秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

湯船で放心・・・。

2009年07月31日 09時23分06秒 | Weblog
風呂はいつも午前中と決めてます。理由は以前にも述べたと思いますが、泥酔して
湯船で寝込んでしまい、溺れかけた事が1度や2度でなかったもんで・・・・。

今朝も湯船に浸りつつ、ぼ~っと思いついたのが、「そうだ、久しぶりにスーパー
銭湯にでも行くかぁ」。

イカン、疲れが溜まっとるゾ、今ワタクシは入浴中って事を忘れとる・・・。

そのうち家で食事中に「今から牛丼食べに行こっ!」なんて言い出したら怖いなぁ。

なんてお馬鹿な話はおいといて・・・。

写真は西大路四条にある銭湯です。西大路通りに面しているのですが、実はここは
裏側、ボイラー室。入り口は一筋西の路地にあります。

普通、客商売なら表は大通りに面しているモノだけど、この銭湯の場合背中を向け
ているんですナ。  それで?と、聞かれると困るんですけど・・・。

ようするに、昔の商売屋さんは町内に向かって商いをしていた、という事です。
風呂屋も散髪も、日用雑貨も、みんなすべて町内でまかなえたんですね。

だからお年寄りなど、何年も町内から出たことが無い、って人が大勢いました。

それが今じゃ、タバコ買うにも車でコンビニへ、ですから・・・・。


ところで、京都で銭湯を経営しておられるのは石川県出身者が多いそうです。

理由は酒造りの杜氏として上京した石川県の人たちがそのまま商売として銭湯を
始めたんだそうです。そういえば、知り合いのデザイン会社の社長も実家は元風呂屋
で、石川県出身だったナ。今頃どうしているのやら・・・・・。








オシャレな地蔵尊。壺井地蔵

2009年07月30日 08時44分54秒 | 京都非観光迷所案内
佐井通りと太子道の角に、アレ?っと足を止めてしまう不思議な空間があります。

アトリエを連想さすようなコンクリート塀が四角形に建てられているのですが、
肝心の建物が無い。実際には無いのではなく、半地下になっているのです。

その半地下を降りると、古井戸跡と数体の、かなり古めかしいお地蔵さんが出迎え
てくれます。

江戸時代に書かれた太秦村行記(黒川道祐著)によると、この井戸から掘り出された
壺の中からお地蔵さんが出てきたそうです。「壺井地蔵」の名はそれに由縁するとか。

また、西大路通りにあった処刑場の囚人に末期の水を飲ました井戸でもあります。

現代芸術的な空間に囲まれた古い歴史を持つお地蔵さんは、現代の京都の縮図にも
思えたりするのは私だけ?


冤罪。言葉の匠その2.

2009年07月29日 13時35分25秒 | おもろい関西人。
少し前の投稿だったもんで、コメントのチェックに気がつくのが遅れました。

「言葉の匠」でコメント下さった、あの「横断歩道を手を上げて渡っていた猫の
ひき逃げ事件」、繰り返しますけど、あれは捏造です!

忘れ去られたあの事件が再び頭をもたげてこようとは・・・・。

事件?の概要はこうです。

あの当時、高校卒業を控えていたワタクシ、車で通学してました。
なんていうと、お金持ちのドラ息子みたいですけど違います。

バイト先のお客さんから廃車寸前の軽自動車(フェーローマックス)をタダで
譲ってもらったんです。

あの日は午前中の授業が終わって、お茶でも行こうや、という話になって、嵐山
方面へ私の車で出かけたんですナ。

その帰り道、三条通りを走行中に、ハッと気づいたら猫が横断歩道で横たわって
いました。多分何台か前の車に轢かれた(ココ大事です)んだと思います。

轢かれたばかりでまだ息があったのか、死後硬直なのかわかりませんが、その猫の
片手が空に向かって差し上げられていたのです。

とっさにハンドルを切ろうとしても対面通行で対向車があります。ブレーキは間に
あわない。スピードも出てたし、定員オーバーでもありまして・・・・。

仕方なく、タイヤとタイヤの間を潜らすように通過。一瞬目を瞑ったけど。

だから、轢いてないんです!

