秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

龍谷大学。

2009年10月31日 08時44分10秒 | 京都非観光迷所案内
西洋建築、といわれて京都を思い浮かべる人は少ないでしょうね。

でも明治~昭和初期に建造された「近代建築」とよばれる建造物もけっこうあるんですよね。

この龍谷大学もそんな建物の一つ。「龍谷大学っていったら深草やん」という人が
多いと思うけど、昔はここが本学だったんです。



この大学で中学時代に模擬試験を受けました。結果は忘れたけど、教室に入ろう
としたら、他校の女子から手紙貰ったっけ。
(めったに無い事だから、はっきり憶えてるんでしょう・・・。)
  
  

本館は国定重要文化財に指定されています。今まで設計者が伊藤忠太だとばかり
思ってたけど、勘違いでした。忠太が設計したのは近くの西本願寺伝道院。

伝道院は建物、レリーフともに一見の価値がありますョ。

キャンパスを出たら迎えてくれるのは国宝の「唐門」。別名は「日暮門」
これは豪華絢爛な装飾を見とれていたら一日が暮れてしまう、という意味です。


その日暮しのオヤジが日暮門を見上げる、なんてネ。

左甚五郎が彫った鶴のために雀がとまらない、とか蜘蛛が巣を張らないとかいわれ
ていますが、これは他の唐門でも同じような話が残されていますね。(妙心寺、豊国神社)

ちなみに年配者は西本願寺といわず、「おにしさん」、とよぶ人が多いですね。
(当然、東本願寺は「おひがしさん」。)