秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

定年退職??

2007年08月31日 19時06分43秒 | Weblog
京都は朝から雨模様、気温も随分下がってます。

一週間続いた大阪(天王寺)催事も終了、今日はゆっくりさせてもらいます。
昨日は電車に揺られながら、「あ~、明日からもうこの京阪に乗ることもないいんだ。」
と定年を迎えたオジサンの気持ちで感慨に耽りましたナ。(んな、タイソなもんか!)
乗り継ぎ駅、京阪京橋→
この売店の「京橋名物フランクフルト」(110円)を片手にホームのベンチで
缶ビール飲んでる人けっこういましたね。

昨日スタッフが「センセ、通勤大変でしょ、年配の作家さんならホテルとるんだけ
ど、若い作家さんは通勤なんですよ~」と言いやがった。(クソッ!!)

JR天王寺駅にある「点天」の売店→
大阪名物の一口餃子を販売してます。夕方はこの店より「551」の蓬莱の売店
に行列ができてました。(関西人には馴染みの豚マンのお店です。)

  
↑会場のビルから見える動物園と植物園を併合した公園。昔一度この動物園を見学
した事があります。一升瓶持ったオヤジがフラフラ歩きながら、アチコチの檻の前
で動物に向かって怒鳴ってましたナ。さすが大阪の動物園、と感心したもんでした。

でも近年、ホームレスの人達のテントを強制撤去したりして、人間臭さが薄れて
つまらなくなった気がするんだけど・・・・。

サテ、一週間は京都を動かなくていいぞ。(やることイッパイあるけどね)




お金を落とすヒト、拾うヒト。

2007年08月30日 06時26分27秒 | Weblog
ようやくエアコンのスイッチを手放して眠れるようになってきましたね。

昨日、スタッフやお客様たちとの会話で、今まで生きてきた人生で、お金を
拾った回数と落とした回数、どっちが多い?という話になりました。

不思議なコトに、お金に不自由してない人ほど、良くお金を拾ってますナ。
(その逆パターンも・・・。)

「貴女は着物もどんどん買ったりしてお金使ってるから、お金が寄って来るン
です。」なんて冗談めかして言っときましたけど・・・。

因みにワタクシは落とした回数は多いけど、金額では拾ったほうが多い。
単に落とす金が無いビンボー人なだけ、ほっといて~!!

通天閣を眺めるのも今日まで→

アト二日・・・。

2007年08月29日 21時16分26秒 | Weblog
今回の会場、近所で世界陸上が開催されています。

ほとんど興味無いんですが、見学料(とは言わないか)で一番良い席は1万以上
するそうですね。運動会見るのにに何でそんな金払うんだろ、と思うのは爺くらいか。

それはともかく、うだる暑さにもメゲズ、通勤の日もあと2日。
京阪特急、車両によってはTVも見れます。
  
            音は座席の横のボタンでON、OFができます。↑ 

電車通勤にも慣れてきたけど、あと2日で大阪催事も終了です。

  



 

暑さにもメゲズ。

2007年08月28日 20時54分34秒 | Weblog
昨日の朝、JR京橋駅での出来事。我が家から京福電鉄でまず、出町柳駅へ。
その後京阪に乗り換え、京橋で下車。さらにJRで天王寺へ。(疲れマス・・・。)

京橋駅で環状線に乗ろうと待っていたんですが、突然、

「聞こえへんぞ!!」という野太い声が耳に飛び込んできました。

あ~、また頭に電波が飛んできてるオジサンが居るんだ、と一瞬思いましたね。

「聞こえへん、て、ゆう(言う)てるやろ!!」と叫ぶオジサンの目線の先には
二十歳を越えたばかりのJRマンが。

どうやら、手前の駅付近でトラブルが発生した模様で、彼は肉声で電車が遅れて
いる理由をホームの乗客に伝えていたらしいです。

どうりで乗車待ちの乗客が多いワケだ。

JRマンの彼としては、一生懸命声を張り上げて告知してるんだけど、雑踏の中では
その声は虚しく虚空に消え入ってしまってたんですね。


バーチャル(PC)の世界の戦いしか知らない若者と、高度経済成長期を支えて
きたオヤジたちとの差を目のあたりにした朝でした。

(声のでかいほうが勝ち、って話でもないんですけどね。)

