岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

ネギの価格が暴落?

2014年10月06日 | 百姓
平成26年10月6日(雨)
今日は台風が来ているということで、一日中雨でした。風は全くありません。テレビのニュースとのギャップが凄いですね。穏やかな一日でした。
雨だし、稲刈りも終わったことだし、作業はほぼしないで今日は久々にマッタリ休息日です。

今日はお米の出荷予定で運搬業者が来る予定で待っていたんですが、雨のせいなのか結局来ませんでしたね。

作業場で運搬業者が来るのを待っていてもつまらないのでネットで「youtube」を見ていました。

午後になっても雨が止まないので、運搬業者が来ないと思い、床屋さんや農器具屋さんに行ったり買い物をしてきました。

本当に良い休息日だったね。

さて本題ですが、写真は無いんで読んでね!

今、当JA扱いのネギの価格が暴落しているということで、どのサイズも5kg段ボール箱出荷で全て1000円以下で各部会員は会うたびに出荷するのが馬鹿らしいねということが合言葉になっています。その価格ではコスト割れしてしまうからです。

挙句に全農と契約しているコンテナ出荷(10kg)が価格固定の価格保証されているにも関わらず、市場の価格が低迷しているからと一方的に1コンテナあたり200円下げてきました。自分は毎日5コンテナ出荷する契約なので1日1000円少ないという状況です。これって社会的に、一般的に契約違反でしょう。農家の意見も聞かず一方的な宣言で減額するというのは社会通念上、弱者苛めになります。
会社員時代には、下請けに発注する際にはダンピングを強要してはならない、それは、下請け苛めになるから絶対やってはいけない、企業として下請けを育てていくように指導されていましたので今回の件は農業者苛めに近く、凄く違和感があるし、農業の世界って全農が牛耳っているのかもしれないと思ってしまいました。政府が全農の組織解体を提言したのも頷けるね。

今日の東京大田市場や東京シテイ青果市場もネギの5kg段ボール箱で1620円~1740円(高値)になっています。青森産と山形産ですがその間にいる自分たちのねぎはそれらの半額で取引されているんですよ。
一体何が違うんだろう!?自分のネギのA品は成長も良く見た目にも素晴らしいと自画自賛しているんですが、屑扱いの価格です。
先日、関東圏にいる自分の息子にねぎを送ったんですが、スーパーのねぎなんかと比べ立派で柔らかくて味も美味しく良いネギだったと言ってきましたよ。直ぐ、友達を集めて鍋パーティをやったらしい。

本題からずれましたが、この価格差は一体なんでしょうね?自分たちのねぎは東京千住青果に主に送っているようですが、青果商の力の差なんでしょうか?
出来れば青果市場を回ってこの要因を分析したいですね。市況分析は自分の得意分野ですからね。

JAからは全く説明がありません。農家さんたちは不満タラタラですが、不満をぶつける先も判らず仲間内でぶつぶつ言い合っているだけです。米の価格も昨年から40%も下げられても誰も拳を揚げる人は居ません。農家が賢くて社会事情を良く理解しているのか、言っても無駄だと思っているのか、農家が何も言ってこないのでJAのやりたい放題なのか、良く判らない?農業ってこんな世界なんですね!

自分がJAの職員なら直ぐ出張を申し出て東京の主な青果市場に赴き、集荷量によるものか、他県のネギとの違い、青果市場の扱いの違いなど、価格低迷の理由や原因を探ってきて農家さんに周知しますけどね。
第一、この状況にありながら部会役員会も開かず対策も協議しないなんて役員会の意味があるんでしょうかね?観光視察の予定を作るだけならJAの観光会社にお願いすれば良い訳で役員会が機能していねーーー!

自分的には、ネギの品質を上げろとか、出荷精度を上げろと言ってくれた方が対応しやすいし、当JAの戦略は何も無いし、具体的な指導が全く無いので農家の出来る対策が何も出来ません。


会社員時代にもこの様な事がありましたが、自分が当事者だったので作業の仕組み、制度や進む方向性を変えてきて仕事のあり方、良い作業環境や方向性を変えてきたんですが、末端の農家である自分は今は何も出来なくて、もう毎日がイライラ感でストレスが溜まりっぱなしです。

JAから離れて行った農家さんたちとも良く話し合いをしますが、こういうところが付いていけにところなんでしょうね。これらの農家さんたちはJAを諦めて自分たちで販売先を探してきて販売しているようです。皆さん、苦労はしているけど、JAと繋がっているよりは良いと口を揃えて言います。

これから県内4JAが統合されて新JAが出来るんですが、当JAが人口比の関係で主導すると思うがこの様な運営をすると、旧JA間で軋轢が生まれますね。

あと5年すれば当ねぎ部会も構成員がかなり変更され、出荷量も偏ると思うので、そのための中長期戦略を考えているんでしょうかね?その気配は全く感じられません。


がっかり感がいっぱいで、午後10時前なんだけどもう寝て明日の仕事に備えるか!
農業に可能性を信じて農家になったけど、昨今、農業に魅力を感じられなくなってきてモチベーショんが上がらないね!

何かが変わらなければ!何かを変えなければ!未来は見えない!!!!

でも、明日も頑張るよ!


頑張っているんで、プチットお願います。
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2 コメント

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Unknown (ショートブレイク)
2014-10-06 22:30:51
自分の知識が合っているかはわかりませんが、青森山形のネギも秋田のネギも同じネギです。ただ、秋田のネギも同じように太田市場に持っていくと、同じような価格になります。ただ、手数料送料等を引かれると、生産者には地元に出荷したのと変わらない金額になると思います。
コメントありがとうございました (岳仁)
2014-10-07 07:51:27
ショートブレイクさん、こんにちはです。晩酌後に記事を書いたんで無粋だったかもしれませんが、今朝読んでも内容に間違いないですね。確かにねぎは夏扇4号とかで変わらないと思います。しかし、販売手取り額が低い訳でなく販売額の時点で大田市場の半額なんですね、そこから市場や出荷運賃等の諸手数料(25%)を引くともうボロボロの清算金額です。自分たちのネギも東京に出しているんですよ。この違いは何なのか良く判らないんですよ?めげないで頑張って行きますのでまた、コメントください。

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