先日、久しぶりに顔をだしてくれたM君が手土産に持ってきた「かりんとう」。
播州特産明珍ひばし「糖変木」。製造元は姫路市の常磐堂製菓。
彼は別に姫路に出張していたわけではなくて、仕事帰りに一杯飲んで、
酔っ払い状態でテキトーに何点か購入した中の一品なんですけどね。
他にも「満月ポン」とか「メロディチョコ」とか置いていったけど、相変わらず
思いつきだけで生きとるな、こいつも。
歯の状態も良くないし、第一私が口にする食品ではないから、2、3日放置
してました。でも一昨日フト、視線を感じて目を向けた先にソレがありました。
「わたしを食べて・・・」と、そのかりんとうが囁いたんですよ。あ、このパターン
は何年か前に使った気がするぞ。ま、いいかダレも覚えてないだろうし。
歯を気遣いながら、そっとしがんでみたんですけどね。なんとコレが思い
のほか、いけるんですよ。甘味は抑え目で、香ばしさがまさっています。
ビールや日本酒にどうかは分からないけど、焼酎のアテとしてもナカナカ
相性がよろしいようです。これは新しい発見です。
しかし良く考えてみれば芋焼酎の本場、鹿児島では薩摩揚げに甘い醤油
をつけて食べているんだから、新発見というほどでもないか。
知り合いの女性でアンパンをアテに日本酒を飲むひとがいるけど、それは
お勧めできませんが、このカリントウ&焼酎はお試しの価値はありますョ。
ところで、「明珍ひばし」というのは現在では火箸として利用するより、風鈴
やドアチャイムとして有名になっています。
最初は甲冑造りから始まり、武具の需要がなくなると、その技術をいかして
火箸を造る。そして火箸も使われなくなると、今度は風鈴にアレンジ。
滅んでいった伝統工芸もたくさんあるなかで、こうして形を変えて生き残って
いる技術もあるんですね。何事もアキラメちゃいけないってことです。