秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

「剣神社」

2012年04月30日 08時35分42秒 | 京都非観光迷所案内

 朝、ウ~ンと体を伸ばして爽やかな寝覚め・・・、の、はずが突然襲って
くる「こむらがえり」。ここ最近頻度が高まっております、ワタクシ。

そういえば、「手足のつり」にご利益のある神社があったぞ。と、フト思いだし
たのはいいけど、手元の資料を探してまで訪ねる暇はなかったんですよネ。

先日、泉通寺近辺に所用があって、通りがかりに目にとまったのが、この
「剣神社」。つるぎ・・つる・・、あ、この社じゃなかったっけ?

確信はなかったけど、参拝させていただきました。
  

藤の花は若干、盛りを過ぎていましたが、目的は藤じゃないからしょうがないやね。
  

 

帰宅後、ネットや手持ちの資料に目を通したけど、飛魚の絵馬や子供の疳の虫除けに
関する記述はあったけど、「手足のつり」に効用があるってのが見当たらない・・・・。

もしかして、思い違いだったか。いくらなんでも「つるぎ」と「つる」じゃ、ベタすぎるもんなぁ。

諦めかけて、ペラペラ資料ノートをめくってたら、ありました、「京の民間医療信仰」(思文閣
出版)ってのに記載されておりました。

その本によると、本殿の前にある「なで石」は陰石とも呼ばれ下には剣が埋まっていると
いい、この石を撫でた手で患部をさすると完治するそうです。

しまった、石を撫でていなかった!偶然立ち寄ったもんなぁ。それに境内にはそんな効用
を示す案内板もなかったはず。時代とともに忘れ去られたのかも知れませんナ。

次にこの社を訪ねる機会があったら、ゼッタイ陰石をナデナデして脚部をさするべし!
と、いうか病院に行けよ・・・・・。  

手足の「つり」に悩んでいる人はコチラへ→剣神社

 

 


「いかなご」の釘煮。

2012年04月29日 16時50分34秒 | グルメなのか?

 いかなごの釘煮を初めて食べたのはいつだっただろう?そんなに昔のこと
ではなかった気がします。実家に住んでいたころではなかったのは確かです。

そもそも、我が家の食卓において「いかなご」という魚類は存在していなかった。

七条商店街で「生いかなご」を商う魚屋はなかった、とは断言できませんけどね。
乾物屋で「かなぎちりめん」は販売されていたとは思いますけど。

以前、仕事で明石に数日滞在したことがありました。ちょうど「いかなご」が魚店に
出回る時期で、店のスタッフの女性たちもそれぞれの味付けで腕を競ってましたネ。

一時、釘煮にはまっていた時期があったけど、歯の具合が悪くなるにつれ、食卓に
登る回数は減少、ここ1,2年はすっかり忘れ去られた食品でした。

先日、スーパーの鮮魚コーナーでマグロの切り落としを購入した折、隅っこに遠慮
がちに並べられていたのが、この松幸水産(株)の釘煮。

パックの中の「いかなご」の目(いったい幾つあるねん)が「すっかり、おみかぎりネ、
あんなに毎日のように愛してくれたのに・・。」と訴えていたのであります。

いや、食べたいのはヤマヤマなんですけど・・。

ま、値段も安いし、量も少なめだからいいか、と、カートにポイっとほり込んで帰宅。

晩酌に恐る恐る、チミットだけ口に入れて数尾をかみ締め、再会の涙にむせんだ
ワタクシでありました。

      

甘さ控えめで、口中でほのかに広がる苦味はまさしく春そのもの。そういえば今年
は冬からいきなり夏に移行しそうな予感がしますネ。

翌朝は白米に乗せて瀬戸内海の春をシミジミ、味あわせていただきました・・・・・・。

 

 

 


妻取地蔵。

2012年04月28日 07時29分08秒 | 京都非観光迷所案内


寺町、と聞けばたいていの京都人は「ああ、新京極通りの西にある地味ィで、渋い店が軒を
並べる通りでんナ」という答えが返ってくるのではないでしょうか。
    

もしくは「秀吉が無理やり市内に点在していた寺を集めて造った町並みですね」という模範的
回答ですかな。市役所近辺ではよく分からないけど、御所から北には大小交えて多くの寺が
残されていて、ナルほど、寺町なんだ、と実感できます。

