秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

連発!京都非観光迷所案内その7

2006年07月31日 06時17分09秒 | 京都非観光迷所案内
そんな気張って書くタイトルでもないけどネ・・・。

今回は観光する値打ちもない、なんていうと祟りがありそうなので、
余り知られていない、ってことでのご紹介です。

30年程昔まで、京都では市電が走っておりました。(広島などでまだ当時の
まま使用されており、この前乗車してタイムスリップしてきました。)

その線路が走っていた路面が西大路八条で妙なラインでカーブしています。

ナゼ?

それは平清盛手植えのご神木のためといわれています。

道をまっすぐにしようと、ご神木を切ろうとしたところ、事故が多発、
仕方なく、ご神木を避けるように道路は緩く曲っています。

神社は若一神社、と書いて「にゃくいちじんじゃ」と読みます。

小さな社ですが、境内には京の名水にもあげられる湧き水も出ています。

ワタクシが訪ねた折も、近所のお年寄りが水を汲みにきてはりました。

なんでも、清盛が高熱を発した時にこの湧き水と比叡山の水で
体を冷やした、という言い伝えもあります。

しかし、何度も言うけど、わざわざ観光に訪れる所か?
と言われると???

歴史的には京都には平家ゆかりの地名や、名所がかなりあるけど、
源氏にくらべると、人気はイマイチやしなぁ。

「平氏にあらずば人で無し」なんて事いっちゃうもんだから・・・・。

ヒルズ辺りでエラソーにしてると「驕るITは久しからず」、なんて事に
なりますぞ~。
ま、ヒルズ族がこのブログを見ることは皆無だけど・・・・。

んでもって、昨夜の飲み代は割り勘、関係無いか・・・・。

京都非観光迷所案内その6

2006年07月30日 18時20分12秒 | 京都非観光迷所案内
日曜に京都にいるのは、ほんと、ひさしぶりです。

昼過ぎまで年末に出す新作の図案を考えながら、今一息ついて、
外に煙草を買いにでかけたら、なんと真夏ではないですかぁ・・・・。

今日は引きこもりで正解!

時間もあることだし、「京都非観光案内その6」でもお送りいたしましょう。

くれぐれも申し上げますが、このブログを見て、行ってみよう、と
いう気にはならぬように願います。(そんな酔狂な人はいないと思うケド)

今回は名前だけは有名だけど、訪れる人はいない「羅生門跡」

なぜなら、気の利いた児童公園より狭い土地に石碑がぽつねんと
建っているだけ・・・。

知名度10、来訪客1,5くらいかな。

小説や映画を観て探し当てた人は必ず、ズッコケます。

一応京都駅から南廻りのバスで行くと「羅生門跡」というバス停が
ありますから、「最近ズッコケて無いから、体の調子が良くないの、
たまにはズッコケてみなくっちゃ」って方はどうぞ。

それでもまだ、ズッコケ足りない方には「西寺跡」をお奨めします。

新幹線が京都に近くなると、けったいなタワーと、五重の塔が
見えてきますな。

お東さん、いわゆる東寺は誰もが知る所ですが、かつて西寺も存在
していたんです。

今は跡形も無く、小高く土をもりあげた丘に、これも石碑が建って
いるのみ。

子供の頃はこの丘から、チャリンコでイッキに駆け下りる遊びを
していましたが、西寺とは言わず、なぜか「コンド山」と呼んでいた
記憶があります。

因みに伸介さんの実家はこの辺りです。

観光名所にはなりませんが、「丘眞奈美」さんの京都「魔界」巡礼によると、
龍脈は東寺、西寺の塔を抜け、羅城門で気を充実させた、とあります。

このあたりは唐橋地区といわれ、イニシエの頃、中国風の橋があった
といわれます。これに対し滋賀県の唐橋は必ず頭に「瀬田の」が
付くのは、京の唐橋と呼び分けしていた名残ではないか、と思います。

京都の地名は読みにくい、といわれますが、なかには「月読み橋」
なんてロマンチックな名も残っています。

ただし、名前に惹かれて訪れようなどとは、思わぬように。

ほんとーになんにもありません、ズッコケようもないですから・・・。

余談ですが四国の「はりまや橋」も、なぁんにもありまへんなぁ。
誰かが日本三大ズッコケ名所の一つなんて言ってましたが・・・。

先ほど、室町の問屋で催事をしていた仕事仲間から「ガツーンと冷えた
生ビールを飲みに行こうぜい」とのメールが入りました。

あーいやだ、嫌だ、生ビール怖いよう、って事で行ってきます!


