたの
かも知れませんね。

はんなり京うどん「春日井」。

2009年10月27日 13時17分40秒 | グルメなのか?
「蕎麦と俳諧は京の地にあはず、といえり」なんて事言った江戸時代の人もいたけど、
近年、京都の蕎麦屋も頑張ってはります。

でも、美味いウドン屋に出会うと、やっぱり関西(京都を関西という一括りにまとめる
のは抵抗があるけど)はウドン圏なんやなぁ、と認識してしまう今日この頃。

    

そんな再認識をさせてくれる店がこの「春日井」さん。手打ちウドン、といえば
コシのある太めの麺を連想させますが、こちらは細めで柳腰?の京女風の「おうどん」。

(現代においてはんなりした京女が存在するかはこのさい問わずにおきましょう。)

入店したのが1時半。席につくと女将さんが「すんません、ウドンが切れてしもて
新しく打ちますし、お時間いただけますやろか?」と、おっしゃいました。

仕事中の昼食なら、「そうですかぁ、ほならまたきますわ~」というトコだけど、
夕方までコレ、といった用事もないもんだから、打ちたてを待つことにしました。
(コインパーキングに車も入れてしまったことだし・・・。」

アングルが悪いけど、ここで打ってはります。店内に何点か掛けてある版画は
↓「クリフトンカーフ」かな?ソチラ方面は詳しくないから自信ないけど。
  

単品でもよかったんですけど、昨日はセットで注文。私はカレーウドンセット。


ご飯はピカピカで米粒がたってます。まさしく「銀シャリ」。カレーはマイルドで
サラッと系。ウドンは細ウドンで喉越し柔らかです。    

コチラは天麩羅ウドンとオニギリのセット。オニギリの具は明太子と梅。


出汁は上品な薄味。多分名古屋以北の人が食べたら頼り無く感じるかも知れません
が、これが関西風、というか京都のウドン出汁どす。

「次はぶっかけ等の冷たいウドンを食べてみよう」と二人の意見は一致。

店にはガレージが無いから、お客は近所の人が多い様子でしたが、コインパーキング
に駐車しても、また来たい、と思えるお店でした。

「春日井」から少し東にあるこのお店も前から気になってます。何と無く中華蕎麦
↓が美味そうなんですよね。さすがにハシゴする元気はないから、次に期待です。

    
              こんな「路地」も最近では少なくなりました。↑
↓「春日井」の場所等はコチラ
http://local.yahoo.co.jp/detail/spot/48de85b532ffc3f95adffe159d58fd82/

昭和のビール。

2009年10月26日 12時29分17秒 | グルメなのか?
土曜日に生ビールをセッティングしようとしたら、ナゼかパッキンが外れていて、
生ビールが噴水のように吹き上がってしまった・・・。

おかげで頭から足の先までビール浸し状態。なんで一人でビールシャワーを浴びな
あかんねん!優勝もしとらんのに。

調理場もビールだらけ、三分の一ほどあった生ビールもパァエライ損でんがな。

噴出するビールと格闘する姿はまるで「黒部の太陽」のシーンを彷彿させましたネ。
(そんなシーンがあったかどうかは忘れたけど、岩盤から噴出す伏流水との戦いって感じ?)

仕方ないから、来客の伝票に上乗せ、。・・・・ってしてませんョ!

と、その帰り道にコンビニへ寄ったんですけどね。きっと店員さんは

「わっ!このヒトどんだけビールの飲まはったんやろ。その上まだビール買おたはるわ」
なんて思ってたかも知れませんナ。たしかに「浴びるほどのビール」だったし。

で、ビール臭いオヤジはビールコーナーへ行きまして・・・・。

コンビニの冷蔵庫にズラリと並んだ朝日のマーク。思わず手に取ってレジへ。

この「朝日ビール」は日本で一番最初に販売された缶ビール、と缶に記されてました。

でも、私にとって思い出の「朝日ビール」といえば「スタイニー」。

「アサヒ、スタイニー♪アサヒスタイニー♪、アッ!!」なんてCMもあったなぁ。

スタイニーはなんといっても缶じゃなくて瓶ですナ。それも小瓶のラッパ飲み。

実家で暮らしていたころ、親と喧嘩して家を飛び出して自販機でコレ買って一本目
をイッキ飲み、二本目を飲んでやや冷静さを取り戻して三本目を飲みつつ帰ったっけ。

そんな両親もスタイニーと一緒に記憶のカナタへ。(親とビールを一緒にすんなョ)


