秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

雨あがりの「地蔵院」

2009年06月30日 13時56分21秒 | 京都非観光迷所案内
今日は六月の最終日。ってコトはモロモロの支払日でもあります。

支払いのため車で市内を巡回。 ・・・「胃が痛いぞ」。

こんな時は薬を飲むより、メンタルな治療が必要。そこでハンドルをきって物集街道
を北へ。目指すは別名「竹の寺」とも呼ばれる「衣笠山地蔵院」。

開山は夢窓国師で臨済宗の寺です。一休禅師が幼少の頃修業された寺で、応仁、文明
の兵乱以前は17万平方メートルの境内を有する一大禅刹でした。

なんでまた、この寺に足を向けたかというと、この時期、梅雨の雨を吸った苔が
一番美しく見えるんです。

苔の絨毯から顔を覗かせた紫陽花が、疲れた私の身と心を癒してくれましたね。

苔といえば、苔寺や商売上手?な鈴虫寺はこの地蔵院のすぐ近くです。
でもこの寺に足を向ける観光客は少ないでしょうね。(だから迷所案内なんですけど)

何百年と引き継がれた苔むした庭を眺めていると、「そうだよな、些細なコトで
イチイチ胃を痛くしてたってしょうがナイやね。」(自己逃避ではありません)

ウン、薬も必要かも知れないけど、精神の安定が大事。なんてコトを思いつつ
ガレージに車をしまって自転車で帰宅。

ドアを開けたら「風邪薬買ってきてくれた~?」という相方の声。

忘れてた・・。キビスを返して自転車で薬局へ。(やっぱり胃薬飲んだほうがいいかも)

地蔵院  京都市西京区山田北の町23 阪急上桂駅から西へ13分。
拝観料500円。プラス400円で庭を眺めながらの抹茶の接待があります。





「しんぎ」

2009年06月29日 08時37分39秒 | 着物話
さて、この「バトン」のような棒状のシロモノはなんでしょう?

着物業界人以外には難しいかも。

答えは「しんぎ」。漢字で書くと多分「心木」。

車輪の真ん中の棒や建築(瓦関係)に使用される棒に「心木」の文字があてられ
ますが、転じて物事の中心となるものを「心木」と表記する場合もあるようです。

反物をこの棒に巻きつけていくわけですが、これがナカナカ難しい。

慣れるまでは、生地が左右にぶれるし、しっかり巻かないとふやけた竹輪みたいに
なったり。この巻きかたで、業界にいる年季がわかります。

手首のスナップと親指以外の指を使って上手く使って巻き上げていくんですが、
問屋によっては新入社員は朝から晩まで、この巻きかたを訓練させられるとか。

催事などで、呉服屋さんの新入社員がたどたどしく心木に反物を巻きつけている姿
を見ると、なんだか微笑ましくなって心の中で頑張ってナ、と呟いてしまいます。

彼(彼女)らが一人前に見事に反物が巻き上げられるようになるまで、誠意努力
するのだよ~、なんて思いなんですけどね。

それより自分がもっと誠意努力しろって?ハイ、その通りでした・・・。

今夜の賄いは「郡上焼きそば」

2009年06月28日 23時10分02秒 | Weblog
賄い、というか、帰宅後の酒のアテ?

夜に炭水化物を摂取しないように心がけて
るんですけど、賞味期限ギリギリのソバをお客様に出す
ワケにもいかないし、かといって捨てるには忍びない…。

マァ明日の朝食ってもいいか。

郡上の焼きそば麺は独特の色です。

いわばチキンラーメンみたいな色。

店でも常時出したいけど、保存と郵送料の問題
があるから、京都でこの郡上焼きそばを口に
できる人はほとんどいないと思います。

最後の郡上焼きそば、コレにて終了!

豚カツ「勝裕」

2009年06月28日 11時09分22秒 | グルメなのか?
この西大路七条西入るにある「勝裕」さんは北白川に住んでる頃から、通わせて
もらってました。(と、いってもたまにですけど。)

この前関西テレビの「よ~いどん」で紹介されていたのは、「カツ重」でしたが、
私が注文するのはほとんどこの「サービス弁当」。

豚汁付き、ご飯お代わりOKで830円。(820円だったっけ?)この店の豚カツは
少し大きめのパン粉でサクッと揚がっていて、ヘレカツ等の定食も捨てがたい。

ガレージが無いのが難点ですけどね。

こっちに引越してきたから自転車でも行けるようになってシアワセ・・・。


コーヒー牛乳はコーヒー牛乳。

2009年06月27日 09時47分32秒 | グルメなのか?
昨夜は1時過ぎまで忙しくて、二人ともタバコを店に忘れて帰宅。

仕方ないんで、朝からコンビニへ。買いに行ったのはモチロン私。いや、これは
ウチの力関係を表しているのでは無く、相方はその間朝食の用意です。
(言い訳するトコが怪しい気もするけど・・・・・。