六道の辻で髪を切る。

2006年07月30日 08時57分25秒 | 京都商店街巡り
今年の始め、長旅から帰り、10年来通って
いたカットハウスで髪を切ろうと出かけてみたら、
地上から消滅しておりました。

仕方なく、東山区の美容院を知人に紹介して貰って以来、
その店に変更。

知人の高校以来の親友が経営するその店は、若いスタッフ数人
が元気一杯楽しそうに勤めておられます。(店長が一番元気かも)

寓居から車でも約20分ほど掛かるので、便利とは言えませんが、
カットも上手だし、なんせ明るい雰囲気なもんで、頭髪の管理を願っています。

場所は松原東大路を西に入ったトコで、六道の辻と呼ばれています。

六道とは、「地獄,餓鬼、畜生、修羅、人間、天上」という六つ
の冥界を表し、人は死ぬといずれかに落ちて行くそうです。

その現世と冥界の境目がこの六道の辻です。

近くには小野さんが地獄へちょいちょい出かけるのに使った井戸
なんかもあります。(出口は嵯峨野にあります。)

と、いっても平安時代のことですから今は通行不能になっております。

井戸のある珍皇寺の向かいには幽霊飴を商うお店もあったりします。

幽霊飴の話はここ以外にもありますが、死んだあともわが子が
気になり、幽霊となって乳の代わりとなる飴を夜半買いに来る母。

煩わしいという理由で、わが子を橋から投げ落とす母親に聞かせてやりたい。

彼女は生きながらにして、地獄の冥界を彷徨っていたのでしょうか。

何だかコメンテーターのようになってしまった・・・。

あと一週間もすれば、「六道まいり」が始まります。同時に近所の
五条坂では清水焼はもちろん、若手陶芸作家の作品や、各地の焼き物
を露天で販売する陶器市も開催されます。

ワタクシも何度か足を運びましたが、とにかく暑い!
距離も結構あるのでマメに水分補給しないと脱水症状を起こして、
冥界を見ることになり兼ねないので要注意。

わりあい知名度の高い場所なので「悲観光案内」からは落選。
(基準がよく分からないでしょう?たんなるワタクシの独断です。)

「松原通り」に話を戻します。

清水から近いわりに観光客はさほど多くないので、地元に根ざした
商店が沢山、見うけられます。

神棚を作るお店では、若い女の職人さんが、お年の職人さんと
向き合って仕事をされています。そんな光景を見て、なんだか嬉しくなって
しまうのはワタクシだけでしょうか。

また、別の店でも若い女性二人が、竹細工で花器を創っていました。

お願いをして写真を一枚撮らせてせていただきました。

京都の職人さんは、毎日頑張っていますよ~。

京都ドラマの楽しみ方

2006年07月29日 07時48分02秒 | Weblog
日ごろテレビを観ることはほとんどありません。(特にドラマはどんなに
話題になっていても。韓流も一度も見たこと無いなぁ)

映画に比べてキャスティングばかりに力を入れて、話題性重視
の最近のドラマははっきり言って観るに耐えられん・・・爺化進行中!

まぁ、観る人の好みや感性はそれぞれだし、え~んやけどネ。

ただ出張中など、ホテルにて一人、部屋で夕食を摂る時に、たまに
チャンネルを合わすのが「京都」を舞台にしたサスペンスモノです。

ドラマを素直に楽しめば良いのですが、そこはひねくれモノの
爺、普通には鑑賞しておりませぬ。

まず、聞くに堪えない京都弁にすかさず、突っ込みをいれますナ。

京都出身以外でも、京都暮らしの長い大部屋さんたちには少ないけど、
若手の役者さんなどが喋っているイントネーションを聞くと、
「おいおい、それ、どこの言葉やねん」と一人笑ってしまいます。