アテはやっぱり「やめられない、とまらない♪」のカッパ海老センでした。



日本最古の大学。

2009年10月25日 08時36分54秒 | 京都非観光迷所案内
日本最古の大学といわれてまず思い浮かべるのは「足利学校」ですね。

でもこの「綜藝種智院大学」でアル、という説を唱える方もおられます。

片方の「足利大学」のほうはその設立が平安時代とも鎌倉時代ともいわれている
のに対し、こちらは空海さんが天長5年に設立したという記録が残っています。



じゃぁ、はっきりしている「種智院」が最古だ、と言い切ってもいいけど、なぜ
か世間では「足利学校」が最古の大学だといわれているんですよね。

「まぁ、京都には最古とよばれる古いモンは仰山あるし、一つくらいはええやおへんか?」
と、いう事なんでしょうかね。(多分違うと思うけど。)

空海さんの死後、しばらくしてこの大学も閉鎖されたそうです。

江戸時代に京都に大学の復興を!!と声高々と叫びつつ、奔走したのは高山彦九朗
はん。(結局再興はなりませんでしたが。)

ダレなんソレ?と首を傾げる人も多いと思いますが、「三条大橋の土下座オジサン」
といえば「あ~、あの橋のたもとの銅像かいな」と肯くのは京都人。

空海の構想した大学と彦九朗さんが設立しようとした大学とは、また違ったもの
だと思いますが、今の大学を見たら空海さんや彦九朗さん、どんな感想を述べてく
れるんでしょうね。

南区西九条池ノ内町。(近鉄東寺駅の一筋西の通りを北へ。)

宇宙日本食

2009年10月24日 09時07分48秒 | グルメなのか?
つい先日、京料理の老舗がミシェランの星を幾つとったとか、何とか話題に
なってましたね。残念ながら当店は選外だったけど。(笑)

つれづれ思うに、創業何百年の老舗料亭が、なんで外国のタイヤ屋のガイドブック
の評価に一喜一憂しているんでしょうね?

そんな疑問をついた老舗の女将もいらしたようですが、マスコミはほとんど無視
してました。

ガイドブックで星を幾つ貰うかで経営が大きく左右されるのは分かりますけど、
逆に「ウチはそんな、よそさん(外国)から評価されるほど軽い店やおへん。」
なんて店もあったはず。(と、思いたいですナ)

日本の食文化を世界の人たちに理解してもらう、という意味では意義のあるイベント
かも知れませんけど、結果報告を待つ料亭(料理人)の方々の表情からは伝統ある
京料理人の矜持は感じることはできませんでしたね。

ま、馬琴さんも清川平八郎もそのあたりを見越して酷評を書き残しているのかも
知れませんけど。

と、ここまで書き進めて、ナニを偉そうなこと言ってんだ、と大きく反省。

昨日は一人で店を切り回し(おっと見栄をはってしまった。そんな大勢お客様が
押しかける店ではありません。)て、帰宅が1時過ぎ。今朝の起床は6時前。

ぼ~、とした頭で書き込んでいる(しかもナゼか朝ビールしてます)もんで、
ちょっこし強気の発言をしてしまった。

昨夜集まってくれた「年下の同級生」のみんな、ありがとうでした。

土浦から参上してくれた紅一点、素敵に年をかさねたね。(あ、これはお土産貰った
から言ってるのではナイぞ。この年になると男より女性が輝いてくるのかも知れんナ。)


写真は彼女が持参してくれた「宇宙日本食レトルトカレー。」アリガトね。
ところで、いつドコで食べたらいいんだ?

追記 カンニング事件は、昨日教えた「鶏皮炒め」のレシピでチャラってコトでお願い!

↓間違ってもミシェランに登録されない「鶏ちゃん」はココ
http://r.tabelog.com/kyoto/A2604/A260401/26014115/

「いな福」の元祖湯葉カレー。

2009年10月23日 10時41分13秒 | グルメなのか?
「今日はお昼にヘビーなもの食べるから、朝食はオカユ!!」と相方は朝食を作り
つつ、すでに照準を昼に合わせておりました。