そんなこんなで、毎日人間観察しながらの通勤です。

   




墨染め。(すみぞめ)

2007年08月27日 21時55分43秒 | 着物話
京都には墨染め、と呼ばれる地区があります。

ワタクシが今、偽サラリーマン(アロハ着たサラリーマンなんておらんヮ!)に
なって通勤している京阪電鉄にも「すみぞめ駅」があります。

伏見稲荷にも近い場所です。→

正確に調べてはいないけど、もしかしたら墨染めの職人が多く住んでいた町かも
しれませんね。

墨染めとは、墨のような黒染めの事。今の墨染めと大宝衣服令の頃とは異なった
ものらしいんですが、橡(つるばみ)とともに一般庶民の服色だったといわれて
ます。汚れが目立たなかっのかも知れませんね。

墨染め、と混同しがちな染めに法衣染め、という染めもあります。

これは僧侶が纏う黒染めなんですね。普通の染め屋でも黒は染めない事は無いけど
、基本的に黒は、専門の染め屋が担当するもんなんです。

西院に「北平」というお店がありますが、ここは以前法衣染めの問屋さんでした。
今はオシャレなお食事所になってます。

さすがに寺だらけの京都、お坊さん相手の商売で財をなした家屋、一見の価値は
ありますよ。

そして今宵も8時過ぎに帰宅。空を見上げると満月。月が歪んで見えるのは老眼、
それとも疲れのせい?(カメラがぶれただけです・・・・。)
                 
                

大阪の京橋。

2007年08月26日 21時14分13秒 | Weblog
大阪なのになんで京橋、なのかは良く分りませんが、大阪は八百八橋、と
言われるほど橋の多い街です。

ワタクシがほんのヒトトキ、堅気のサラリーマン時代を過していた時、歓迎会や、
送別会でお世話になった街でもあります。
  

土曜の朝、という事もあってまだひっそりしてるけど、夕方は人で溢れかえり
ます。東京の歌舞伎町みたいな街ですが、年齢層は幅広いトコですな。

毎日誘惑に惑わされず、京都に帰るつもり。(あくまで、つもりです・・・。)

そして、今宵9時。京橋の誘惑にも惑わされず帰宅。とりあえずビール片手に
風呂場に直行!(風呂上りのビールなんて余裕は無い。今日中に原稿UPして朝一に
問屋にFAX送らないと・・・。)
夜8時過ぎの京福出町柳駅。→
今日は涼を求めて鞍馬や貴船に出かけるハイカーや観光客で賑った事でしょう。

片道2時間弱。

2007年08月25日 21時26分18秒 | Weblog
新幹線なら広島辺りまで行けます・・・。

昔に比べると特急の本数も多くなって、地獄の箱詰め状態では無いけど、疲れ
ました・・・。(あと6日続きます)
ようやく辿り着いた天王寺→

通勤でエネルギーの三分の一は使い果たした気がずるぞ。
 

  

とりあえず、初日終了。昨日はワタクシの○才の誕生日でした・・・・・。

そして今日。草臥れ果てて、京福茶山駅に着いたのが8時過ぎ。
駅から帰る途中、地蔵盆に遭遇。

本来、子供の無病息災を祈る祭りですが、見かけた子供は2人だけ。
大人(ほとんどお年寄り)たちがテントの下で輪になっている様子に一瞬、ギョ、
と立ち止まってしまいましたね。

京都はホント、不思議な街です・・・・・・。

今日も少し着物話。

2007年08月24日 20時26分31秒 | 着物話
                   
今日からワタクシ、堅気のサラリーマンになります。(嘘です。)

