秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

飲みすぎなのか?

2006年04月30日 11時09分48秒 | おもろい関西人。
この時期、花粉症の人が風邪か花粉か判断に苦しむように、
今朝の頭痛は二日酔いからくるのか風邪なのか。

昨夜は学生時代の友人たちと旧交を温めておりました。

k君。 美高時代は髪の毛を腰まで伸ばしてマル眼鏡、ジョンレノン
風。今は豆腐屋に婿入り。アメリカ帰りの息子のタトゥーに少し
驚いていたけど、相変わらず飄々と生きてますな。

s君  酒癖の悪さはメンバー随一でした。この男、学生時代に
酔っ払って我が家に来ようとして、ガードレールに激突。
警察官に俺は酔ってないと言い張り、証拠に逆立ちをしてみせる、と、
頭から血を噴出しながら逆立ちをしてみせたことアリ。それが酔ってる証拠
や、ちゅうねん。その後も何度か酒酔い運転で車を大破させているが人身
事故や、大怪我をしたことが無い悪運の強い男です。

O君  sと並んで酒癖の悪い男ですが凶暴性はなく、どこか憎めない男。
学生時代に酒が無くなった折、これもアルコールじゃあ、と、いって
ヘアトニックを飲んでいたことを思い出します。在学中銀行の
支店長をしていた父親がなくなり、やむなく退学。その親と同じ銀行員
になったときは皆、ぜーったい酒でしくじるゾ、と心配した
けど、何とか不祥事もなく続いています。高校生の娘と二人暮らし。

以上(異常でもいいけど)の三人たちと二十歳そこそこの頃は
毎日泥酔状態。金があるときは寺町の「むい」で、
無いときは皆のポケットの金を寄せ集めて鴨川縁で。

昨日のボギー時代より7、8年前くらいかな。

そんな四人の酒盛りですが、やはり皆、年ですな。
生ビールのあと、焼酎を二本開けたところで、滋賀の高島
まで帰らねばならないo君(彼はなにしろ娘の弁当を作らねばいけません)
を見送った後、ラーメン屋でビールとラーメンでお開き。

つうコトは二日酔では無いな。いつもならそのアトがあるもんね。

二日連続で酒にまつわる話をしてしまいました。
ま、いいか、ブログだし・・。

午後から仙人氏と新プロジェクト(そんなにかっこ良くないか)
の打ち合わせ。連休の間に立ち上げの準備を済まさねば。

昔話をひとつ・・・・

2006年04月29日 10時23分05秒 | おもろい関西人。
世間はGWスタートということで浮かれていますな。

頭の中がいつもお祭り騒ぎの自分には、あまり関わりないけどね。

と、いっても下職さんも休み中のため、(下職さんというのは
私たちの仕事を助けてくれる職人、縁の下の力持ちさんです。)
表の仕事は休みとなります。

きものの話も今日は休みにして、むか~しのお話をば。

20年以上前、銀閣寺の近くに「ボギー」という店がありましてな。
店を始めた頃は普通のスナックだったと思います。

友人と初回に訪れた時はすでにママは居なくて、「カコちゃん」
という女の子が暇な店を切り盛りしてました。

が、次に店を訪ねたら、カウンターに居るのは、風貌怪異なおやじです。
ちゃんとスーツにネクタイ姿(今から思うとそれも変)ですが、恰幅の
良いガタイのうえに乗っかっている顔はといえば、隻眼、ちょび髭、
頭髪は由比小雪を連想さす散切りオールバック。

気の弱い人ならドアを開けた途端、「店、間違えました~」と
逃げ出すくらいの怪人がカウンターのなかで、「やあやあ、ようこそ」
と微笑んでおりました。

これからの数年、どっぷりと、この親父や常連さんたちと不思議な
夜を過すハメになろうとは・・・。

カコちゃんがふらりとインドに旅立った後、お客の一人だった怪人が
店を引き継いだそうだけど、この時点でママはボギーを見放したと思います。

怪人(以後O氏とします。)は有名な京都の大学で美術史を学び、
新聞記者や大学講師の経験もある、変わり者。

あの頃はずいぶん年に見えたけど、多分今の私と変わらないと思います。

類友の言葉通り、集まるお客もずいぶん変わってましたな。

民族主義者のグループもいれば、赤旗の関係者もいました。
人形劇の劇団員、白虎社のメンバー、京大農学部の教授。

毎夜といって良いほど現れる、元潜水艦乗りのw氏や、少年院上がり
で当時は市職員のA氏。

かれらと酒を酌み交わしつつ聞く話のひとつひとつが、楽しく
この私も連夜通い詰めていたもんです。

一年もしないうちに店のキーを預かり、O氏が来ない夜は
勝手に店を開けて、飲んだ分だけ置いてシャッターを閉めて帰ったモンです。

この店に来る人たちとの話を、いつか本にでもしたと思うくらい
さまざまなことがありましたね。(だれも読まんと思うケド・・・・。)

