秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

コンビーフの思い出。

2010年10月31日 09時40分34秒 | グルメなのか?
私たちオジサン世代にとって、子供の頃TVドラマで見たアメリカ人の暮らしが憧れだった
という人が多いんですよね。大きな家や車、大型冷蔵庫にあふれんばかりの食料品。

私の場合、車や家には反応しなかったけど、食べ物に関しては興味深々でした。たとえば、
カゥボーイたちが食べていた「ポークビーンズ」。焚き火を囲んだ男たちが、ビーンズを
食べつつ、コーヒーを飲んでは底に残った豆のカスをペッペと吐き出すんですよね。

それとコンビーフ。(これは西部劇じゃないけど)。マグロフレークや鯖缶くらいしか見た
ことのない私にとって牛肉がぎっしり詰まった缶詰は、正に「夢の缶詰」でした。

大人になって、「ポークビーンズ」も「コンビーフ」も口にすることが叶ったけど、食後の
感想は「なんだ、こんなモンだったのかぁ」でした。

まぁ、アメリカの料理で美味いものはそんなに無いってことが分かっただけでも、大人に
なったって事ですね。

こんなコト言うとアメリカ人に叱られるか。どちらも家庭料理じゃなくて非常食みたいな物
ですからね。特にコンビーフなんて料理もせずにそのまま食っちまったもんなぁ。

S君は昔、沖縄の女性と付き合っていて、その彼女から教えてもらったのが「ばれいしょ入
りランチョンミート」。その女性の実家は基地の近所だったから基地内の免税店で格安で
入手できたそうです。だから実家からダンボール箱ごと送ってもらっていたとか。

これにハマッタらしい。彼女と別れて東京から戻ってきても、時折この缶詰を探しては味わ
っている、と聞いたら当店の缶詰コーナーに置かないワケにはいくまい。

これは米国製じゃないから、違う缶詰だと思いますけどネ。(株)沖縄県物産会社HO。
「わした」、というのは「わたしたち」という沖縄の方言だそうです。

(もしかしたら、「ランチョンミート」じゃなくて「ジャガイモ入りコンビーフ」だった
かも?ま、いいかぁ、違ったらまた探しにいけばいいんだし・・・・。)



ご飯でご飯。

2010年10月30日 09時28分41秒 | グルメなのか?
この前、店でテレビを見ていたら「県民ショー」で菊の寿司をオカズにご飯を食べる地方が
紹介されていました。寿司といってもご飯は少量でほとんど茄子の漬物でしたけど。

それを見ていたT社長がぼそっと「うちに前いた職人で稲荷寿司をオカズにご飯食べてたの
がいたなぁ」と、のたまうではありませんか。

どんだけ米好きやねん!社長がユニークだと従業員も変わったのが集まるんでしょうか?

関東人が関西人をバカにして「炭水化物(うどん等)でご飯食べるなんて信じられないョ」
なんて言うけど、どうだ、京都にはこんなツワモノがいるんだゾ。(自慢にもならんけど)

寿司をオカズにご飯まではともかく、焼きソバで飯がたべれるか?と聞かれたら、私はイエス。

若い頃はお好み焼きをオカズにご飯食べられたもんね、今は無理ですけど。さすがにたこ焼き
はオカズにしたことは無いけど・・・。似たようなもんだけど、そこらあたりが私のボーダー
ラインかも?

これは付きだし用のミニ茶碗蒸しです。銀杏を割っていて突然作りたくなったんですけどね。
      
子供の頃、母親に頼んで具材無しの茶碗蒸しを作ってもらって、それをご飯に混ぜて食べる
のが大好物でした、ワタクシ。

よく分からないけど・・・。

2010年10月29日 10時02分36秒 | 京都非観光迷所案内
この社はJR西大路駅近くに位置するのですが、祭神はよくわかりません。
左の「松尾大社」はまぁ分かるけど、右の「天照皇大神宮」。
  

「天照皇大神宮教」と関係あるのだろうか?戦後、北村サヨという女性が始めた宗教ですが
彼女は「踊る宗教」で世界36カ国を布教にまわった女傑です。

説教をしていないときは農婦として働き、死後は自身の偶像崇拝を禁じたそうです。そのた
めか、現在も布教を続けているのかは私にはわかりません。

山口県の熊毛郡には本部道場があるらしいけど、今でも踊りながら説法しているのか、ちょ
っと興味があるんですけど、確かめにいくほどヒマはないしなぁ・・・・。
     

獅子瓦の館。

2010年10月27日 16時11分35秒 | 路地と廃屋
この家はまだ人がお住まいの様子なので、「路地と廃屋」のジャンルに含めてよいものか
迷ったんですけど、「廃屋的オブジェの館」として特別に登録させていただきました。

