では、幌尻岳登山のR続きの感動ドラマです。
昨日ポロシリ山荘に到着して荷ほどきしていたら、「秋田さん!秋田さん」と呼ぶ人が居ます。自分の名前は秋田ではないけど自分の事かなと思って振り向いたら、なんと、昨年もこの小屋で一緒だった大阪から来たご夫婦(この後、大阪さんと呼びます)でした。昨年、自分と同じく渡渉箇所が濁流で渡渉できなくて幌尻岳登山を断念したご夫婦でした。特に示し合わせた訳でもないし、相手の名前も住所も連絡先も知らなくて大阪から来たことだけは聞いています。この、奇跡的な出会いをお互い超驚きました。こんなことってある??
昨年も幌尻岳登頂を断念した後、次の日にトムラウス山に回って行ったんですが、示し合わせた訳でもないのにそこでも大阪さんと会い、トムラウス山でも同じタイミングで前後しながら登って結構話をしていましたね。大阪さんは高齢なんだけど、結構、健脚で登りは自分が若干、早いけど、下りは圧倒的に大阪さん達が早かったですね。自分は体重過多(要はデブ)なので下山は膝と大腿筋に負担がかかり歩きが遅くなってしまうのです。
摩訶不思議で昨年出会った人が、示し合わせる訳でもないのに今年も同じ山小屋で一緒になって、毎回、登山日も同じ日で考えられます?
目的は登山なので各自、自己ペースなので自分が早く山荘を出ました。頂上までは若干、自分が早かったんですが、下りは断然、大阪さんが早くて、今回は1時間も遅れを取ってしまいました。
頂上風景です。大阪さんご夫婦は、この幌尻岳が日本百名山登頂百座目という事で更に「日本百名山の百座目達成」の瞬間に立ち会えたことにも自分的にも感動です。「おめでとうございます」 記念の写真を撮って揚げました。更に大阪さんが皆で写真を撮りたいという事で僭越ながら真ん中で写真を撮って頂きました。SNSに揚げることも了承していただきました。このご夫婦の歴史的に記念するイベントに立ち会えたことに物凄く感動しました。
こんな事ってあります?筋書きのないドラマです。当然、頂上にはもう一人、居る訳でその方とも皆で暫く談笑していました。内訳は大阪さん旦那(74歳)、大阪さん奥さん(71歳)、もう一人、別コースから登った名古屋さん(62歳)当日はこの4人しか登頂はありませんでした。
談笑内容は自分が奥さんと同い年で干支が「辰」で旦那さんが「ネズミ」で名古屋さんも一回り下の「ネズミ」でネズミ歳の人たちはどういう訳か蛇が苦手で見るのも嫌だと言っていてネズミの天敵だからかな?と盛り上がっていましたけど、辰年の人たちはそんなことは無くて、そういう話で皆で幌尻岳の頂上で暫く談笑し、楽しかったな!
世の中、こんな奇跡的な偶然もあるのだという事に感動しました。大阪さん達とはこの後もあちこちで会います。自分は途中から大腿筋が痛くなってかなりのゆっくり目の下山でした。下山後にポロシリ山荘に置いておいた宿泊の道具や食料は回収して帰路に入りますが、そこには大阪さんたちは居なくて既に帰路に入っていて追いかける感じですね。
こんな辺地で感動的なドラマってあります?大阪さんも名古屋さんもこんな筋書きの無いドラマって無いよねと言っていて自分の登山人生の最大の感動でした。
今山旅は奇縁の旅だったという物語です。作り話ではないですよ。山旅はドラマなんです。
次は死にかけた話です。
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