一週間催事で大阪通い。京福、京阪、地下鉄を乗り継ぎ天王寺へ。
(あ~、考えるだけで疲れますわ。でもそれが日常ってのが世間なんですよね。)

そこで気持ちを切り替えねば、と2日続けての「着物話」。

といってもそんなタイソーなモンでも無いんで、お気楽に・・・。

先日テレビで高齢者などに次々高額な着物を売るつける業者に対応するための
百十番が開設された、というニュースが流されていましたね。

少し遅すぎた感はいなめませんが良い事だと思います。

昨年、さんざん業界を叩いて金儲け、あげくは業界の一業者の顧問弁護士に
収まった人もいたけど、今回はいたって真面目なセンターのようです。

ま、それはともかく、高齢者に対しての販売は、今は販売店も神経を尖らせて
おります。

ワタクシがお世話になっている所もそうでして、70才を越えたお客様は、
たとえ現金であろうと保証人が必要です。

考えてみれば失礼な話でもありますが、これは痴呆症の方に次々販売した業者も
いたので仕方ありませんね。

お客様によっては「何で、自分の金で着物買うのに保証人がいるのよ、イイワよ、
あんたのトコではもう買いません!」と怒って帰ってしまう方もおられます。

今日はそんな厳しい現在、ちょっと嬉しい思いをさせて頂いた催事でのお話。

その方は仮に「キクチャン」と呼ばせていただきます。年齢はもうすぐ90に
手が届こうか、という辺り。

150cmにも満たない、和服と日本髪がとても似合う、チャーミングな御婆さん
です。常にニコニコされていて、彼女の周りはいつも朗らかな輪ができてます。

その「キクチャン」、我がコーナーで一つの作品をじっと見ておられます。

モミジ柄の付け下げです。「キクチャン、お気に召しました?」、とワタクシが
聞くと(年上なんだけど、そう呼ばせてもらえる雰囲気なんです。もっとも周りは
全部キクチャンより年下ですけどね。)

「う~ん、来年の踊りの演目、奥山のモミジなんだよねぇ。まだ練習も始めて
ないんだけどね。」

普通ならオイオイ、そのお年で来年着る着物の話かい?というトコロなんですが、
それを言わせぬオーラが彼女から発散されてました。

「これ着る前に死んじゃうかもしれんけど、それを励みに長生きしようかね。」
貴女は~絶対~死にませ~ん!おもわず言ってしまいましたね。

もちろん、生活にゆとりもあるし、保証人の問題もクリアーしてるからOKです。

が、その後が大変。ワタクシのコーナーにもモチロン帯はあるんですが、演目に
関係あるものを、といわれると難しい。

そこで二人で会場を隅から隅まで探しまわって、結局キクチャン自身が見つけ
出してこられました。

「この横笛の柄がいいね、演目にも関係あるし。」
ワシャ、踊りの内容まで知らんがな。・・・でも楽しい時間でした。

帰りがけ、「こうして、パラり、と巻き手紙を広げてね。」とクルリとひとさし
舞ってくださいました。色気ありましたよ、キクチャン。

しっかりお金をもって老後を過す事が一番大事。でもいっぱいお金残しても
それが原因で子供たちが仲たがい、なんて話もよく耳にします。

ほどほどでいいんです。でもキクチャンみたいな人(老人とは言いたくない)に
出会えると、まだまだやね、自分も、と思うし、力も与えてもらえます。

来年、見事な舞を見せてくださいね、キクチャン!