こういう家を見るにつけ、いったいどんな人が住んでいるのかと興味深々です。でも訪ねる
勇気はありませんけどネ。

正面中央の瓦。撮影したときは鬼瓦だと思ったんですけど、よく見たらライオン(獅子)
のようです。不動明王にも見えるけど、あまり見かけたことがない瓦です。

その横になぜか錨。余計なお世話だと思うけど、重みで手すりが落ちないか心配です。

ときどき古道具を商う店で、このようなオブジェの館を目にするけど、ここは普通?の家屋
の様子です。家の中も覗いてみたいけど、ちょっこし怖い気もするナ・・・・・。

ところで話はまったく変わりますけど、昨日突然携帯が壊れてしまった。

お昼前、ジーンズのポケットに入れていた携帯が「ポコペン」(と、聞こえたんです)と
鳴ったから、けったいな着信音やな、と取り出してみたら、なんと液晶が真っ黒ケ。

何度か電源を入れたり切ったりしてみたけど、かすかに縦線がみえるだけ・・・。

すぐにauの店にもって行って代用機を借りて帰ったけど、あの「ポコペン」は携帯の断末魔
の悲鳴だったのか・・・・・?

初めての「餃子」。

2010年10月26日 10時10分39秒 | グルメなのか?
初めて餃子を食べたのはいつだっただろう?中学生の頃だったと思うけど、外食ではなかった
気がします。と、いうことは母親の手作り餃子?いや、この「せみ」の可能性もあるナ。

外食で食べたのは「みんみん」だったのは確かです。京都の餃子といえば「王将」ですが、
あの当時はチェーン展開し始めたころで、我が家の近所には「みんみん」しかなかったもんなぁ。

全国的には「みんみん」といえば宇都宮らしいけど、京都の場合、「みんみん」と聞いて
木屋町店を思い浮かべる人も多いと思います。

この木屋町店が京都みんみん発祥の地ですが、店主は若い頃画家を目指していたという話を
耳にしたことがあります。(それがどうした?と言われても困るけど)

この「みんみんのせみ餃子」もロングラン食品ですよね。他の冷凍物に比べると若干味は
劣るかもしれないけど、値段は昔ながらの庶民的価格なのが嬉しいですナ。

とはいえ、めったに口にすることはないんですけどね。スーパーの特売で50円を切ってた
のには驚きました。驚いたついでについ、2パック購入しちまったい・・・・・・・。









すき焼きの具。

2010年10月25日 10時39分22秒 | グルメなのか?
寄せ鍋なんかは外食で食べる機会があるけど、すき焼きは家で食べる、というイメージな
んですけど、どうなんだろ? 

京都には「三島亭」という有名店があるけど、自腹で行くにはちょいと敷居が高いもんなぁ。
(一階の売店では何度か購入したことがあるけど、それも正月用。なぜか母親はそう決めてました。)

関東は豚肉圏、関西は牛肉圏だから、肉じゃがの主役は牛と豚に分かれるけど、すき焼きは
どうなんだろう?あらたまって関東の人に聞いたことは無いし、興味もなかったもんなぁ。

チカゴロ、スーパーでやたら安い松茸を目にするもんだから、昨日は当店で常連さんたちと
「松茸入りすき焼きパーティ」を開催。ここだけの話、ワタクシ、初めての体験であります。
     
松茸が高価、という事もあるけど、同じ金額だすなら他の食材に手がでますから、私の場合。
で、他の具材をナニにするか?という話になったんですよね。

主演は松茸だとすると、その相手役は?ワタクシ、なんの疑問ももたず、牛肉を思い浮かべ
たけど、他の人たちは、口をそろえて「松茸だったら、当然鶏肉でしょう」とおっしゃる。

う、う、どうせアタシャビンボー育ちです、松茸入りすき焼きなんて食べたコトないもんね、
「みんなビンボが悪いんや~」(こんなギャグがあった気がするけど・・)