大文字の夜、電気代が払えず、蝋燭をたてて、女性は皆浴衣姿。
もちろんクーラーも動かないから店のドアは開けっぱなし。

浴衣姿にひかれてか大型外車が止まって、中国のお金持ちが入店した
こともあったな。
だれでもウエルカムですぐ仲間になれて、個性豊かな人間の集う
あんな店は二度と出会うことないでしょう。

その頃オープンした「T」という店は今でも唯一頑張っておられるはず。
また顔だしますよー。

雨ですな・・・・・。

2006年04月27日 09時59分50秒 | 着物話
京都に帰った途端、潜伏していた風邪が頭をもたげて
きた様子です。

催事中は緊張感もあって、多少の無理をしていますが、
ほっとした瞬間が危険ですナ。

作家の仕事は体調が優れないので、代理人を、
と、いう訳にいかないのがほとんどです。

出張先のホテルのベッドで冷たくなっていた作家の話も2,3聞いてます・・・・。

体調管理もプロの大切な心得ですが、命あってのモノダネ。

自分なりに気を付けてはいても、お客様から風邪を頂いたり、
会場の空調で喉を痛めたり。(宿泊先の空調でやられる事も多いです。)

ホテルといえば、こわ~い話もかなりありますが、いつか特集する予定。

プロの体調管理といえば、AD(着付けの先生)もたいへんですョ。
着付けの最中は汗をかく訳にいかないので、腰紐でぎゅっ、と
体を縛っていはります。紐を解いた途端、汗がドバーっと出るらしいです。
(私は直接解いたコトないけど。)

どんな仕事でも、極めるってコトは大変だよな。

GW中は、やり溜めててたコトを少しでも消化せねば・・・。
風邪などひいてる場合やないで~。

と、いうことで今から釣りに出かけます。

久多の山中は花盛り

2006年04月26日 22時29分43秒 | 旅ゆけば
九州の多久から帰って、昨日は京都の久多を経由して
若狭の小浜へ行ってまいりました。

京都では葉桜でも大原から向こうは桜の見ごろでしたよ。

久多の手前で道路を土砂が埋め尽くしていましたが、自然を前にしては
人間の力などしれたものですな。

昨夜は小浜の「ごえん」という店で若狭の魚を堪能いたしました。

明日からはしばらく京都を動く予定は無いので、じっくり
製作に時間が取れそうです。

少し風邪気味のような気もするけど、催事の後は気の緩みから
体調を崩すことが多いので、要注意!って誰も心配してないか・・・・。

黄砂にまぎれて

2006年04月25日 03時08分11秒 | 旅ゆけば
都を離れて9日間、ようやく黄砂とともに帰ってきたぞ。

チェックインのとき、9日分の朝食券を渡されて
一瞬メマイがいたしましたネ、ワタクシ。

今回は九州は佐賀駅から、JRで30分、さらにタクシーで10分、
半径2キロは農家以外はな~んにもない「多久」という所におりました。

ホテルは温水プールもあり、(もちろん、露天風呂、ジャグジー等も完備)
申し分なかったケド、ひつこいようですが、まわりはな~んにもない!
しかも9連泊!!

街暮らしになれた人なら空間恐怖症を引き起こす恐れアリ。

温泉大好物のおかげで、それなりに楽しむことはできたけど、
あと10年くらいは風呂に入らなくていいかも。(脳味噌に湯の花が咲いてます。)

朝9時過ぎにチェックアウトして、京都に着いたのが2時過ぎ、
家にも帰らず、仙人様と新企画の打ち合わせ。
この話はまたお話しますが、和装と洋装の融合とでもいっておきましょう。

毎日、山ばかり眺めてたもんで、今日から海を見にでかけます。

戻ってきたら、なが~い、9日間の話、写真入りで報告します。(話は短いョ)

今回の催事で得た感触は日本のきもの文化は、まだ廃れることは
無い(かも)提供する側が、目先の事ばかり追っていなけりゃね。

佐賀県の皆様、お世話になりました!