残された着物。

2007年08月23日 21時24分19秒 | 着物話
催事会場ではいろんな着物好きなお客様とお話ができます。

親子で着物好き、子供は好きだけど、親は興味無し、そして一番多いのが
親は好きなんだけど、子供は見向きもしない、というパターン。

「着物大好きで沢山買ってるけど、娘はまったく興味ないし、私が死んだらあの
着物たち、どうなるんでしょうねぇ~。」

今日はそんな着物に関するお話をちょっぴり。

知り合いのAD(着付け師)の叔母様が先日お亡くなりになりました。

横浜在住で、昔有名呉服店に勤めておられた事もあり、箪笥には数百枚の着物が
残されたそうです。

そこで京都にいる妹とその娘(ADさん)に形見分けの連絡が入った次第。

娘もいて、息子の嫁もいるんですが、まったく着物に見向きもしないワケ。
そのままだと、リサイクルに出すか、ゴミとして処理されるのが関の山。

母子とも着物好きな二人には耐え切れない話。そこでレンタカーまで借りて
一路横浜へ。

仏壇に手を合わせ、サテ、箪笥から着物を取り出すと、あるわあるわ・・・。

要らない、と言われても勝手に「はぁ、さいですかぁ~、ホナ頂きますぅ。」、
てなワケにはいきません。

一応、一枚づつ広げて確認作業に入った、と思いねぇ。(なんで江戸っ子?)

そのうち、実の娘が、「あ、この着物私の入学式に母が着てたのだ、ちょっと
待ってね」と言ってアルバムの写真で再確認。

さすが着物好きの母親、記念事や正月にはかならず着物姿で写真を撮っておられ
たんですね。きっとその時、色んな思い出が彼女の脳裏を駆け巡っていたんでしょう。

「ねぇ、これとコレ、残してもらってイイ?」という話になっていったんです。

彼女たち親子にしてみれば、それにこした事はありません。

そのうち、まったく興味の無かったお嫁さんもだんだんその気になってきて、
「そうだ、二人で着付け教室に行こう」という話まで盛り上がったそうです。

それからが大変、親子二人掛かりで、採寸、振り分け、すべて終わったのは
日付が変わってから・・・・。

彼女イワク、「でも良かったヮ、着物って思い出と一緒に譲られていくもんだし。
でも、狙ってた結城紬はしっかりゲットしたもんね~。だって初心者には地味に
見えるだけで値打ちワカンナイもん」・・しっかりしとるヮ。

昔は着物も質草になったけど、今じゃ仕立て上がりの着物なんて二束三文だし~、
という話も良く聞きます。

でも残された品を手にした時、そのシーンが甦ってくる物って貴重だと思います。

今日は真面目に着物のお話でした。

たまにはバスもいいもんだ。

2007年08月22日 08時27分55秒 | Weblog
若い頃はバスなんてカッタルクテ、マイカーが使えない時はすぐタクシーを
利用してました。(バスを待つのが嫌だったんですな。)

でも最近はたまにバスもいいんでないかい?なんて心境の変化がございます。

スピードが遅いし、車高も高いから、普段気が付かない風景に出遭えます。
  
↑北大路バスターミナル。地下になっていて、地下鉄の駅ともリンクしてます。

風景も楽しいけど、乗客の言動にも注意をはらっていると退屈しませんね。

以前、知り合いが出会った「ワテ、どこ行くばあちゃん」もそうですね。
一人で喋り続けているオジサンに遭遇したこともありました。

そのテの人はそう珍しくもないんですが、喋っている内容は、エレクトロニクス
に関する専門話や社医医療制度(なんで関連があるのか爺の頭脳では理解不能。)について延々語り続けておられました。

おおよそなトコですが某有名電気メーカーに勤めていたようで、超過勤務で体調を
壊し、治療中。どうやら会社の対応が悪く、裁判中とのこと。

そのような内容をずぅ~っと繰り返し一人で喋り続けておられました・・・。

こういう話をすると、人権がどうの、という話になりますが、昔は近所に一人
はヘンなオジサンがいたもんで、結構子供にも人気があったもんです。

ただ、近頃は薬物絡みや弱者に被害がでるケースが多くなって、昔のような事
が言えなくなってきてるのも事実です。

でも、携帯がハンズフリーになってから、見分けがつき難くなりましたな。
ま、頭に直で電波が来てるか、機械を使用してるかの違いかも知れません・・・。

昨日の夕焼け→