そこで見つけた森永謹製「なつかし珈琲」。本当なら「珈琲牛乳」と表記したいん
だろうけど、数年前に乳成分の使用量によっては「牛乳」の文字が使用できなくなったんですよね。

でも、私たち昭和育ちの人間にとっては、珈琲牛乳は珈琲牛乳なんですわ。

やっぱり風呂上りは「腰に手をあてコーヒー牛乳」。(今はビールだけど)

子供の頃、牛乳キャップの裏にキャラクターの絵(何の絵かは忘れました)が
プリントされているのを集めたらプレゼントが貰えたなぁ。

今みたいに、食品衛生に関してうるさいコト言ってませんでした。

ベタ焼き(お好み焼きのチープ版)なんか新聞紙に包んでましたから、あの当時。

そういえば兄の友人の家で製造していたフルーツジュース、ゼッタイ果樹なんか
入ってなかったと思います。(おもに風呂屋で流通していたシロモノです。)

今みたいに無菌状態にされてしまった日本人はいったいドコへいくんだろう・・。


隠れ家的饂飩屋「十兵衛」

2009年06月26日 08時40分15秒 | グルメなのか?
少し以前のワタクシなら「たががウドンで、ナニ気取ってまんねん、ケッ!」
なんて言ってたかも知れません。

飲食関係に関わるようになった今は、「ナルホド、オンリーワンを目指すと、こんな
展開もアリか・・・。」と感服いたしましたね。

なにしろ、案内看板も無いし、店の造りは360度どこから見ても饂飩屋に見えない。
(360度から見てませんけど。)

店の表にも看板もありませんから、予備情報が無いと、絶対見逃しますね。

以前はもう少し東で営業されていましたが、その頃は普通の店の造りで、一般客
を対象にされていたようです。


その場所で饂飩を商いながら、なにか閃くモノと自信を得られたのかも知れませんナ。

普通饂飩屋のサイドメニューといえば「おはぎ」、「稲荷寿司」だけど、この店は
手作りスイーツ。

饂飩はもちろん手打ちで、コシのある細麺。最近手打ち饂飩といえば讃岐の太麺ばかり
食べてたから、これは嬉しい。

私は「坦々饂飩」のセット(匠。1260円でオムスビ2ヶ付き。)、相方は「和風ちゃんどん」
(750円。ちゃんぽん饂飩のこと。野菜たっぷりのあんかけ)

「ちゃんどん」(ナゼかチャングムの誓いを連想してしまう)は京風の優しい出汁
が細麺と上手くマッチして、美味しゅうございました。

「坦々饂飩」は冷と温があり、私は今回「冷」を選んでみました。

これは、ちょっと失敗だったかも。味もチャーシューも文句無いけど、このスープ
は温でいただくものですナ。これはワタクシの選択ミスでした。

住宅街の中に溶け込んだ店造りは、完璧にフリの客は度外視してますから、客層は
「洛西マダム」がターゲットでしょうね。(洛西マダムなんていたっけ?)

2時前に入店したけど、やはりオバサマ連れがほとんどでした。ご主人たちはもしかして
立ち食いの駅饂飩や290円弁当食べてるかも?なんてヒニクな思いはやめとこう。

チラシには「店内へは下足の上入店いただけますので足元のオシャレをお忘れなく。」
と書かれてました。長靴や地下足袋の人はきちゃだめョ。ってコトかな?

イカン、またナンクセオヤジになるところだった。ワタクシ草履で行きましたけど・・・。

なんだか最後はビンボー人ネタミが入ってしまったけど、ゆったりとした店内で
手作りの美味しい饂飩を食べたい人にはお勧めです。

場所は各自で探していただければヨロシイかと。きっとお店の方針としても有象無象
が押しかけるのが嫌だから、今の場所、店造りにされたと思います。

ワタクシのブログで紹介しても大丈夫?。OKです。見てる人はごくわずかですから・・・。

これが昔のバーベキュー。

2009年06月25日 09時00分02秒 | グルメなのか?
先日お話した丹後で見つけた昔の料理本に掲載されていた「バーベキューソース」
の宣伝ページ。(これはCMだから、ちゃんとバーベキューと書かれています。)

懐かしい・・・・。

「味がすばらしくなります」、というコピーもスバラシイ。

我が家でも、一度だけこのソースを使ってBBQが食卓にのぼった事があったナ。
(ナゼ一度の記憶しか無いんだろう。二度目からは感動が薄れてしまったのか)