旅の衣をととのえます

2006年04月15日 04時41分48秒 | Weblog
また島崎藤村の詩なんか引用すると
電脳老人、というか私から見ると電脳仙人ですが
その仙人さんから「君のブログは硬いネ」、と、ご指摘がありそうですが・・・。

しかし一週間の催事は長いですわ。
着替えだけで結構な荷物になるんですな。

ビジネスホテルならコインランドリーがあるけど、多分無いでしょうな。
夜にでもシコシコ部屋のバスルームで洗いますか。

ところで今日は友人の事務所が花見を兼ねた12周年パーティを
催します。お誘いを受けていたけど、残念ながら九州にいっちまうんだな。

彼とは30年近い付き合いで、悪いことも、悪いことも
(良いことはしとらんのかい!)一緒にすごして来た仲間です。

一昨年くらいにビフォーアフターに匠で登場してましたが
本来リフォームが本業では無いので、TVの話がきた折に
そのあたりのメリット、デメリットを彼なりに判断して出演を決めたんや
けどね。その後の影響はお互い忙しくて話ができてないし、分かりませんが。

でも、ほんま、良く頑張ってきたと思います。おめでとう!
本人を目の前にしたら照れくさくて憎まれ口しかきかんので、この場を
お借りして・・・、って俺のページやんかいさ。

彼の本業は設計ですが、北山にショップもオープンしています。
陶芸作家の作品なども展示販売してるから行かれた事のある人も
いるかも。URLはhtpp://www.cn-japan.co.jp/です。

ガタイのでかい(声もでかい)和尚のようなおっさんがいたら
それがオーナーの藤村氏です。

九州から帰ったら一杯いこうな。

そやそや、忘れてた。
このまえの文章で「たちばなたかし」を「かおる」
に間違えてました。ごめんなさい。&星飛雄馬が飛馬に・・・・。
なんでたちばな氏の名前間違えたかというと、夢で兼高薫の
世界の旅を見ていたのです。(うそですが。この番組知ってる人は
四十代以上でしようナ)
とにかく、立花先生、失礼いたしました。(このブログ見られる
ことはないでしょうが。)
帰ってから訂正しょうと思いましたが、脳味噌が温泉漬けになって
忘れないうちにお詫びと訂正させていただきます。

では25日までしばしの別れでございます。

非観光迷所案内パート2

2006年04月14日 12時42分59秒 | 京都非観光迷所案内
そんなワケで(どんなワケ?)、非観光迷所案内パート2
おとどけいたします。

知ってます度0.5のまずは銀月アパートメント。
造形大学に通う学生なら知っていて当然ですが、観ての通りの
外観です。20年以上昔、自分が白川に暮らすようになった時でも
すでにかなりの風格をそなえておりましたが・・・・。
二三日前に建築業者が入っていたので、取り壊しか!?
と思いましたが、外装の吹き替えのようです。
芸短出身の女性漫画家も住んでいたらしいけど、詳しくは知りません。

疎水沿いに少し下がると駒井邸があります。入館料が1000円必要
のため、私は入館したことはありません。たしか以前はどこかの
会社の寮だった気がしますが。

本当はここより三筋ほど下がって西に入った、喫茶「ホワイトハウス」
も紹介したかったけど、残念なことに昨年消滅いたしました。

銀月

駒井

16日から休業のお知らせ

2006年04月14日 12時34分21秒 | Weblog
私、15日から24日まで行方不明となります。
仕事で九州は佐賀県の温泉に篭もりっぱなし。

専門用語?では温泉催事といっておりますが、
わたくし、ほぼ軟禁状態です。

ホテルにインターネット使えるか問い合わせたら、
ダメだそうです。と、いうよりインターネットの
意味がよく理解されてなかった様子でした・・・。

そりゃまあそうだわナ、温泉まで行ってpcいじってる
爺様、婆様はおらんわ。

明日は9時過ぎの「のぞみ」に乗車予定だから、しばらくお留守
になります。

そんなワケで(どんなワケ?)、非観光迷所案内パート2
おとどけいたします。

知ってます度0.5のまずは銀月アパートメント。
造形大学に通う学生なら知っていて当然ですが、観ての通りの
外観です。20年以上昔、自分が白川に暮らすようになった時でも
すでにかなりの風格をそなえておりましたが・・・・。
二三日前に建築業者が入っていたので、取り壊しか!?
と思いましたが、外装の吹き替えのようです。
芸短出身の女性漫画家も住んでいたらしいけど、詳しくは知りません。