厳密に言うと同じ京言葉でも、シモとカミでは若干違いが
あるのですが・・・・。

言葉はお国の手形、自分の生まれ育った土地の言葉は大事にしたい
もんです。

聞くところによると、クレーム担当を専門にしているプロは
方言を使って対処すると、相手の態度も軟化することが多い、というコト。

ただし、限度があるでしょうな。

青森での催事の折、問屋の担当者に手違いがあり、責任者のおばさん
から、担当者が早口の青森弁でまくし立られていたことがありました。

あとで、「エライ神妙に聞いとったけど、何を怒ったはったん?」
と聞いたら「ぜんぜん分かりませんでした」とのコト・・・・。

もう一つのドラマの楽しみ方は突然ワープ。

嵐山を歩いていた主人公がそのまま木屋町を歩いていたり。

これは絵になるシーンを繋げるためには仕方無いことですが、
観てると結構無理があって楽しめます。

少しひねくれた楽しみ方ですが、暇つぶしにはなりますな。

テレビで他県の人が無理やり喋る関西弁を聞くと頭にくる、
って関西人もいますが、東京に何年か暮らして下手な共通語を
喋っている人間よりマシかな。

だいたい共通語つう言葉自体がおかしい。

何十年か前の沖縄では子供が方言を使うと、首から札を掛けられ
廊下に立たされた、という話を聞いて驚いたことがあります。

アホな話です。

今の若者言葉ウンヌン、という話も良く耳にするけど、平安時代
の貴族たちは当時、文化輸入国の中国風の発音がオシャレ、なんて
言いながら中国語風にお喋りしていた、とも言われます。

でも、確かに今の高校生たちのお喋りを聞くと語彙は少ないようです。

言葉は言霊、と、よく言われますが、言霊の種類も減少してる、
ってコトでしょうか。

話変わって、麺食いの〆では無いけど、昨日は岩倉の手打ち蕎麦を
食してきました。麺は無論、出汁も辛目で好もしい味でした。


麺喰いでして・・・。その2

2006年07月27日 20時08分21秒 | グルメなのか?
関西では「魔法のレストラン」という番組が放映されております。

今日はうどんの特集。

さすが大阪、うどんにたいする情熱はたいしたモンですな。

せわしない大阪商人の街ですから、昼は「ケツネうどん」でちゃちゃっと
済ませとこかぁ、と思ってたら、結構こだわっている店主もいるもんです。

徳島あたりに行くと喫茶店より饂飩屋のほうが多いのに驚きます。

蕎麦好きのワタクシは蕎麦を求めて街を彷徨ったものでした。

やっと見つけた饂飩屋で蕎麦のメニューを発見、注文したのは良いけど、
蕎麦とは呼べないしろもの・・・・・。

郷に入っては郷に従え、という諺を身をもって感じることができました。

稲庭饂飩は結構好きなんですけどネ。

蕎麦といえばやはり関東に軍配が上がりますが、関西人には汁蕎麦の
色に抵抗を感じる人が多いようです。

ワタクシはザルしか頼まないので平気です。

東京といえば藪蕎麦などが有名ですが、赤羽(根だっけ)にある蕎麦屋の
いなり寿司にした蕎麦を良く食べに行きましたナ。

名前は忘れたけど、楡という文字がついてた気がします。店構えも
歴史を感じさせてくれました。

近年無くなった杉浦日向子さんも蕎麦好きで本を出しておられ
ましたが、早すぎた死が惜しまれます。

昼時を少し外した時間に、天麩羅蕎麦の天麩羅をアテに酒を飲み、
仕上げに残った蕎麦をすすってお勘定、なんて年寄りになりたいモンです。



麺喰いでして・・・。

2006年07月26日 07時20分29秒 | グルメなのか?
昨日の彦根でも美味い蕎麦を頂いて参りましたが、
近頃京都の蕎麦事情も変化をとげています。

蕎麦に限らず、パスタ、うどんから、マロニー、糸蒟蒻に
至るまでの長いモン好きですから、美味い蕎麦屋の情報を聞けば
市内は無論、車で一時間以上かかるトコまで出かけて行きます。

関西はどちらかと言えば、うどん圏ですが、ワタクシは蕎麦!

