秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

幻の水晶谷。

2010年01月24日 09時02分28秒 | 京都非観光迷所案内
今回は正直いってハードルが高いです・・・・。

何しろ小学生の記憶をたよりに数十年ぶりの探索ですから。

あの頃、「苔寺の裏山で水晶が摂れるゾ」という話を誰かが聞き込んできたんですよね。
しかし、まだ小学生の私たちにとって「苔寺」は遥か彼方。

でも好奇心が服着て歩いてるようなガキどもですから、日曜がくるのを待って自転車で
出発。住んでいた西大路七条から苔寺までは一時間以上は要したと思います。

そうだ、この椋の木が第一番目の目印だったなぁ。樹齢は500年以上だそうです。


ここからさらに西へ進むと間も無く苔寺です。この辺りもずい分変わったけど、昔ながらの
農家もまだ残っていましたね。あの頃と同じ、というか江戸時代からそのままかも知れませんナ。


鈴虫寺近辺。あの当時は苔寺も予約制ではなかったから、この辺りは茶店や土産物屋で
ずいぶん賑わっていたもんです。


予約制になったのは仕方ないとしても残念なのは、門前を流れる清流がこんな無残な
三面コンクリートになっていたとは・・・・。

この辺りは水量も多く、大きな岩岩をはんで流れる清流を眺めつつ、これから始まる冒険
に胸弾ませていたものでした。これじゃ風情もナニもあったもんじゃないワナ。

こんな工事を許した苔寺にも若干の責任があると思います。門を閉じてしまえば俗世間と
は関係ない、という姿勢なんでしょうかね。

ま、愚痴っていてもしょうがない、歩みを進めよう。この車止めから先は未舗装の道。


この砂利道に踏み込んで、やっと微かに当時の記憶が甦ってきたような・・・。
チャリンコではけっこうキツイ登りだったなぁ。まだ変速機も付いてなかったし。

入りません、入りません。(今は冬だから大丈夫だとは思いますけど)

辺りの風景と記憶を照らし合わせつつ、木々が鬱蒼と茂る山道をすすむと。

さっきバス停の近くですれ違った軽トラの荷台に乗っていた撃ち取られた猪の姿が脳裏を
過ります・・・・。宝くじにも当たったことないのに、流れ弾に当たって死ぬのは嫌だぞ。

気を取り直してさらに山道を登りながら、目は、あの水晶の洞窟を探し求めております。
が、進めども進めども発掘場所は見つからない・・・・。


この松尾道は橋に下から順番に番号がうってあります。6,7、8番目の橋を過ぎるころに
は足も疲れ、やや傾きかけてきた日に焦りを感じてきました。

そりゃそうだよなぁ・・・。微かな記憶だけで探索してるんだもんナ。そろそろ戻らないと
店の営業にさしつかえるし・・。ヨシ、十号橋まで行ったら帰るとするか。

幻は幻のままでエエかぁ。と、半ば諦めつつ重い足を引きずっていると・・・・。

続きはまた明日。もったいつけてるんじゃありません、そろそろ店へ行ってランチの準備
にかからないといけないもんで・・・・。





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1 コメント

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Unknown (近澤)
2023-11-21 14:22:18
西大路七条から水晶谷迄の道順教えてください。
私も中学生の時その水晶取りに行きました。今は新宿です。来週20231124日に墓参でかえります。その折行きたいです。是非宜しくお願い致します。
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