しかし、この近辺(西陣)が上記の寺町(東)に匹敵する一大寺院街だというコトを知る人は少な
いでしょう。(なんてエラソーなこといってる私も知らなかったんですケドね。)

何度か足を運んで、やったら寺が多い町やなぁ、という感想はいだいていました。で、ありますか
ら、この界隈の紹介が飛び飛びになるのは、いたしかたないのです。(結局言い訳ですか・・)

    

前フリが長くなっていまいました。この「祐正寺」も大小七十余もある寺の一つです。それぞれ
の寺には由緒由縁があり、また信仰を集めた仏像や地蔵があります。

この寺の場合はお地蔵さん、その名も「妻取地蔵」。この前紹介した市比賣神社は女性が
厄除け、良縁を願う寺ですが、こちらは男が良妻を得たいとお願いするお地蔵がおわす寺。
        
別に地蔵堂が傾いているわけではありません。近頃デジカメの調子が悪くてシャッター
がすぐきれないんですよね。まぁ、これも言い訳ですか・・・。

「仮初(かりそめ)の色のゆかりの契りのみ 結ぶばかりと人な思ひそ」これは霊元法皇
が、この地蔵尊の霊験あらたかなことを知らしめようとしてよまれた御詠歌だそうです。

このGW、この寺には良縁を求めて全国から独身男性が集合、「門前市をなす」ってこと
にはならないと思いますが・・・。

 


善願寺の腹帯地蔵。

2012年04月27日 06時57分53秒 | 京都非観光迷所案内

 腹帯地蔵を安置する寺は京都市内の各所にあるそうです。なにしろ生まれて
このかた、妊娠した経験がないもんで(当たり前です)、どこの寺に腹帯地蔵が
あるのかは、まったく知りませんでした。

なかでも、この醍醐・善願寺と西京区・広野地蔵堂の両体のお地蔵さんは、仏像
彫刻として勝れているそうです。(「京のお地蔵さん」 竹村俊則著 京都新聞社)



この善願寺の本尊地蔵部撮像(重文)は高さ2,7メートルに及び、寄木造で平安
時代後期の作。

そういえば、最古の腹帯地蔵と書かれた看板だったか、ものの本だったかを目に
した気がします。(まぁた、ええ加減な話ですんません)

開運占いや悩み事の相談にも応じてもらえるみたいですナ。

粟島堂や、一比賣神社など、どちらかといえば女性のための寺社が市内に点在
している京都、「女性限定パワースポット」なんて特集が組まれそうですナ。
(すでにどこかの雑誌かTVが制作していたかも知れませんけどネ) 


不思議な標識(石碑)

2012年04月26日 07時30分16秒 | 京都非観光迷所案内

 不思議と思うのは私くらいだと思いますけどね。以前紹介した大石神社の
近くで目にしたたこの石碑↓。左はまぁ当たり前なんですけどね。

  
分からないのが右の「京都大仏三十三間堂」。確かに方角的には間違っていませんけどね。
しかし距離的には相当離れてますよ、三十三間堂は。しかも京都の大仏はとっくに消滅して
いますから。(昭和48年に焼失。サイズは天保時代の10分の1、だったそうです)

この石碑がいつ頃建てられたのかは分かりませんが、元は法広寺近辺に存在していたの
ではないか?と、私はかってに想像しております。

大仏が焼失して、石碑の存在価値が失われたから、廃棄処分されそうになったのを誰か
が惜しんで、この地に建立したのかも?ってのが私の推理ですけどね。

単純にこの石碑を建てた時に左はいいけど、右側はなんにもないから、どうすべえ?
しょうがない、三十三間堂があっちの方角にあるから、そう彫っとくか。なんてのが真相
だったのかも知れませんけどね。

もひとつの石碑がコレ↓ 旧東海道の「五条別れ」にあります。
 
別に不思議ではないんですけど、標識の横にそれを説明するための標識があるのです。
それがどうした?と、言われりゃそうなんですけどね。

百年後、五条別れを史跡と示した標識、なんてのがまたその横に建てられたりして・・。
(ありえませんけど)

 


 


マグロ納豆。

2012年04月25日 08時01分01秒 | グルメなのか?