まぁ貧乏かどうかはともかく、私、成人するまで鶏肉食べなかったから、「鶏すき」自体
食べたことがないんですけどネ。

主役と相手役が決定して、あとは脇役です。焼き豆腐、ネギ、糸蒟蒻はまぁ当然ですな。

ところが玉葱と白菜をどうするかで意見が分かれましたね。ウチの場合どちらも入れなかった
けど、それは「鶏すき」じゃなかったし、ここは皆さんの意見を取り入れて両方用意しました。

京都人だけでもこれだけ具材に違いがでる、ってことは地方ごとに色々面白い具材があるの
かも知れませんね。

福井出身のSなんかはすき焼きといえばメインの具材は鯖だったと言ってたなぁ。もっとも
彼の実家はお寺で、カレーも肉じゃなくて鯖だったらしいけど・・・・。

「牛すき」を食べるようになったのは明治以降だから、伝播していく過程でいろんなすき焼き
が発生していったんでしょうね。「すき焼き分布図」みたいなのがあれば見てみたいもんです。

最後に忘れてならないのは、残り汁の活用法。我が家では翌朝の「おじや」。これが楽しみ
で、言ってみれば、すき焼きは二日間に渡るイベントでした。

あの甘辛い味をしみ込ませて、焼き飯風まで炒めた「おじや」、懐かしいぞ。

うどんを入れるのも悪くないけど、やっぱり「おじや」です、私の場合。



女性の味方「粟島堂」

2010年10月24日 08時45分04秒 | 京都非観光迷所案内
京都の人形供養で有名な寺といえば、上京区の宝鏡寺です。皇室ゆかりの尼寺でもあり、
夜中に見回りに歩く人形もいたりします。ホントに夜回りするかは見たコト無いんですけど。

コチラの粟島堂宗徳寺は市民から「粟島さん」と呼ばれる、近所のオバサン的なお寺です。
安産子授けや婦人病平癒に御利益のあるお寺で、オジサンの私にはあまり縁はないんですけどね。
     
与謝蕪村もこの寺を訪ねて、句を詠んでいます。私は俳句にはうとい(他にもうといコトは
いっぱいあるけど)、病の娘の平癒を祈って詠んだ句には心うたれるものがあります。
     
京都駅からわりあい近いけど、観光客はさほど多くは訪れない地元密着型のお寺なのでしょう
ね。ところで京都で何々堂とよばれるお寺が多いのは、原因は平安時代にまで遡ります。

平城京を京都に移した原因の一つが、奈良仏教の政治介入が目にあまったから、といわれます。

だもんで、平安京には東寺などの官営寺以外の建立を禁じたため、寺とよばず、堂と呼んで
いたそうです。粟島さんは応永年間開山だから関係ないんですけど、余談まで。
     
粟島堂宗徳寺↓
http://www.geocities.jp/awashimado/

黒船再び。

2010年10月22日 09時15分54秒 | ハマチャンネル
昨日のランチタイム、いつものごとくカウンターで読書にいそしんでおりました。
(いつもランチタイムは暇ってことです、困ったモンだ。)

店頭に人の気配がしたから、ふと目をあげたら、入ろうか入るまいか外人4人組さんが相談中。

ま、またか! 駅近とはいえ、どっちかというと裏通りのこんな店になんで立て続けに外人
がやってくるんだ?他にも店があるではないか。とは思いながらもつい笑顔を浮べてしまう。

「ボンジュール」・・・・う、今度はフランスかい!

「キャンユー・スピーク・イングリッシュ?」と聞かれて、思わず「ア、リルゥ」なんて
言っちまった。ホントは英語の試験で50点以上とったコト無いんだぞ、自慢じゃないけど。
(しかも何十年も昔の話だし・・・・・。)

「ラーメンガ食ベラレルノデスカ?」(と、聞いたんだと思う)

「ノン、フライド・ヌードル・オンリー」(何語やねん)

とにかく日本語とフランス語、英語まじりで(今回はシュリンプって単語もでたし)どうに
かオーダーが決定。(ソース焼きソバと鶏塩焼きソバ)

もう、前回みたいに鰹節で悩まないもんね。ソース焼きソバにどっさり振りかけたもんね。
これがジャパニーズ・ソウル・フードじゃい!(とは言わなかったケド)

4人とも奇麗に完食。「デリシャス!メルシー・ボク」なんて賞賛されてしまった。
   
お世辞とはいえ、嬉しいもんです。「アリガト、デ、オジャル、気、ツケテ、ヨカ、旅スル
ヨロシ」(多分、私の英語はこんなふうに聞こえているんだと思います。)

また「桂離宮」の場所を聞かれて、今回は地図を描いてあげました。

もう、こうなったら、エゲレスでもポルトガルでも、タリバン?でも何でも来いや~!