疎水沿いに少し下がると駒井邸があります。入館料が1000円必要
のため、私は入館したことはありません。たしか以前はどこかの
会社の寮だった気がしますが。

本当はここより三筋ほど下がって西に入った、喫茶「ホワイトハウス」
も紹介したかったけど、残念なことに昨年消滅いたしました。

こだわりの小紋

2006年04月13日 17時43分30秒 | 着物話
たまにはまじめに「きもの」の話を・・・・。
このページ見てくれてる、ごく一部の人には分かると思うけど
小紋のきものってご存知ですか?

古くは平安時代の皮染めがありますが、布地に
染められたのは鎌倉時代からで、主に武家の衣服として
着用されていました。特に江戸時代に裃が武家の公服となり、
小紋染めが盛んになったといわれています。

今では訪問着などのフォーマルに対して、カジュアル的なきもの
として着用されていますね。

型染めがほとんどで、量産ができるので、手描きのきものより、
正直、軽くみられがちです。

もちろん、気軽に着て頂けるなどメリットもたくさんあります。

洛遊庵で創っている小紋もオシャレで素敵ですよ(コマーシャル)。

小紋といえば江戸小紋といわれるくらい、伊勢型紙を使用した
(今はスクリーンがほとんどですが)捺染法が主流です。

ところが、京都にも「京小紋」と呼ばれる手描き小紋が
ありました。(現在の江戸小紋に対する京小紋とは異なります)

実は、今、わたくし、秀明はこの京小紋に取り掛かっています。
コスト的に考えても、儲かりまへん!もひとつ!

ここでは書きませんが、いろいろな経緯や意地もあって
なんとか今日、問屋さんとの打ち合わせでゴーサインがでました。

後は生産体制(何しろ、13メーターすべて手描き)を
いかにクリアーするかだわな。

はっきり言ってこんな儲けが薄くて、しんどいこと、誰もやらんわなぁ。

でも、この前の○○蔵の倒産で取りざたされた強引商法など、
世間の着物(ここは漢字で良い)業界に対する批判は首をすくめていたら
通り過ぎてしまうものでは無いと思うんじゃが。

一番わりを食うのは立場の弱い職人たちですわ。

私の周りにも何でそれだけの腕がありながら筆を置くんじゃ!
という人たちが何人もいます。

かつて太平洋戦争の頃、贅沢を禁じたこの国で
職人の暮らしを支えるため、金にもならぬ端切れを発注し続けた
老舗の問屋さんが京都にはありました。

贅沢を禁ずることのない今、日本の職人に仕事が無いというのも
皮肉なものですな。

今の自分がどれだけ足掻けるか、先はまだ見えまへん。

儲けはまだ先、(ずっと無かったりして・・・)
ここしばらくは、ルゥテンワーク以外の時間はこの
「こだわり小紋」に関わっていきまっさ。

あー、釣りに行きてぇよう~

再び春

2006年04月12日 10時23分20秒 | 旅ゆけば
昨日の夕方、高速バスの脇には
残雪が・・・・。

そして今日、川端通りの脇には
桜の花びらが舞い積もっておりました。

今年の京桜を二度楽しめた気がしますナ。

昨日のJAL、30分遅れで、伊丹着、たるんどるゾ、日本航空!
気候等の関係もあるんだろうが、乗り継ぎのバスに融通を
きかすくらいのサービスに心がけよ、ジャール!!

そんなこんなで白川の部屋に帰りついたのは、10時すぎになっちまった。

今朝一番に外注スタッフと打ち合わせを済ませ、ようやく
一息つきました。

午後から嵐山にできた温泉にでも出かけて旅の垢でも落とすかな。
本当は会津の催事で撮った写真をピクセルで加工して貼り付け
する予定でしたが、初心者の悲しさ、途中でギブアップ(^^ゞ

会津の皆様、お世話になりました!(だれもこのブログ見ていないと思うケド)