岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

JAへの米の売り渡しはギャンブルか?

2015年10月30日 | 百姓
平成27年10月30日(雨)
今日は朝から雨で肌寒い。もう11月中旬以降のお天気ですね。

今日は昨日出荷調整した葱の出荷して、コンバインの清掃を始めたら雨になり、外仕事はだめなので、種苗交換会に行って来たんですが、このレポートは明日にするとして、最近、掲題について頭にきたことがあって、今日はそのことを掲載します。

この写真は前にも掲載しましたが、自分が籾摺りしたお米全体像です。自分の作業形態は刈り取ったお米を全て籾すりして並べてから出荷する事にしています。
この米は刈り取ってきて乾燥機に入れて、乾燥したお米を2階の米室に全て入れてから籾すりしているんで全て混じっていて圃場毎に籾すりは出来ません。
これが自分の条件1です。




なのでこのお米は圃場が関係無くほぼ各圃場の米が混じっていて内容物は各袋に置いて一様です。乾燥も一つの乾燥機でマイコン的に設定は替えていないので同じです。
したがって、この袋群の中身はほぼ、同じです。条件2です。各袋にはほぼ同じ内容物が収まっています。ここが大事なポイントです。

では、自分の出荷状況は以下になります。
自分のJAとの売り渡し契約は340袋/30kgになります。
そこで集荷依頼したところ、1日では他の農業者さんの都合もあって、自分は2日間に分けて集荷したいと言ってきたのでOkしました。
ところがJAの検査結果が以下で超びっくり!

10月9日(検査員 A氏)
主食米   84袋出荷(1トラック) 検査結果が1等米
加工用米  87袋(1トラック)   検査結果がまだ出ていません。

10月10日 (検査員 S氏))
主食用米 85袋(1トラック) 2等米
主食用米 84袋(1トラック) 2等米

以上の結果を見て愕然としましたね。ほぼ同じ内容物で評価が違う実体。この時点でJAに対する信頼感はゼロになりましたね。

そこでJAの米穀部に直接出向き、実態の写真や作業方法や自分が積んでる状況と集荷業者の搬送する並びが違うため、袋により圃場が特定されない等、事細かく説明して評価の結果は如何なものか問いただしたんですが、JAの言い分は以下でした。

①検査員によって評価の基準が違うんじゃないかという問いに対して、検査員による評価の違いは無いということでした。事前に検査員のレベル調整をしてあるので違いは無い筈だということです。ちらっと、人間だから多少の事は有るかもしれないとは言ってましたが一貫して否定していましたね。
②2等米の理由は、カメムシ被害米や胴割れまいが入っていた可能性があるらしい。しかし1日目が1等米で同じ内容物で2日目がカメムシ被害や胴割米があるのは説明的に苦しい。自分の周りの圃場の農家さん達からカメムシ被害があったか聞いてみることにします。自分の圃場だけカメムシ被害にあうかどうか?山際や不耕作圃場が全く無い田んぼ群のどまん中なのに不思議ですね?

③第三者の検査員を入れて検査されては如何ですかという事に対しては,JAが買い取るのでそういうこにはならないということでした。ま、そうでしょうね。
④過去に同じような事が2回有りましたよと言ったら、自分の方に問題があるんじゃないですかと言われてしまいましたね。防除はJAのヘリ防除を使い、コンバイン、乾燥機、籾すり機、選別機も毎年同じで昨年は全て1等米だったんですが、気候によって品質は変わると言っていたんですが、同じ内容で1等米もあるわけで、気候の問題では無いですね。

④全数検査してるんですかという問いには、全数検査しているとの1点バリでしたが、実は事前に脇から一寸情報収集してあって、1ロット84袋なんですが、1ロット2袋位検査してそれで判定していると聞いているのでこの点は嘘だと思いますね。一倉庫 1日 600袋を一人か2人の検査員で検査するのって物量的に可能でしょうかね?
だって、結果を見てほしいんですが、全数調査ならもっとバラバラ1等、2等は散在するはずなんですが出荷トラックごとに結果が出ているとなると客観的に見て全数調査はしていないと判断するしかないですね。

⑤さらに怪しい状況は毎年、加工米を出荷しているんですが、自分は主食米も加工米も同じレベルで籾すりして積み上げて、契約数量をその中から内容物の区別無しで契約数量を搬送していただいているんですが内容物が全く同じにも関わらず2等米になります。
それに集荷するときに集荷業者が加工米のシールは張らなくて良いよというんですね。倉庫に入ったら加工米のシールを剥がすそうです。今年もシールをどうすると言ったら集荷業者が預かりますと言うので1枚も貼りません。
穿った事ですが、価格が半額の加工米を主食米で販売しているんじゃないでしょうね。出荷した先はJAの好き放題で農家の預かり知れないブラックボックスですからね。

今日は一寸、頭に来たので米穀部にお話を伺いに行ってきました。一応、大人なので大声はあげませんが、チクチクと入ってきました。これでJAのブラックリストに入るかな?

でも外堀を埋める意味で数農家からこのことを聞いてみたら皆同じ状況だということでした。5ヘクタール規模の農家も3等米にされたという人もいましたね。

自分はここ出身なので同級生が大規模農家をしている人がかなりいるので彼らからも聞いてみますかね。

地方は販売先が少ないので,JA頼みなのであまり声を揚げ無いみたいです。

色んな農家さんと話してみると、米は仕方なくJAに出しているけど、JAは嫌いなので野菜はJAには出さなくて地域市場に出している人が物凄く多いのには驚かされましたね。

まあ、自分はJAの良いところは利用し、言いたいことは言い5年ぐらいはこの世界で遊びますかね。

明日はまた、ネギの出荷調整に入ります。圃場が本宮Bに変わったら葱がA品率が上がってきました。楽しみです。

頑張っているんで、プチットお願います。
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