そして皆を降ろして、車を置いて教室に帰って黒板をみたら、さっそく本日の事件
として「横断歩道猫轢殺の極悪非道高校生」のニュースが書かれてました。

しかもイラストつきで・・・・。

言っときますけど、あの時、急ハンを切ったり、急ブレーキをかけてたら、あの
内の数人は無事に高校を卒業できませんでしたからね。

人生を卒業したかも知れないけど・・・。

あのイラストつきの記事を書いた○野クン、君も今の可愛い奥さんと「鶏ちゃん」
に来ることはできなかったかもよ?まぁ、彼も「言葉の匠」の一人ですわ。

明日はワタクシの芸短時代冤罪事件のお話を。って、もうエエか。


茶蕎麦の店「たちばなや」

2009年07月28日 09時47分14秒 | グルメなのか?
相方の実家は七条御所の内。私の生息地区から徒歩5分ほどですが、その実家から
やはり徒歩5分ほどの住宅街にこの「たちばなや」はあります。

「蕎麦」、という言葉にパブロフの犬のように反応するワタクシですが、今まで
入店しなかったのは「練り込み系蕎麦」はあまり好みでないもんで。

ただ、相方は近所で暮らしながら、一度も行った事が無いってのが気がかりだった
ようで、それじゃ、普通の蕎麦もあるでしょ、と行ってきました。
(茶蕎麦しかなかった・・・・。)

茶蕎麦もめったに口にしないなら、これまたほとんど注文したことがない「カレー丼」
とセットで!いつもこれで失敗するんですが、今回は正解でしたね。

まず、茶蕎麦。一口啜って「ゴメン、今まで貴方の事、誤解しとりました」、と、
謝りましたね。これはこの店が自家製麺で、茹で加減、出汁が良かったからですけど。

次に「カレー丼」。カレーウドンや蕎麦は良く食べるんですけど、ナゼか丼は注文
することが無いんですよね、これが。

写真で見ての通り、かなり強力な「あんかけ」です。「あん」だけでも箸で摘み
上げられそうなくらい濃度があります。

カレーは香りづけ程度で、出汁の味のほうが勝っています。で、これが不味いのか
というと、そうじゃない、美味いんです。

あまり、と、いうかほとんどカレー丼を食べたことが無いもんで比較はできないのですが、
素直に丼として美味しいとワタクシ思いました。

考えてみたら、回りに会社や商店街もない住宅地で数十年続いているんだから、
不味いはずはないわナ。

グルメガイドなどには紹介されない、隠れた(別に隠れてはいないか)美味し店
ってホントは結構あるんですよね。

茶蕎麦に対する偏見が少し矯正された昼食でした。

大人味の「ポテサラ」

2009年07月27日 13時22分12秒 | グルメなのか?
ワタクシが初めてポテサラを口にしたのは、幼稚園の頃でした。

今は消滅してしまった「七条マーケット」の中に八百屋があって、そこで販売され
ていたのですが、多分ジャガイモの売れ残りが出ないよう店で作ってたのでしょう。

たまに祖母の買い物についていった折に、せがんで買ってもらってました。

その後母親が作ったものや、レストラン等で食べたりしてますけど、あの八百屋の
味に匹敵するポテサラに出会う事はありませんでした。

なんでだろ? 遠い記憶を元に味の回路を辿っていって、ハタと気が付きました。

そうだ!ワサビだ!

あのポテサラはマヨネーズ&ワサビ味だったんだ。

今でこそワサビマヨネーズは当たり前に販売されてますけど、あの当時(40年前)
としては斬新なアイデアだったのではナカロカ?

さっそく店の調理場でチャレンジ。

相方は「え~~、ワサビ味のポテサラ~?!」とおっしゃいましたけど・・・。

具材はシンプルにジャガイモ、人参、胡瓜、ハム。(玉葱は入れません。なるべく
当時の味を再現したかったので。)

味付けは塩、胡椒、マヨネーズと練りワサビ。

出来上がって一口。ん、かなり近いぞ。実際にはもっとポテトがペースト状だった
けど、食感は少し固まりがある方が好みですから。

相方も試食して「ウン、これはアリやね。どこかで食べた気もする。そうか、ワサビ
が入ってたのか~。」と、納得。

今思うと、冷蔵設備が不完全だった当時のことですから、保存のためにワサビを
混ぜていたのかも知れませんね。

今回は練りワサビを使用したけど、あのポテサラをさらに忠実に再現するには
粉ワサビを使ったほうが良いかも知れません。

なんて再現したところで、ダレも憶えてないんじゃ意味ないか・・・・。

ま、試しに今度店のメニューに加えてみるか。「幻の七マポテトサラダ大人味」
なんてね。(名前が長すぎるわ!)