とにかく、すこし甘めでフルーティなソースとの出会いは記憶の片隅にずっと
残っていました。スーパーなどで何度か探したけど、とっくに廃盤になってましたね)

紙面で、だけど、再会できて嬉しいぞ。

ところで、このBBQが乗っている金網、網目が大きい!時代やね~。


コジャレタ昼食。

2009年06月24日 09時35分51秒 | グルメなのか?
アトリエ(洛遊庵)の近所にある「BEBY FACE PLANET'S」。西京区大枝。
9号線を市内から亀岡方面へ。芸大前の信号の南側。

以前は回転寿司(回転中華もやってました。今思うと最後のあがきだったのかも?)
の店だったけど、一年ほど前にリニューアルしたお店です。回転寿司屋の頃に何度
か行ったことがありますが、プラネッツに代わってからはまだ未入店でした、私。

相方は先日一人で食べに行ったらしく、悪くなかったョ、というご意見にしたがって出かけてみました。

店内はバリ調、幾つかのブースに区切られていて、落ち着いて食事ができるように
配慮されています。インテリアはバリだけど、料理はイタリアンが中心の創作洋食。

ランチタイムは11:00~14:30。日替わりランチ820円かセレクトランチ930円があり
ます。どちらもスープバー&ドリンクバー付き。(平日のみ)

完全に若い女性をターゲットにしてますね。日替わりランチのライスは軽めです。
(ライスはおかわり自由。)

店の駐車場の出入りの不便な場所と2時過ぎという時間帯にも関わらず、店内は賑って
いました。(やはり女性客がほとんど。)

今回のリニューアルはどうやら大成功みたいです。

やはり、お客様のターゲットを絞り込むことが、これからさらに重要になってくる
んでしょうね。

「鶏ちゃん」?ウチの場合は・・・、え~っと・・・。

「いっぺん(一度)来てくれたお客様は、みんなケイチャンファミリー!!」
(ようするに絞りきれてないってコトですナ・・・・。)

朝の京都中央市場。

2009年06月23日 09時32分00秒 | 京都商店街巡り
大学時代の友人が中央市場で電気店を経営してます。

「大型冷蔵庫(家庭用)の中古があるんやけど、いるか~?」と電話がありまして。

そういえばウチの冷蔵庫って何年使用してたっけ?10?いや20年以上は経つナ。

市場に仕入れの用事もあったのでついでに検分。ん~確かに今の冷蔵庫より使いで
はよさそうだ。

彼の案内で市場内を少し見学。小学校時代のクラスメートが市場内の食材店にいる
と聞いたので、ご挨拶にいっときました。

高校時代に2,3度出あったきりだから、30数年ぶりの再会でしたね。

多分道ですれ違ってもお互い気がつかんかったやろなぁ・・・・。

話は変わりますけど、昔「太陽」という月刊誌に「市場の朝ごはん」というコラム
がありました。1年ほど続いたかなぁ。

今度、電気屋の彼から聞いた美味い定食屋のレポートでもしてみますか。

まぜるべきか?

2009年06月22日 09時33分51秒 | グルメなのか?
昨日の昼食は「得得」の「サラダウドン」。

この店は讃岐風の太ウドンなんですけど、ザルとサラダは細ウドンが選べます。

最近疲れ気味の胃には太いウドンは若干辛いものがあります。野菜も不足してる
し、ここは「サラダウドン」細麺ゴマダレタイプをチョイス。

運ばれてきたウドンを前に箸を取って、さぁ食べよっ、とした所で相方が、

「なぁ、そういうのって、混ぜ合わせて食べるもん?」と突如質問。

箸を空中に一瞬止めて、シバシ考えましたね。

たとえば冷麺。私はまず、チャーシュー&胡瓜と麺に芥子をちょいとつけて一口。
次に錦糸卵と麺をススリ込む。(別に順序は決まってないけど)

ようするに、最初の形を保ちつつ、終焉へ向かう食べ方です。

まず最初にごちゃ混ぜにするってタイプの人もいますよねえ。きっとカレーも
そうやって食べると思います、そんな人は。

いえ、ケシテ批判しているワケでは無いのです。

この「砂山崩しタイプ」と「チャンプルー混ぜ混ぜタイプ」を心理学的に分析して
みると、ナンラカの答えが出るのではなかろうか?

別に答えが出たトコでどおってこと無いんですけど・・・・。

あ、ワタクシもビビンバは混ぜ合わせて食べてますョ。(当たり前か)

※昨夜のブログで「ピスタチオ」と「カシューナッツ」の表示が間違っていました。
酔っ払って投稿するもんじゃないですね。改稿しときました。