秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

頭上に新幹線「綾戸国神社」

2009年10月19日 08時47分17秒 | 京都非観光迷所案内
前回の光福寺から少し南に位置する「綾戸国神社」。もとは綾戸神社と国中神社
と二つの社だったんですけど、現在は合併して一つになったそうです。


「昭和京都名所圖會」には「国鉄(当時)新幹線が南北に貫通し、神社としての
尊厳をはなはだしく損じている」、と記されています。

確かに頭上に圧迫感があるナ・・・。

「尊厳を損じている」けど、この社は祇園祭りにはなくてはならない存在です。

毎年7月の祇園会には当社の稚児が参列し、胸に駒方を掛け、馬上のままにて
八坂神社本殿前まで乗りつけるならわしになっている(昭和京都名所圖會)そうです。

そうです、ってアナタ知らなないの?なんて言われそうだけど鉾を出す町内の方
以外は京都市民にとっては祇園祭りに対する関心はこんなもんですョ。

因みにこの「駒形の稚児」は長刀鉾の稚児よりはるかに権威づけられる、と記されています。
(京都ふしぎ民族史 竹村俊則著 京都新聞社)

祇園会の神幸祭と還幸祭を除いて、この社も地元の人以外は訪れる人は少ないでしょうね。
だから迷所案内に登場しているんですケド・・・・。


参考資料↓
http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E7%B6%BE%E6%88%B8%E5%9B%BD%E4%B8%AD%E7%A5%9E%E7%A4%BE/?from=websearch