アーメン、ソーメン、ヒヤソーメン。

2009年07月26日 15時21分56秒 | グルメなのか?
このフレーズ、というかギャグは誰が言ってたかなぁ・・・。。

漫才師だったような気もするけど、ご近所ギャグだったかも。ギャグでは無いけど、

「あさ~早よ起きて~ひぃがし山みれば~サルのケツ真っ赤かぁ♪」という歌は
明らかに京都の子供しか歌ってません。東山の朝日ですからね。

ま、それはともかく本日の遅めの昼食は「冷ソーメン納豆ぶっかけ」

ソーメンを食べるたびに、「アーメンソーメン」なんて言ってるオヤジは絶滅種
になりつつあるんだろうナ。


二度目の「鶏チャーシュー」

2009年07月25日 11時07分46秒 | グルメなのか?
今朝の京都市内、遠くから春雷の音が聞こえています。

どうやらこれで梅雨明けみたいです。すでに私個人は勝手に梅雨明け宣言してますけどね。

昨日は店で二度目の鶏チャーシュー作り。正確には二度、では無くて二種目です。
以前から作ってたのは豆板醤を使用した中華風。

今回は醤油、酢、砂糖、味醂を使った和風鶏チャーシュー。

これはこれでサッパリ味で良くできました。すこし炙ってワサビ醤油で食べるも良し。

しかし写真が良くないなぁ・・・・。緊縛されたホヤみたいな写りだぞ。

何しろ、今の携帯のほうが画素数多いくらい古いカメラだし。

携帯といえば、相方の携帯、今だにアンテナ立てるタイプなんですョ。

「買い替えんとアカンワ」って何年か前から言いながらバッテリー部分なんか
セロテープで貼っつけて使ってます・・・・。

そう言うワタクシのもずいぶん古いタイプですけどね。お互いポイントも溜まって
るから、手ごろな価格で変更できるんですけど、別に不便を感じないもんだから。

でもデジカメ買い換えるよりいいかも知れませんナ。

思い出の「のらくろ」

2009年07月24日 13時33分50秒 | Weblog
さすがにリアルタイムで愛読はしてませんけど。(TVアニメで放映された時もあったけど)

私たち七条育ちの人間にとって「のらくろ」は駄菓子屋の名前として記憶されています。

当時は駄菓子屋、とは言わずに「一文菓子屋」と呼んでましたね。

いくら京都が古都とはいえ、一文なんて通貨は使用してませんでしたョ、さすがに。

「なんでも十円屋」、なんて言ってた気もするなぁ。(なんでも十円じゃなかったけど)

今でも、あの頃の「のらくろ」が夢に出てきます。

昼でも薄暗い店内を、胸をときめかせつつ、隅から隅まで眺めている夢なんです
けど、買い物はしないんですね、いつも。

ただ眺めているだけ・・・・。

時々、店主の爺様も出演?するけど、顔はぼんやりしてはっきり判らないけど、
いつもしていた藍色の前掛けだけは、はっきり憶えてます、夢から覚めても。

建物はかなり昔に取り壊されて、今はマンションになってますが、その向かい
に小学校の同級生が同じ店名で総菜屋を営んでおります。

「寺小屋」のザル定食

2009年07月23日 15時29分02秒 | Weblog
まだ京都では梅雨明け宣言してませんけど、
個人的に宣言!梅雨明けました!!

本日も一歩外に出たとたん、脳みそがミートソース状態に
なる位の暑さ…。遅めの昼食はザル蕎麦に決定。

ザル蕎麦だけでもいいんですが、夏バテしないためにも、
「ご飯粒」もいっとかなくては。

そこで思いついたのが八条御前の「寺小屋」
蕎麦は手打ちじゃ無いけど、総菜が美味いんです、この店。

ザル蕎麦定食(780円)を注文して、オカズを一品選びます。

今日は鯖の生姜煮をチョイス。

出汁がしっかりとってあるし、甘味も抑え目。

総菜類はテイクアウトも出来るんで、朝食用に
湯葉の山椒煮とタラコ煮付けを購入。

相方? 彼女は相変わらずカレーうどんデス…。

不思議なアパートメント。

2009年07月22日 08時40分09秒 | つげ的風景
このアパートの前を通過するとき、ナゼか不思議な感覚に囚われるんですよね。

なんだろ?

部屋がシメントリックに並んでいるから?

部屋と部屋の間に屋根が渡っているから?

いや、先日やっと気が付いたんですけど、2階が無いんですよね、コレが。

それがどうした?と言われると困るんですけど・・・・。

考えてみりゃ、贅沢な建て方ですよね。

マーケット風アパート、というか長屋的アパートというか。

このアパートのドコが「つげ的」なのか?自分が不思議だと感じた風景をそう
呼ぶことに決めたんだから、いいのだ。