「で、ナニ食べるのでありましょうか?」とワタクシの質問に対して彼女はPCを
カシャカシャさせつつ、

「アレ、どこだっけ?」ってアナタ。

「たしか豚カツで美味しそうな店があったんやけど・・・・。」
そんなときは「お気に入り」に登録お願いしますョ。

で、「いつか行ってみようリスト」の中から一軒ピックアップ。
そんな経過で昨日の昼食は「いな福」に決定。

表からは想像できないけど、かなり奥行きのある店内、正しく「鰻の寝床」です。
  
私は迷わず「湯葉カレー」、相方はシバシ悩んで「じゃこご飯ランチ」を注文。 

まず、出されたカレー皿の大きさにビックラこきましたね。でも平盛りですから
見た目ほどの分量はありません。(でも普通のカレーよりは多目かな。)湯葉が泳いでマス。
 
これでも足りない人はフライのトッピングも追加できるし、ご飯大盛りも頼めます。(+100円)
また、量少なめの「レディス盛り」もOK。

カレーのルーはやや甘めに仕上げてあるから、カラマニヨン人は写真の真ん中のスパイス
で辛味を調整できます。アタシャ当然使わせていただきましたョ。

「湯葉カレー」なるモノ、初めて口にしましたが、一口食べた感想は

「あ、これもアリ、ですナ。」

柔らかな湯葉の食感とホノカなカレーの辛味が相まって、これぞ

「日印融合の味やぁ~」ってベタなグルメレポーターみたいな事言ってますけど、
ホンマ、美味しい発見ができてシアワセ。

コチラは相方が選んだ「じゃこ飯ランチ」。ご飯は無農薬米、じゃこは自家製で
甘味を抑えた「ウマ味」。

ご飯の炊き方といい、フライの揚げ方といい、ワタクシごとき貧乏舌が言うのも
おこがましいんですけど、文句のつけようがございません、参りました・・。


「鶏ちゃん」からのお知らせ。
本日から相方が家出、違う!着物仕事で出張のため、私一人での営業になります。
だもんで、若干調理等に遅れを生じるかと思えますが、孤軍奮闘頑張る所存で
あります。なにとぞよろしくお願いいたします。今月は無休で営業します。

ところで今日は高校時代の年下の同級生(深く考えないように)が店に来て
くれるんですけど、人数、時間などサッパリ分からんゾ。ま、なんとかなるか。


↓いな福
http://r.tabelog.com/kyoto/A2604/A260401/26000455/




普通に蕎麦。「信昇庵」

2009年10月22日 12時06分06秒 | グルメなのか?
「通」では無くて、ただの「長いもん好き雑食系オヤジ」ですから、別に手打ち
にこだわらず、雰囲気と腹の減り具合で昼食の店を決めることもママあります。

この「信昇庵」も撮影所の近所で古くから営業されている食堂系の蕎麦屋さんです。



最初から「ヨシッ、今日は手打ち蕎麦喰うどッ」と肩肘はらず、ぬる~い気持ち
で頂く蕎麦もまた良しです。



私は蕎麦定食、相方は天ザル。天ザルの海老は一本だけだけど、値段が850円です
から文句は言えません。(定食は820円)

↑お盆が歴史を語っていますナ。

定食のご飯は炊き込み(100円ほどUP)もあるけど、テーブルの上に三種のフリカケ
が置いてあるもんで、ここは白飯でしょ。

↑「手打ち系こだわり蕎麦屋」にはゼッタイ置かれていませんョ、コレは。

ヒジキは定番のようで、味は濃い口。一品としては辛めだけど、ご飯のオカズと
してはちょうど良い味付け。(私にとっては、ですけど)


蕎麦に関しては小難しいことが言えるほどの舌ではないから、普通に美味しい、
とだけ申し上げておきます。

当たり前ですけど、美味くなきゃ長いこと商売はできませんよね、とくに京都では。

京都の人間って、あまり店内で「ナニ、これ不味いわ~」なんて事は言わないけど、
二度とその店には行きません。その場で評価されるなら、改良の余地もあるけど、
黙って帰った後、「あきまへんナ、あの店は」、ですから怖いトコです。

だから、普通に美味しいってのは簡単なようで難しいのかも?いろんな味覚を
持った人たちに長いこと通ってもらうって事ですから・・・。

天ザルのツユはやや甘口かな。でもそれが京都風なのでしょう。

時々京福(嵐電)が店のすぐ脇を通り抜けていきます。その踏み切りの音を聞き
ながら蕎麦を啜っているってのもナカナカいいものです。

きっと大勢の映画職人たちが、この店で電車の音を聞きつつ空腹を満たしていた
んでしょうね。

「信昇庵」↓
http://www.hotpepper.jp/strJ000108997/