京都と鯖寿司。

2010年10月21日 09時24分34秒 | グルメなのか?
寿司といえば、握り(地方によってはチラシ寿司の場合もあるけど)を思い浮かべる人が
多いけど、関西では本来は箱寿司なんですよね。

京都でも祭りのときに、お祖母さんや母親が家庭で鯖寿司を作っていた家庭が多かったんで
すけどネ。恐らく今、そんなことしている家はほとんどないでしょう。
     
それでも祭りが近づくと、寿司屋や仕出し屋の店頭に鯖寿司の予約受付のチラシが貼られて
いるから、祭り=鯖寿司の風習はかろうじて残されているようです。

私の場合、嫌いではないけど、好んで食べるほうではありません。でもたまに「花折」や
「いづう」の鯖寿司を口にすると、ああ、京都に生まれてシアワセ、なんて思っちゃいます。

ただし、お値段がお値段だし、めったに食べることはないんですけどネ。まぁ、たまに食べ
るからよけいにそう思えるんだと思います。そういや最後に食べたのはいつだっけ?

鯖寿司の飯抜き「きずし」。こんなの家で食べたことがなかった(子供が好んでたべるモン
ではないですよね)から若い頃よく通ってた居酒屋で、

「きずし、の飯抜きちょーだい」と言って大笑いされたことがあったナァ・・・・・。


必勝の社「鎌達稲荷神社」

2010年10月20日 10時30分14秒 | 京都非観光迷所案内
ギャンブルはあまり得意ではありません、私。嫌いじゃないけど、向いていないってコトが
分かるまでずい分時間とお金を無駄にしたもんです。ギャンブルに限らず、最近ちょいと
ついてないかも?って人にナイショで(でもないか)この社をご紹介。
 


ずうっと前に「西寺跡」を紹介したけど、そのすぐそばに位置するのが、この「鎌達稲荷神社」
です。小学生のころはこの近所を自転車で走りまわったり、高校時代の友人の家が斜め前に
あったけど、まったく気にとめてなかった。というか気づいてませんでした・・・。

御鎮座は和銅4年(711年奈良朝初期)ってんだから、恐れ入りやの鬼子母神。いや、鬼子母神
じゃなかった、倉稲魂大神と猿田彦大神を祭祀しています。(恐れ入りや、なんて最近言って
る人は少ないですよね、その続きもあるけど、今はまぁいいやネ)

もっと恐れいりや(もういいか)なのは奈良時代ではなく、もっと古い飛鳥時代(538年)
の御鎮座という説もあるそうです。すなわち伏見稲荷大社の本家本元ってコトです。

ん~、それはどうかと思うけど、北野天神の元の天神さんもコジンマリしてるから、あながち
一笑にはできませんけどね。

東寺に伝わる稲荷の使いの老人との交流をおもんばかると、場所的にはコチラのほうがずっ
と近いですからね。まぁ、それは史家の方がたにお任せするとしまして。

なにしろ歴史のある社ですから、いろんな願いにこたえてくださいます。オールマイティな
神様という事。特に勝負事にはこの奇跡をよぶ呪符「サムハラ」
 

この近くの少年野球チームが試合前に毎回お参りをして、ついに京都市リーグで優勝したそ
うです。なんせお守りの色がゴールドだもんね。

そこで、ワタクシも厳しい飲食業界、並びに染色業界での勝ち残りを願ってゴールドのお守り
を購入しようと財布を取り出しましたネ。と、ところが財布の中身はたったの2円・・・。

しまった、昼の休憩時間に出てきたから、お金は全部レジに入れたままだった・・・。
こりゃ、戦う前に負けとるがナ。仕方ないからなけなしの2円を賽銭箱に投入。

金額じゃないんですよね、あがめて願う、という気持ちが大事なのです。

鎌達稲荷神社(けんたついなりじんじゃ)↓
http://www.kamimoude.org/jinjya/kyoto-city/minami/mi-kenta/index.html