 納豆といえば水戸、いわゆる関東方面の食べ物のイメージがあります。
京都の場合、丹波地方の名産品ということもあって、さほど抵抗感はありません。

しかし、一昔前の地方ではそうではなかったようです。高知出身の知人は修学
旅行が東京だったそうですが、朝食に出された一品が納豆。

全員が「この豆、腐っちゅう!」と言って残したとか。今は昔の話です・・・・。

抵抗感がない、とは言えど我が屋の食卓に納豆が登場するのはマレです。
私の場合、あの糸引きがメンドーなんですよね。

納豆好きの人からはお叱りを受けるかも知れませんケド。

たまに食する場合、「やまかけ」か「マグロ」と合わせて、てのがほとんどです。
(ようするに酒のアテです)

マグロ納豆に使用するのは安価な「ブツ」か「切り落とし」で充分。安価とはいえ、
考えてみりゃ、贅沢な食品ですよね。

  

青森のマグロと水戸の納豆のコラボ。江戸時代なら将軍様でも口にできなかった
一品です。

しかし、納豆の場合、薬味は芥子、マグロの刺身にはワサビ。ではマグロ納豆の
場合は?悩んだときは両方混ぜる!なんてね。ここは無難にワサビでいっときます。

 


市比賣(いちひめ)神社。

2012年04月24日 08時03分39秒 | 京都非観光迷所案内

若いころ、この近所のデザインスクール(夜間)に一年間通っておりました、私。その頃は
社寺仏閣なんて興味なったもんで、こんな社があることには気がつきませんでした。

当時は、こんな近代的な建造ではなかったかも知れませんけどね。
   

末社の市比賣神社(中央市場内)はずいぶん以前に紹介させてもらいましたが、そちらは商売
繁盛を祈る社、こちらはプラス、女人厄除けで有名。(なんだそうです。)

建立当初の位置からいえば、市場のほうが本家筋?にあたりそうなもんですが、七条坊城近辺は
貴族の館を除けば衰退の一途を辿っていたそうですから、移転も仕方なかったのかも知れません。

   
真名井の蓋にずらりと並んだ姫達磨。ナゼか映画の「陽炎座」の一シーンを連想してしまった。
あれは井戸じゃなくて、水を張った樽みたいなのに女性が沈んでいたっけ。

そして口から泡の代わりに赤い玉みたいなのをポコリ、と一つ吐き出して、やがて赤い玉が
水面いっぱいを覆い尽くす・・、衝撃的かつ、甘美的な場面でした。

     

     
     

     

          
日本初だったか、日本でここだけだったか忘れたけど、「カード塚」使用済を左下の
容器に納めるみたいです。

なかなか商売上手(普通だとこんな言い方すると誹謗的ですけど、なんせ商売繁盛
の社でもあるから、ホメ言葉です)でアイディアに富んだ神社であります。市比賣神社

    


王将の「ソース焼きソバ」

2012年04月23日 07時33分17秒 | グルメなのか?

 王将の焼きソバといえば当然、「五目あんかけ」などの中華風を思いうかべますが、
実はソース焼きソバもあるのです。(注文する人は少ないと思いとますけど。)

   

私たちの場合、オーダーする品はほとんど決まっているので、ちゃんとメニューに目を
通さないので明言できないけど、店によっては表記されていないかも知れませんナ。

昔の知り合いでSちゃん、て人がいたんです。(私より年上の男性ですが、年上からも
年下からもSちゃん、と呼ばれていました。ま、そんなキャラのおじさんです。)

彼がどこの王将へ行っても必ずオーダーするのが、このソース焼きそば。

今から思うと、母一人、子一人で育った環境だったので、かなり「お子ちゃま口」
だったのかも知れませんネ。他の食べ物の嗜好をかんがみても・・・・。

食べ物だけじゃなくて、思考や行動もかなりユニークでした。元は友禅師だったけど、
演歌歌手としてレコードを出した経験もあったそうです。(モチロン、売れていません)

やたら甲虫の生態に詳しくて、いつもヘラクレスカブトムシの話をしてました。(いいか
げん、私たちは聞き飽きてたましたけどね。)