なぜか麺打ちに一生をかけております、という主人はうどん屋さん
より蕎麦屋さんのほうが多い気がするのですが。

京都といえば鰊蕎麦が有名ですが、実はワタクシ、余り好きではありません。

流通の悪かった昔、生魚が手に入らなかった京都では、身がき鰊や
若狭から来る塩鯖が重宝されていた名残だと思います。

年配の方などは「南座」で芝居観て「まつば」の鰊蕎麦食べて帰るのが
楽しみにしてはるけど、ワタクシはどうも好みでは無い。

やはり、そば粉や打ち方、汁にこだわったお店の蕎麦の方が美味いですな。

味の好みはそれぞれですから、いちがいに、この店が一番!とは言えませんが
自分なりにNO1、だと思っているのが左京区一乗寺の「塩釜」。

前回の催事でご一緒した九州のADさんが京都にきた折、友人に
美味い蕎麦屋に連れていってもらった、という店がこの店でしたから
昼時には並んで待たねばいけません。

ワタクシは基本的に食べ物屋の前に並ぶことは嫌ですから、昼時は
さけておりますが。

汁にどっぷり蕎麦を浸すのはヤボ、なんて言われますが、ワタクシは
しっかり噛んで、たっぷり漬けていただきます。

今とは蕎麦の太さも違い、また醤油が貴重品だった江戸時代じゃ無いもんね。

池波正太郎のエッセイなんか読んでると、蕎麦はやはり大人の喰いモン
つう気がしますな。

蕎麦に関するエッセイと言えば、阿佐田哲也の「食いたい放題」
に登場する蕎麦屋はまだ存在するのでしょうか。

あってもワタクシは絶対行きませんが・・・・。








彦根まで行ってきました。

2006年07月25日 18時57分00秒 | 旅ゆけば
八日市(京都からだと高速で一時間たらず。)に資料を求めに
行き、ついでに彦根まで足を伸ばしてまいりました。

彦根といえば桜田門外の変で命を落とした、井伊直弼で有名な藩ですね。

門前に夢キャッスルロード、なるモノができており、和ティストの店
視察も兼ねて散策してきました。

商品内容としては、京都の岡崎近辺や河原町に比べるとやや、劣りますが、
建築物が統一されているのには感心でした。

そういえば近所の長浜も黒塀小路などで町おこしに力を入れてますな。

もともと京都の呉服屋も、近江商人の出が多いと言われていますから、
商売は上手なはずです。

町並みを統一したため、銀行やクリーニング屋までレトロな
建物に建て替えていましたが、もったいない気がせんでも無い・・・。

銀行の看板に本物の両替商の看板を使用していたのは感心しましたが。

彦根城博物館には唐織の能衣装や、国宝彦根屏風なども展示されて
おりますから、京都の行き返りに途中下車されるのも良いかも。

近くの長久寺には番町皿屋敷で有名な「お菊さん」の墓が
あり、お菊さんの割った皿も現存する、とありますが???。

子供の頃は海水浴(ほんとは海水では無いけど)といえば琵琶湖でした。

いまでは仕事以外では通過地になってしまいましたが、なにしろ
近畿の水瓶です。今回の長雨で今年は水不足の心配はなさそうです。

ようやく梅雨も明けそうです、京都の夏は暑いぞ~。

近頃の映画館

2006年07月23日 10時06分23秒 | Weblog
今でこそ映画館に足を運ぶことは少なくなったけど、
今時の映画館は随分綺麗になりましたなぁ・・・。

学生時代から映画は大好きで、よく映画館に通ったもんです。

学生ですからロードショーはたまにしか観れないから、試写券を利用したり
二本立て、三本立てばかり観ておりました。

良くお世話になったのが、一乗寺にあった京一会館でした。

現在はスポーツクラブになっていますが、かつてはスーパーの
二階で、トイレの香りが香しく匂い、煙草の煙の漂う映画館どした。

灰谷氏と山田太一氏の対談で映画館で映画を観る、という行為は、
どこか後ろめたさを感じる、てな話がありましたが、今の明るい映画館しか
知らない人にはピンとこないでしょう。

学業や仕事をサボって憩うには程よい暗闇、つう感じです。

当時はまだレンタルビデオすら無く、映画館に足を運ぶしか映画を
観る手段が無かったもんなぁ。

学際の折、試写をするため、前夜に講堂にコタツを運んで16mmを
観ながら蜜柑を食べたのは贅沢な思い出です。

多分今の仕事に就いていなければ映画関係の仕事(卒業の時に随分悩み
ましたが)に就いていたと思います。

どっちにせよ、お金には縁が無かったと思うけど・・・。

数年前に悪役商会の山本昌平さんと何度か食事をする機会がありましたが、
まだ有名になる前の大部屋時代のお話を、面白く聞かせていただきました。
(氏は顔に似合わず、(すんません、)お酒は一滴も飲めません)