煙草はロングホープ。「そんなの今時どこで売ってまんねん!?」と皆につっこまれて
いましたナ。

ホテルに宿泊したら、ベッドが苦手で、いつも床にシーツをひいて寝ていましたなぁ・・。
他にもいろいろあったけど、書き並べると切りがありません。

そんなSちゃんを思いだした王将のソース焼きそばですが、以前食べたのとは若干
違っているみたいでした。

麺は平打ちの太麺じゃなかった気がするんですけど、最後に食べたのは7,8年前
だったから断言はできません。また、店によっても違いがあるのかも知れませんネ。

結論を申しあげますと、やはり「餅は餅屋」ってことですか。個人的嗜好や、持ち帰り
にしたので油が少し回ってしまった、ってこともありますが・・・。

でもSちゃんは、今もどこかの王将でソース焼きそばを食べているんでしょうナ。


奇妙な果実。

2012年04月22日 09時16分26秒 | 京都商店街巡り

 山科三条商店街で、チラホラ目にする、この風船↓
       

こんなシナビタのも味があっていいではないか?と思うのは私くらいですかナ。
       

しかし、これだけの量がぶら下がっていると、かなりインパクトがあります。
このツリーを見て思い浮かんだのが「ストレンジ・フルーツ」(奇妙な果実)って曲です。
        

ビリー・ホリディが歌って話題になったんですけどね。最初はレコード会社も余りに過激
な歌詞であったため、レコーディングを拒否したそうです。

私は中学時代にその訳詩を読んで、慄き、怒りを感じたもんです。あの頃のボクは純
でしたなぁ。アメリカという国に疑問を感じた最初のきっかけだったかも知れません。

なんて、またエエカッコするでしょ、このオヤジは。ホントはアメリカ批判を刷り込まれそうに
なったのは私の小学生時代、京都における教育界の事情があったからなんですけどね。
(それがすべて間違っているとは思いませんケド)

おっと、私のブログに相応しからぬ方向に話が流れてしまった。それに茄子は果実
じゃないもんね。

このキャラは山科茄子の「もてなす」君だそうです。おもてなしとモテモテをかけている
のかどうかはともかく、KBS京都のキャラにもこんなのがいた気がするぞ。

ちょいと調べてみたら、KBSのほうは「カモンナス」(これは賀茂茄子にかけていますナ)
ですと。パクリじゃないはずだから、作者が同一なのかキャラ同士が兄弟なのか?
     

ま、これ以上調べる気はありませんけどネ。

この屋の主はよほど、「もてなす」クンがお気に入りのようです。(振興会関係者の家だと
は思いますが・・・。)
      


洛北製麺所「京洛のうどん」

2012年04月21日 07時42分30秒 | グルメなのか?

  この製麺所は以前から知っていたけど、購入のタイミングが合わなかったのです。
朝一に買って仕事の間中持ち歩くわけにもいきませんし・・・。

 今回はたまたま夕方に通りがかったもんで、すかさず買ってかえりました。手書き風の
パッケージもいいけど、中身も手作り感がヒシ、と詰まっていました。

蒲鉾も一枚づつ手でラップしてはりました。(年いくと些細なことでも感動しますナ。)

 

カレーうどんにもひかれるモノがあったけど、ここはシンプルに「夜なき」と「筍わかめ」。(どちらも350円)

出汁は上品な薄味、麺は細めで若干軟らか目。京風うどんとは?と聞かれたら、すかさずこのうどんを
指さしますね、ワタクシ。(硬さは湯で加減にもよると思いますケド)

  

今度は「カレーうどん」と「エビ天うどん」を買ってみよう・・・・。 

ところでワタクシ事ですが(だからブログなんですけど)、昨日は相方の誕生日。あ、これは個人情報
の漏洩にあたりますか?(幾つになったかバラさなきゃいいですよね)

そこで「吉兆」でお祝いしょうと思ったけど、残念ながら相方は着物仕事。(思うだけならいいでしょ)
会場は京都なので通いだけど、着物の用意などあって実家からの通勤です。

朝はドタバタしているので、夜にゆっくりメールするつもりだったのに、一人酒はイケマセン。酔っ払い
オヤジに変身するまでの時間の早いコト。気がつくと日付が変わっておりました・・・。

で、今朝一日遅れのお祝いメールを打ったんですけどネ。それはまぁヨシとして(いや、良くないけど)
朝食を作ろうとして食器置きの箸たてのコーナーを見て???

なぜか歯ブラシが?相方が留守で良かった・・。発見されたら、またバカにされる(つうかボケ始め
かと疑われる)トコでした・・・・。