話は飛びますが、京都の居酒屋には元役者さんが経営している店
も何軒かあって、業界の裏話で盛り上がることもしばしばあったりしますな。

元役者では無いけど、「W]という居酒屋は撮影所から近くないのに
結構俳優さんが飲みに訪れます。

カウンターに沢口靖子(こんな字で良かったっけ?)さんが座って
たり、布施博さんが隣で飲んでいたり。

祇園あたりなら、うなずけるけど、そうで無いところが京都らしい。

ワタクシが通っていた理由は、値段の安いわりに美味い「おばんさい」
でしたが、家族でほのぼのやっている良いお店です。

いけません、映画の話がまたお酒の話になってしまった・・・。

京都サスペンスなどでは時折着物職人が登場するけど、
映画では「きもの」を主題に扱った作品は無かった気がするけど、
見落としているだけかも知れません。

売り場と違って地味な世界やしなぁ・・・。

そのうち宮崎友禅斎を主人公にした小説でも書いて、映画化しようかな。
(はい、無理なことは承知しておりますです・・・。)





家一軒分のきもの?

2006年07月21日 07時33分21秒 | 着物話
ワタクシドモのきものをお買い上げいただくお客様に
は一般消費者以外に、販売店のスタッフや、ADさんがいらっしゃいます。

きもの好きが高じてADになった人などは
「わたしら、きもの買わんかったら家、何軒建ったことやろ」
と、よく言っておられます。

で、ワタシが「でも、きもの買わんかったら、その分貯金できた?」
と聞くと、「残らんわなぁ」と皆、おっしゃいますが・・・・。

彼女たちは、別に一反何百万のきものを買っているわけではないのですが、
気に入ったモノを見ると、つい、てなことになるワケ・・・・。
ワタクシも催事では良くお助けいただいておりますが。

帯一本、きもの一枚でマンションくらいは買える物もある世界
です。そんなお客様に支えられている部分もありますが、
仕事で得た賃金から、やりくりしてお買い上げいただくお客様こそ、
大切にせねばいかんのです。どん!(シーナ風に机を叩く)

前回の催事担当者の夢は世界一周のクルージングに出て毎夜
違うきものを着て、着たきものを順にデッキから海に流していくこと。

ロマンチックだけど、多分捨てられんでしょうね。(夢だしいいか)

彼女から、幽霊の図柄の帯が欲しい、というデザインの相談を受けました。

確かに今までの記憶を辿っても「幽霊柄」っつうのは???

偶然先日、府立図書館で、幽霊の図案を見ていたんですが、
余り気味の良いものではありませんな。

そこで、「牡丹灯篭」や中国の古事に因んだ物語性のあるモノ
なら考えておきます、と返事しておきましたが、御払いしてから締め
ないと、好からぬもんが出ても責任もてませんよ~。

ところで仙人殿、その前にシャツに描いてみてはどうでしょう?
図案考えておきますので、夏が過ぎるまでに試作品創ってみましょう。

しかし、よく降るなぁ・・・・・。


一息つきます。

2006年07月20日 07時46分53秒 | 着物話
梅雨前線に追われるように京都に帰ってきました。

西日本や長野では大変なことになっていますね。

あちこち出歩いているので、通過したり、滞在したことのある土地
ばかりなので、よりリアルに感じております。

これ以上被害が拡大しないことを祈ります。

ところで今年の祇園催事の結果ですが、やはり良くなかったようです。
当アトリエも致命傷までは至りませんでしたが・・・・。

ワタクシは広島の店催事で、京都の様子は直にはわかっていないのですけどね。

ともかく、二週間ぶりのオフです。

この天気では釣りにも行けないし、部屋で一息つくことにいたします。

そういえば数年前の大雨の被害で機が水に浸かり、機織りを廃業された
丹後の機屋もありました。

全盛期ならもう一度新たに織り機を購入して再起、というコトになるけど
今の状況ではなぁ。

明けない夜は無い、止まない雨は無い、というけど雨はもうこれくらいで
カンベンしてください。(と言っても自然が相手だし。)

今日は雨読の日、NHKのブックレビューで見つけた本でも探しに行ってきます。